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旅モノ

なぜ人は沖縄病になってしまうのかを論理的に考えてみる

日本人の2~3割くらいは俗に言う沖縄病を患っていたり、過去に沖縄病だった、もしくは潜在的な沖縄病患者である。

大きな意味もなく足繁く沖縄に3~4回と通っていたら、ほぼ沖縄病。10~20回以上なら完全な沖縄病。

内陸県に在住しているような人が、たった1度だけの沖縄旅行で海の青さに感激したあまり、急に会社を辞めて荷物をまとめて1か月後には沖縄に引っ越してしまうというのも、ある意味で重度の沖縄病患者だろう。

年間2万7千人引っ越して2万6千人くらいは逃げ帰る

2000年代前半は空前の沖縄ブームだった。

ドラマとか音楽アーティストだとかメディアの影響が大きかったと思うが、AIブームみたいに一定の周期でブームがやって来ては去っていくらしい。

その頃に何冊か発刊されていた『沖縄スタイル』という、銀座や六本木を闊歩するハイグレードOL(笑)を思わせるハイソな沖縄移住成功者たちを紹介するムックによると、その頃は年間2万7千人くらい沖縄に移住していたという。

ただ、憧れだけで引っ越したわけで、現実(要は島での仕事や人間関係)に打ち砕かれて年間2万6千人くらいは逃げ帰ってくるという。

それだけ聞くと、煽るだけ煽って酷い媒体だなと思うかも知れないけど、40代や50代とか微妙な年代で移住した人たちも紹介されていて、個人的には勇気づけられたりもする(そうなのか!?)。

でも、あのムックだけを見ると、沖縄には芸術家や「なんとか士」とかみたいな立派な職業の人や、引っ越していきなりホテルのオーナーになれるくらい金と実績がある人ばかりが移住しているのではないか・・・という浮世離れした思想に陥りがちだから怖い。

沖縄で見かけるあの店もあのホテルも、実は移住者がオーナーだったのかと驚くことが多いムックだ。

個人的には、あのムック自体が沖縄病の匂いがプンプンしてきて嫌いではない。

ちなみに、このムックは30冊も続いたがブームが去った頃合いなのとネタも尽きたからか2009年に休刊した。

なぜ人は沖縄に憧れるのかを真面目に考える

ここからが本題のつもり。本来は日記帳に書くようなことだけど、ここが日記帳みたいなものだから、まぁいいか。

主に自分の場合で解説するけれど、他人のケースでも多くは当てはまるのではないかしらん。

沖縄が日本語の通じる外国だから

前述のハイソなムック『沖縄スタイル』によればだけど、沖縄は日本語の通じる外国だからというのが大きい。

ちなみに、フィリピンの東の方にあるパラオで使われているパラオ語は、日本統治時代の影響で日本語の単語が数百程度も含まれているという。

だが、沖縄の場合は方言を除けば日本語そのもの。

通過も日本円だし、インフラ周りも日本そのものなので極めて日本に近い外国であろう。

日本人国籍があれば自動的に沖縄の永住権がある

日本の環境が合わないので海外移住も何度も考えたが、思った通り、海外移住のハードルは高い。

海外展開している大企業や国の機関などの駐在員としての後ろ盾があれば、そういう組織に入るのが低スペック人間には絶望的に無理という問題を別にすれば、一時的な海外移住であればそう難しくないだろう。

だが、完全に個人で海外に永住するのは相当にハードルが高い。

富士山、いや、エベレストくらい高い。

先進国ではもちろんだが、東南アジアなどの国でさえ、ハードルは相当に高いのだ。

その国の企業に雇われればビザの発行はしてくれるだろうが、その企業を退職したら住み続けることができなくなってしまう。

外国に永住権を取得するのは国によっても違うが、住むというくらいだからその国の言語が相当できないと厳しいし、学歴や仕事の実績(医師その他の職業的ステータス)が国際レベルで高くないとならなかったりする。

投資家ポジションとして金で永住権を買う方法もあるが、日本円で最低1億円くらいの資産が必要な国が多く、総合的に考えると前述のようにエベレスト級に外国の永住権を取得するのは高い。

どんな方法をとったとして、どう考えても絶対に必要なのは『健康』『語学力』『金』の3つであり、これが1つでも足りていないと海外移住など不可能な話だ。

抜け道があるとすると国際結婚くらいだけど、これは真面目に考えたことはないから、その諸問題などはここでは書きようがない。

日本の中では南国に近いから

沖縄は常夏ではないものの、日本の本土に比べると相当に暖かい。

北海道出身なのにそこいらの東京人はもちろん、そこいらの沖縄人よりも寒がりな自分からすると、これは大きな魅力。

1年の半分が雪に覆われている北の大地でどうやって過ごして来たのか今では想像もできないが、寒がりな人間にとっては寒さは生命力とあらゆるモチベーションを奪う。

つまり、沖縄が格段に暖かいということは、生命力とあらゆるモチベーションが満ち溢れてくるはずだ。・・・本当か?

