自転車ノウハウ

自転車ノウハウ

孤高のサイクリストのためのデイキャンプ入門

魅惑のデイキャンプの世界へようこそ

今回は自称を含む、全国の孤高のサイクリストのためのデイキャンプ入門編をお届けする。

そもそもデイキャンプって何? って人から解説するので、デイキャンプに気になりかけている人に救いを与えられたらと思う。

デイキャンプの定義とは

世界デイキャンプ協会というのがあるのかどうか知らないが、キャンプとデイキャンプの違いについて説明すると、個人的な定義としてはデイキャンプもキャンプの一種である。

特に宿泊を伴わない日帰りキャンプのことをデイキャンプと呼ぶことが世間的には多いと思う。

境界線が曖昧なのもデイキャンプの特徴で、キャンプとデイキャンプの違いは明確に定義できるものの、ただ単に公園などをぶらぶら過ごすのとデイキャンプの違いがどこにあるのかというと、それは曖昧である。

また、その曖昧さが人間的であり、アナログ感覚に溢れているわけだが、そういったことも含めてがデイキャンプの魅力であると語ることができよう。

デイキャンプを行うことができる場所

宿泊もできるレベルのきちんとしたキャンプ場の日帰りコースを利用する場合もあれば、誰でも自由に無料で出入りできる公園や河川敷、ビーチ、治安が維持されている各地の広場などでデイキャンプをすることができる。

調理なども含めて本格的なデイキャンプをするなら、キャンプ場の日帰りコースを利用するのが間違いと言えるが、気軽にふらっと出かけられるのがデイキャンプの魅力でもあるので、そのあたりはそれぞれのスタイル、価値観によって左右される。

都市部の公園などでもできないことはないが、まったりできないと意味が薄いともい言えるので、実行する前に下見をして雰囲気が自分に合うか吟味する必要がある。

オススメなのは河川敷や郊外の人が少なめの自然公園などだ。

デイキャンプに必要なもの

自由な心と自然を愛する心。

物質的には地面の状態によっては100均レベルでもよいのでレジャーシートのようなものがあればデイキャンプ感が出る。

夏の日差しが強い時期だと日差しを遮るサンシェードやワンタッチテントがあるとよい。

これらのアイテムは、日差しを遮るだけでなく、公共の勲間にちょっとしたプライベート空間を出現させる効果があり、むしろプライベート空間の創出の方が重要だったりする。

デイキャンプでよく見るワンタッチテントとは

天気の良い土曜日や日曜日に地元で名前が知れた郊外の自然公園に行けば、難民キャンプではないかと思うくらいに家族連れのワンタッチテントで溢れていることがある。

ワンタッチテントは、小さい子供を連れたパパ、ママご用達のお気軽テントである。

通常の宿泊可能なテントと違って基本的に組み当てる必要がなく、バネのような仕組みで文字通りワンタッチで設営、撤収できるテントである。

デイキャンプを念頭に置いているので雨や結露を防御する仕組みは採用されていないことが多いと思う。

しかし、このワンタッチテントというシロモノは、前述のようにファミリー向けの製品しかなく、折り畳んだ時に撮影で使う丸形レフ版のような形状であり、サイクリストが持ち歩くのは大きさも重量的にも困難な場合が多い。

サイクリストに向くポケットEZシェード

そこでサイクリストが使えるワンタッチテント的なものはないかと世間を探していて、1年以上前から目を付けていたのがコールマンのポケットEZシェードという製品だ。

お値段はネット最安値だと記事執筆時点で約3千円と安い。近隣のリアル店舗だと4千円くらいしたのでネット購入して試してみた。

収納時の状態はご覧のようなサイズ。平均的な宿泊用のソロテントより2周りくらい小さく、1.4キロほどで超が付くほどではないが軽い。

これなら車体に括りつけたり、リュックにも入れられるので運搬で苦労することもない。

この小ささを実現するがゆえにワンタッチテントではないが、組み立てに使う2本のポールはしかるべき場所に生地に縫い付けられているため、組み立てで迷うことはない。

ポールをハメ込んでいけば自然と組み立てられる。

普通のテントのように付属するペグを各所にセットすれば完了。このあたりは面倒に思うかもしれないが、キャンプ経験者からするとキャンプっぽくで逆に良かったりする。

ポケットEZシェードの組み立て完成図

設営時間は何にも考えずにやって5分くらいであっけなく終わる。

片側が解放スタイルとなっているので、太陽の方向を考えながら日陰になるように設置するのがポイント。

太陽の日差しが入り込むようでは意味がないので気を付けよう。

設営した時の横幅は1.5mくらいで大人一人だったら荷物を置いたり、各種のくつろぎアイテムをシェード内に設置することが可能。意外と広いという印象だ。

写真は全開にしているオープンスタイルだが、セミクローズという使い方もあって、手前のシートで中身を隠すような使い方もできる。トイレなどで少し離れる場合や、着替えなどに利用できるようだ。

