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【東の小京都】栃木県足利市に1泊2日で歴史と風情を味わいつつ旅してきたぞ

足利尊氏の銅像。妙に銅像は街の至る所にある。

足利尊氏にゆかりのある街で、東の小京都とも呼ばれる栃木県足利市に1泊2日で旅してきたぞ。

歴史に詳しいアカデミックな人でなくても、足利という苗字にはなんとなく聞き覚えがあるはず。

栃木県足利市への行き方

電車の場合はJR両毛線と東武伊勢崎線で行くことができるが、東京方面からは東武もしくは、JR宇都宮線の久喜から東部に乗り換えるのが、安くて比較的早い。東京駅からだと、ざっくり2時間くらい。

東武足利市駅の北口ロータリー。空がきれい。

東武伊勢崎線の有料特急以外は、足利の少し手前の舘林で乗り換えになる。東京から比較的近いけど、ローカル線的な雰囲気もあって旅している感じがある。

渡良瀬川が街の中心に流れている

街の象徴とも言える渡良瀬川と中橋

足利の街のデザインは渡良瀬川を中心に作られているように思う。

鉄道で言うと東武の駅は渡良瀬川の南側にあってJRは北側にある。商業地やホテル、神社や寺など史跡が多いのは北側だけど、利用者が比較的多いのは東武だったりして、渡良瀬川を中心に栄えているような気がする。

北海道の内陸の街も川を中心に栄えていることが多いので、北海道生まれの筆者にはどことなく北海道を思わせるところがある。

河川敷は札幌の豊平川みたいに遊歩道かジョギングコースみたいのが整備されていて、ところどころにベンチがあったりして、散歩していると北海道のような気持ちになる。

写真は休日の夕方に撮影しているが、人がまぼらでゆったりできるのがよい。翌朝に訪れたら、地域住民のボランティアのような人たちが清掃活動をしていたので、街ぐるみで大切なものとして管理しているのだろう。

足利で神社や史跡めぐり

特に神社や史跡めぐりをするために行ったというよりは、リクルートが勝手に送り付けてきた期間限定のじゃらんポイントを消費するために行ったのだが、足利に訪れたら史跡巡りをすると思い出深い旅になる。

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JRや東武の駅から徒歩で訪れやすいのは、まずは織姫神社。ここは縁結びなどが有名だという。

正面の階段はきついので横道にそれるとやや緩やかになる

遠くからでも存在がわかるほど綺麗で大きな神社だ。

広い境内。坂の感じとか、なんとなく広島の尾道に行った時を思い出す

境内は広くて解放感がある。途中に小さい飲食施設などもあるようだった。

境内からは足利の街を見渡すことができる。さらに奥に進むと裏山(?)がハイキングコースのようになっていて、さらに良い景色が見れるかもしれないが、階段が割りとガチなので時間と体力の都合でスルーした。

ちなみに、珍しくおみくじを引いたら「小吉」だった。色々と言いくるめられるから注意しろとのこと。

街の中心部付近の道路・場所によって石畳みっぽい小道などもある。

街中はみた感じ大きい商店街があったりはしないが、個人経営っぽいカフェや飲食店などが所々にある。徒歩だと厳しいが、自動車社会で郊外に大きいショッピングモールなどがあるみたい。

こちらは国宝の鑁阿寺(ばんなじ)。鎌倉時代、建久七年(1197年)に足利義兼によって建立されたという。

お堀に鯉が泳いでいたり、優雅な雰囲気を感じられる。

こちらは日本最古の学校とされる足利学校。時間の都合で外観のみ見学したが、中を見学するのは有料で大人420円かかる。

首都圏近郊で1泊2日の旅に足利は良い場所だと思う

リーズナブルなホテルとかの宿泊施設も割と多いし、街中にスーパーもあって気軽に滞在できる場所。

遠すぎず近すぎず、気軽に1泊旅行したい場合にオススメなんじゃないだろうか。歴史のある街だけど、モノホンの京都みたいにガチガチでもないし、何より渡良瀬川周辺の雰囲気がよい。