DNAにより本能的に外へと向かわせるから

人類はアフリカで誕生したが、DNAにより本能的に領域を拡大して、外へ外へと広がっていった。

その結果として日本に人が住んでいるのだと思う。

アメリカ人はうまく行かなくなったすると、生まれながらの当然の権利として西へ西へと大地を開拓していったが、日本人に当てはめて考えると、うまく行かなくなったりすると、当然の権利として西へ西へと沖縄を目指すことになるのであろう。

現状に大満足している人は沖縄を目指すことはないし、現状が上手くいっていないか、少なくとも現状がパッとしない人が沖縄病になるのである。

なぜ沖縄が好きかと聞かれたらこう答えるのがベスト

あんまり初対面レベルの人に「なぜ沖縄が好きか?」という込み入った質問をされたくはないが、仕事上の付き合いなどがある人に聞かれたとしよう。

「DNAによる本能で・・・」と答えるのも変な人と思われるだろう。

わかりやすく平易な言葉にすると「現実逃避で・・・」→「現実を変えたくて・・・」と言葉を濁しながら説明することになる。

これが会社の上司や先輩とかだと後々面倒なことになるから、「沖縄そばが好きで・・・」、「青い海に恋をして・・・」くらいの思ってもいないようなことを言うのが無難だと思う。

コネタ

【自殺率1位】日本がつまらない国である理由を真面目に考えてみる

日本は世界においては辺境の地のつまらない島国である

平均寿命と言われている寿命から逆算して半分くらいの命を消費して思ったことは、日本という国は根本的につまらない国ではないかということだ。

同じような疑惑を抱いている日本人は多い

「日本がつまらない国である理由」などと検索すると、同じような疑惑を抱いている日本人は多い。いや、自分はハッピーだという人は試しに検索してみるとよろしい。

残念ながら、私は日本でしか生まれ育ったことはないが、アジアや欧米など10カ国程度の外国を旅行した経験から言えるのは、元々外国であった北海道や沖縄を除けば、日本は田舎も都会もどこに行っても同じような景色が多くて、働いていても遊んでいても生活に楽しみが少なく、何十年か過ごしていると絶望的なレベルで飽きてくるということだ。

実は外国人からも日本はつまらない国だと思われている

日本から近い中国などのアジアの国からは、買い物ツアーとしての旅行先として日本は人気がある。

しかし、欧米などアジア以外の外人からは、日本は富士山と寺と桜くらいしかない退屈な国というイメージだという。旅行先としては中国やタイに負けているのである。

中国やタイに行ったことがあるが、日本とは比べ物にならないくらい街がエネルギッシュで、よくも悪くも不思議な物ばかりに出くわすので数日間の滞在があっと言う間だった。

日本で生まれ育った立場としても同じように日本は退屈だと思うのだから、欧米人などが飛行機で10何時間もかけて訪れる場所としては最悪だろう。

利便性と効率だけを追求した国だから退屈になる

なぜ日本はここまで退屈でつまらない国なのかという理由を考えてみよう。

日本は国土が狭いこともあって、どこの地域に旅行しても全国展開している飲食店やコンビニを見かけることになる。

日本はどこに行っても繁華街に並ぶ店や郊外のロードサイド店は全く同じようなラインナップ。

すき家、ニトリ、ガスト、イオン、セブンイレブンなど、日本全国、どこに行っても本当に同じような店舗ばかり存在する。

デジャブ感というか、間違い探しレベルで相当注意していないと、旅行に行っても自分が一体どこの街にいるのかわからなくなる・・・。

個人的にはわずかなローカルチェーン店を探すのが一種の楽しみともなっているが、基本的には全国どこに行っても店が同じなので吐き気がしてしまう。

これがまず言える日本がつまらない国である理由だ。

旅行先でなくとも、自宅の近所に何やら新しい店ができる・・・と思ってよく見てみたら、ローソンだった、ファミリーマートだったという経験をしたことがある人も多いだろう。

出る杭打たれる日本ではオリジナリティあふれる個人のハーブティーショップとかよりも、有名チェーンの方が生き残る確率が高いのだ。

閉鎖的な島国で外国に行くのがとっても大変

かつてヨーロッパを旅していたことがある。

同じ島国であるイギリスのロンドンに滞在していた時、高速バスでパリに遊びに行った時のことだ。

イギリスとヨーロッパ大陸の間は日本で言う青函トンネルみたいに海底トンネルで結ばれているから列車でも簡単に移動できるし、高速バスでもバスごとフェリーに乗り込むので外国に行くのが容易なのだ。

