Final Stage 真・北海道編 Excellent Hokkaido Native

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3日目 夜明けのみよしのとウトナイ湖

午前4時頃、苫小牧から札幌に向かう。

苫小牧は新千歳空港から少し南にあるというくらいのイメージだったけど、実際は結構離れている。あまり地図を見ないので、正確な距離は不明だが、昼くらいまでに札幌に着けばいいかなと。

その前にみよしので餃子カレーの食事。北海道というか札幌周辺に来たらなんとなく食べるけど、さすがに郷土の味という感じはしない。苫小牧の郊外だからトラックドライバーに需要があるのか知らないが、誰もいないし24時間営業でよく潰れないなと思う。

途中、ウトナイ湖を見学。道の駅なのでキャンピングーの車中泊の人が何人かいる。

新千歳空港の脇を通って、北広島へ。北広島からはサイクリングロードを通ると、札幌の中心部近くまで楽に行ける。

札幌市内に入ると、もろ住宅街のド真ん中を走るが、それもそのはず、かつての定山渓鉄道かなんかの線路跡なのだ。・・・確か、そうだった気がする。

北海道は車オタクは沢山いるが、東京みたいに鉄道マニアはあまりいない。札幌駅のホームで熱心に鉄道の写真を撮っている人は、東京や大阪から来た内地人と相場が決まっており、北海道の人ではない。

東京だと女子大生やOLレベルでも「また○○線遅れてる~」、「家は何線?」、「赤坂見附で丸の内線に乗り換えるのね?」とか鉄道の話ばかりしている人がやたら多いので、東京人には鉄道マニアが多いんだなーと、びっくりしたものだ。

北海道で特に地方に住んでいると、汽車(気動車、電車、鉄道全般のこと)は3時間に1回くらいしか来ないから不便だし、札幌に行く時とか、ガチで長距離を移動する時にしか乗らない、特殊な乗り物である。札幌人でも「地下鉄は結構乗るけど、JRに最後に乗ったの半年前だよ」なんて人もザラにいる。

そんなこともあって、東京人と違い、北海道人は鉄道に関して毎日語るほどのネタを持っている人は少ないのだ。

見積もりより早く、9時頃に札幌市内に着く。食事を西友で買って、豊平川の河川敷へ。

なんというか、私はこの橋の下にいるのがすごく落ち着く。なんでだかは、自分でもよくわからないんだけど。色々な橋の下を試したが、この橋の下にいるのが一番好きで、この上ない幸せを感じる。ちなみに、この橋の対岸もなかなかいい。

今回の旅行期間中、この日が一番、初日にして快晴の天気だった。といっても、日中はともかく、朝方は肌寒いくらいだった。

午後はラーメン共和国。あまり人気のない森町から出展しているテナントへ。森町は北海道では例外的に町は“ちょう”ではなく、“もりまち”と読む。個人の感想だけど、ラーメンはそんなに美味しくなかった。

まだキャンプする元気がわかないので、荷物も受け取らず、この日はネットカフェへ。

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4日目 急にキャンプがしたくなり

そんなこともあろうかと、自宅からテントや寝袋、調理用のキャンプストーブをあらかじめヤマトの配送所に送っておいた。

午前5時台、札幌中心部の某ネットカフェから厚別区某所のヤマトに荷物を取りに行く。しかし、これが楽なのかどうかよくわからない。荷物を送ったり、取りに行ったりする手間もあるし、まぁ荷物がない軽快な状態で走りを楽しめる時間が少し増えるとか、そんな程度の効果だろう。

荷物がなくて快適だったけど、しばらく自転車を離れていたせいか、筋力や体力が落ちているからか、以前より自転車が重く感じる。体重が2Kgくらい増えているせいもあるのかもしれないが、こんなに重かったっけ? という気持ちがつきまとっていた。モチベーションの問題も大きいのかもしれない。

ヤマトで荷物を受け取ったあと、去年も行った江別のキャンプ場に向かう。シーズン中は管理人常駐で、朝8時からチェックインできるらしい。世間も3連休だから、家族連れとかでいっぱいなのは覚悟するけど、もっとも、今回の旅行では札幌市内のホテルが高騰して全く泊まれそうにない。シーズン以外なら3千円で泊まれるホテルが平日でも1万円くらいしたり、休日だと1泊8万円の高級ホテルとカプセルホテルしか空き部屋がない状態。

あんなに腐るほどホテルがあるのに酷い状態だと思う。国内で特別に北海道旅行ブームとかは聞いてないし、台湾人とかの団体観光客が買い占めているのか・・・。ホテルはそんなんでも、ネットカフェは普通に空いているから、たぶん、外国人団体観光客が泊まりまくっているんだろうな。そのせいで、外人のツアー客が泊まらないような底辺安ホテルが一般の日本人ビジネスマンや旅行者で満室になるのだろう。

今回はエクセレントがテーマだから、全部ホテル泊でもいいくらいだったけど、そんな状態なので、ネットカフェと野宿の旅をしている。

家族連れとかでいっぱいになることが予想できたため、誰も来ないような一番遠い場所にテントを張る。最初は道内を周る予定もあったが、どうもモチベーションがわかず、とりあえず4泊分の宿泊チケットを買った。本州が台風だから、北海道でも雨がパラついたり不安感あり。きつねを見かける。

このキャンプ場は知っている限り、札幌市内から最も近い(と言っても片道20キロくらい)格安のキャンプ場。オートキャンプ場とか予約が面倒そうなキャンプ場は札幌市内にもあるが、私が泊まってもいいなと思う所で一番近いのがここ。

実は新千歳空港や苫小牧港からも割りとアクセスがよく、ツーリングの初日とか最終日に泊まるニーズがありそう。今回はツーリング客は誰一人いなかったが。

今回はエクセレントがテーマだから、こういう調理器具がある。ほとんど家にいるのと同じレベルの料理が作れるが、単純にお湯を沸かしてカップ麺を作ったりするのに便利だった。いや、便利過ぎて、今までの自転車旅行と何かが違う感じがした。

夜、雨がそれなりに降って、テントが安物で雨に弱いことをすっかり忘れていたため、テントのシート付近にあった衣類や寝袋の一部が濡れてしまった。

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5日目 情熱

今日は札幌市内へと向かい、円山動物園などを見学する。

円山動物園は何回か来た事があるが、北海道の動物園だからか、屋内型の動物舎が多い。もっとも、象とか定番の動物がいなかったり、地方の動物園は大変なのだなと思った。

ちなみに札幌出身の人に“地方”と言ったら気分を悪くするので、できれば面と向かっては言わない方が良い。北海道の“地方”出身で、さんざん札幌人に田舎者扱いされた私が保証する。札幌人に言わせれば、日本の2大都市といえば東京と札幌。札幌人と友好的な関係を築きたければ、絶対に地方呼ばわりしてはいけない。

円山動物園の周辺は、東京で言えば原宿的なオシャレでアートな街(多分)。私は豊平区にしか住んだことはないが、安アパート中心の豊平区などと違って、円山には高級マンション的な建物が目立つ。

札幌市内を堪能したら、夜遅くに20Km向こうのキャンプ場に戻った。