グルメに関しては街中をぶらっと歩くだけだと、これが名物というものは目に入らなかったけれど、中華料理店とかカフェとか、事前に調べていくと美味しいものが食べられるかも。

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映画『ハクソー・リッジ』の舞台、沖縄の前田高地に行ってきたぞ

元々は偉い人の墓だった場所。写真は映画に出てくる崖ではない

2016年の戦争映画『ハクソー・リッジ』という実話を元にした戦争映画を最近になってネットの動画配信サイトで観た。

映画のネタばれも含むので、未視聴の方は注意。

その後に沖縄を訪れて、映画の舞台である前田高地に訪れてみた。前田高地は米軍側がハクソー・リッジと呼んでいた場所である。

映画『ハクソー・リッジ』の感想

わりと戦争映画はよく観るけど、『ハクソー・リッジ』の感想としては、戦争映画にしてはヤケに前半がホームドラマみたいだな~、大丈夫かこれ・・・と不安になったものの、不安になり切った頃合いにフルメタルジャケットを彷彿とさせる鬼教官的な場面が出てきて、じわじわと戦争映画の雰囲気になってきた。

そのへんの戦争映画と違うのは、主人公が良心的兵役拒否者であり、銃などの兵器を一切持たないということ。そのために周囲から嫌がらせを散々受けたりするのだけど、激戦地となるハクソー・リッジでは衛生兵として大勢の負傷者を運び出すヒーローであるということ。

第2次世界大戦を描いた洋画は沢山あるものの、日本の沖縄地上戦を描いたものは少ないような気がする。というより、個人的には初めて観た。

そもそも、ハクソー・リッジも公式のストーリー解説にはちょろっと書いてあるものの、“沖縄戦”を前面に押し出してはいないので、筆者も観るまで沖縄が舞台だとはわからなかった。

下で紹介するが現在の前田高地は公園的に整備されたり周囲が住宅街なので、映画の撮影はオーストラリアで行われたそうである。

ハクソー・リッジ(前田高地)へのアクセス方法

わりと最近になって再度焼失した首里城に比べると、マイナーではあるが浦添城があった場所であり、浦添城跡として整備されている。

数年前に首里止まりだったゆいレールが延伸して、そこそこ近くに浦添前田という駅が出来たので公共交通機関でのアクセスがよくなった。

このあたりは米軍も手を焼いた“高地”というだけあって、ゆいレールの延伸部分はまるでジェットスターのようなアップダウンだけど、偉い人の墓があったり、首里と並んで昔から由緒ある場所だったのだろう。

国道58号線だと浦添はちょろっと通過する程度に感じられるが、市役所などがあることから、古くからこのあたりは浦添の中心部だったのだろう。

割と本数が多いのでバスもオススメ

路線バスで向かう場合は那覇バスターミナルと具志川を結ぶ「21番」のバスに乗ると行ける。浦添大公園あたりのバス停で降りると徒歩で向かえる。

ちなみに、この路線はイオンモール沖縄ライカムの前にも停車する。

散策路の雰囲気

沖縄戦で破壊された場所なので構造物などは復元によるもの。

資料館は有料だが、外の散策路は見学無料。奥まった見学時間は日中だけなので、夕方に訪れるのはオススメしない。

散策路は南側の傾斜が緩やかな場所から作られている。

コロナもピーチアウト(たぶん)して連休中で沖縄に訪れる観光客は多いものの、この時の日本人観光客は自分を含めて5人しかいなかった。

対して、米軍にとっても激戦地で多くの死傷者を出した場所であることから、沖縄にいる米軍兵や米軍兵の家族の見学者が多かった。20人くらいはアメリカ人を見かけた。

アメリカで映画が作られるくらいだし、日本人よりもアメリカ人の方が関心の強い場所なのかもしれない。

復元された浦添ようどれ

散策路はそれほどの距離はなく、数分歩くと墓のような場所に辿り着く。昔の偉い人の墓だ。

徹底的に戦争で破壊されたので復元されたことなどが書かれている。

「ようどれ」とは沖縄の言葉で「夕凪」のこと。日中は心地よい風が吹く高台であり、夕方は風も静まり、沈む夕日を眺められる景色のよい場所に祀られているということだろう。

