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【自己責任】パイオニア SE-CH9T イヤホンを改造して音質をマトモにした方法

こんな感じの図体のイヤホン

自己責任以外にどんな責任が世の中にあるのかよくわからんが、自分の親くらいの世代(70代以上)だとか、バブル期や高度成長期をコバンザメのように泳いできた年寄りたちは自己責任という言葉に革新めいたものを感じるらしい。

10年くらい前にテレビかなにかで自己責任という言葉が流行り出すと、事あるごとに「自己責任」「自己責任」と言い聞かせられてきたが、どれだけ昔の世代の日本人は他人や国家に責任を擦り付けて生きてきたのだろうかと思ったりもする。

いきなり話が脱線したが、今回はパイオニアSE-CH9Tという高いんだか安いんだかわからないイヤホンを改造して音質をマトモにさせた話をお伝えしたい。

ちなみに、小生は2年くらい前にグループ傘下であるオンキヨーが上場廃止する時に大量に株を買っていたものだから株主優待で実質無料でゲットしたのだけど、当時にしても4千円くらいで投げ売りされていたイヤホンである。

それが今現在では2万5千円くらいでアマゾンなどで売られているのだから、世の中わからないものである。

おそらく原価は2~3千円くらいだと思うけど、2万5千円くらいでもポチる人がいるってということだろう。オーディオ製品の価格付けって相変わらずよくわからん。

今回紹介する方法は、念のためだけど、真似する場合は一発で保証がなくなり、最悪の場合は一発でお陀仏になるので自己責任でおねがいマイメロディ。

初期状態では高音がキンキンして聴いていられない

イヤホンで改造して使うのがデフォだとは決して思わないし、改造して使っているのはこのイヤホンが最初で最後の事象だと思う。

なんと言っても初期状態ではマトモに音質調整したとは思えないくらいにバランスが悪い。広域がキンキンしすぎで、高音質テクノロジーだかの恩恵が全く感じられない。

これが日本の中堅オーディオメーカーの実力なのかと感慨深い気持ちに浸りたくもなるが、それに甘んじては消費者としては賢くない。

改造してでもマトモに音にしてみた

買ったばかりだから音が固いのかと思ってしばらくエージングを進めてみたけど一向に改善しなかった。

もうね、4千円をドブに捨てた(実際は無料で手に入れたが)気持ちになったわけである。

捨てようと思ったけど、その直前にひらめいたのである。なにをって、改造をすることである。

素人ができる改造なんてたかが知れているものだが、上の写真でいうところの耳に突っ込む部分の黒い円形の蓋のようなものは音質を調整するフィルターなのだが、まずこれをつまようじとか針とかを使ってひっべ剥がした。

そうすると、初期状態では空洞のようになっていたと思うのだが、そこにティッシュのかけらを詰め込んでみた。高音のキンキンを吸収させるのだ。

ティッシュしか手元になかったが、綿みたいなものでもなんでもいいと思う。

そのままでは装着した時に耳の中にティッシュが出てきてしまうから、接着剤とかノリとかで軽く、適当に固定するのがよろしい。

これで改造は完了だが、外してしまった元のフィルターはおそらくは破れたりして使えないから、中華製イヤホンなんかでは交換用のフィルターが大量に付属してきたりするので、もし手元に他製品のフィルターがあれば、それで蓋をするとさらに音質は安定するように思う。

2万円くらいでこのイヤホンを買ってしまったけど、どうにもこうにも音質がヤバイと思っている人は自己責任で改造してみると少しはマトモな音になるかもしれない。

音質は好みもあるし、たぶん人によって随分と音の感じ方は違うようだけど、個人的にはこの改造によって、そこらのイヤホンとは比べ物にならないほど高音質なイヤホンに大変身した。

装着感が最悪で耳が痛くなるのは相変わらずだけどね。

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ソニーの5万円もするWH-1000XM5というヘッドフォンを試聴したが率直にカスみたいな音質だった件

画像はヘッドフォンの参考イメージ

1年に1回くらい、無性にオーディオ機器の音質が気になってしまうという厄介な持病がある。

アマゾンで試聴もせずに最新のオーディオ製品をポチりたくなる衝動を抑えながら、近所の某量販店で各所のオーディオ専門サイトなどで絶賛されていて、何基準かわからんけど、ランキング上位にあることの多いソニーのWH-1000XM5という5万円以上もする最新ノイズキャンセリング機能が付いたワイヤレスヘッドフォンを試聴してきた。

