コネタ

WEB制作

WebやITは伝統工芸に近づく夢を見る日が来るのだろうか

画像はイメージ

集計方法などが様々なので目安でしかないが、ざっくり調べると日本にはWebデザイナーなどWeb業界に関わる人が100万人くらい、プログラマなどIT業界に関わる人も100万人くらいいるという。

自分みたいな、国勢調査なにそれ~という人だとか、宙に浮かんでいるタイプの人も沢山いると思うので、実際には数十万人くらいの増減があると思われる。

これらの職種は世の中全般でいうと新しいタイプの職種ではあるが、とにかく人生の無意味さを考えさせられる要素が多い。

Webの世界はたった数年単位で砂のお城になる

2~3年前に業界標準だったツールや言語が誰も使っていないレベルにまで一瞬で時代遅れになる。

一番センセーショナルだったのはFlashだろう。

以前(10年以上前)はWebサイトでアニメーション的な動きを付けるにはFlaxhというツールを使うのが王道だったが、iPhoneでサポートしなくなったのが運の尽き。

Web界隈では伝統を大事にするという風習は通用しないので、Flashを一生懸命に覚えたり、Flashの中で使う専用のスクリプト言語(Action Script)を覚えたことは、今では超ニッチな分野を別にすれば、世間一般のWeb制作において何の役にも立たない。

これはあくまでわかりやすい例で、標準的なツールがあっという間に廃れることは頻繁にある。

裏を返せば、2~3年同じことをやっていたら浦島太郎になってしまうのがWeb界隈の非情なところ。

流行り廃りが多いので人材の流動性が高いのも特徴だろう。IT業界はプロジェクト単位で人がアサインされたりするのはよく聞くし、Web業界もその時々の流行ツールを習得した派遣を一時的に雇うようなパターンが多い。

伝統工芸とか人間の生活の根本に関わる仕事に憧れる

こうもWebとかIT寄りの仕事に関わっていると、何十年、いや何百年も続いている職業分野に憧れるのは当然のなりゆきだ。

何百年も続いている壺とか染め物とかの伝統工芸だとか、医療、料理などの分野には特に憧れる。

いつの日か、WebやITは伝統工芸に近づく夢を見る日が来るのだろうか。

いや、来るわけないだろう。

コネタ

【旅費? ショバ代?】百貨店とかでやってる北海道物産展の数々の謎について考えてみた

画像はイメージ。個人的にはイクラより筋子派

よく百貨店とかでやってる北海道物産展。

上階のフロアの半分くらいを使って、お祭りの屋台のような形式で地元のテナントが1週間くらい出店する。

この業界を全然知らない立場からすると「ショバ代とかどうなってるの?」という根本的な疑問もある、色々と謎に思うことが多かった。

謎1 なぜ北海道物産展は大盛況なのか?

北海道以外の地域の物産展ももちろん行われるが、関東でも新潟でも、少なくとも東日本地域では週末は会場を歩くのも困難なほど大盛況のことが多い。

売られているのは、どう考えても地元より鮮度が落ちている海産物とか、揚げ物系、スイーツ、一般的な土産物系の食品、たまにラーメンとか。ほとんどは観光客向けのラインナップ。

地元出身者としては、北海道物産展はなぜここまで大盛況なのかという謎がまずある。

これは思うに、車や電車で1~2時間で行ける地域のものではないこと。北海道に旅行に行った際の良い思い出を引きづっていることが考えられる。

謎2 店員は北海道からわざわざ来ているのか?

有名な北見のハッカ製品を売っている某テナントで、地元の話で盛り上がったことがあるが、店員さんは間違いなく本当に北見から来ていた。

調べると百貨店などの方針にもよると思うが、最低一人は責任者的に地元から来ているらしい。

その他のスタッフは百貨店側が雇った地元のアルバイトとからしい。

謎3 ショバ代はどうなっているのか?

テナントによって異なり、3段階くらいにランク分けされているらしい。

百貨店側が地元の有名店などで集客効果が高いと判断しているテナントは、頭を下げて来て貰っていることもあり、売り上げの数パーセント程度のショバ代でOK。

ランクが落ちるとショバ代が10~20%くらいに上がるらしい。

謎4 スタッフの滞在費とか旅費は誰が負担しているのか?

これもテナントのランクで異なるらしい。

ランクが高いテナントはホテル代や交通費を折半するが、ランクが下がるとテナント側の自腹になるものが増えていくらしい。

謎5 物産展に出店する側は美味しい(得する)のか?

商売だから得しなかったらやらないと思うが、割に合わないと判断する事業者もいるらしい。

売上自体は上がるけども、食品を扱う場合は諸々の書類手続きなどが複雑なうえ、百貨店の閉店時間後に商品を搬入したり準備をするから、すごく大変なのだという。

確かに、地元では人気だけど遠方の物産展では見たことがない店も多いし、物産展には出ないと決めている店もあるのだろう。

同じ百貨店の物産展に来るのはいつも似たような顔ぶれだったりするのは、ランク制や百貨店側がお願いしているケースが多いということも関係しているのであろう。

旅モノ

なぜ人は沖縄病になってしまうのかを論理的に考えてみる

日本人の2~3割くらいは俗に言う沖縄病を患っていたり、過去に沖縄病だった、もしくは潜在的な沖縄病患者である。

大きな意味もなく足繁く沖縄に3~4回と通っていたら、ほぼ沖縄病。10~20回以上なら完全な沖縄病。

内陸県に在住しているような人が、たった1度だけの沖縄旅行で海の青さに感激したあまり、急に会社を辞めて荷物をまとめて1か月後には沖縄に引っ越してしまうというのも、ある意味で重度の沖縄病患者だろう。

