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【PS2】いなか暮らし 南の島の物語の感想、紹介(ネタばれあり)

南の島でのいなか暮らしが体験できるPS2『いなか暮らし 南の島の物語』のゲームレビュー、感想、小話、個人の感想、ネタバレあり。

古いゲームになるけど、筆者は最近までこのゲームの存在を知らなかった。

PS2全盛時代は社会人なりたてだったこともあり、今より社会的に圧倒的に奴隷だったがために、ゲームをじっくりやる時間がとれなかったのである。

ところが、ある程度は奴隷から解放されたがために、近所のブックオフをぶらついてたらPS2のレトロゲームコーナーに大量に積まれているのを発見したのが同タイトルなのである。

沖縄ブームに便乗した『ぼくなつ』の沖縄版?

都会のコンクリートジャングル(死語?)で育った都会っ子が長期休暇に田舎に訪れて自然の遊びに触れるというコンセプトのゲームとしては『ぼくのなつやすみ』シリーズが有名だ。

『ぼくなつ』は熱く語れるほどはプレイしたことはないが、一応、さらっとPS3以外のタイトルはプレイしたことがある。

親戚の家に預けられた『ぼく』を操作しながら、昆虫採集したり、海に潜ったりとか、あとなんだっけ、他はよく覚えていないけど埋蔵金か何かを探しに行ったりしたような気がする。

今回取り上げる『いなか暮らし 南の島の物語』は舞台設定が沖縄にある架空の離島で15歳の女子が春休みの2週間を親戚の家で過ごすというもの。『ぼくなつ』に対して、『わたしのはるやすみ』ってところだろう。

発売時期的に某Nなんとか協会の某沖縄ドラマが流行ったり、沖縄の曲が大ヒットした頃なので『ぼくなつ』と沖縄ブームに乗っかって生まれた作品だと想像できる。

操作性は悪すぎるがコンセプトは面白い

沖縄の舞台で3Dの街並みでキャラを自由に動かせるちゃんとしたゲームって、『龍が如く3』くらいしか思いつかないが、沖縄の文化を“ある程度”表現できているという意味では、このゲームも取り上げるに一応は値するであろう。

ただし、操作性は圧倒的に悪い。

都会で育ったモヤシっ子という設定があるからか、島時間をゆっくり過ごしてほしいという意図があるからか知らないが、割と広いというか長い道を移動する時は、ダッシュしようにも数秒で走れなくなってしまう。

カメラアングルは固定で画面端まで移動すると次のマップに切り替わる方式。昔の龍が如くとか、PS1時代のFFシリーズに近い。

だが、左まで左に向かって歩いていたかと思うと、次のマップでは右方向に進むカメラかアングルだったりとか、固定のカメラアングルが悪いと来ている。

歩く速度のイライラも相まって、操作性のしんどさはかなりのものである。

ある意味リアリティのある退屈な島暮らし

島っていうか、田舎全般に言えるけど、都会人の憧れに反して、島や田舎というはやることが無さ過ぎてノイローゼになるものである。

都会とは方向性が違うが、田舎はストレスが半端ではないのだ。

北海道の農村部で生まれ育ち、沖縄の離島を20島近く放浪した経験がある筆者が言うのだから間違いない。

どこに行っても同じ人間にばかり出くわすし、隣近所はお互いに監視しているような日常である。町内会の付き合いも面倒くさいし、都会の簡素さは田舎暮らし特有のストレスを改善させた結果なのである。

そんな退屈でストレスの溜まる田舎暮らしを経験できるゲームだとも言えよう。

数少ない島人との会話はキャッチボールが全く続かない

明確に説明はされていないと思うが、沖縄本島(?)から連絡船で向かう離島という設定から、人口1千~2千人くらいの島というイメージだろうか。

島に人影はまばらだが、数少ない島人に話しかけても「ハイサイ(男性)」「ハイタイ(女性)」という琉球語で挨拶が返ってくる程度のことが多い。

そもそも、実際の沖縄では「ハイサイ」も「ハイタイ」も使っている人をほぼ見たことがないし、沖縄の人に言わせてもあまり使わないそうだけど、沖縄に行ったことがない人には勘違いしてしまうのではないかと思う。

