Legend 北海道・冬編

Part.1 Excellent Hokkaido Native2

2日目 千歳観光2日目だぞ

後で知ると意外や意外、千歳市内には千歳駅の周辺などに10以上ものビジネスホテルがあるのだ。札幌近郊の小都市にはビジネスホテルが皆無という街が多いから、これは意外。

千歳泊まりで観光に来る人は皆無だと思うから、これは新千歳空港利用者の前後泊で需要があるのだろう。南千歳駅もあるし、千歳は帯広、釧路方面や室蘭方面などへのアクセス基点でもある。

ホテルグランテラス千歳の朝食

このホテルの朝食は素晴らしかった。

まず、千歳は空港の街だから、飛行機の都合で旅の前後泊をする人をターゲットにしたホテルが多い・・・と言いたい所だが、札幌まで30分くらいだし、札幌まで行った方が色々なものがあるから、どちらかというと中国・台湾系の外人のツアー客が強制的に泊められているというケースの方が多い気がする。

駅前や市内中心部にはルートインみたいな大手系列のホテルがいくつかあるが、ホテルグランテラスは大手のグループに加入しているものの、ばっちり地元の老舗シティホテルと言った趣。結婚式場(?)や宴会場なども備えていて、いわゆる泊まるだけのビジネスホテルではない。

昨夜、レストランで夕食をやっていることを知って行くか非常に迷った挙句、結局、近隣のスーパーのラッキーで食料を調達したため行かなかったのだが、夕食もジンギスカン定食をはじめ、なかなか興味そそられるものが多かった。

定価1700円で事前予約で1400円相当の朝食バイキング。

そのへんのしょぼいビシネスホテルなどとは比較にならない味で、まさに1品1品が料理という感じ。北海道米もつやつや、ふっくらしていて、米だけでも行けそう。本州では人気がないが、今時の北海道米は新潟産コシヒカリより美味しい。家庭や並みの飲食店では、あのレベルの炊き上がりにするのは、なかなか出来ないことなので、それをバイキングで提供できているのは調理師のレベルが本当に高いのだと思う。

千歳観光

千歳の街中の散策へ。

千歳は自衛隊のある街なので、他の例に漏れず、街の規模では考えられないくらいに飲み屋街が栄えている。北海道ではその傾向が強いが、どんな田舎でも自衛隊のある街は飲み屋街が栄えている。

札幌で言う所の大通公園的な位置に、大通公園的なものがある。冬場なので人は誰もいなかったが、イベント会場などになったりするのだろう。

サケのふるさと 千歳水族館

駅の東側1Kmくらいのところに道の駅があり、サケのふるさと 千歳水族館という淡水魚というか、サケがメインの水族館がある。大人800円。年間パスポート1000円。

自転車旅行の時に行っとけという感じだが1Kmなので歩いても行ける。札幌圏の水族館としてはサンピアザ水族館の次くらいに街からアクセスしやすいと思うのだが、道外の観光客でここを訪れる人はかなり少ないのではないだろうか。どう見ても地元というか、近所の人の利用者が多かった。

本州はそれほどでもないと思うが、北海道に住んでるとサケを食べることは多くて、ホテルのバイキングでも焼き鮭が出たり、イクラ丼や筋子ご飯などを食べることも多い。かなり身近な魚だ。

この水族館のパネルで勉強するまでよく知らなかったが、サケは稚魚を川に放流すると、太平洋とかに出て、アメリカの方まで行って、2年(?)くらいしたら、水の匂いを覚えていて最初の川に戻ってくるらしい。

ただ、無事に戻ってふるさとに戻って来れるので100匹に1匹くらいで、最後はふるさとの川で産卵して子孫を残した段階で力尽きて最期を迎えるのだ。

・・・この話を聞いて、私は涙がこぼれそうになった。

だが、こうした鮭の本能を利用して、楽に食材を確保しようという人間の試みにより、100年くらい前から事業として稚魚の放流をやっているというのを知って、複雑な気持ちになった。

ふるさとに帰ってきたサケを自動的に捕獲するための設備がインディアン水車。アメリカ由来のものらしい。

帯広に向かう

千歳の見学を終えて、南千歳駅から石勝線経由で帯広に向かう。

札幌圏から帯広に向かうルートは色々あるが、石勝線は帯広や釧路と札幌圏を最短で結ぶために作られた、道内では割と新しい方の路線。しかし、特急列車は多いものの、普通列車は数時間おきにしかない。

今回は北海道&東日本パスを使用するので基本的に特急列車は乗れないが、石勝線の新夕張~新得は特急しか走っていないため、仕方ないから特急に乗ってもいいよという特例が設けられている。今回はそれを利用する。