年間2万7千人引っ越して2万6千人くらいは逃げ帰る

2000年代前半は空前の沖縄ブームだった。

ドラマとか音楽アーティストだとかメディアの影響が大きかったと思うが、AIブームみたいに一定の周期でブームがやって来ては去っていくらしい。

その頃に何冊か発刊されていた『沖縄スタイル』という、銀座や六本木を闊歩するハイグレードOL(笑)を思わせるハイソな沖縄移住成功者たちを紹介するムックによると、その頃は年間2万7千人くらい沖縄に移住していたという。

ただ、憧れだけで引っ越したわけで、現実(要は島での仕事や人間関係)に打ち砕かれて年間2万6千人くらいは逃げ帰ってくるという。

それだけ聞くと、煽るだけ煽って酷い媒体だなと思うかも知れないけど、40代や50代とか微妙な年代で移住した人たちも紹介されていて、個人的には勇気づけられたりもする(そうなのか!?)。

でも、あのムックだけを見ると、沖縄には芸術家や「なんとか士」とかみたいな立派な職業の人や、引っ越していきなりホテルのオーナーになれるくらい金と実績がある人ばかりが移住しているのではないか・・・という浮世離れした思想に陥りがちだから怖い。

沖縄で見かけるあの店もあのホテルも、実は移住者がオーナーだったのかと驚くことが多いムックだ。

個人的には、あのムック自体が沖縄病の匂いがプンプンしてきて嫌いではない。

ちなみに、このムックは30冊も続いたがブームが去った頃合いなのとネタも尽きたからか2009年に休刊した。

なぜ人は沖縄に憧れるのかを真面目に考える

ここからが本題のつもり。本来は日記帳に書くようなことだけど、ここが日記帳みたいなものだから、まぁいいか。

主に自分の場合で解説するけれど、他人のケースでも多くは当てはまるのではないかしらん。

沖縄が日本語の通じる外国だから

前述のハイソなムック『沖縄スタイル』によればだけど、沖縄は日本語の通じる外国だからというのが大きい。

ちなみに、フィリピンの東の方にあるパラオで使われているパラオ語は、日本統治時代の影響で日本語の単語が数百程度も含まれているという。

だが、沖縄の場合は方言を除けば日本語そのもの。

通過も日本円だし、インフラ周りも日本そのものなので極めて日本に近い外国であろう。

日本人国籍があれば自動的に沖縄の永住権がある

日本の環境が合わないので海外移住も何度も考えたが、思った通り、海外移住のハードルは高い。

海外展開している大企業や国の機関などの駐在員としての後ろ盾があれば、そういう組織に入るのが低スペック人間には絶望的に無理という問題を別にすれば、一時的な海外移住であればそう難しくないだろう。

だが、完全に個人で海外に永住するのは相当にハードルが高い。

富士山、いや、エベレストくらい高い。

先進国ではもちろんだが、東南アジアなどの国でさえ、ハードルは相当に高いのだ。

その国の企業に雇われればビザの発行はしてくれるだろうが、その企業を退職したら住み続けることができなくなってしまう。

外国に永住権を取得するのは国によっても違うが、住むというくらいだからその国の言語が相当できないと厳しいし、学歴や仕事の実績(医師その他の職業的ステータス)が国際レベルで高くないとならなかったりする。

投資家ポジションとして金で永住権を買う方法もあるが、日本円で最低1億円くらいの資産が必要な国が多く、総合的に考えると前述のようにエベレスト級に外国の永住権を取得するのは高い。

どんな方法をとったとして、どう考えても絶対に必要なのは『健康』『語学力』『金』の3つであり、これが1つでも足りていないと海外移住など不可能な話だ。

抜け道があるとすると国際結婚くらいだけど、これは真面目に考えたことはないから、その諸問題などはここでは書きようがない。

日本の中では南国に近いから

沖縄は常夏ではないものの、日本の本土に比べると相当に暖かい。

北海道出身なのにそこいらの東京人はもちろん、そこいらの沖縄人よりも寒がりな自分からすると、これは大きな魅力。

1年の半分が雪に覆われている北の大地でどうやって過ごして来たのか今では想像もできないが、寒がりな人間にとっては寒さは生命力とあらゆるモチベーションを奪う。

つまり、沖縄が格段に暖かいということは、生命力とあらゆるモチベーションが満ち溢れてくるはずだ。・・・本当か?

DNAにより本能的に外へと向かわせるから

人類はアフリカで誕生したが、DNAにより本能的に領域を拡大して、外へ外へと広がっていった。

その結果として日本に人が住んでいるのだと思う。

アメリカ人はうまく行かなくなったすると、生まれながらの当然の権利として西へ西へと大地を開拓していったが、日本人に当てはめて考えると、うまく行かなくなったりすると、当然の権利として西へ西へと沖縄を目指すことになるのであろう。

現状に大満足している人は沖縄を目指すことはないし、現状が上手くいっていないか、少なくとも現状がパッとしない人が沖縄病になるのである。

なぜ沖縄が好きかと聞かれたらこう答えるのがベスト

あんまり初対面レベルの人に「なぜ沖縄が好きか?」という込み入った質問をされたくはないが、仕事上の付き合いなどがある人に聞かれたとしよう。

「DNAによる本能で・・・」と答えるのも変な人と思われるだろう。

わかりやすく平易な言葉にすると「現実逃避で・・・」→「現実を変えたくて・・・」と言葉を濁しながら説明することになる。

これが会社の上司や先輩とかだと後々面倒なことになるから、「沖縄そばが好きで・・・」、「青い海に恋をして・・・」くらいの思ってもいないようなことを言うのが無難だと思う。