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【2025年春】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記 -序章-

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その目で見届けるのだ、10年ぶりに船で北海道に渡る旅の軌跡

鼻がムズムズしそうなタイトルをわざと付けたのは、旅というのは本当は実在しないであろう夢や理想を一方的に求めるものだと思うからである。

自転車旅行記を除けば、旅行の全貌を綴ったような旅行記は最近はプライベート感があるからと全世界に向けて公開するのは好ましくないと考えて、意図的にあまりアップしていないのだけど、私の旅行人生の中では現在のところ、自転車旅行以外では最高峰とも思える理想的な旅行をしてきたので、旅行中に思ったことなどの全貌を出来る限り綴ってみたいと思う。

妊婦は妊婦に気づくというけど、人は同類の他人のことが少なからず気になるものである。私も他人の旅行記を密かにツッコミながら読むのは結構好きだったりするし、旅行や旅行記が好きな人のハートに少しでも何か刺さる部分があればよいかなと思う。

なお、本旅行記は記事が長くなるため、下記3ページにて分割している。

・序章 (←今見ているページ)
・前篇
・後篇

この旅の計画は1か月も前から始まっていた

世の中には3月だと言うのに12月にする国内旅行の計画をする人もいることに個人的には驚くのだが、自分の場合、普段は1週間か、せいぜい2週間前に旅行を計画することがほとんど。

だけど、この旅行に限っては何と1か月も前に薄っすらと計画を立てていた。

もっと薄っすらとしたものであれば、去年の7月頃に唐突に新潟の新日本海フェリーのターミナルに船に乗るわけでもないのに見学に行ったこともきっかけの一つであった。

いつかは新日本海フェリーで新潟を経由して北海道に行き来してみたい・・・と思ったのである。

ただ、去年の9月にそれを実行しようと思ったものの、ツーリング客が多い繁忙期の夏場においては一番安い半個室タイプの予約が取れなかった。キャンセル待ちまでしたけれど結局、フェリーの予約が取れなかったために断念したのであった。

無駄に取っていたキュンパスが余っていた

キュンパスとは冬季の閑散期のガラ空きのJR東日本エリアの新幹線が1日あたり1万円で乗り放題になるという企画切符。

ただ、このキュンパスには落とし穴があって、2週間前までに購入しなければならず、旅行を取りやめると購入時点からキャンセル料がかかる。

だから、とりあえず「買っておくか」という気持ちで購入したキャンパスは、旅行直前になって「やっばり沖縄に行きたい」とか「やっぱり北海道に行きたい」とか、そもそも旅行に行く気が消え失せた場合には無用となってしまう。

実際、私においても北海道に行きたくなったために、とりあえず買っておいたキュンパスが無用になりかけたのであった。

新青森までは意地でもキュンパスに乗るという浅ましさ

だって、東京発の午前6時台の新函館北斗行き「はやぶさ」の窓側指定席をゲットしてあるのだ。

キュンパスの時期は早朝の指定席を取るのが相当難しいので、最初は取れなかったものの、何度か「えきねっと」にログインしてキャンセルが出たタイミングを見計らって予約したのだ。こういう時だけ、人生でもっとも粘り強さを発揮するものだから困る。

ただし、キュンパスで乗れるのは新青森まで。新青森まで片道を乗っただけでもキュンパスの元は十分取れるのだけど、新青森から先のこと、つまり北海道に渡る方法を考えないとならない。

考えたのは3つ。

1つ目は、今年は北海道&東日本パスの開始日が早い関係で2月だというのに北東パスが使えるため、新青森~新函館北斗は北東パスと4千円の特定特急券で新幹線移動する方法。

ただ、北東パスだと相互発着という条件があるため、いったん新青森で降りて改札を出て、1~2時間後の次の新函館北斗行きの新幹線に乗らなければならないという、面倒かつ時間的なロスを受け入れないとならなくなる。

函館にはそんなに旅行的なモチベーションがないため、このプランで行くなら、その日のうちに札幌まで移動してしまいたかったが、普通列車では当日中に辿り着けないようであった。北東パス1日分と4千円の特定特急券を使ったとしても、函館で1泊しないとならないのがデメリットであった。

2つ目の案としては、青函トンネルや北海道新幹線が開通しても未だに現役バリバリの現代の青函連絡船である青函フェリーや津軽海峡フェリーを使うこと。

そりゃ、青函トンネルは人と貨物は運べても車両は運べないから、昼夜問わず、かなりの頻度で青森~函館にフェリーが出ているのである。もちろん人間だけの乗船も可能で、私も10年以上前に乗ったことがある。