ただ、基本的には日差しを防いだり、デイキャンプ用なので完全にクローズすることができない。どうせだったらフルクローズもできるようにしてくれれば、ちょっとした簡易テントや緊急宿泊用としても使えたのにと思う。

フルクローズができたとしても、クローズ状態だと広さ的に寝るのは困難なので仕方がないかなとも思う。

デイキャンプの魅力

ツーリングなど本格的なキャンプも経験済みだけど、デイキャンプにはデイキャンプならでは魅力がある。

それはツーリングの場合はルート上のキャンプ場において、雨が降ろうとヤリが降ろうと何が何でもキャンプしないとならないが、デイキャンプは日程も場所も選択的に行えることである。

1週間後の天気予報なんてアテになるものではないが、デイキャンプの場合は当日の朝とか昼とかに数時間後の天気予報を見て出かけることができるのだ。

その時の気分で気軽に出かけたり、気軽に帰って来たりできるのが大きな魅力である。

デイキャンプの食事はどうしたらよいか

好きにしろとしか言えんけど、キャンプ場のデイユース以外では基本的に火が使えないので弁当持ち込みや向かう途中のコンビニやスーパーなどで買っていくのがオススメ。

どうしても調理がしたい場合は仕方ないが、デイキャンプの魅力は手軽であることなので荷物を減らす上でも簡単に済ます方向がいいのではないかと思う。

まとめ サイクリストのデイキャンプ入門にオススメ

今回紹介したコールマンのポケットEZシェードはデイキャンプをやってみたいサイクリストにオススメできる商品だ。

コンパクトなので自転車走行に問題が起きにくいし、サイクリングで出かけた先で軽くデイキャンプをして帰ってくる・・・ということが容易にできる。

最後の助言としては、デイキャンプする場所選びは大事かなと思う。郊外のよさげな公園でも土日はパパママと小さい子供だらけだったりするので、事前に色々リサーチはしておこう。

自転車ノウハウ

自転車のタイヤ交換のコツと交換時期の目安

3年半ぶりに自転車のタイヤ交換をしてみたところ、コツを忘れていたため意外と手こずってしまった。

そんなわけで自己流のタイヤ交換のコツと、判断しづらいタイヤ交換時期の考え方について記述してみた。

基本は気合でなんとかなる

基本的に自転車のタイヤ交換は体で覚えるタイプなので、2~3度やれば半永久的に体的には忘れないはずだけど、3年くらいすると脳の方はしっかり忘れてしまう。

自己流のコツをまとめると以下のようになる。すでにタイヤはホイールごと車体のフレームから外している前提である。

1、まずチューブをバルブの位置にセットする

最初の手順としては今まで使っていたチューブをバルブの位置にセットする。バルブのナットを軽く止めておく。なんとなくチューブをホイールのリムに沿わせたりする。

ついでにリムテープも交換しておくとよいかも。実際どの程度、交換がよい効果を与えるのかわからないが、精神的にはリフレッシュできる。

2、むしろチューブはタイヤ側に入れ込む

ここが自己流。世間的にはどうかわからないが、チューブの説明書とかにはリムに沿わせてタイヤをはめ込むというような記述のことが多い気がするけど、その通りにやろうとするとチューブが余ったりねじれたそうになったりして難儀してしまう。

最初からチューブはタイヤ側に入れ込むように作業していくのが良いかもと思う。

ホイールの半分くらいまでは素手で作業する。

半分くらいまでリムにタイヤをはめ込むと、手作業ではキツキツで残り半分が入らないはずだから、タイヤレバーを使って全体的なバランスを考えながら「エイヤッ!!」という感じではめ込んでいく。

