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株式投資が馬鹿らしくなり興味が持てなくなった理由

株式投資をやり出して4年近くになるだろうか。

個人の感想で結論を言うと、人生全般というスケールでみると株式投資は精神と金を食い尽くすクソみたいなものである。

だから必然的に興味が持てなくなった。

初心者が容易に金を稼げるようなシロモノじゃない

ネット上には株で大儲けしている人や資産状況を公開して悦に入っているような輩も散見するが、それすらもノイズに感じるようになったから、そもそもその手の輩に興味がわかなくなった。

興味が湧かないというのは存在していないのと同じである。地球の裏側の大地で暮らしているアリンコ一族と同じくらい自分には無関係な存在である。

株式投資というのはド素人の一般個人でも容易に口座を作ってスマホ一台で取引できる一方、一流エリートコースで金融工学を学んだプロが同じ土俵で戦っているという戦場である。

サッカーでも野球をはじめ、大体のプロスポーツは男女別だったり、ボクシングなどでは体格別に戦うステージが分かれていたりするが、株式投資はド素人と一流のプロエリートが同じ土俵で戦っているという、ありえないシロモノなのだ。

だから、初心者はプロやエリートの餌食になる。

株をやっている一般人の多くが経験したことがあると思うが、ある銘柄を「今だ!」と思って買ったタイミングでなぜか下がり出すという怪奇現象がある。

誰かがモニタリングしているんじゃないかと疑ったりするが、これがプロやエリートに餌食にされている瞬間である。プロからしたら初心者の投資の動きなど簡単に予測できてしまうのだろう。

こんなアンフェアのものに投資教育が全くされない日本の学校教育周りがあるというのに、株を買いなさいなどという国の「お声がけ」には反吐が出るというものである。

株の入門書や専門書を50冊読んでも意味がなかった

人並みが人並み以上かわからないが、株を始めたころは街中の図書館に並んでいる株関係の本を読み漁った。

初心者向けや中級者以上の人間に向けたものなのど、40冊から50冊くらいは読んだと思う。

よくよく考えればわかるが、サッカーやピアノの入門書を読みまくったからと言って誰でもプロサッカー選手になれるわけではないし、プロのピアニストになれるわけではない。むしろプロになれるのは0.01%くらいだろう。

入門書を読み漁ったくらいで悦に浸っているようではダメなのである。

もちろん、入門書で学んだ知識を元にトレードを繰り返したが、本に書いてある通りになることはほとんどなかった。

本に載っていた買い時や売り時のサインに合わせて買っても損失が出る結果になることの方が多かった。

前述のようにプロの餌食になっているからだと結論づけるしかなかった。

証券会社やアナリストの予測が株価操作に思うようになった

株価の操作は法律で禁止されているが、実質的に証券会社や証券会社に直接的、間接的に雇われているアナリストの予測が株価操作のように感じることが多くなった。

彼らの予測が何かというと、どこどこの企業の株は上がりそうですよ、などという発言である。格付けとか目標株価なんてものがそれにあたる。

この予測発言は証券会社の取引アプリなどに関連情報として取り上げられるし、多くの投資家が参考にしているため、彼らが上がると言えば多くの人が買うため、実際に上がることが多い。同様に下がりますよと言えば、やはり下がるのである。

ただ、実際に発言通りに上がったり下がったりすることもあれば、発言が無視される場合もあるのでアテになるシロモノでもなかったりする。

食べ物や水を買うための大切なリアルマネーがこいつらの発言で上下するのが馬鹿らしく思えるようになった。

株で一喜一憂している時間や精神が勿体ない

病気を患って初めてわかったことだが、こんなアンフェアな株なんかで一喜一憂している時間や精神が勿体ないのである。

TVゲームで一喜一憂するのも勿体ないが、株の場合は扱っているのはリアルマネー。

スマホやPC画面で取引しているとリアルマネーであることを忘れそうになるが、まぎれもなく食べ物代や水道代を払ったり、病院の通院代や薬を買うのに必要となるリアルマネーである。

