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イオンの株主優待カード(オーナーズカード)は本当に得なのか考察してみた

この印籠が目に入らぬか!!という使い方は残念ながらできない

イオン本体の株主になって権利確定日を迎えると貰えるオーナーズカード。

イオン系列の店での買い物の大体全部に使えて、持っている株数にもよるが、100株だと支払代金の3%が半年ごとに還元される仕組み。至って単純だが、これがどういう人にどの程度お得なのかを考察してみた。

ちなみに、半年ごとの権利確定日だけイオンの株主になっていればいいので、ずっとイオンの株を持ち続ける必要は特にない。確定日後に売却して次の確定日に同じ証券会社で買い直せば基本的には維持される。

買い物は何でもイオンという人にはオススメ

家の近所にイオンがあって、食品から衣料品、雑貨、家電など、極力イオンで買い物をするというイオン大好きな人にはとりあえずオススメ。

と言っても、半年間で5万円買い物した場合は1500円、10万円の場合は3000円還元される。一人暮らしで食品だけだと、イオン中心で買い物したとしても5万~10万円くらいだと思うので微妙な金額といえば微妙だ。還元される金額に上限はあるが、イオンで買い物すればするほど還元額も大きくなるというイオンループになっている。

記事執筆時点ではイオン本体の株価は100株買うのに33万円くらいかかり、日経平均と共に今後の株価暴落などのリスクを考えながら元を取る(?)ためには、半年で5万~10万円くらい、イオンにお布施する覚悟があるかどうかが境目になる。

まだオーナーズカードを持っていない場合は、届くのに2カ月くらいかかるので初回の半年は4カ月でイオンで買い物しまくらないと元が取れないので注意。というかイオン商法というかイオンの奴隷だな(笑)

イオンはモノによっては他店より高い

オーナーズカードで何でも実質割引になるということは、裏を返せばオーナーズカードを持っていない場合は割高というふうにも言える。

イオンは激安スーパーではないので、ディスカウントスーパーがあるような地域だと、そういった店の方が安かったりする。トップバリューやベストプライスの食品なんかは安いが、それ以外の食品だと他の地場スーパーとかの方が安い場合もあるから、注意が必要だ。

カード提示が意外とめんどい

筆者は将来はともかく、執筆時点ではイオンのオーナーズカードを持っている。

買い物するたびにレジで提示して、自分でスキャンするのだが、意外とめんどい。Waonに紐付けたりする仕組みはないから、手動で毎回スキャンするのだ。最初のころこそ「株主ですわ(ドヤ)」とか少し思ったが、本当に最初の2、3回だけ。

都市部のイオンならともかく、田舎の方にあるイオンだとオーナーズカードの存在を知らない店員さんもいたりして、提示しても「・・・何のカードですか?」と言われたこともあった。水戸黄門的に「目に入らぬか!」というような威厳は特にないカードだったりする。

オーナーズカードよりもイオンカードはマスト

こっちは普通にガチでお得

イオンのオーナーズカードに興味があるような人なら持っている気がするけど、イオンで買い物することが多いならイオンカードは悪いこと言わないので持っていた方がいい。

Waonにオートチャージされるし、しょっちゅうやっているWaonカード限定のキャンペーンなど、得するチャンスが転がりまくっている。オーナーズカードは株暴落のリスクがあるので万人に進められないとしても、Waonカードは誰にでも薦められる。

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【節税】株の個人投資家ならNISA(ニーサ)口座はとりあえず使った方が得をする

ここ数年で証券口座を作った人なら、いつの間にかNISA(ニーサ)の口座も開設して放置している場合もあるかもしれない。

NISAとは細かい話を抜きにすると、年間120万円分まで税金0円で株の売買ができる口座のことだ。証券会社によっては売買手数料もNISA口座は別枠になっていて無料のこともある。色々あるにせよ、お得なものなら、とりあえず使った方がいい。

株の売買益は20%以上も税金がかかる

小金を使って株で利益を上げようとしている個人投資家は、基本的に確定申告不要で自動的に税金が引かれる特定口座というものを使っている場合が多いと思う。

それはとりあえず良いとしても、株の売買益は20%以上もの税金がかかるのだ。せっかくタイミングを見極めて利益を上げたとしても、20%ちょっとは税金で持っていかれる。1万円利益が出ても、手元に入るのは7千いくらくらいだ。

株の売買でかかる税金は年収低めのサラリーマンと同じくらいの金額なので、トレーダーは不労所得などとヤジを飛ばす輩にも教えてあげたいくらいだ。場合によっては、汗水垂らして働くサラリーマンより税金を払っているのだから。

NISAには2種類あるので注意

NISAには普通のNISAと、普通じゃない方のNISAがあるので開設する時は注意しないとならない。あとからでも変更できるが、普通じゃない方を作った場合は改めて書類で手続きしたり、一手間かかるし、場合によっては取引に何らかのダメージが起きる可能性もある。

