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【2019年8月お盆】女満別湖畔公園キャンプ場に再訪…ハイシーズンの混み具合は?

オホーツク地方で温泉近し、駅近し、スーパー&コンビニ近しの希少なキャンプ場「女満別湖畔公園キャンプ場」に8月のお盆ハイシーズンに再訪した。果たして、混み具合はどんなものなのかレポートする。

ちなみに夕暮れはこんなドラマティックな景色が楽しめる。

基本的に混みっ混みw でも広さがそれをカバーする

便利で景観の良いキャンプ場のため、学生や社会人の夏休みには予想通り、混みっ混みになる。

メンツで言うと、周辺地域からの家族連れの大型テントが7割くらい。残り3割はソロキャンプだったり、せいぜい2人組くらいの小さめのテントという感じ。

家族連れのファミリーキャンプというと騒がしいイメージだが、大人300円とは言え、有料キャンプ場なので夜間は静かだし、モラルは保たれている。むしろ、ツーリングバイクの集団や、若者グループのパリピ的バーベキューは目立たないので、比較的、大人数の割りに落ち着いている。

受付や駐車場から近い場所、湖の周辺はテントが密集するものの、郊外というか、比較的不便な場所や景観が望めない場所は空いている。木が多いので目線を避けることもしやすいので、ソロキャンパーでも入っていきやすい。炊事場が少ないので、そのあたりは少し不便だが、まぁ許容範囲と言えよう。

日中は難民キャンプ的だが、日が沈むと割りといい感じ。

奥まった場所にある無料スペースは?

女満別湖畔公園キャンプ場は受付から近い場所は有料なのだが、徒歩10分くらいのところに無料の野営場がある。

そこもさらっと見てきたが、ハイシーズンは混みっ混みだった。おそらく地元のリピーターが中心だと思うが、人気のキャンプ場であるということが考察できよう。

無料スペースはキャンプ料理がガチだったり、ガチキャンパーが多い印象だった。

まとめとおまけ情報、アドバイス

キャンプ場自体は広いのでハイシーズンでも問題ない。どうしてもソロキャンプの雰囲気が楽しみたい場合は向かない。近場の日帰り温泉は夜は混みっ混みで入れないくらいなので、日中に入浴するとか工夫した方がいい。それ以外は問題ない。

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【レポート】女満別湖畔公園キャンプ場&無料の野営場・・・駅と温泉が徒歩3分!!

2019年キャンプシーズンの記録とレポート。女満別湖畔公園キャンプ場編をお届け。

さようなら、シラルトロ湖キャンプ場

在りし日の憩いの家かや沼

いつも利用していた釧路湿原のお気に入りキャンプ場「シラルトロ湖キャンプ場」が隣接する宿泊施設「憩いの家かや沼」の経営破綻によって、巻き添えを喰らう形で2019年シーズンは休止されることになった。

もっとも、かや沼は以前から赤字経営と言われていたし、今さら驚くことでもなかったのだが、キャンプ場は国内有数の自然の中にあって、自転車はもちろん、駅から歩ける距離なので徒歩キャンパーにとっても意外と利用しやすいこともあり、超お気に入りのキャンプ場だった。

しかし、かや沼の日帰り温泉やレストランが利用できないのでは、キャンプ場としての価値はかなり下がってしまうので、何らかの形で、施設とキャンプ場をいつか営業再開して貰えれば個人的には嬉しいのだが、現実的には当面利用する代わりのキャンプ場を探さなくてはならない。

条件は駅や市街地から近くて、自然が多くて、もちろん日帰り温泉もあること。

そんなキャンプ場は実は以前から知っていたが、それが今回レポートする女満別湖畔公園キャンプ場だ。割と色々なキャンプ情報誌などに紹介されているので、知っている人も多いのではないだろうか。

1泊300円、駅近、温泉近、市街地近し!

ロケーション的にはJR女満別駅のすぐ裏。

ここは7月~9月の期間だけ営業していて、受付は近くにある観光案内所。窓口でキャンプがしたいというと親切に色々教えてくれて料金を払うと、テントに付けておき札を貰える。ゴミ袋は10円からで、缶とかはスーパーのビニール袋で回収して貰える。

駅裏というか、網走湖側から撮影した女満別駅。

JRで訪れると当然すぐわかるが、市街地側からは坂を下りた位置にあり、所見だと女満別駅は場所が結構わかりにくい。無人駅で通学の高校生とかを除けば、あまり日中の利用者は多くない。女満別空港の最寄り駅だが、北見や網走からバスや自家用車でアクセスする人が多い空港なので、駅は建物の割りに人も設備も寂しい。