高速バスで行く場合は当時の正確な値段は覚えていないが、ロンドン~パリを往復しても多分5千円くらいだった。少なくとも確実に1万円以下だったと思う。貧乏旅行だし1万円以上も払うわけがないからである。日本で言えば東京~名古屋を往復するよりも安いくらいだろう。

バスターミナルに行って当日でも空きがあれば乗れるくらい気軽な感じ。

島国であるイギリスからでも気軽に高速バスで大陸側に行けるくらいだし、ヨーロッパは国際高速バスがとても発達しているのだ。

陸続きのヨーロッパ大陸だと、隣の県に行くくらいの感覚で安く気軽に外国へ行ける。

ヨーロッパの国のパスポートを持っている人なら、働いたり移住するのも壁はそんなにないのだとか。日本人の感覚だと考えられないけど羨ましすぎる・・・。

ところが、ご存じの通り、日本の場合は旅行で外国に行くのすら一大イベント。

大都市圏に住んでいる人ならまだしも、田舎の方に住んでいる人(自分の身内とか)はそこそこ金を貯めこんでいるだろうにも関わらず、外国に興味関心がないから長い人生で一度も日本を出ることなく人生を終える人も珍しくない。

物理的にも精神的にも、日本は外国が遠いのである。

余談だが、南米やアフリカは日本から行くと地球の裏側あたりで相当遠いが、南米はアメリカからは近いし、アフリカはヨーロッパからすると気軽に行ける距離なのである。

日本が世界からみると辺境の地であるというだけだ。

日本は外国語教育のレベルが低すぎるのも問題

特別に訓練をして語学堪能な人とか留学経験とかがある人は例外として、一般的な日本人の語学力は外国で通用しない恥ずかしいレベルのものである。

その証拠としては、自分は義務教育と高校で9年間も英語を習っていたが、イギリスに行った時は9年間も英語を習ってきたにも関わらず、現地で使われている本物の英語が全くわからなかったからである。

入国審査では何を言われているか全くわからないので、危うく強制送還されるのでないかと思うくらいだった。

アメリカ英語とイギリス英語の違いというのもあるかもしれないが、実際の英国人は日本で習う英語の3倍くらい早く喋るので発音が聞き取れないのである。

こっちが喋る英語も発音がカタカナ英語過ぎて全く通じないから困ったものである。

紙に書いたりして何とか入国できたものの、個人の英語力の程度によるとは思うものの、日本の平均的な外国語教育はこんなにもレベルが低いものだったのかと愕然としたものである。

こんなに平均的な外国語レベルが低かったら、旅行はともかくとして、日本人が外国で暮らそうと思ったら一からやり直さないとならないわけで、そのハードルは相当に高いことだろう。

日本は少子高齢化で滅亡に向かっているから、なるべく自国民の海外流出を抑えるためにも、外国語教育には力を入れていないということだろうか。

王道に行かなければ生活もままならない腐った雇用システム

日本は欧米の仕組みの変なところだけ日本流にアレンジして取り込むのが得意だ。

ますます増えている非正規労働者の元凶である派遣会社の数は、発祥のアメリカより日本の方が何倍も多い。

アメリカの派遣社員は正社員と待遇などに同等の扱いが求められるのが、日本の派遣社員は企業からすると、低賃金でリスクなく使い捨て出来る都合の良い労働力である。

進学や最初に就職した企業で失敗したり、病気やケガなどのアクシデントで仕事を失うと、中途採用で年齢制限を法律で認めている日本では王道ルートに戻るのが困難を極める。というか、無理。

まともな企業では失敗した人間には使い捨てポジションしか働く場所がないので、日本にいると将来が不安というよりも、むしろ今現在が不安であることも少なくない。

そりゃ、多くの人が常に潜在的な不安を感じながら、おんなじような店に出向くわけだから、つまらない国に感じるわけである。

ちなみに、海外のまともな先進国では履歴書に年齢を書かせたら違法である。

世界一の超高齢者大国なのに年齢制限を法律で認めているとは信じられないだろうが、これが日本の雇用システムである。

もはや溜息どころか眩暈がしてくる。

実際、先進国(G7)の中でも自殺率は日本が1位

そんなもので1位になってどうする。

というツッコミは置いておくとしても、何かと自国に都合がいいように見せかける国が発表している資料ですらも自殺率は日本が1位である。

統計の仕方を工夫したりしても、誤魔化しようがないくらいに圧倒的に1位ということだろう。

日常生活がつまらない上に、外国に行くのもままならない。

金魚鉢で飼いならされて、似たようなコンビニやニトリなどのチェーン店に楽しみを無理やり見出すだけの暮らし。

これが日本人の平均像だ。

進学や就職で少し間違えたり、本人がどんなに気を付けていても突然襲い掛かってくる流行病やケガによって、王道ルートから一度でも落ちこぼれれば、どんなに頑張っても使い捨てポジションしか働く場所が用意されていない。