激戦の広場とハクソー・リッジの看板

散策路のさらに奥まった場所は地形が崩れていたりするから立ち入り禁止となっていて、自由に散策できる場所は限られていた。

高地を登り切った場所は広場のようになっていて、映画で描かれた北側の崖あたりから景色を見ることができる。

映画『ハクソー・リッジ』の舞台であることを示す解説看板

ここが沖縄地上戦で「ありったけの地獄を一つにまとめた」と言われるほどの激戦地だったとは、何も知らなければ想像するのも難しいくらいに長閑な場所だった。見学無料で連休中だというのに、観光客すらほとんどいない。

北側は実際には木が沢山生えていたりして、短時間で周囲を見た限りでは映画のような断崖絶壁のノコギリの歯(=ハクソー・リッジ)のような崖そのものは見れなかった。南側からポイントを押さえて見学すればそういう崖があるのかもしれないが、時間と体力や気力が減ってきて見学終了とした。

散策中に見かけた怪しい(?)謎の通信装置

今回の散策中に見かけた最も怪しい装置はこいつ。もしかして米軍が残していった戦時中の何らかの装置か?

「aruba」という聞きなれないロゴが見えるが、何の装置かわからない。

あとで調べてみたら公衆無線LANの装置らしかった。たまに屋外で無線LANが使える時があるけど、こういうのがアクセスポイントなわけね。

まぁ、観光地としてはマイナーかもしれないけど、ゆいレールの駅も近くに出来たし、比較的最近の話だし、日本の歴史や現実に触れたい人にはぜひ行って欲しいスポットだと思えるのがハクソー・リッジだった。

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【衝動】なぜか急に上野動物園に行きたくなってクソ寒いのに動物を見てきたぞ

背後にタワマンが聳える上野動物園(これでも園内から撮影)

泣く子も黙る国内最強の動物園と言えば、それはおそらく東京の上野動物園のことだ。

何をもって最強と定義するかにもよるが、とりあえず山手線や新幹線の駅から最寄りだし、地価は間違いなく日本一ではないかと思う。

私はそんなに動物園マニアじゃないから、扱っている動物の種類とか広さとか歴史とかは、全国各地の他の動物園と比べてどうなのかわからないが、おそらくそれらについても日本最大規模なのではないかと思う。なんてったって東京だし(適当)。

前日の夜に急に上野動物園に行きたくなった

なんと表現すれば伝わるかわからないが、前日の夜に急に「夜が明けたら上野動物園に行きたい!」という願望が沸々と煮えたぎった。

私は動物園や水族館については地方都市派で、東京の動物園にはあまり興味を示すことはなかった。上野動物園は行ったことがあるかどうかはっきり覚えていないが、少なくともここ15年くらいの間には一度も行ったことがない。

20年くらい前に観光で東京に来た時に1度訪れたことがあった気がしないでもないが、手元に写真などもないし、記憶にもほとんどない。だから、上野動物園にほど近い場所の職場に何年か勤めていたというのに、これまでの人生ではほぼ一度も上野動物園に行ったことがなかったのだ。

前日の夜は翌日が楽しみ過ぎて、ほとんど一睡もできなかった。

上野動物園の入園料は大人600円

動物園としては地方都市にある動物運と同じ価格帯だ。

むしろ、東京都心にあることを考えると安いのではないかと思った。

動物園や博物館なんかは、よくクーポンサイトを経由してチケットを買うと割引になったりするが、上野動物園については、その手の割引チケットはないようだった。

セコい割引を探すのは無駄っぽくて、当日、現金かクレジットカードで支払うのが基本である。

パンダのシャンシャン目当ての行列が!!