さて、キャンプ地は網走湖の湖畔と、その近くの平地のやや湿った林となる。クイが立てられた場所より陸地側であれば、自由な場所に建てられる。人気があるのは湖側。

7月頭の平日の昼間だから閑散としているが、もっとハイシーズンになったり、土日で天気の良い日だとかなり混むと予想される。3泊したが、夕方や暗くなってから到着するライダー等の旅人や、クルマで乗りつける地元キャンパーがかなりいた。

このへんの地帯全体が網走湖の周辺地域なわけだが、網走市内をを経てオホーツク海までが網走湖なのである。朝はシジミ(たぶん)の漁船が出入りする。

砂は沖縄の海岸みたい(?)に白っぽくて綺麗。湖なので基本的に波が来たりはしないと思うが、湖のすぐそばには規則でテントは建てられない。

というより、指定されるキャンプ地と湖の間に利用者や漁師のクルマが通る道路がある。ガチなオートキャンプ場ではないが、一応、クルマで乗り付けることも可能。静かに過ごしたい一人旅の人も多いから、ガチにやりたい場合はオートキャンプ場にいくのがよろしいだろう。

私みたいに一人で湖岸でラーメンやジンギスカンをやるのが好きな人は、一時的に浜に移動すればよろしい。小さい椅子があると良い。基本的にここは一人旅とか放浪の人も多いし、あまり派手にバーベキューとかやるキャンプ場ではない気がする。

JRに乗って近隣の美幌駅の産直売所で買ったミニトマトとイチゴ。地元のものは美味しいね。

ちなみにトイレはこんなふうな建物が2箇所ある。男性で言うと和式、洋式、小便器ありで清掃も行き届いている。朝に清掃が入る。

数百メートルにセコマ、1Kmくらいにスーパーあり

徒歩や自転車の場合、重要なのが食材を調達できる場所。

キャンプ地からホテル山水方向をさらに進んで線路を渡るとセイコーマートがある。コンビニと言えど、地元コンビニなので北海道食材が意外と手に入るし、酒が豊富。タバコも扱っている。

セコマをさらに突き進むと市街地に出るが、空港通りという街で一番綺麗(?)な道沿いにシティマートめまんべつ店というスーパーがある。惣菜類も充実しているが、大型スーパーではないので、あらゆるものが手に入るわけではない。

ただ、ひとつ個人的に苦言を申し上げたいのは、ジンギスカンがカチカチの冷凍ものしかないのと、網走市内のスーパーより品揃え悪く、値段が高かったこと。

ジンギスカンのブランドや肉にこだわりがある人は、網走市内のスーパーで調達した方が良いかもしれない。私はこの店は1度だけ利用したが、結局、その後は網走のスーパーで食材を調達した。

シティマートの向かい側には大きいドラッグストアのツルハドラッグがある。ドラッグストアだが、アホみたいにインスタントラーメンや缶チューハイ、スナック菓子などを大量に扱っている。そういうので酒池肉林したい場合はどうぞ。

日帰り温泉は420円

人気のあるキャンプ場は温泉が近くにある場合が多いが、このキャンプ場の人気も温泉が近隣にあることと関係していると言えよう。

湖に向かって左側に進むと「ホテル山水」という小さめの温泉ホテルがある。その建物の裏側に「美肌の湯」という日帰り入浴可能なスーパー銭湯ライクの建物がある。券売機で420円だが、シャンプー等は備え付けられていないので注意。ロッカーも完備しているのでキャンパーにはありがたいだろう。ゆっくりできる。

地元の利用者も多い施設ではあるが、比較的ゆったり利用できる広さがある。休憩コーナーは申し分程度で、アイスとか軽食程度はあった気がするが、きちんとした食べ物はなかった気がする。

その他にも、駅裏の湖南荘という温泉ホテルと、シティマートから少し向こうに行ったところにある町の施設にも日帰り温泉があるという。長期滞在で色々楽しみたい場合は徒歩圏だけで3箇所も日帰り温泉があるのだから、すごいことだろう。

自転車やバイクがあれば、さらに網走方面の日帰り温泉も利用できるのだから、なおさら凄い立地だ。

謎が残る女満別野営場

上で紹介したキャンプ場より、湖で言うと北東側の奥まった場所に無料で利用できる女満別野営場というのがある。

奥まったというよりも、駅裏から歩いて5~10分くらいだと思うのだが、こちらは事前予約が必要だからか無料なのに利用者が全然いなかった。

普通に観光案内所でキャンプがしたいと言うと300円の方を紹介されるが、混んでいるわけでもないし、言えば利用させて貰えるのではないだろうか。

300円の方の炊事場は古くて簡素な作りだが、無料の方がしっかりしている印象があった。ただ、区画割されているので、吟味して好きな場所にテント張りたいという人は300円のほうがいいだろう。

利用者少なめがよかったり、少しでも節約したい人は利用する価値はかなり高いと思われる。

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【予約は必要? 料金は?】初めてのキャンプ場デビューの仕方を教えます