まして、このゲームの主人公みたいな、見るからに県外から来ているような人間に方言で挨拶しないよなぁと思う。

リアルに退屈すぎる14日間の島暮らし

ある意味でリアルだと言えるが、刺激と快楽に溢れている環境で暮らす都会人が実際に何の目的もなく離島に行って14日間も滞在するとなると、普通は退屈過ぎて気が狂ってしまうだろう。

田舎で育った筆者にしても、人口1千~2千人程度の離島に14日間も滞在するとなると気が狂ってしまう。

ちなみに、沖縄は全部が離島というわけではなくて、沖縄本島とか石垣島などの大きな島は国の定義としては離島ではないことに留意しよう。

強制的に起きるイベントは3つくらいしかない

このゲーム、14日間で強制的に起きるイベントとしては3つくらいしかないような気がする。

操作性が悪いので中盤からは時間をスキップさせる機能を使って過ごしたが、印象に残っているイベントは序盤のわんじという犬探しだ。

序盤は集落の範囲しか移動できないが、リアルでも離島の集落など15分もあれば一周できるというのに、30分以上探しても犬は見つからなかったのである。

特定のマップに移動して依頼者の女の子と再び会話して親戚の家に戻る・・・みたいのをやるとフラグが立つようだが、親切な今どきのゲームに慣れているヤングだったら、操作性の悪さもあって犬探しの段階でプレイを辞める人も多いのではないかと思う。

次に覚えているのは、自転車が使えるようになるイベントだ。

自転車も自転車で、左右にスライドする見えない謎のレールのようなものを走っているような操作感で、方向転換するのもままならずに、やはりストレスは相当溜まる。

自転車を手に入れると徒歩より移動スピードは改善されるものの、行動できる範囲が倍増するので根本的な改善にはならない。

特に固定のカメラアングルが右に左に、上に下に、と好き勝手に切り替わるせいで、どっちに進んでいるのかわけがわからなくなる。

一応、マップは表示できるがマップを表示してもわかりやすいとは言えない。

エンディングのあたりはさすがに作り込んでいて、家で寝てばっかりして過ごしたせいで頭に何も入ってこなかったが、この島出身の親とか自分の出生の秘密のようなものに言及されるイベントがある。

ちなみに、エンディングで流れるのは全国区の沖縄アーティストであるBIGINの曲だ。ゲーム内容の薄さからすると、一流アーティストの曲が浮いて聴こえるのは気のせいか。

まあ、言えることは、強制的に起きる犬探しなどのイベント以外は、クソ悪い操作性の中で自分で探さないとならないのがしんどい部分。

面倒臭くてて寝てばかりいると、ホントに3つくらいしかイベントが起きないゾ。

沖縄通として思った違和感いろいろ

たかがゲームに突っ込んでも仕方ないが、沖縄をテーマにしているから沖縄の文化などが表現されているものの、ちょっと首をかしげたくなるような部分がいくつかあった。

めんそーれに関して

「めんそーれ(ようこそ)」という方言は、主に沖縄本島で使われているので、このゲームの舞台になる離島で使われているというのは違和感がある。

沖縄は海上部分も含めて考えれば北海道よりも広いくらいだが、島ごとに方言が違うことが多く、沖縄本島からすぐ近くの伊江島でも、ようこそは「いめんしょり」という方言が使われている。沖縄本島と同じ方言なのは微妙かなと思った。