デメリットはフェリーターミナルが青森も函館も市街中心部からは若干離れていること。でも、歩けない距離ではない。

最後の3つ目の案としては、キュンパスをキャンセルしてLCCで当日中に札幌まで移動してしまうということ。

一番現実的というか一般的な考え方だと思うけど、一般人的過ぎて、これだけは選びたくなかったのだ。

そして旅行の全体像を計画した

少し前にJTBに関する記事をエントリーしたけれど、どうせならと今までやったことがない旅行をするにあたって、JTBのマニアックな旅行商品も含めて様々な検討をした。

旅行に人生の8割を犠牲にしてきた私だが、色々と考えまくった結果、些細なものを含めて何一つとして犠牲にすることなく、可能な限り、今やりたいことの全てをやる旅行計画を立てることにした。

なぜ明日死ぬわけでもないのに、なぜ今ぜんぶやる必要があるかと言えば、明日死ぬわけでもないと言い切れる人などいないからである。

実際問題、私は来年の今頃まで生きているかわからないし、2年後ともなると、さらに不明である。

20代や30代前半の頃は健康など気にかけたこともなかったが、2020年以降に流行った例の病気の後遺症か、または単純な加齢のせいなのか、もしくはその両方のせいかで、ちょっとした風邪でも以前とは考えられないくらいに重い症状になることが多い。そもそも以前は風邪なんて滅多にひかなかったのに、「ちょっとした風邪」にかかることが多くなった。

だから、20代や30代の頃に比べて、死が一日一日と間近に迫ってきていると実感している。やりたい旅行はやれる時に今すぐやるべきだと考えるわけだ。

キュンパス+北東パス+青函フェリー+新日本海フェリー

私が現時点で無い知恵を絞って考えだした最高の旅行プランがこれ。

まず、初日はすでに予約済みのキュンパスで新青森まで行く。

青森から函館までは青函フェリーで渡る。青函トンネルを新幹線で渡るというのは2023年に1往復やっているので、今回はフェリーで津軽海峡を渡ってみたいと思った。

函館からの道南周遊には北東パスを使う。18きっぷも内容が大幅に変わってしまったし、JR北海道の運賃がまもなく改定(値上げ)されるから、北東パスに関しても今後については悪い予感しかしないが、今年は北東パスの開始時期が早いことを自分の旅に生かそうと思う。私個人が先の心配なんてしても仕方ない。

珍しく荷造りに悩む

旅行が好きで頻繁に旅行に行く人と、そうでない人では旅行の荷造りの仕方が違うと思う。

滅多に旅行に行かない人や荷造りが嫌いだと言う人と違って、年に数回以上と頻繁に旅行に行く人は常に旅行用の荷造りというのが半分以上は出来上がっていると思う。人によっては90%くらい出来上がった荷造り済みの旅行バッグが常備されていたりするかもしれない。

私の場合はどうかというと、地域や季節を問わずにどんな旅行でも持っていく小物類や常備薬、事務用品などは最初から荷造り済みとなっている。

そこに季節や行き先に応じた最低限の衣類を付け加えたり、おやつと空港や駅などで買うと高いから初日分の食料も持っていく。そして、その時々で使いたい撮影機材などを詰め込めば荷造り完了となる。旅行に行きたいと思ったら、大体は30分程度で荷造りが完了する。

しかし、今回に限ってはシンプルに言うと北海道旅行なのだけど、新幹線とフェリーと普通列車周遊で宿泊場所もはっきりしない行き当たりばったりな旅。この移動手段の組み合わせは経験がない気がするので、必要な荷物のイメージがはっきりと湧かなかった。

スマホに電子書籍というのも荷物の節約になるけれど、スマホで長時間の読書は絶望的に疲れるしバッテリーも消耗するため、じっくり読みたかった本を2冊持っていくことにした。

最近よく読んでいる日本人作家のハードボイルド小説を持っていくかとも思ったが、旅に行くのだから旅っぽい本をチョイス。どっちもブックオフ100円引きクーポンで実質タダで買った本。

1冊目は『「裏国境」突破東南アジア一周大作戦 / 下川裕治』を選んだ。バスがひっくり返ったり、ベトナム人の早食い事情がわかるので面白い本。

2冊目は『起終点駅(ターミナル) / 桜木 紫乃』を選んだ。

同タイトルで釧路を舞台に実写映画化もされているが、短編がいくつか入っている小説。映画を先に見ているが、映画版は実は結構脚色されている。

ただ、結論的なことを言うと、8日間で本を読んだのは1時間くらいで、ずっと景色を見たり考え事をして過ごしたので、本は1冊でよかった気がする。

※前篇に続く

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