これからキャンプデビューをする人は、おそらく予約やシステム面など、キャンプ場の利用方法がわからないと思います。

小学校くらいの時に学校の授業でキャンプ場に泊まった経験はあるかもしれませんが、いざ自分で利用しようと思った時に手順がわからなくて、うわーんとなってしまうでしょう。その気持ち、わかります。何を隠そう、私も最初はそうでしたので。

さて、キャンプ場にも色々ありますが、予約が必要なキャンプ場、予約不要なキャンプ場、車向けのオートキャンプ場、無料キャンプ場、ファミリー向け、旅人向けなどの種類があります。今回は、タイプ別にそれぞれのキャンプ場の概要や利用方法を解説します。

予約が必要なキャンプ場(ほぼ有料)

本州の都市部やリゾート地などの、きちんとしたレジャー用キャンプ場に多いと思います。ホテルなどと同じく、事前予約する必要があります。

北海道などの地方でも予約が必要なキャンプ場もあります。予約が必要だからものすごい混むという場合もあれば、単に管理的な理由で予約を必要としていたり、予約が必要な理由は様々です。あまり深く考えても意味はないです。

料金的には北海道では300円~500円程度のことが多く、本州や沖縄では千円~二千円くらいと、まとまったお金を取る場合もあります。ほんとのリゾートキャンプ場だと、ホテル並みの値段の場合もあります。

予約不要のキャンプ場(有料、無料)

自転車旅行の場合は到着時間が読めなかったりして面倒なので、基本的に予約不要なキャンプ場が便利だと思います。広さ的に余裕があったり、単に予約受付が面倒臭いなど(?)で、予約不要というか、予約ができないキャンプ場ということになります。

予約不要でもチェックイン時間は、大抵は明るいうちの17時くらいまでなので、ホテルみたいに夜遅く行くと、門が閉まっていたり、管理人が帰宅していて利用できない場合があります。

初めて行くキャンプ場の場合は、到着が遅くなる場合は電話しておいた方が良いでしょう。まぁ、電話したところで定時より遅くまでは待ってくれないとは思いますが。

無料キャンプ場

基本的に北海道などの地方に多いです。自治体が運営しているケースが多く、有料キャンプ場に比べると設備が質素だったりします。水場とトイレだけあるレベルの所もありますが、逆に網走湖湖畔のキャンプ場など、無料でもロケーション最高な所もあったりします。

無料キャンプ場はキャンプ場情報を扱っている書籍やWEBサイトでも、すべてが載っているわけではありません。口コミだったり、地元住民レベルで知られているだけのキャンプ場もあったりします。知っている人だけが知っている穴場的な場所もあります。

私も人には教えたくない穴場的な無料キャンプ場を知っています。旅先でまずは有料キャンプ場に泊り、キャンプに慣れているっぽい人と仲良くなって、それとなく教えて貰うのが良いかもしれないですね~。

無料キャンプ場には管理人がいない場合が多く、夏の間ずっと『住んでいる』利用者もいたりしますし、ある程度、キャンプに慣れている人向けと言えます。無料でも管理が厳しい所は受付が必要だったり、管理人が9-17時くらいまでいる場合もあります。

キャンプ場と言ってもオートキャンプ場は車利用を前提としたキャンプ場です。同じキャンプ場でも、料金やカルチャー的に、かなり性格が異なるものです。

普通のキャンプ場でも駐車場に車を泊めれば利用はできますが、通常はキャンプ場用語でいうフリーサイト(テントを張る場所)の近くまで車を入れることはできません。オートキャンプ場の料金は地域によりますが、数千円単位が相場です。

中間的な性質の所もあって、車がフリーサイトに乗り入れできるルールの場合も稀にあります。ただ、エンジン音やライトの明るさなどがあるので、自転車などの旅人はなるべく避けた方がよいでしょう。

まとめ 意外と難しいキャンプ場選び

ホテルと違ってキャンプ場だと、完全なプライベートはありません。

テントの外の音は聞えるし、都市近郊のファミリー層が多い所だと、16時くらいにはバーベキュー大会が始まっています。辺境の場所とかだとツーリング客が多いですが、キャンプ場選びは色々な意味で、意外と難しいものと思って下さい。

管理人がいるところなら住所氏名などを申告した上で利用しているので、変なトラブルとかは起きづらく、何かあったときには心強いです。初めての場合は管理人がいるキャンプ場が良いでしょう。

慣れてきたら、定評のある無料キャンプ場に挑戦する、というスタンスがベストかと思います。

最後に一冊本を紹介します。私も北海道ツーリングでは愛用していた、北海道の出版社が出しているキャンプ場のガイドブックです。駄目なキャンプ場は駄目とはっきり書いてあって、非常に役に立つ本です。