旅モノ

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日本最北端の離島、利尻島・礼文島に行ってきたぞ

北海道の最北端であり、日本の最北端でもある離島、利尻島と礼文島に行ってきたぞ。厳密には礼文島が最北端。利尻と礼文はフェリーで40分くらいの距離で、稚内からギリギリ日帰りで2つの島巡りが出来るぞ。

稚内までは旭川からJR特急で片道3時間半、札幌からは5時間以上かかるので、最低でも稚内に2泊は必要。稚内市内も散策するなら3泊あるとベスト。

コロナだけど割と観光客は多い

稚内駅の東側やや南にあるフェリーターミナル。北防波堤の方じゃないよ

時は2020年9月、GoToトラベル見切り発車の最中で世界はコロナのニューノーマルだか新しい生活様式wで動いている時代。

不要不急の外出やソーシャルディスタンス糞食らえなのか、普通に団体の高齢者ツアー客のバスが早朝にフェリーに合わせて停まっていた。高齢者団体はGoTo対象外だった気がするし、東京(この時期は東京都民は対象外)からの団体のようにも見える。

過去の旅行記でも言及しているが、団塊世代は集団就職やら軍隊教育やらで、旅行も団体を好むのだろうか。いい歳した大人が旗振りながら歩いているガイドにくっ付いて旅行するなんてみっともないけど、いまや日本の人口の3割〜4割近くが高齢者なんだから、日本に未来はない。

日本最北端なので自撮り厨にもなるw

稚内のフェリーターミナルの中。日本最北端の辺境の地とは思えないほど、綺麗な建物だ。フェリーの時間に合わせて営業するコンビニ的な店があるだけ。日中だとレストランも営業しているみたい。

もっとも、稚内市内にはこの地を牛耳っているセイコーマートが数店舗あり、フェリーターミナルの近くにもある。おそらく、あなたが滞在することになるホテルからフェリーターミナルに向かう間にもあるのではないかと思う。

稚内駅の近くには北防波堤というかつて(?)のフェリー乗り場に向かう通路のようなものがあるが、利尻島や礼文島に向かうハートランドフェリーの乗り場は南東の方なので注意。早朝とかだと場所を間違えると致命的だし、旅程が壊滅するので自信がない人は前日に下見をしておこう。辺境の地でスマホの電波やGPSも微妙な場合があって地図がうまく表示できない場合もあるから、スマホ頼りの人も注意。

フェリーの中。2等客席というか、デッキの席はこんな感じ。ハートランドフェリーの場合は、船にもよるが、後ろ側にしかデッキ席はない。本州の離島に向かうフェリー(新潟の佐渡とか)や沖縄の離島のフェリーは、サイドとか前方にもデッキ席があったので、よい居場所を探すのが難しい。また、9月だから朝夕はそれなりのコートっぽいものがないと結構寒い。

今時のフェリーらしくwifiが使えて、フェリーにしては電波良好、快適だった気がする。

2時間近く乗って、最初の島、利尻島に到着。利尻島にようこそみたいな文字は、礼文島にもあって、2つの島はテイストが似ている。沖縄の離島だと近隣の島でもライバイ関係にあって差別化されていることが多いが、稚内、利尻、礼文は3セットくらいなイメージかもしれない。そもそも、沖縄だと近隣の島でもフェリーで直に行き来できななかったり、しづらいようになっていて、一旦、沖縄本島に戻らないとならなかったりするし。

フェリーから降りて、フェリーターミナル周辺を歩いてみる。

風景は海が近くにあることを除けば、どこにでもあるような北海道の田舎の街並みのようだ。いや、実際に北海道の田舎の街であることは間違っていないが。常に海からの風で肌寒い。

有名な利尻富士。団体観光客は登山客のように見えなかったし、登山客っぽい人はあまりフェリーで見かけなかった。時期によるんだろうか。

利尻の鴛泊フェリーターミナル周辺。海の駅なんていうらしい。

利尻はフェリーターミナル内にも食堂、レストランが2軒(うち1軒は夏季限定?)もある。ターミナル前にも食堂が数軒あって、いやにも観光客相手で入りづらいし、値段がやや離島価格なものの、食べ物には困らないだろう。