3月の沖縄はそんなに暑くない

よくある勘違いだが、沖縄は常夏ではないので冬は普通に寒い。コートを着るし、マフラーもするし、家では暖房を点ける。

主人公が訪れる3月下旬は海開きもしていないし、海に素潜りするような人はいないのではないかと思う。

むしろ、7~8月などの夏場は東京など本土の方が沖縄より暑い。沖縄は海から風がツネニ吹いているから、本土の内陸部や都市部の方がずっと気温が高いのだ。

3月の沖縄に訪れた主人公の「暑さにだいぶ慣れてきた」というようなセリフには寝ぼけているのではないかと違和感を覚えてしまう。

ゴーヤーチャンプルーはそんなに食べない

これは語弊があるかもしれないけど、沖縄の人は言われるほどゴーヤーチャンプルーをよく食べるわけではない。

ゲームの中で進め方によってはゴーヤーチャンプルーが出されることがある。

でも、こういう小さな離島だと手に入る食材にも限りがあるし、沖縄の人でもゴーヤーの独特の風味が苦手でゴーヤーは嫌いだという人も散見する。

豆腐チャンプルーとかフーチャンプルーの方が好きだという人も多いと思うけど、インパクトで言えば、ゴーヤーチャンプルーを出した方が間違いないということだろう。

グラフィックはPS2にしても良くない

PS2時代の作品とはいえ、沖縄の風景が表現しきれているとは全然言えない。

同時代の作品でもFFXのビサイド島とかの方がよっぽど南国感がある。海の表現にしても、風景にしても、人物にしても、ゆったりと島時間を過ごすには雰囲気が足りていないのが残念。

特に気になったのは、風が全く吹かないことだ。

長い時間歩くことになる道中、草木が微動だにしないのは作品全体に漂うシュールさの大きな要因ではないかと思う。

2週間ずっと晴天というのもありえないし、こんな離島でずっと腫れていたらあっという間に水不足になってしまう。

3月頃の沖縄といえば天候の悪いことが多いから、2週間ずっと曇りや雨の方がリアリティがあるくらい。

実際の沖縄とは違うけど、島のストレスを感じたい人にはオススメ

古いゲームだけど出玉は多いし、値段も安定的に安めなので、手にとる機会があればプレイしてみるのも悪くないと思う。

過剰に期待すると痛い目に合うが、退屈な田舎暮らしのストレスを感じたい人や、沖縄の離島に憧れるけど、現実の壁を乗り越えられずに実際には島暮らしができないでいる都会人の夢を打ち砕くゲームとしては存在価値が高いと言えるだろう。

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【PS4/PS3】数年ぶりにFFXをHDリマスターでプレイしたら敵が強すぎた件

ゲーム史に残ると言っても過言ではない名作RPG『ファイナルファンタジーX(以下FFX)』のHDリマスター版をプレイした感想。一部、ネタバレあり。

元は2001年にPS2で発売された作品で当時としては最先端のグラフィック表現などに多くの人が感銘を受けた。

もう22年も前の作品になるが、今PS2のオリジナル版をプレイしたとしてもそんなにグラフィックに古臭さは感じないくらいのクオリティである。

とは言っても、時流や商業的な理由などもあってPS3やPS4にHDリマスター版として移植されている。

筆者はオリジナル版をリアルタイムでプレイしているし、何度か周回プレイはしているので今までの人生で4~5回くらいはプレイしたのだろうか・・・。

・・・みたいな背景のもとで、今回はPS3のHDリマスター版を今の感性のもとで“再プレイ”してみた。

敵が強いのとストーリー重視で一本道

まず言えるのは敵が強い!

え~、オリジナル版ってこんなに強かったってけ・・・、と唖然とするくらいに道中のザコに全滅させられることもしばしば。

HDリマスター版はオリジナルの海外向けであるインターナショナル版を元にしているらしいので、オリジナルとは戦闘のバランスなども違っているとは思うが、それにしても序盤の道中で全滅させられるとは。

そもそも問題でいうと、FFXは鳥とか飛んでいる敵はワッカ、硬い敵はアーロンなど、次々とバトルキャラを切り替えながら戦っていくのが基本なのだけど、それにしても敵が強かった。

少しレベル上げというか、スフィア盤という独特のシステムなので普通でいうレベル上げというのはないのでステータス上げという表現が正しいと思うが、ストーリーを止めてキャラ強化しなければならない場面が多数あった。

従来のワールドマップ的なものがあく、ダンジョンもフィールドもすべて3Dのシームレスなマップなのも特長。

ある意味、後半のナギ平原までは寄り道がほとんどできずに1本道なので迷うことはないけど閉塞感はある。シンという危険にさらされている世界観だから、閉塞感があるのは当然なのではあるが。