そんな大切なリアルマネーをプロの餌食にさらすのはリスクが高いし、貴重な人生の時間を株に費やすのは勿体ないことである。

株主優待に吐き気を覚えるようになった

日本の株式市場に上場している多くの企業は株主優待という一種のサービスを展開している。株主優待は日本独自のしょうもない風習らしい。

ふるさと納税(これも限りなくブラックに近いグレー)よろしく、株を所持してくれているお礼に自社のしょうもない商品などが送られてくるというシロモノだ。

大手ビール会社などを例にすると20万円~30万円くらいをプロの餌食になるような危険な場所に晒すことによって、ビール4本、つまり800円程度の商品が送られてきたりする。

そのほかにも配当金が入るが、これは企業のその時の業績によって異なるものの、20万円~30万円くらいをプロの餌食になるような危険な場所に晒してもせいぜい2千円や3千円くらいのことが多い。

株主優待品と配当金だけ受け取って上手く売却できればいいが、多くの人が同じことを考えるため、権利確定日の翌日には大量の売りが入るのが通例。

売り時を間違えるとビール代やはした金以上の損失を被ることもあるので、美味しくビールが飲めるとは限らないのだ。

要するに、株は見返りが小さい割にヤケにめんどくせーわけである。

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大半の株の入門書が役立たない理由と、大半の株はほったらかしすると暴落する理由

巷には株の入門書が溢れている。

文庫本サイズやムック本になっているものや、マンガ風に描かれていたり、株や投資が気になり出した初心者クンが手を伸ばしやすいように、これでもかと“初心者でも簡単に稼げるアピール”をしている。

株で稼ぐのはとっても難しいと知ろう

あの手の初心者向け株入門書の説明とは違って、実際は株で稼ぐでのはとても難しいことである。

事実、世の中の大抵の人はサラリーマンだったり公務員だったりフリーター(死語?)だったり、何らかの仕事に就いて生計を立てている。そんなに簡単に株で稼げるなら、世の中からサラリーマンやフリーターが消滅してしまうはずだけど、消滅しないことが株で稼ぐ難しさを証明している。

誤解がないように補足すれば、一部の頭が特別によかったり、要領のよい人、株のセンスがよい人は働かなくてもよいくらいに株で稼いでいる人も存在するだろう。それは認める。何の分野にも存在する“例外”っていうやつだ。

しかし、大半の95%くらいの人にとっては株で稼ぐのはとても難しいのだ。

入門書は株で稼ぐのは簡単という前提に立っている

株の入門書はなんでだか、株で株で稼ぐのは難しいことではないという前提に立っている。

なぜなら、入門書という体裁を保つうえで簡単という架空の前提がなければ成り立たないからだ。

サッカーの入門書だとしたら、初心者でもドリブルやボールの扱い方やルールを覚えれば、大抵の人はプロにはなれないものの、学校のサッカー部や街のサッカークラブくらいには所属することができる。入門書として間違っていないいないだろう。

実は株の入門書もサッカーの入門書と似たようなものだ。大抵の人はプロ(株で稼げる人、株で生計を立てる人、株を仕事にする人)にはなれないものの、「とりあえず株というゲームができますよ」という段階に導く役割を担っている。

つまり、株で稼ぐのはとても難しいのだけど、入門書としは何ら間違っていないのだ。最低限、稼げることを保証している入門書はないことは知っておかないとならない。

大抵の株はほったらかしにすると暴落する

株の入門書を書いているような著者は、コツコツと独自の手法を身に着けたタイプの人と、ITバブル時代など稼ぎやすい相場の時にドカーンと稼いで成功した人などか多い気がする。

いずれにしても、知識や技術の少ないサラリーマンとか無職が片手間で気が向いた時だけに株を売買しているような状況とは全く違うのだ。株を生業にしようと決心していたり、株で稼ぎやすい世の中の状況がバックに付いていたりする。これから何となく株を始めようとと思っているアナタとは、色々と状況が違い過ぎるのだ。