他にもランクが少し下の機種もいくつか試聴したけど、これがまぁ・・・、脳天に絶望感を覚えるほどにカスカスな音質だったことにびっくりしたのでござる。

一応言っておくが、ソニー製品が大好きなソニーマニアである。

実際に20年くらい愛用しているデジタルオーディオプレーヤーはソニーのウォークマンだ。

スマホ時代の今ですら、出先での音楽鑑賞はソニーのウォークマンというソニー大好き人間だから、決してソニーアンチの感想ではないし、ライバルメーカーの回し者(笑)でもないよ。

VGPとかオーディオ製品の賞が怪しい説

日本人というのは根本的に権威にめちゃくちゃ弱い。

自分がその分野について全く知識がなかったとしても、権威ある組織なり人物なりが「これは素晴らしい製品である」「卓越したデザインである」「味が優れている」などと表明すれば、おお、これはありがたい品物なんだな、間違いない! と一発で信じてしまう人が99%を占める。

例を挙げれば、優れたデザインの製品に付くとされる何たらデザイン賞やら、お菓子の権威である何たらセレクションなんかがあるが、オーディオ製品の場合はオーディオマニアしか読まない某オーディオ専門誌が主催しているVGPがそれにあたる。

話が脱線するからここには書かないが、昔いろいろと関わっていたけど、人材派遣会社の優良認定とか、プライバシーマークなんかも怪しい。

要は、金で権威に認定して貰うような類は日本社会の隅々まで蔓延っているのである。

VPGについては少し検索すればわかるからここには詳細は書かないけれど、他の分野の何たら賞と同じく、金を払ってエントリーすれば大多数が受賞するという金で賞を買う類のものである。

まぁ、日本人はとにかく自分の頭で考えないしし権威に弱いのは確かなことだ。コロナだからマスクしなさいと国が言えばマスクを買うために行列を作るし、マスクしなくていいよと国が言えばあっさり外すのが日本国民である。

自転車ヘルメットも努力義務になったからと権威に言われて被り出す人がそれなりにいる。原付バイク以上の高速走行をするスポーツ自転車ならともかく、ママチャリの一般的な走行速度である時速15Km前後で転倒したとしても、まず頭から落ちることなどないが、ヘルメットは無意味とは言わないけど意味がないことの方が多いの実際。

経験してみればわかるが、15Km程度で転倒すると胸や肩から落ちることの方が多いと思う。ヘルメットじゃ守れない。

受賞歴多数の製品はしょぼい説

日本人は自分の頭で考える人は1%に過ぎないというくらい権威に弱い。

そのため、メーカーは権威に評価して貰えるならば製品を良くすることに金を使うよりも、受賞して貰えることに金を注ぎ込むのである。一般的には賄賂というが、金で権威に評価して貰うのである。これは少なくとも日本においては一般的な商取引である。

御察しの通り、この業界構造において出来上がる製品はしょぼい品質かつ、権威からの受賞は多数という、使う側にとってはしょうもないカスみたいな製品だ。

よくオーディオ製品でVGPという何たら賞の受賞マークが付いていたりする製品があるけど、そんなものを製品の量悪の判断材料にしてはいけないのである。

音質という他人と共有しにくい感覚だから、お菓子とかデザインの賞とは比較できないくらいグレーゾーンがやり放題なのが、5万円以上もするヘッドフォンの音質がカスカスだという事象に結びついているのではないかと思う。

なぜ5万円以上もするのにWH-1000XM5はカスカスの音なのか

何たら賞の受賞は金が買えるようなものだから実際の製品の品質とは別問題だとしても、オーディオ関係のサイトなどでも同様に評価が高いのはなぜだろうと考えてみる。

これも日本人が権威に弱いことを利用していると思うが、オーディオ業界での勤務経験やオーディオの専門家であることを根拠にしてオススメしている場合は鵜呑みにしない方がいいのではないかと思う。

ヘッドフォンやイヤホンを含めて、オーディオ製品というのは極めて個人的な音の好みや音質に対する感覚を元にしているから、専門家がセールストークすれば素人は鵜呑みにしてしまうのである。オーディオ業界り権威からの言葉責めに言葉で対抗できる素人は少ないという仮説が立てられる。