ごめん、私はそこまでパンダに情熱持てないわ

こんなに上野動物園に情熱を燃やしておいてナンだが、上野動物園はパンダが名物なのである。

知らなかった。

いや、正確には上野の街を歩くと、そこかしこにパンダのイラストとかパンダのぬいぐるみなどが売られているのでパンダ推しなのは何となくわかっていたが、上野動物園を訪れてビックリしたことがある。

パンダは中国から借りているらしく、その返還が迫っていることもあってか、パンダ目当ての行列が凄いのである。

どこの土産物屋もパンダグッズばっかり

上野動物園に来る=パンダを見に来る、というくらいパンダ、パンダ、パンダなのである。

上野動物園におけるパンダ事情は詳しく知らないが、何頭かパンダはいるようであった。パンダには名前がついていて、まるでヤクザみたいに何代目とかで呼ばれていたりするらしい。

そのうちの返還が迫っている一番人気のパンダに至っては事前抽選とかで限られた人しか見れないらしい。その以外のパンダは長い行列を1時間くらい並べば見れるらしかった。

気温5度で強風だからめちゃくちゃ寒い!

安定のフラミンゴ鑑賞で動物園に来た気分に浸る

この日の東京は寒かった。いや、冬だから基本的には寒いのだけど、2~3日前は日中15度くらいあったものの、一気に5度くらいまで下がってしまったのである。

風がめちゃくちゃ強いので寒い!!

正直、動物なんて見てらんないから、早く帰りたいよーという気持ちでいっぱいだった。

とてもじゃないが、あのクソ長い行列に並んでまでパンダなんて見てられないな。適当に園内を見て歩くことにした。

上野動物園は都心とは思えないくらい広い

山手線の内側にある動物園だから、こじんまりとした感じかな~、と思ってから、これが結構広かった。

おそらく、地方都市にある郊外型のかなり広いタイプの動物園の8割くらいの広さ(わかりにくよな~笑)はある。

上野動物園は大きく2つのエリアに分かれていて、かつてはモノレールが走っていたくらいである。このモノレールは現在は老朽化で休止しているようだった。

さすがに2つのエリアの行き来は歩いてもそんな遠くはない。

寒いからか室内型の施設が人気

この日は風がビュービュー吹いて体感気温は-10度くらい(個人の感想)だったので、どうしても室内型の施設に人が集まりがちだった。

アザラシとかペンギンとかのブースの横からガラス越しに見るタイプの施設とかも、風を遮ることができるからか人が集まりがちだったね・・・。

爬虫類ブースはチビッ子たちが占拠

チビッ子が襲撃したあとの室内ブースは平和

近くの保育園か幼稚園か小学生かよくわからんが、チビッ子たちがかなりの数で来襲していた。

チビッ子たちに人気があるのは室内型の施設で、それも爬虫類とかカメのブースに集中。

今どきのチビッ子はゾウとかキリンとかより、カエルとか小さい生き物が好きなのかな? 寒いからかな?

その手の展示がされているブースは基本的にチビッ子が占拠しているため、じっくりと観察することが困難であった。

まとめ 動物の種類で人気度に差が大きい

パンダ以外は良くも悪くも普通の動物園だと思うよ

「客寄せパンダ」という言葉もあるが、上野動物園はパンダ目当ての入園者が多すぎる印象だった。

寒いし行列がすごいからパンダは見ることができなかったが、パンダ以外の動物は全国のどこにでもある動物園と大体同じくらいのラインナップだった。

このタンチョウは妙にハイテンションだった

動物によって人気度に差がするのも印象的だった。

人気があるのは、

1位・・・パンダ
10位・・・ゴリラ(見れる角度が限られていて人だかりで見れなかった)
11位・・・爬虫類、カメ(主にチビッ子)

逆に人気がなかったのは日本猿とツルとかの鳥(フラミンゴはまぁまぁ人気)だった。