ウニ丼が有名らしいが、どこの店も裏で協定を結んでいるのか4,500円固定。利尻も礼文もだ。普通に700円くらいでラーメンとかも食べられるし、現実的に歩ける距離にセイコーマートもあった。時間的な都合で利尻か礼文かどっちかだけ訪れるなら、最北端じゃないのが惜しいけど、自分は利尻の方が過ごしやすく感じた。

フェリーの時間に合わせて観光バス(3千円くらいかかって高いが)も出ていた。但し、コロナの関係で運転日が微妙なので確認が必要。チケットはフェリーターミナルで買う気がするが、ほんとに行きと帰りのフェリーにピッタリ合わせた時間配分なので微妙。自分は利用しなかったが、5人くらい乗っていた。観光名所を3時間くらいで回るらしい。

観光バス以外の交通機関としては、レンタカー、バイク、レンタサイクルがある。レンタサイクルだと礼文島も巡る日帰りプランだと、時間的に行けるところが限られている。結構でっかい島なので、徒歩ではもちろん、レンタサイクルでも数時間で行ける場所は限られる。

但し、キャンプ場がいくつかあるので、ツーリングで島に宿泊する人は目的地として良いのではないかと思う。離島で風が強いし、悪天候時のエスケープがしづらいので登山用などのハイレベルなテントがあった方が良いだろう。間違ってもホームセンターで3千円くらいのテントはオススメしないレベルではなくて、明確に使ってはいけない。

日帰りで礼文島にも行くので、あまり思い出も作れずに礼文島行きのフェリーに乗る。3時間くらいで徒歩で観光して回れる範囲は限られていることを思い知る。

この時に乗った船は割と豪華なやつで、2等の客室が豪華。雑魚寝ブースだけの2等船室もあるが、いかにも低コスト旅行みたいで抵抗のある人もいるだろうし、こういう客室の方がこれからの時代は好まれるだろう。

礼文島に到着。フェリーターミナルやその周辺も、店のラインナップが違うだけで、利尻とテイストは似ている。人によっては、どっちがどっちなのかわからなくなるかもしれない。

街並みも、やはりというか北海道の田舎の街を歩いている感じ。フェリーターミナル近辺にセイコーマートはない。個人商店のようなコンビニ的な店はあった。礼文饅頭が有名だというので買おうと思ったが、外から見たら売り切れていた。

街中のある神社のあたりの高台から利尻富士を見る。山の写真を撮っている人には撮影ポイントじゃないのかしら。

日本最北店の書店、Book Ai Land。興味本位でお邪魔してみたが、児童書中心で、雑誌とかはなかった気がする。

礼文島のゆるキャラ。ゆるキャラブームに乗っかって誕生したのかどうかは知らない。利尻にはリスと昆布のキャラがいる。本州付近だと美少女、萌えキャラだったりするが、普通にゆるキャラ。

礼文のフェリーターミナルで食事をしたい人を独占状態(?)で入店させる飲食店。なにしろ、フェリーターミナル内はもちろん、近辺の歩ける範囲に入りやすそうな飲食店、食料品店はなかったのである。

寿司からラーメン、定食までなんでもある。焼き魚定食みたいのが食べたかったけど、寿司を頼んでみた。1350円の上寿司。寿司の味が判断できる能力がないが、スーパーの惣菜や回転寿司とそんなに変わらない気もする。日本最北端の雰囲気を味わいたい人向け。他に店があまりないので、時間帯によっては満席に近い賑わい。

日本最北端の離島ということで、そんなに派手さはもちろん、リゾート感はないが、辺境の地を好む旅行マニアの人などは行ってみるとよいだろう。ちなみに稚内、利尻、礼文を回ってフェリー台は6千円台。