なぜそう言えるかというと、現実問題としてWH-1000XM5を試聴する限り、受賞に値するような音質ではなかったし、権威が作ったランキング票通りの音質でもなかったからだ。

それは100均に売っているような音が出れば十分という用途に使う安いイヤホンと変わらないしょぼい音だった。こんなものでも金を払えばオーディオの賞が取れるのだから、世の中、自分の頭で考えたり自分の感覚で疑いながら歩いていくしかないのではないかと思う。

普段モニター系ヘッドフォンを使っているからという説

なんで世間の評価とは違ってこんなアンチみたいな評価になってしまうかというと、仮設として考えられるのは普段、拙者はDTMや音楽制作、動画系の仕事経験の関係もあって、モニター系のヘッドフォンを使っているからということも考えられなくはない。

それも超高級なものとかではなくて、1万円するかしないかのオーディテクニカのどっちかというば低価格帯、少なくとも普及価格帯の製品である。

モニターヘッドフォンとは、音楽視聴用にも使えるし、実際に筆者は視聴用として使っているけど、主にノイズをチェックしたり、楽器や音響のバランスをチェックする用途に向いた設計となっているヘッドフォンである。音楽スタジオなどでよく使われているし、個人で楽器やDTM、(本格的な)動画編集などをやっている人に使われていたりする。

対して、一般向けの音楽視聴用のヘッドフォンは低音を強調したり、空間に広がりを出したり、残響音を足すような色付けがされている。

原音に忠実なのがモニターヘッドフォンの使命であり、ベースはベースの音に忠実で、ドラムはドラム、ピアノはピアノの音、ボーカルはボーカル本来の音という、当たり前のことを当たり前にやっているだけである。

そんなモニターヘッドフォンの当たり前を日常的に聴いていると、世間で評価されている5万円台の最新ヘッドフォンがしょぼく聴こえてしまうのかな・・・なんて思ったりするけど、それにしても5万円のくせにしょぼすぎないかという疑惑はぬぐい切れない。

まことに不思議なことである。

ノイズキャンセリングもしょぼかった

最近でこそスマホ視聴が増えているから「ノイキャン」などと略されて言われるけど、ノイズキャンセリングって10年前から全く進化していないと思う。

オーディオ権威の説明と違って、実際にWH-1000XM5を装着してみるとノンキャン性能が低い・・・。

10年以上前に発売された当時の新品価格で1万円程度のソニーのウォークマンと付属ノイキャンイヤホンの方がずっとノイキャン性能が高いという。これには技術の進歩のなさにがっくりしたな。

それとも専用アプリで調整したりすればノイキャン性能がアップするのだろうか。

いや、そうだったとしてもメンドクセ~。

10年前のウォークマンだったら、何もしなくてもノイキャン性能は高いぞ。電車、室内、航空機とかの設定もあるし、いずれの場所でも静けさが訪れる。

ウォークマンはスマホ派が増えたせいでラインナップこそ減っているけど、今でも普通に売られている。中古でも良品を引き当てればよいけど、ホリュームやホールドボダンがダメになりやすい欠点がある。

ノイキャンなんかは10年前の時点で技術の頂点に達しているから、よい製品が廃れていくのは寂しい限り。

一般人のレビューでは最近になって、こういう数万円もするヘッドフォンやイヤホンで初めてノイキャンを経験したという人も散見するけど、ウォークマンでは10年以上前から低価格で当たり前に使われている技術だったりする。

ちなみに、ChatGPTよろしく、AI(人口知能)なんかも話題の最新技術というふうに世間には紹介されているが、AIはコンピュータの歴史が始まった大昔から存在している。

AIは何十年も前から存在している古~い技術である。子供時代に遊んだファミコンのドラクエ4にも搭載されているし、何年かごとにブームが起きては飽きられて忘れ去られていくような類のものである。

今日の話を一言でまとめる

一言でまとめると、権威に屈することなく、世間の声を無視してでも日頃から自分の頭で考えたり、自分の基準と感覚を大切にしなきゃなんないってことね。

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昔撮ったデジカメやスマホ画像のゴミみたいな写真整理をしていて思ったこと

画像はただのイメージ

写真撮影においてフィルム時代は1枚1枚にフィルム代と現像代、プリント代がかかるから、それはそれは慎重に慎重を重ねて撮影したものだった。

被写体の選別はもちろん、露出や構図など、クオリティに全神経を使うのが通常だったのである。

デジカメ時代やスマホ時代はクソ写真が量産されがち

デジカメ時代になると100枚撮ろうが1000枚撮ろうが無料。厳密にはバッテリーを充電する電気代くらいは0.5円くらいかかるかもしれないが、24枚撮影してプリントするだけで1千円~2千円くらいかかっていた昔とはわけが違う。

