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新潟市にある入館無料の「医の博物館」で医学について学んできたぞ

以前から行きたいと思っていた新潟市の「医の博物館」に行ってきたぞ。

全国的にも珍しい医学に関する博物館で入館無料。平成元年に開館した、日本初の公的医学博物館だという。

ハードルが高いとすると平日日中しか開館していないのと、徒歩の場合は駅からそれなりに歩くことくらいかな。

大学病院もあるし普通に大学のキャンパス内にある

歯科だけでも無数に診療科目がある

「医の博物館」は日本歯科大学新潟生命歯学部のキャンパス内にある。アカデミックな環境だ。

水平埋伏智歯(横向きに埋まった親知らず)も、結局そのへんの歯医者で抜歯したので大学病院には未だに通ったことがないが、新潟は歯に関する治療や研究が盛んなところだと思う。

新潟市民に人気が高い白山神社も歯の神様がいるとされているし。

「医の博物館」の建物の様子

ツタが生えているのがいい感じ。

北海道大学とか筑波大学みたいに街かよ、と思うほど広いキャンパスな大学もあるが、正門から入って右の方に徒歩30秒ほどで辿りつける。

近づくとこんな感じ。この建物の2Fに博物館がある。

と、その前に気になったのが学食の存在。

残念ながら営業時間外だったが、新潟名物のタレカツ丼が450円とか、むしろこっち目当てで来たかったかも。(おいおい笑)

以前、仕事で色々な大学を訪問したことがあるが、大抵の学食は用事で訪れたような一般人でも利用できたはず。大学によっても違うのかしらん。

いかんいかん、流されてはいけないと思いつつ、2Fへと進んだ。

撮影禁止で画像はないけど医学や歯学の資料が満載

撮影禁止のために画像は載せられないけれど、医学や歯学、その周辺の歴史的資料に関心がある人なら、かなり楽しめると思う。

歯学部なので昔の木製の入れ歯だとかが大量に展示されている。レトロなパッケージの市販薬の袋だとかもあった。

医学部や歯学部の授業で説明に使っていた資料もあるのかもしれない。

平日の日中なので見学者もおらず、まぁ、静かなもんだった。

「医の博物館」への道のり

関屋駅からなら余裕だろうけど、新潟駅から日本海沿いに歩いて2時間くらいかけていくのもオススメ。

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「さど旅得プラン」で実質無料で世界文化遺産に登録された佐渡島を旅する方法

新潟市や佐渡市以外に住む人なら、実質無料で佐渡への日帰り船旅旅行ができる「さど旅得プラン」なるキャンペーンが2025年 3月9日(日) まで行われている。

実際にほぼ無料で佐渡旅行をしてきた筆者が、その申し込み方法や手順を紹介しよう。

佐渡への旅が実質無料になる仕組み

佐渡島への往復フェリー代相当が商品券で還元

佐渡に行くために新潟市内のホテルに宿泊すると、前泊分と後泊分に対して、一人1泊につき5千円分の「新潟市・佐渡市共通商品券」がその場で配布される。

佐渡へのカーフェリー往復が5920円(記事執筆時)なので、前泊分と後泊分で2泊すれば1万円分の商品券が配布されるため、フェリー代全額と新潟市でのホテル代の一部が還元されることになる。

なお、前泊のみや後泊のみの利用の場合は5千円分が配布される。

全国旅行支援や北陸応援割のような争奪戦ではない

その手のクーポンが配布されるキャンペーンとしては、全国旅行支援や北陸応援割などがあったが、それらは目も当てられないほど見にくい争奪戦が行われたことは記憶に新しい。