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北海道厚岸町の海事記念館に行ってきたぞ

北海道厚岸町の海事記念館に行ってきたぞ。

ここは辺境の地を彷徨う、コアな旅行マニアみたいな人しか行かない気がするが、展示はもちろんプラネタリウムも無料なうえ、結構いい所だったぞ。

扉は自分で開くしかない

まずは門を叩かなくてははならない。

場所自体は厚岸駅から徒歩10分くらいなので辿り着くハードルはそれほど高くない。駅を出て、大きい道路を左に曲がって右側を歩いていれば、何となく辿り着く。

しかし、建物に辿り着いても入口は何となく入りにくい。地方の小さい博物館を周ったことがあれば、どこもこんな感じなので少し気合を入れれば入れるだろう。まともな大きい施設しか行ったことがないと入りづらいかもしれないが、道は自分で切り開くしかないのだ。

入口で受け付けを済ますと自由に見学できるのだが、ちょうど平日の場合、1日1回しかないプラネタリウムの上映タイムだった。

2階にプラネタリウム室がある

どうみても客は自分1人しかいないが、せっかくなのでプラネタリウムを鑑賞する。自分のためだけに機会を準備してくれて、しかもナレーションなんかは係の人がやっている。

小さいけどプラネタリウムが無料なのは人生初

大きい街のお金を取るタイプのプラネタリウムは、大手のアニメ会社とかが作った、ちびまる子ちゃんとかの番組を流しているだけだったりするが、海事記念館のプラネタリウムは自分たちで作っているオリジナル番組のようだ。

50分くらい鑑賞して、上映をして貰ったお礼を言った見学タイムへ。

大きく分けて、船、海産物、宇宙の3展示!!

プラネタリウムに直行したせいでまだ何も見ていないので、1階に戻る。

1階は昔の船のエンジンだとか、実物をメインとした展示などがある。船やエンジンに詳しくないというか全然知らないので、ふーん・・・としか思えないのが悲しい。

誰でも船長になれる

船の操縦席もある。もちろん、実物を展示用に加工したもの。

企画系の展示もある

この時は1階の中央付近のスペースはカルタのようなものが展示されていた。

これはアッケシソウというもの。日本では厚岸で初めて発見されたからアッケシソウと命名されている。道東の湖には厚岸以外にもあり、アジア、欧米にもある。

次に1階の奥の方の部屋へ行く。ここは一般的な博物館みたいな展示方式。

近隣の根室で食べたばかりの花咲ガニ。花咲ガニは濃厚で旨い。

ニシンの開き。厚岸と言えばカキというイメージだか、江戸時代から漁業で栄えてきた歴史がある。

そもそも、北海道は明治時代以降しか歴史がないように思っている人もいるかもしれないが、沿岸部の街は江戸時代くらいから本州と取引したり栄えていた。主に明治時代以降に開拓された内陸部の街と、厚岸のような沿岸部の街では歴史が全く違うのだ。

熊もいる。山形県の村山市と姉妹都市だそうで、村山市コーナーも全体に対して広大。

宇宙に関する書物などのコーナー。

また機械があれば行きたいかも

プラネタリウム含めて、滞在時間は1時間半くらい。これだけの施設を無料で運営できるのはすごいけど、年に2回くらいカキフライ定食を食べに厚岸に行ってるから、たまに訪れたいとも思った。あまり頻繁に行って顔覚えられるのは嫌だけど。



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【2020年版】遠軽 いわね大橋が2年(?)の月日を経て復旧

2年くらい前の台風か何かの増水(詳しくは忘れてしまったw)で橋が破損して通行止めになっていた北海道遠軽町のいわね大橋。

街の中心部を走る大きい橋が崩れ落ちても、全国的には全くニュースにならないんだなぁとか思ったが、地元なだけにその後が気になっていた。

2020年8月、完全復旧を確認

予定されていた通り、2年くらい経って無事に復旧工事は完了していた。

写真で見ると湧別川は細い(?)なぁ、って思う。筆者よりもっと年齢の高い人が言うには、昔はもっと水量があったらしい。昔の洪水への教訓、対策で河川敷がやたら広いのも特徴。筆者が産まれてからは洪水は経験していないなぁ。

いわね大橋は街の中心部にある橋ではあるけど、通る人は通るけど、通らない橋でもあるのが不思議。いや、橋ってそんなものかもしれないが、街にとって重要な橋が2年くらい通行止めだったと考えると自然の驚異を感じる。