やっぱりダルい試練の間

FFXでよく言われるのが試練の間がダルいというもの。

序盤から後半までストーリーの要所要所でパズルゲーム的なものをやらされることになる。

バトルなどもなくてキャラの育成にも関係がないし、純粋にプレイヤーの知恵と根気が試される。

今でこそ攻略サイトで手順通りにやれば面倒なだけでクリアできるけど、昔はノーヒントで色々試しながらこんなのよくプレイしたなぁと思う。

RPGやゲームに慣れていない人で、試練の間がクリアできないがためにFFXのクリアを諦めたという人がいるのも知っているから、ゲーム内でもうちょっとヒントを出したりしてくれればなぁと思う。

どいつもこいつも初見殺しのボスばかり

知恵比べみたいな初見ごろのボスばっかりなのもFFXの特長。

物理で殴るとか魔法で殺るとか単純な戦法で勝てるボスは序盤の一部くらい。

アホみたいにやり込みしてステータスを上げれば押し切ることもできるのかもしれないけど、普通にプレイしていたらステータス異常の対策したり、色々しないと瞬殺されるようなボスばかりでストレスが溜まる。

結局は“召喚ボンバー”がボス攻略の基本

ネット社会の今は召喚ボンバーなんていう戦法が有名らしいけど、2001年頃にプレイしていた時も普通に召喚ボンバーやってたわ(笑)

そのくらいに召喚ボンバーはボス攻略に有効なテクニックなのである。

やり方は事前に召喚獣のオーバードライブのゲージを満タンにして、ボス戦が始まったら次々と召喚しまくってオーバードライブ技を連発するだけ。

これで上述の状態異常対策とか何もしないでも大抵のボスは瞬殺できる。大抵のはね。

まさに殺るか殺られるかの世界。

終盤は召喚ボンバーだけでは乗り切れない

今どきのスマホゲームとか親切設計のRPGに慣れているとFFXは20年前のRPGで基本的にガチ仕様。

筆者の今の感性で言わせると、ストーリーは優秀だけど、バトルやキャラ育成には相当クセがあるゲーム。あと試練の間もダルすぎるしゲーム的に面白くないからいらん気がする。

ナギ平原までは召喚ボンバーで乗り切れるけど、ナギ平原以降のボスは召喚ボンバーを全開にしても倒しきれなかったり、ステータス異常や即死攻撃持ちばっかりで何が何だかわからないうちに全滅することもしばしば。

基本的には一本道のFFXだけど、ナギ平原ではモンスター訓練所という本編の世界観をぶったぎるような凶悪モンスターを飼育している施設があったりする。そこに関連したイベントを進めると強力なアイテムが貰えたりするのだが、ラスボス近辺はナギ平原のやり込みをしないと歯が立たないほどに強い。

隠しボスとかだとさらに破格の強さだけど、ストーリーのボスも相当強いのがFFX。

上で4~5回くらいクリアしたと書いたけど、たぶん最後までクリアしたのは2周くらいかなと思う。時代的に強くてニューゲームもないし、こんなやり込みがデフォのゲームを何度もクリアするとは自分自身として思えない。

終盤のシーモアやラスボスはリュックが大活躍

100時間くらいかけてやり込みすればラスボスなんてチョロいんだろうけど、短時間でストーリーだけクリアしたい場合はリュックを大活躍させるのがいいと思う。

ナギ平原に行ってモンスターを捕獲できるようになったら、ナギ平原とマカラーニャの2エリアだけクリアしよう。そこまで大変じゃないので数時間~半日もあれば達成できるはず。

2エリア達成で貰える「光の魔石」はリュックの使うで6000程度のダメージを安定して与えられるアイテム。これを60個貰える。

さらに訓練所オリジナルモンスターのアースイーターから「勝負師の魂」というアイテムを盗める。アースイーターは倒す必要はないので2~3個盗んでおく。

リュックのオーバードライブ技で光の魔石と勝負師の魂を調合すれば、攻撃で与えるダメージを9999に固定できる。

うーん、やっぱFFXは今やるとバトルにクセがありすぎるなぁ。序盤からジャンケン的な弱点攻撃ばっかり求められるし、終盤は普通にレベル上げしてクリアできるような感じじゃないもんなぁ。