でも、「さど旅得プラン」は何だったら当日にふらっと予約できるくらいに余裕で予約できるのが特徴。

佐渡が世界文化遺産に登録されたと言っても、まだまだ知る人ぞ知る旅行先というのと、それほど認知がされていないからだろうか。

「さど旅得プラン」の申し込み方法

公式サイトにも説明は書かれているが、次の手順で申し込みをする。

STEP1 ホテルを予約

旅行サイトで新潟市内のホテルの「さど旅得プラン」と明記されているプランを探して予約する。

1人1泊あたり税込5,500円以上という決まりがあるが、「さど旅得プラン」と明記されていれば条件を満たしているので気にしなくて大丈夫。

新潟市内のオススメホテル

平日やイベントのない土日なら1泊5,500~6,000くらいから泊まれることが多い。

シルバーホテル

新潟市の中心市街「万代シテイ」に立地していて、佐渡汽船フェリーターミナルにもアクセスしやすい。

シティホテルタイプで、タレカツ丼や注文してから作るフレンチトーストやオムレツの朝食バイキングが人気。

シルバーホテルの予約はこちら

ホテルターミナルイン

新潟駅に近く、新幹線などで訪れる場合は特に便利。

ホテルターミナルインの予約はこちら

コートホテル新潟

万代シテイにも新潟駅にもアクセスしやすく、内装がフロントの対応が素敵。

コートホテル新潟の予約はこちら

STEP2 フェリーを予約

カーフェリーが満席で乗れないってことはないので、ホテルの予約が完了した後に佐渡汽船のフェリーを公式サイトから予約する。

前泊の場合はホテルにチェックインする時に予約番号の記入が必要なので、ホテルに向かう前に予約しよう。

後泊だけの場合は予約しなくても乗船券でも代用できるようだった。

佐渡汽船には高速船のジェットフォイルとカーフェリーがあるが、カーフェリーの方が安いし快適なので個人的にはカーフェリーがオススメ。

ちなみに、カーフェリーの2等の場合は座席指定などがないので、予約時に乗船する船を指定するものの発券したら特にどれに乘っても関係ないようだった。

STEP3 ホテルにチェックインして商品券を受け取る

チェックイン時に現住所が確認できる身分証明書(免許証など)を提示し、船の予約番号などを記載するチェックイン時に商品券が受け取れる。

新潟市・佐渡市共通商品券が使える場所

名前の通りで基本的には一部のチェーン店を除けば、新潟市と佐渡市の加盟店で使える。

主な使用可能店舗は下記など。チェーン店でも一部に使えない店舗もあるので公式サイトで店舗名を入れて検索で調べると確実。

新潟市・佐渡市共通商品券が使えるスーパー

新潟市のそこらじゅうにある原信、ウオロク、イオンなど。

食品や酒などが好きなだけ買える。

新潟市・佐渡市共通商品券が使えるホームセンター

新潟市と佐渡市にあるムサシ、コメリなど。

新潟市・佐渡市共通商品券が使えるドラッグストア

新潟市と佐渡市にあるウエルシア、ココカラファイン、マツモトキヨシなど。

新潟市・佐渡市共通商品券が使える飲食店

タレカツ丼の政ちゃんや、系列の政家などで使える。

その他、お土産店などでも使えることが多い。

使えそうで使えない店

ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ドン・キホーテなどでは使えないようだった。

全国旅行支援や北陸応援割のクーポンと違って特に使用期限はないため、次回以降の新潟旅行にとっておくこともできるので、無理して旅行中に使わなくても大丈夫なのもポイント。

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【キハ40引退】北海道で猛威を振るう新型車両H100形(DECMO)に乘ってわかったデメリット

まさか赤字廃止寸前の石北本線にまで最新鋭車両がデビューするとは!!