スマホ時代になるとさらに状況は深刻になる。

デジカメよりもサッと撮影できるし、バッテリーを充電したりPCなどに取り込む手間もないから、とりあえず何でも撮影してしまうという人もいることだろう。

例を挙げるとフィルム時代に24枚撮っていた場合、デジカメになると240枚~480枚もクソ写真が量産されがち。

スマホ時代になると1,000枚~1,500枚くらいもクソ写真ばかり量産されてしまうのだ。

写真を後から見るのはかなり苦労する

仕事で写真関係のことに関わっていた経験から言っても、撮った写真を整理したり鑑賞するのは思いのほか苦労することになる。

上の例で言うと、スマホで1,500も撮ってしまったクソ写真を鑑賞するのは途方もない時間がかかることになる。

仮に1枚見るのに5秒かかったとしたら、なんと2時間以上もかかるのだ。

何億円もかけて作られたハリウッド映画でも2時間鑑賞するのは辛いものもあるというのに、クソ写真ばかり2時間もばかり見てられるか・・・というのが大体のケースである。

いつでも行けるような店の食べ物写真は無駄

滅多に行けない遠くの土地の地元料理を撮影したり、健康管理などの都合で食べ物の写真を取るのは有意義なことだと思う。

ところが、職場の近くでのランチとか、いつでも行けるような店でも条件反射的に食べ物の写真を撮る人がいる。

自分は持病に対する健康管理的な意味で撮影することもあるが、どうでもいいような食べ物の写真は意外と整理する時に「クソどうでもいい写真撮るなよ」と自己嫌悪に陥る原因になちがちだから気を付けたい。

同じ場面を縦と横で撮るのも無駄

ブログとかSNSとかやってる人にありがちかもしれない。縦構図と横構図の問題である。

基本的にはトリミングすれば縦にも横にもできるし、2パターン撮るのは得策ではない気がする。

いや、昔は自分もスマホ社会が今よりも進んでPCというものが2010年代で消滅すると思っていたし、横に16:9のモニターもなくなるのではと思っていたけど、PC閲覧は思ったほど少数派にならなかった。

だから、どっちかというと横構図の方が利便性が高いと思う。

ちゃんと撮影年月日ごとにフォルダ整理すべき

スマホで撮影してたりするとGoogleフォトとかにアップロードすると日付や下手したらGPS情報で地名ごとに自動整理されたりするかもしれないけど、いざという時はローカルに保存したデータの方が間違いない。

それで保存する時には鉄則があって、撮影地や被写体の情報はもちろん、日付でフォルダ分けすべきである。

デジカメ時代からEXIFという内部データに撮影日などの情報は書き込まれるが、データをコピーしたり、色々やっているうちにEXIFが焼失してしまうことがある。

撮影年月日がわからなくなると何が何だかわからなくなってしまう場合があるので、最低限の整理は撮影したらすぐにやっておくに越したことはない。

ぶっちゃけ動画はまず見ない

デジカメでもスマホでも気軽に動画を撮影することができる。

しかしながら、ぶっちゃけクソ写真の延長線上で撮られた動画を見ることなどまずない(笑)

動画は写真より容量も使うし、撮影するのにも若干の手間がかかる。

いつでも行けるような場所でどうでもいい動画を撮るのは無駄でしかない。

このご時世でも大事だと思うものはプリントしよう

クラウドで画像管理している人も、ローカルのHDDなどで管理している人も、このデジタルなご時世でも大事だと思う画像はプリントするのがよいと思う。

前述のとおり、クソみたいな写真が何万枚もあっても鑑賞することなど不可能だからである。

そのうちにクラウドやHDDがイカれて表示できなくなったりするのも時間の問題。

フィルムは需要が減って信じられないくらい高く売られているが、プリントに関しては最近はネット経由専業の業者などもあって、L版1枚10円などでプリントできるようになり、むしろ昔より安いくらいである。写真を本のように印刷できるサービスも色々とある。

俺が言えることは、大切な写真はクソに埋もれてしまうだけではもったいないから、ときどきプリントを発注するのが今どきの写真ライフなのかなと思う。