株を買ったら24時間、分刻みで情報収集したりして売却のタイミングを検討しなければ株で稼ぐことはできないと肝に銘じよう。

気が向いた時だけ株の取引きアプリを開いたり、証券会社の取引ページにログインしているようでは、気が付いたら自分の持っている株が暴落しているなんてことは初心者によくあることである。

企業などの個別株だったら、その企業自体の業績だけでなく、業界全体の流れや周辺業界の状況、国全体や海外の状況に引っ張られて暴落してしまうこともよくあるので、24時間オチオチしてられないのだ。

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【年収900万以下】「特定口座(源泉徴収あり)」の人も確定申告しないと損してしまう罠

昨今、政府の甘い誘い文句に乗せられて、株でお手軽に資産形成しようと思ったら、実際は資産形成どころか資産を食い潰されている株初心者が使っているのは大抵は「特定座(源泉徴収あり)」というもの。

初心者向けの株入門書や証券会社の解説なんかで「確定申告しなくていい特定口座がオススメ」とか言われて、何も考えもせずに特定口座をだら~んと使っている初心者が大半だろう。

しかし、そのまま鵜呑みにして確定申告せずにいると、すでに損失が出ているのにさらに税金をたっぷりとられているままになってしまう。これこそ、政府が仕込んだ税金搾取の罠じゃないかと思ってしまう。

今回は特定口座を使っている人でも確定申告する大きなメリットを挙げていく。なお、当方は税金の専門家ではないので間違っている部分もあるかもしれないので、自己責任で専門家の解説など他の情報源等も調べることをオススメする。

メリット1 損失を繰り越せる

株の税金というのは基本的に1年単位で徴収される。

特定口座だからといって確定申告せずにいると、去年がっつり損失を出したとしても、今年になって儲けた場合は今年は今年として計算されて、20%以上もの税金が引かれてしまう。

しかし、確定申告することによって3年間は損失をキープして相殺させることができるのだ。個人投資家の9割は損失を出すのだから、9割の人は確定申告した方が得をすることになる。確定申告しないと税金ばかり引かれて泥沼にハマってしまう。

メリット2 複数の証券口座を合算できる

今どきは複数の証券会社で取引している人も多いと思うが、例えば楽天証券では利益が出たけど、SBI証券では損失が出たという場合、確定申告すれば、それぞれの利益や損失を合算することができる。

逆に確定申告しないと利益が出た口座では税金がたっぷり引かれ、損失が出た口座はそのまんま。年が変われば損失はリセットされ、新たに税金がかかるようになる。

合算できることを知っていれば、損失の穴埋めのために無理して移管手続きとかする必要もないことがわかる。

メリット3 配当金の税金を軽減できる

年収900万円以下の人限定だが、甘い誘いで株を始めて収入アップを目論んだ特定口座を使っている初心者は、年収900万円以下が大半だと思うので、大抵の人は確定申告することで配当金の税金を軽減できる。

株は売買での税金と、配当金の税金は別々に計算される。つまり、売買で損失を出している大半の初心者でも、配当金は配当金として税金が20%以上も引かれているのだ。確定申告すれば12%くらいに抑えることができるので、取られ過ぎた税金を取り返すことができる。

このあたりの仕組みは税金の複雑なチョメチョメが関わっているだが、そういう仕組みになっていることを知っておこう。

まとめ 特定口座は初心者用お手軽口座でしかない

特定口座は確定申告しなくていいと紹介されるし、そのために存在しているように思っているけれども、実際のところは確定申告しないと損をするようになっている。

本当に確定申告しなくていい人は、年収900万円以上かつ、すべての取引口座で利益が出ている人だけである。年収900万円以下で損失が出ている人は確定申告しないと、さらに酷いことになってしまう。

特定口座は確定申告不要と説明するのは、かなり限定的なケースだけなのに世間には正しく伝わっていない気がする。