今でこそネットでエンディングみたりできるけど、昔はストーリーの続きが見たくて頑張って攻略したのかしらん。昔どうやってクリアしたか覚えてなかったりする(汗)

昔のゲームだからイベントスキップはなし

オリジナルはもちろん、PS3のHDリマスターに至ってもイベントスキップはない。

今の若い人は違和感あると思うけど、昔のRPGはイベントスキップなんてものはないのが普通で、ボスで死んだ場合は直前のイベントを何度も見ることになるのだ。これに懐かしさを覚えるのは30代や40代以上のゲーマーだろう。

FFXは初見殺しどころか攻略情報なしだったら5回以上も死ぬことになるからイベントスキップなしは結構ツライ。

まぁ、何度も殺されるのはストレスが溜まるし心身ともに病気になるから、心が折れやすい人や時間がない人はストーリーまとめ動画でも見るのがいいかも。

FFX廃人という言葉があるほど、やり込み要素はテンコ盛り

ゲームで廃人というとオンラインが相場かと思ったら大間違いで、FFXの廃人は昔から存在するという。

ストーリーのボスも普通にやってたら強敵揃いだが、FFXの隠しボスはさらに桁がゼロ3つ増えるくらいに強い。文字通り桁違いなのである。

そんな桁違いに強い隠しボスを倒すには、常人には取得が難しい七曜の武器というのを各キャラクターごとに揃える必要がある。

それが生半可な難易度や手間ではなくて、手に入れるためのミニゲームなどが頭おかしいくらい鬼畜なためにハマり込むと廃人になってしまうという。

まとめ FFXのHDリマスターの感想

ストーリー重視のRPGでストーリーを知っていると純粋に楽しめなかったりするってのが本音かな。

個人的にはFFシリーズ最後の傑作と言えるタイトルだけど、今やるとバトル面とキャラ育成にクセがあり過ぎると感じる。世界を救うって大変だな。

PS4版は公式チートが付いているらしいけど、PS3版はチートはない。PS3のは音楽がアレンジ版固定で、メロディがはっきりしているオリジナル版の方が音楽は良いと思う。

オリジナルプレイ済みの人が買うんだったらPS4版がオススメかな。安さ重視ならPS3でいいかも。

ちなみに、FFX-2も付いているけどこっちはスルーでごめん(笑)

あれはマトモにプレイしたことないからね。露出度の高いFFキャラって苦手過ぎてプレイできんもんで。

余談 FFX2.5という黒歴史的な小説もあるらしい

俺はFFX-2の段階でドロップアウトしたからその後のFFXの興味はなかったものの、さらに2.5という話の続きが小説で発売されているという。

FFX-2を許容できる熱心なファンでさえ悲鳴を上げるほどの黒歴史らしい。なんでもティーダの生首が飛ぶ描写があるらしいが、ゲームだったら表現不可能だし、仮にもプレイヤーの分身たる主人公のティーダの生首を飛ばすとは正気とは思えない(笑)

最近の話で言うと大した興味は湧かないがFF16がPS5で発売されたらしいものの、個人的にはファイナルファンタジーシリーズはFFXが最終コンテンツだと思っている。母最高の作品はブランド品をありがたがるような、ブランド志向の人間向きではないかと思う。

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【PS4】「ソフィーのアトリエ2」ゲームレビュー、プレイ感想(ネタばれあり)

PS4「ソフィーのアトリエ2」のゲームレビュー、プレイ感想、ネタばれあり。やや辛口の個人的な感想。

アトリエシリーズの中の不思議シリーズ1作目である「ソフィーのアトリエ」の続編にあたる作品。

発売日は2022年2月24日と割と新しいゲーム。道理で中古価格が結構高かったわけである。ソフィー1から実に7年近く経って発売されたと考えると、なんだか感慨深いものがあるが・・・。

ファンディスクとも違うし、攻略的にはハードな内容

アトリエシリーズ自体、キャラゲー的な要素があるが、特にこの作品の場合はソフィーを取り上げているだけに、前作ソフィー1の登場キャラクターや世界観、ゲームシステムを引き継いでいるかと思って買うと肩透かしを食らう。もっと言うと普通にガッカリしてしまうはず。

