世の中には怪しいコンサルタントが沢山いるが、その中でも国家が認定している怪しいコンサルタントがハローワークなど厚生労働省の施設周りで活動しているキャリアコンサルタントである。
キャリアコンサルタントとは
厚生労働省が作った天下りズブズブな国家資格がキャリアコンサルタントである。
キャリアコンサルタントになるには天下りズブズブなスクールに安くはない学費を払って通い、安くはない受験料を払って試験に合格しないとならない。
おまけに、5年ごとに安くはない更新講習を受けたり、やはり安くはない費用を払って更新手続きしないとならないという、誰にとってもわかりやすいほどにズブズブな国家資格である。
普通の人はキャリアコンサルタントに相談したいと思わない
これがファイナルアンサーだ。
あなたの場合でもいいけど、あなたの周りの人とかで「国家資格のキャリアコンサルタント持ちの人にキャリア相談がしたい」という人がいるだろうか?
まずそんな人いないはずだ。
答えは簡単。
世の中のあらゆる仕事を経験した人などいるわけもないし、あなたが経験してきた仕事の詳細を理解していたり、その先に繋がる仕事のアドバイスが適切にできるようには思えないからである。
キャリアコンサルタントができることは主に「傾聴」である。傾聴とは相手に喋らせて勝手に納得させることだ。
私にしたって、映像やWeb関係の仕事だったら経験があるから上っ面くらいでよければ他人にアドバイスできる。
でも、料理の道で仕事してきた人とか、建築現場で仕事してきた人とか、医療やその他の専門職をしてきた全く畑違いの人に、細かな業界や職種のことについて、細かなアドバイスすることなど不可能だ。
どう頑張っても一般論くらいしか言えない・・・。
せいぜい聴いている素振りを見せながら、「はいはい、そうだよね、その仕事をやってきた君がそう思うんだったら、そうすればいいんじゃないの? 人生一度だし好きにやりなよ~」とか、相手に喋らせて勝手に納得させるくらいのことしかできるとは思わない。
適当に知りもしない仕事のことをわかったように突っ込むと、こっちの知識不足があっという間にバレバレになるし、相手に喋らせるのが関の山ってところだ。
それでも相談しないとならない場合がある
キャリアコンサルタントは厚生労働省の天下り資格である。
ハローワークが窓口になっている専門実践教育訓練などの給付金に申し込むときに、否が応でもキャリアコンサルタントに相談しなければならないという仕組みがある。これは強制なので拒否はできないし、給付金を申請するのに必須なのだ。
実際に受けたことがあるが、わかってはいたければズブズブの内容だった。
キャリアコンサルタントは中高年に人気の資格で、実際の中高年のリタイアしたような風の人が担当だったが、傾聴スキルが重視されるだけに話しやすいは話やすいものの、ごく一般的なありふれたキャリア相談にしかならなかった・・・というのが個人的な感想である。
新しい発見などなくて、こちらの考えを肯定してまとめ上げるだけの相談だった。こんなのがキャリアコンサルティングなのか。
とは言っても、「国家資格キャリアコンサルタント」の人からお墨付きを貰わないと専門実践教育訓練の給付金が貰えないのがズブズブなところ。
これからキャリアコンサルタントとの面談を控えている人の参考になれば・・・。