北海道のローカル線における顔となる列車と言えば、1977年(昭和52年)から1982年(昭和57年)という国鉄末期に製造された車両である。

カネのある東京近辺とかだと10年かそこらで新型車両に置き換わるらしいが、田舎の財布事情ではそうはいかず、延命に延命を重ねて40年以上も使用するのが当たり前なのだろう。

むしろ、石北本線や釧網本線のような、首の皮一枚で繋がっているような大赤字の廃止寸前路線だと、線路が朽ち果てて撤去されるまでキハ40が走り続けるものだと思っていたが、2024年3月のダイヤ改正を機に最新鋭車両のH100形に置き換わったのだ。

H100形は相性は側面にデカデカと書かれたDECMO(デクモ)と言う。

H100形はディーゼル・エレクトリック方式

キハ40と言えば典型的なディーゼル気動車。北海道では年齢の高い人を中心に列車全般が気車と呼ばれる傾向があるのもキハ40のイメージからだろう。

それに対して最新型のH100系は、愛称のDECMo、すなわちDiesel Electric Car with MOtors が意味するように、発電用エンジンで主電動機を駆動するディーゼル・エレクトリック方式、すなわち電気式気動車なのである。

クルマのハイブリットカーみたいに蓄電池方式ではないため、加速時にはエンジン音が唸るため、ディーゼルカーとそんなに変わらないが、電車の部品を共用できるのでメンテナンスコスト軽減などができるメリットがあるそうだ。

実際に乗ってみてわかったデメリット

老朽化した化石のようなキハ40に比べるまでもなく、新型の走行安定性はメリットと言えるが、旅行者目線で言うと下記のデメリットが気になった。

進行方向に向かって窓側の席が少ない

長距離乗車ではべスポジの席はかなり限られている

ローカル線で道東を一回りすると1回の乗車が3時間越えするのは当たり前だが、座席数が単純に少ないというのがまずある。

席の半分近くがロングシートで、都市部での短距離乗車ならロングシートの方がコスパはよいかもしれないが、JR東日本的な考え方の影響だろう。H100系自体がJR東日本の車両を元にしているというのもあるが、北海道の超ローカル線なら、キハ40系やキハ54形のようなクロスシート主体でよかったのでは。

釧網本線みたいなバリバリ観光路線でロングシートで目の前がトイレの壁で3時間半乗ったのは寂しかった。

それぞれの路線には進行方向の右側が景色が良いとかあるものだが、例えば向かって右側の席を確保しようとすれば、なんとたった3席しかない。

最新型にして信じられない劣化だ。

ドアの開閉が押しボタン式

他の地域では導入されていても、道東地域では初めてのボタン式開閉のため、操作に手間取る地元の人や観光の人もいる。

たった3席しかないべスポジを確保しようにも、自分の前に他の人が並んでいた場合、その人がドアを開けるのに難儀していると、その3秒くらいの遅れのせいでベスポジ確保が難しくなってしまい、最悪、3時間半もトイレの壁を見つめることになってしまう。

クロスシート部分に座れても他人と向い合せ

後方のロングシート部分はトイレの壁が車窓

都市部の通勤電車ではありがちだけど、観光路線で他の観光客と向い合せはお互いにリラックスしづらい。

車窓の写真や動画撮影や、弁当を気兼ねなく食べたりがしづらいのは、観光路線では残念なデメリットであろう。

努力して窓際に座れても日差し攻撃を受ける

日よけやカーテンの類が省略されているため、早朝出発などでは日差し攻撃を長時間受けることになる。

都市部の通勤などの短距離乗車ならともかく、少子高齢化で限界集落一直線な北海道の赤字ローカル線においては、最早、酔狂な観光客に頼るしか生き残る道はないと思うが、長距離乗車の観光客をないがしろにするのは間違っている。

ちなみに、赤道に近い地域の外国では日差しを極端に嫌う外人が多い。外人観光客を誘致する国家なだけに、日よけ省略は国家戦略にも反している。

まとめ 座席配置は地域特性を考慮すべきだった

キハ40でのローカル路線の旅では5人くらいしか乗っていない時は、1人1ボックス使えるので足を伸ばしたり自由だったが、最新車両の代償として自由がなくなってしまったように思う。

最新車両の走行安定性はともかく、座席配置は地域特性を考慮すべきだった。座席も妙に硬いし、背もたれもカチカチ。

線路がなくなるまでか、あと40年はこの車両を使うのだろうけど、時代は儚く、少しずつ、そして急激に変わっていくものだと痛感したのでござる。