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【北海道】遠軽町芸術文化交流プラザ「メトロプラザ」に行ってきたぞ

夜の外観写真。夜9時にもなると街に人通りはない

2022年に遠軽駅に隣接(旧・中央病院跡地と周辺の住宅や飲食店などを地上げした場所)してオープンしたメトロプラザに行ってきたぞ。

メトロプラザと言われてもなんぞ?という感じだけど、誤解を恐れずに言えば、都会ではどこの街にも必ずある市民ホール・・・だと思う。

一応、地元出身だし、ふるさと納税もしてたので、辛口意見も含めて感想を伝えたい。

遠軽駅にバリアフリー通路としての役割も

特急はついに3両編成に短くなってしまった

もはや札幌直通の特急が1日2便しかないのにメトロという鉄道用語的なものが名称になっているのは最初は微妙かと思ったが、そこまで違和感はない。

日本国内でも世界的にもメトロという言葉は地下鉄を意味すると認識されることが多いと思うけど、少子高齢化で人口減少が続く街で大都市を表すメトロポリタンの略であるとも思いにくい。吹奏楽が盛んな街で音楽のメトロノームも由来だというが、個人的にはそこまで吹奏楽の街だと思ったことはない。

機能的に重要だと思ったのは、これまで遠軽駅は基本的に階段を上らないとアクセスできずバリアフリーとは無縁だったが、上の写真のようにメトロプラザを経由するとエレベーターで遠軽駅にアクセスすることができる。車椅子や足の悪い人でも駅に行けるようになる。ただ、駅自体はバリアフリー化していないので注意。

遠軽駅から直通的に屋根が付いている

遠軽由来の展示物などが多数

待合ラウンジとホワイエがある。ほ、ホワイエってなんだっけ

メトロプラザは石北本線の維持、イメージ改善のためのアピールにも貢献していると思われる。

駅で長時間待つのがしんどい場合でも、かなり早い時間から夜まで自由通路は通れるし、待合部分も自由に利用することができる。

1階部分。広くていい感じ

スマホとかを充電できるコンセントもある。USB端子はないのとWiFiはない

昔からそうだけど、遠軽はファーストフード店とかスターバックス的な都会だと時間を潰せるような施設がなくて、特に冬や雨の日は時間を潰すのがしんどいので、これはかなり評価できる。

日中やイベントの時は飲食を提供する店も1つだけある。パスタやカレーは500円くらいと安いのと、飲み物などを提供しているよう。

2階にも小さいテーブルがあり個人主義の人でも休めそう

展示物も充実していて、地元のことが学べる。白滝は昔は別の街だったが平成大合併で遠軽町内になった。もっと昔は同じ街だったともいうが。

メインは市民ホールとしての機能。研修室みたいのもあって、そちらはよく稼働している様子。

遠軽の偉人のボード。

ガンダムなどの作品で知られる遠軽町出身の安彦良和先生が関わった作品も展示されている。館内には他にもあるのでガンダムや先生のファンは訪れてその目で鑑賞するとよいだろう。

よいと思った点

遠軽駅に直通していて自由に使えるキレイな待合室的な施設としての役割を提供しているのはよいと思った。

列車の時間を間違えると終わりなので、駅と連携して発車時刻や列車の遅れなどの情報を提供するともっとよいだろう。

改善するともっとよくなると思った点

遠軽の駅前にこういう施設ができるのは初めてなので手探りで運営している部分もあると思うが、電源とセットでWiFiがあると喜ぶ人もいるんのではないだろうか。

きちんとした演奏会とかだけでなく、ちょっとした街の人のイベントとか、交流スペースとしての役割、発表の場などはもっと提供してもよいと思う。

例えば、都会のこの手の施設だと、街の人の写真展とかイラスト展とかはよくやっているものである。

いま遠軽の図書館がどうなっているのかよく知らないけど、図書の返却、貸出ができたりとか、色々な文化の拠点として発展させるとよい気がする。

今回、地元を訪れて思ったけど、町中で古い公共施設の取り壊しや建て替えが行われているけど、昔からこの街は大きな公共施設を作っては短期間で計画が破綻してしまうこと例が多いだけに、この施設はそうならないように適切に舵取りして街の発展、維持に寄与してほしいと思う。

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【2023年版】大改革!? Peach ひがし北海道フリーパスの改悪点と神改良

新千歳空港から東北海道に向かう最強切符(?)