久々にやると感じが思い出せないが、自転車のタイヤ交換は「エイヤッ!!」が大事。ゴムだから強引なくらいがちょうどよくて、伸びてうまいことはめ込むことができる。

逆にゆるゆるだったら走行中にタイヤが外れてしまうのでキツキツになっているのだ。

3、空気を入れてテスト走行して完成

まだ自分は失敗したことはないけど、何らかの不手際でチューブが捻じれていたりすると空気をいれて走行するとパンクしたりトラブルになるはず。最初はおっかなびっくりでテスト走行するのがオススメ。

自転車のタイヤ交換時期の目安

交換したいと思った時が交換時期の目安。

というのは説明になっていないので補足すると、タイヤは自転車の安全と最も基本的なパーツなので、ぎりぎりまで使うというよりは少し余裕を持って交換するのが良いと思う。

少し遠出をするような自転車だったら、5,000Kmくらいを目安に交換するのが良いと思う。

毎週末に100Kmくらい走る人だったら、1年で大体5,000Kmになる。

そんなに走らない人でも屋外に保管していたらゴムが劣化が早まるので1~2年くらいで交換するのがよいと思う。

室内保管だったら3年以上持たすことも可能だけど、明らかにすり減っていてトレッドパターンがツルツルになっていたりすると、雨天時やちょっとした泥濘でハンドルを取られてしまうし、ガラスの破片などを踏んだ時にパンクする確率が上がってしまう。

エコとの兼ね合いになるけど、経験的には3年経過で定期交換するくらいが良いのではないかと思う。

ネットで安い時期に交換に控えて予め買っておくのもよいだろう。

自転車ノウハウ

キャンプ用ガスコンロ、ガスボンベを送る方法

人によってはキャンプの醍醐味がキャンプ飯にあるようで、キャンプでガスコンロを本州から北海道などの遠隔地に送りたい人向けの情報。

結論、飛行機はNG、ゆうパック(郵送)NG、ヤマト部分的にOK

ガスコンロやガスボンベは飛行機には手荷物、預け入れ、いずれの方法でも載せられない。

間違って載せようとすると大幅に飛行機が遅延することになったり、多大な迷惑をかけることになる。手荷物としては空港に絶対に持っていかないこと。

ガスボンベはもちろんのこと、ガスコンロ等の器具も使用済みの場合は飛行機には載せられない。火を使う小物系のグッズとかも新品以外は廃棄を求められる場合があるので、現地で買うか別送にしよう。

ヤマトではガスボンベは新品、未使用に限りOK

2023年8月現在、本州→北海道などに送る場合は陸送扱いとなるものの、キャンプ用ガスボンベは新品、未使用に限り送ることができる。

陸送なので1日程度余分に日数がかかる場合もあるので、受取日には注意。キャンプ用のガスコンロ、ガスボンベと品目に明記する。

なお、キャンプ用のガスコンロに限っての話で、それ以外の業務用等のガスボンベは話が別。

詳しくは下記公式サイトで確認しよう。

ちなみに、以前は新品、使用済みなどの区分けがなかった気がするが、2023年8月現在はガスボンベについて新品以外は扱えないと明言されている。

ガスボンベで調理がしたい場合は新品を送って現地で使い切るか、面倒でも現地購入するのがよいだろう。

固形燃料という妙案も!?

ガスボンベは送るのも現地で処分するのも経験的な大変なので固形燃料を使うという妙案もある。

固形燃料は100円ショップでも売られているし、小さいゴトクを使って、ちょっとした料理くらいはできる。

個人的には遠隔地のキャンプ料理はすべて固形燃料にしようかと思っている。

固形燃料なら現地で使い切って処分するのもガスより簡単だし、後始末で苦労することも少ない。

旅先からヤマトの荷物を送ったり受け取る方法

ヤマトは営業所持込か、セブンイレブンなどのコンビニで発送できるので旅先から送るのにも便利。

最近はスマホアプリから発送できるようになったので、伝票を書く手間もなくなつた。

旅先で受け取る時は、旅先のヤマト営業所やホテルなどに送ったものを自分で取け取る形となる。

補足 ゆうパックは完全不可なので注意

ゆうパックは田舎から都会まで全国各地の郵便局から送ったり受け取ったりできるが、残念ながらキャンプ用ガスは扱えない。

一見するとヤマトの競合のように思えるが、ゆうパックは郵便法の絡みがあって、規則でガスボンベ関係全般を一律で扱えないのが理由である。

地方の郵便局とかだとガスボンベと書いてあっても受け付けできたりもするが、トラブルや時間の無駄になるので、ガスボンベ関係でゆうパックは使わないこと。