なにしろ、前作のパーティーキャラで今作も続投しているのは、なんと主人公のソフィーだけだったのだ。

プラフタもいるにはいるが、過去の世界に住む人間の姿のプラフタであって、別キャラと言えば別キャラ。

個人的にソフィー1の時のキャラクターたちの続投に期待していたので、新規キャラばっかりなのは肩透かしというより正直ガッカリであった。

グラフィックはパワーアップしているけども

ソフィー1やその後のフィリスのアトリエなどから比べると、キャラクターが少しリアルタッチになってたりと、さすがにPS4後期の作品だけあってグラフィックは進化している。

処理落ちもしないし、技術的な進化は素直に凄いと思う。

だが、以前の3Dでありながらも記号的な世界の方がしっくりきていたこともあって、最後まで違和感の方が強かった。

天候操作しまくりで超面倒臭いダンジョン

ソフィー2のシステムで特長的なのは天候を操作しながらダンジョンを攻略するということ。

序盤から後半までこの面倒なシステムを常に使うことになる。

天候の種類は晴れ、雨、雪、雷・・・(あとなんだっけ)など色々あって、適切な天候に切り替えることで先に進むことができる。俺は晴れの方がいいな~とか、雪でしんみり楽しみたいな~という個人の嗜好とは関係なく、攻略のために次々と切り替えることになる。

切り替えるには専用の調合アイテムが必要。予め用意しておかなくてはならない。

超難しいわけではないけど、雨に切り替えてノズルを操作して水を貯めて、次に雪に切り替えて凍らせて・・・みたいな面倒なこともやらないと先に進めない・・・。

アトリエシリーズのダンジョンと言えば、基本的にギミックは少な目で素材を採集しながらお散歩って感じだったから、なぜ急にこんな面倒なダンジョンになったのかと思ってしまう。

前作をプレイしている人を主にターゲットにしているだろうから、ある程度はガチな攻略に耐えられる人を想定しているのかもしれないけど、俺は楽しくのんびりお散歩がしたかっただけだぞ。

オーラで外郭破壊しないとダメージが通らない敵ばかり

天候操作に加えて面倒なのは中盤以降のザコ敵やボスでは当たりの前にオーラという名のダメージがほとんど通らない外殻のようなものを持っている敵ばかりということ。

戦闘が始まったらまずはダメージがほとんど通らないオーラを破壊しなくてはならない。オーラ破壊→ようやく本体に攻撃、という流れ。

アトリエシリーズは作品ごとに戦闘のシステムが異なるが、バトルはわかりにくい部類だと思う。

チュートリアルなどでも細かい説明がないような気がして効率よく戦う方法がなかなか掴めなかった。ツインなんたらとかいう連携技の場合はオーラがあってもダメージが通るみたいだけど、終盤の殺気立ってるボスとかはダメージが通らないのに何度もボコられて苦労した。

調合を頑張れはオーラを簡単に壊せるような武器とかアイテムが作れるのかもしれないけど、そんなモチベーションは一切わかず。

まとめ 面倒臭いのが嫌な人には苦痛に感じるゲーム

グラもいいし、アトリエでは珍しくバグでフリーズすることもなかったけど、天候操作システムはかなりどうかなと思う。

ソフィー1の続編という位置づけだけど、システムや冒険する場所は全くの別物で登場キャラクターすら、ソフィー以外は新顔なのも期待通りではなかった。

前作では最強爆弾とか装備とか頑張って調合したけど、基本的に別ゲーなので基礎的的なアイテムすら発想からやり直さないとならないのも辛かった。

別ゲームだからソフィー1のアイテムや能力の引き継ぎなんかもできるわけないし、単にソフィーが主人公の別のアトリエでしかなかったのが残念なところ。

単純に合う合わないあると思うけど、中盤以降はダンジョンが面倒過ぎてモチベーションを保つのが難しかった。

まぁ、しっかり作られているゲームであるとは感じるし、合う人にはスルメ的に楽しめると思うけど、この面倒臭いことばかりの世の中でゲームの中まで面倒臭いことをさせるのは勘弁してくれ~、って感じだった。