LCCやJRフリーパスを使った北海道ヘビーリピーター旅行者にはお馴染み「Peach ひがし北海道フリーパス」だけど、筆者も2年くらい前に使った記憶があるが、物価高と世界の不均衡を迎えた2023年版は個人的には驚くような神変更点があった。

ちなみに、同じ内容のAIR DO版も存在する。フリーエリアがひがし北海道のものと、稚内方面のきた北海道のものがある。

改悪点は5日から4日への日数縮小

過去のものは日数が5日間だった。それが4日に変更されてしまった。1日当たりの料金が上がっちゃった計算になる。

しかも、帰りの機内販売用の1千円分のクーポンが含まれていて、そのぶん1千円ちゃっかり値上げしている。

まぁ、日数短縮については筆者が思うに、世間の需要や実情を反映しているのだと思う。

北海道を特急列車で旅する平均的な旅行者の滞在日数が3~4日くらいであると想像するからだ。定年退職の金持ち高齢者とかは旅行会社のツアーを使うことが多いだろうし、お金持ちでLCCに乗らないし(乗ってるのを見たことがない)、この切符のメインユーザーではない。

5日も時間が取れないけど4日くらいなら有給とかを使って調整できるような、若年層やお金と時間が中途半端な社会人をメインターゲットにしている気がする。

そうなると5日だと日数を持て余すかもしれないし、商売的には4日の方がよいという結論になったのだろう。もしくは世界的な情勢不安やイオンのトップバリュ商品の値上げに便乗しただけかもしれない。

神変更なのは“誰でも使える”切符になったこと

元々この切符はピーチ用だったらピーチに乗った証明書、つまりチケットを窓口で提示しないと買えなかった

まぁ、そりしゃそうだろう。誰でも買えたらピーチ搭乗者向けのスペシャルチケットの意味合いがなくなってしまう。

だがしかし! である。

2023年版においては誰でも買えるように変更された。

実際のところ、なんでだか2023年の夏~秋シーズンにおいては成田~新千歳においてはピーチが人気で、大体同じなのにジェットスターより軒並み2倍くらい高い不可思議なことが起きていた。

個人的にはピーチよりジェットスターの方が予約サイトやチェックインも使いやすいしサービスにも満足している。ジェットスターの回し者ではないが、夜遅い便で遅延した時は提携しているJALの便に振り替えで載せて貰えたこともあった。

そんなこともあり、今回も筆者はジェットスターで北海道に行ったのだが、ジェットスター派でも普通にPeach ひがし北海道フリーパスが買えて使えてしまうのである。

その場合、帰りピーチ機内でも機内販売チケット1千円分を捨てることになるが、何も確認がないというか、誰でも買える仕様となっているのだ。

ぶっちゃけ、新千歳空港の券売機まで行けば誰でも買えるので、札幌近辺に住んでいる地元の人でも買えるし、飛行機は関係ないフリーパスなのである。

まとめ 元をとるのは簡単で誰でも買えるのがポイント

基本的にかなりお得な切符なので元を取るのは簡単。新千歳空港から釧路か網走を往復するだけで大体元が取れる。

当日でも買えるし予約とかも必要ない単純明快なのもメリットだろう。

販売期間だけは注意で、ピーチやAIR DOのサイトやJR北海道のお得な切符ページで調べることができる。

今期においては2023年9月30日までは販売が終了するけど、定期的に出てくるはずなので使いたい人は頭の片隅に入れておくとよい旅ができるだろう。

追記~悲報2023年秋以降は爆裂値上げ~

今はこの記事を書いて約1か月後にあたるが、予言の通りというか、2023年10月以降は大人2万円に爆裂値上げをした。

誰でも買えるってのがピーチとかにしたら美味しくないからね。実際、ジェットスター乗ってる俺も買うわけで。

これだったらJR北海道本家の北海道フリーパスを買った方がいい気がする。旅程とかにもよるけどね。移動時間のかかる広い北海道の場合、4日って結構キリキリだからね。

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地元を離れて20年経ち、次第に北海道に故郷感を覚えなくなってきた

あなたには故郷というものがあるのかどうか知らないが、私は日本の北海道のとある辺境の地で生まれ育った。

田舎なので周囲は視野の狭い頑固ジジイやイヂワルおばさんばかりだと子供ながらに思っていたものだが、それは日本人男性の平均寿命でいうところの折り返し地点付近である今現在でも変わらない。

人生折り返しにもなると若い頃とは社会的にも自分的にも否が応でも変わるものだが、北海道には思うところがあり、1年2か月ぶりに10日間の日程を予定して旅に出たのだが・・・。

まず京成スカイライナーが有料特急らしからぬ不快さ

北海道へは成田発の新千歳空港行きのピーチ航空を利用した。朝イチの一番安い便である。

昔は前日に空港に乗り込んで空港で過ごすというのもやったが、病気療養中の今の体力では無理。鈍行乗り継ぎでもギリギリ間に合うが、日暮里から成田空港までは京成電鉄のスカイライナーという有料特急を利用した。この方が時間的には余裕がある。

しかし、このスカイライナーという電車、まぁ不快であった。個人の感想であることは言うまでもないが、車両の設計の問題だと思うが、国際空港アクセス用で大荷物を持った人が多いというのに、小さいドアが車両の前方に一か所あるだけ。だから、乗り場は混雑する。

わけわからん外人とかもコロナ規制緩和(コロナ自体が緩和したわけではない)でボチボチ増えてきたから、いつまでも乗り場付近にいて乗ろうとしない人も多数いるし。

乗ったら乗ったで荷物が溢れかえっていて、我が座るべき指定席が外人の荷物置き場になっているのは呆れた。外人はデリカシーがないからか他人の指定席に荷物を置いていいものだと思う人もいるのだろう。世界は広い。