自殺率の高さが日本のつまらなさを物語っていると言えるのではないだろうか。

コンビニやニトリ、しまむらの多さを以って、先進国だと言っているだけではないかと疑いたくもなる。

旅モノ

美しい長良川が流れる岐阜市の街を歩いてきたぞ

岐阜は名古屋から(まで)快速電車で約20分という近距離

岐阜県の県庁所在地である岐阜市の街を歩いてきたぞ。

この街は東日本と西日本を行き来する時に、電車で通り過ぎたことは人生で15回くらいはあると思うものの、用事らしい用事がないので降り立ったのは今回が初めてなのだ。

タワマンがそびえ立つ岐阜駅前の様子

ひょえ~タワマンがそび立つ~、と思いきや、ただのタワマンではないのだ

メインサイドと思われる岐阜駅の北側の様子。

岐阜市の約40万人という人口からすると「ひょえ~」としか言えないタワマンが迎え入れてくれる。そこいらの100万都市にもあまりないような高さのタワマン。

しかし、このタワマンで後で知ったのだが、単なるタワマンではなかったのだ。

大阪駅前(梅田)かと思うような何車線もあるでっかい道路

有事の際には2つのタワマンが合体して巨大変身ロボとなって岐阜市の平和のために戦う・・・というのは嘘で、写真で言うところの左側にある「岐阜シティ・タワー43」の下層階にはクールなショップやレストランが入っており、上層部は分譲や賃貸マンション、最上階には無料の展望室まであるという。

貧乏旅行者にも優しい太っ腹な複合商業ビルだったのである。

なんとなくタワマンは日頃から近寄りがたいので避けてしまったが、無料の展望室には行ってみたかったものである。

ちなみに、駅の南側は全国的に見ても大規模なソープ街が広がっていて、北側の雰囲気とはかなり違う。

アーケード街や飲み屋街が果てしなく広がる

アーケード街は赤いジュータン(?)のようなものが印象的

全国の他の同じくらいの人口の街はもう少し寂れていることが多いけど、名古屋の近隣だからだろうか、首都圏の衛星都市の駅前のような賑やかさがある。

駅を出て小道に入っていくと、居酒屋や飲食店が並ぶ通りが続き、やがてアーケード街が現れる。

居酒屋のエリアを抜けるとキャバクラ街というか夜の街が現れる。

若干、駅を出てから居酒屋とか夜の店くらいしか見ていない気もするけども。

ここは都会のオアシス的な場所。

「みんなの森 ぎふメディアコスモス」という場所らしい。図書館などメディア系の機能の施設。休日はキッチンカーが出店するようで、タコヤキのキッチンカーと、沖縄料理(沖縄そば、タコライスなど)のキッチンカーが出店していた。

直接関係ないが、沖縄以外で食べる「沖縄(の)料理」はなんちゃってレベルの味のことが多いから、あまり積極的に食べることはしない。

沖縄の雰囲気や気候などもコミコミで沖縄の味になるというのもある。

「ムーンライトながら」の長良川

都会を流れる川でこんな綺麗な川を見たのは初めてだろう

18キッパーには馴染み深い、昔走っていた夜行列車「ムーンライトながら」の名前の由来と思われる長良川。

沖縄のサンゴの海みたいにエメラルドグリーンがかっていて、とても綺麗な川だった。

自分はどこの街でも近くに川や海があれば必ず見に行くようにしているが、都会を流れる川でこんな綺麗な川は見たことがなかったと思う。

岐阜城は赤矢印のあたり

途中から何となく察しは付いていたが、駅で貰った観光マップを見ながら岐阜城に導かれるように歩いてきたものの、ここまで来て確信したことがある。

岐阜城は平地ではなくて、山の山頂にあるのだった。

先日、「旅行の友」だったミラーレスカメラのEOS M2のシャッターが寿命でぶっ壊れた影響で、光学ズームが使えないスマホでは点のようにしか撮影できず、何とも言えない侘しい気持ちを増強する。

岐阜城はそこいらの城と違って、駅前から歩いてトボトボ行ける場所ではなかったのだ。

要塞や戦いの場としては周囲を360度見渡せるし、簡単には攻め入ることができない山頂に城を建てるのはベストな選択だろう。

もちろん有料だけど、山の麓まで行けばロープウェイがあるそうだ。

金と時間を惜しまないのであれば見学はそう難しくないものの、岐阜城は空想の世界で楽しむことにして岐阜の街を後にした。