普通に株を売買するなら普通のNISAを作ればOKだ。さっきから普通じゃない方と言っているのは「つみたてNISA」のことで、投資信託専用の積立貯金みたいな口座になる。

短期間で億万長者を目指しているトレーダー諸君には必要のない口座だろう。

NISAのデメリット

旨い話には裏があるというのは地球の常識。散々、株でボロボロになっているトレーダー諸君なら先に知っておきたいことだろう。

基本的にはNISAにはアホみたいなデカい落とし穴や引っ掛けは存在しないと思ってよい。

あるとしたら、年間120万円までの取引だけが税金0になるということで、この120万円は株を売却しても復活しない使い切りタイプ。30万円分の株を4回で120万円になるので、デイトレードや短期売買のスタイルのトレーダーなら、すぐに枠を使い切ってしまうだろう。

そもそも、もっと大きい金額でトレードしている人にもNISAの恩恵はあまり受けられないことになる。

まぁ、比較的、小さい金額でトレードしている人なら、やって損はないのがNISAだ。使い方は証券会社や使っているツールにもよるが基本的には簡単。株を売買する時に特定口座ではなくてNISA口座をするだけだ。

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【失敗談あり】投資初心者は投資信託に手を出さない方が良い理由

約投資信託というものを知っているだろうか?

1万円くらいの少額から投資ができて、金融機関などのプロが自分に変わって資産運用して稼いでくれるという、一見すると初心者に打って付けに思えるものだ。

証券口座を開設したら投資信託も自動的に買えるようになっていたりするので、いつの間にか投信も身近な存在である人も多いと思う。

しかし、これは少額の資金を最大限に生かして短期間で投資で稼ごう! という未来ある初心者投資家は決してやってはいけなかったりするのだ。

大原則、投資を他人に任せてはいけない

繰り返しになる。投資信託を売っている金融機関を敵に回すかもしれないが、投資信託は少額の運用資金で短期間で儲けたいという人は絶対にやってはいけないのだ。

日本には個人が一般的に買える投資信託だけでも6000もの種類があるという。投資信託とは言葉の通りで、投資を誰かに任せるということ。

信託という言葉の意味は、Wikipediaによれば「様々な手続きや決定を、個々の契約に依らず包括的に信用する他者に委託すること。不遇の失敗に対しては責任を問わないこととされる」とある。

投資信託も上記の通りで、他人に任せた結果、損失が出ようと責任を問うことができない性質が投資信託にはある。「そんなの自分で株を売買する時と同じでは?」と思うかもしれないが、投資信託の場合は利益が大した出ない割に、損失を出すケースが割と多いのだ。

投資信託は誕生の経緯からして怪しい

ある元銀行マンという人が書いた投資関係の本を読んだ。

それによれば投資信託というのはバブル崩壊の頃に誰も株なんか買わなくなったような時代があり、株の流動性を高めるためにプロが運用するという安心さと少額から運用できるという気軽さを前面に出しつつ、お役人由来のアヤシイ経緯で生まれたのだという。

売る側はリスクなく手数料が取れる優秀な商品

投資信託売る側の目線で考えてみよう。

投資信託は儲けが出ようと損失が出ようと、運用実績に関わらず手数料収入が入る。もうこの一文だけで察しのいい人はわかると思うが、売る側が一方的に有利なのが投資信託なのだ。

投資信託は6000種類ある中からダイヤの原石を見つけ出したとしても、年間で数パーセント程度の利益が出れば良い方だ。手数料の支払いが大きいこともあり、自分で株を売買した時のように数十パーセントや数倍の利益が出ることはまずない。

ローリスク、ローリターンであるのがまず基本。少額の投資資金で運用するという人にとっては、年単位で預けることになり、自分で投資する資金がなくなってしまうというのが大きいだろう。これは少額で儲けようとしている人が投資信託を投資対象に選んではいけない大きな理由の一つだ。

実際に運用した結果

筆者も実際に数万円ほど試しに投資信託で運用してみたことがある。国内の金融機関が運用しているものや、海外のものなど、バランスよく”分散投資”したのだった。

しかし、結果は5種類買って4つは早々に損失を出した。よく知らなかった頃は、プロが運用しているのにこんなにボロボロになるものか・・・と画面を見て呆然としたものだった。残り1つも手数料が高くてプラマイゼロと言ってよい程度しか儲けられなかった。

今考えてみると6000もの中からダイヤの原石を探さないとならないのに、選び方が悪かった気もする。だが、投資信託に含まれている投資対象は目論見書である程度は確認できるものの、投資初心者が見て判断できるようなシロモノではない。日本株が何割で米国株が何割、なんとかの債券が何割で・・・といった情報である。それを見て判断するのは初心者には無理だ。

以上が投資がよくわからない初心者が安易に投資信託に手を出すべきでない理由だ。