他人のスーツケースのせいで狭苦しい思いをするし、隣にいる社畜みたいな日本人サラリーマンはパソコンをカタカタうるさい。

移動中でも仕事をするくらいの、できるビジネスマンを気取っているのかもしれないが、移動時間くらいゆっくりできないようでは仕事ができない証拠である。プライバシーフィルターすら使わないから、横目で画面の内容が丸見えだし、訓練されていない社畜の見本でみっともなかった。

成田空港に着いたら着いたで、外人の女が荷物がない的に騒いでいる。ってか、俺の席に置きっぱなしの一見すると俺の荷物に見える他人の荷物がお前の荷物なんじゃねえの? と思ったけど、スカイライナーは追加料金払って面倒臭いだけの列車である。もう二度と乗らねえ。

コロナ禍のピークの時は割引とかやってた気がするけど、個人的には追加利用金払う価値は全くない列車である。

新千歳空港に着いたら大雨がJRが運休

北海道の主要な空港は、基本的にどこの空港も街まで遠い。

札幌近くの主要空港である新千歳空港はJRの快速エアポートで約40分もかかるが、それが最速の移動手段。バスもオマケ程度にあるけど、都心まで偉い時間がかかるので滅多に使わない。

しかし、この日は大雨のせいで朝市の飛行機でスカイライナーを使ってまで来たというのにJRが完全運休。いつ復旧するとかの案内もロクにないのでひたすら大物コンサートの時みたいに人が改札前に並んでいるだけという状況。アホか。

結局、午前10時前に新千歳に着いていたが、2時間半も待って12半くらいにやっと電車に乗れた。

これ、空港から街に向かうパターンだからまだいいけど、逆パティーンで空港に向かわないとならないパティーンだったら飛行機キャンセルしたり大事だろう。危ない。LCCだったらチケットガードとかのセコイ保険に入っておかないと、電車遅延では返金されないから大変だ。

久しぶりの札幌は感慨深くなかった

前日までは久しぶりに北海道に行けることで遠足の前日の小学生みたいにドキワクだったが、いざ来てみると何でもない街だった。

ここ数年の北海道のお約束で9月だというのに本州と変わらないくらい蒸し暑い。昔の北海道は夏でもからっとしていて、夜になると肌寒いくらいだったから、最近は日中は蒸し暑いし、夜も蒸し暑い。だめだこりゃ。

特に札幌の場合は首都圏と似たような店や街並みだし、グッと来るものなどあるわけがなかったのだが、それにしてもここまで感慨深くないのは己の心境の変化だろうか。人生前半と人生後半では、同じ街でもここまで感じ方が違うのだろうか。

結局、旅行を切り上げて帰ってきた

天候や体調面や家のことなど色々と気がかりなこともあり、本来は鉄道で一回りしてキャンプなども楽しめたらと思ったが、結局、帰りの飛行機を取り直して早々に帰ることにしたのである。

楽しくないであろう旅を続けるより、ささっと引き上げた方がダメージが小さくて済む、という人生後半戦だからこそできる判断である。

基本的には楽しくない旅行というのは存在しないはずだけど、体調や天候、様々な不安事項などが重なると旅行が楽しめるわけはないのであって、こういう判断も時に必要なのではないかなと思った。

札幌の街はわけわからない中国人や韓国人でごったがえしているし。コロナ禍のときはキレイさっぱりいなかったので街がすっからかんだったけど、賑わっているように思える札幌の街中は、実は中国人や韓国人の韓国客しかいないというのも泣けてくる話だ。

だいたい移動するのに金と時間がかかりすぎる

地元だからあえて悪いことを書くけど、北海道は無駄に広くて移動するのに金と時間がかかり過ぎる。

俺が愛して止まない第2の故郷と勝手に読んでいる沖縄だと、そもそも那覇空港から那覇の街まで歩いて行けるし、徒歩でも主要な町には十分に移動できる。

それが北海道となると、空港から街に出るだけでも大変。

街から街への移動となると半日がかりや1日がかりはザラ。交通費も万単位でかかる。アホか。

うまく割引切符やフリー切符を組み合わせればいいが、北海道の鉄道は山岳地帯を走るのが多くて、大雨や天候の影響で何日も運休する場合も珍しくない。

少し前も札幌から北見や網走を結ぶ石北本線が何日も運休していたし、広すぎて不便なのである。

道東のアクセスは以前は女満別や釧路にピーチが就航していたものの、徹底のうわさで運休しているし、10年前の不便さに逆戻りしてしまった。

故郷を故郷と思えるのは20年が賞味期限?

実際、故郷を離れて20年も経つと今住んでいる場所の方が愛着が沸くわけで、故郷など単なる観光地や知らない街でしかなくなる。

済んでいた時にどれだけ沢山の思い出や人との繋がりを作れたかにもよるが、大した大切なものがない場合は20年が故郷の賞味期限だろう。

そんなことを4万円払って学んだのであった。