新夕張駅。ここからガチの夕張方面にも分岐する。盲腸線だが、北海道の歴史マニアや鉄道マニアが時たま乗っていて、濃厚な雰囲気がある。

今回は帯広行きの特急を待って、新得へ向かう。何度かこのパターンで利用したことがあるが、帯広・釧路方面に青春18切符や北東パスを使って最短で向かう場合の一般的ルートだから、特例利用と言っても、コアな鉄道マニアを中心に新夕張で特急に乗る人はいつも何人かいる。

ちなみに新夕張の駅前にはAコープがあり、駅を出て左に少し進んだところにセイコーマートがある。

新得駅。帯広行きの特急の自由席は込んでいて、30分くらいはデッキで過ごした。山岳地帯でカーブが多いから、デッキで過ごすのは結構きつい。というか、座席は空いていても荷物で塞いでいる人が多い。デッキも気楽で悪くないけどなー。

札幌~帯広間と札幌~旭川間はそんなに距離が変わらないと思うが、帯広・釧路行きは列車の本数が少ないため、混みがち。

新得は蕎麦が名物でわざわざ食べに来る人もいるが、時間帯的に駅蕎麦はやっておらず、乗り換え時間の都合で蕎麦屋による時間もなかった。セイコーマートで買ったお菓子で空腹を満たす。

帯広に到着してホテルに向かった。

Part.1 Excellent Hokkaido Native2

3日目 十勝や釧路は北海道最大の見せ場

北海道にパック旅行とか2~3日だけ来る道外の観光客は、最大の見せ場を見ずに帰る人が多い気がしてならない。

帯広駅

帯広駅は立派な日本最東端の有人高架駅だが、路線的には現在は根室本線のみ。

駅前は大手チェーンのホテルが立ち並び、ぱっと見、道内としてはかなりの都会に思えるが、駅前に飲食店などはあるが、観光客が入りやすい店、楽しみやすい場所は意外に少ないため、初めて来た人にはつかみ所がない街に思えるだろう。

帯広には動物園があるので行こうと思っていたが、なんと冬期間は土日祝しか開園していないということで見送った。自転車旅行の時に行っておけばよかったけど、仕方がない。

釧路へ

北海道の地方の普通列車は大体こんな感じだが、空いているので快適。それでも、札幌~帯広~釧路間は、特急は割りと混み混みの路線。

この日の朝食はセイコーマートのホットシェフ。

埼玉とか道外のセイコーマートにもホットシェフはあるが、「ホットシェフミニ」の場合が多く、近所ではカレーとか豚丼とかシンプルなものしか扱っていない。北海道だとガチのホットシェフが簡単に食べられるので、好きなものがすぐ手に入って嬉しい。

釧路市内

釧路に到着すると、観光客客しかない中心市街地に向かう。郊外のイオンとかある所は地元の人が集まり、中心市街地は観光客が多い。

商業施設兼ハローワーク兼バスターミナルのMOOへ。

テレビなどでも紹介されているらしい名物のさんまんま。

素材がさんまだからだけど、600円と意外に安い。何度か食べたことがあるが、同じ釧路名物のスパカツよりも地元での知名度は低いらしく、釧路出身の人と以前知り合ったが、さんまんまを知らなかった。自分でもわかるくらい、さんまんまを食べると半日くらいは口が魚臭くなる。美味しいけど、人と会う人はお口のケアを怠らないようにしたほうが良い。

さんまんまだけでは、食べ盛りの成人男性の空腹を満たすのは難しい(むしろ酒のつまみ的な・・・)ため、迷った挙句、近くのまなぼっとという生涯学習施設(多分)にレストランがあって、前から行ってみたかったので向かうことにした。

・・・が、結果的に言うと道東を感じることとなった。

このカツ丼自体はまぁ美味しかったのだが、この施設でやってるセミナーの受講生とかの会合なのか、中高年女性とか地元の集まりとかの高齢者とかで、妙に騒がしい。若い人は全くいないのだが、静かな環境なら夜景も見えるし悪いないのだが、あまりにもざわざわ煩くて、まったくゆったり過ごせなかった。

こんなんだったら、セイコーマートかインデアンのカレーか、勝手丼にしといた方がよかったと思った。味もロケーションも全く悪くなかったけど。

ツカサカップは釧路の地酒だが、意外にどこにでも売ってるわけじゃなくて、一部のスーパーとか土産物屋にしかない。そのへんのコンビニとかにも置いて欲しいものだが。

ツウにしかわからん味で、キリっとした辛口の日本酒ばかり飲んでいると物足りなく感じるかもしれない。東北地方太平洋側の辛口じゃない日本酒の味に近いかもしれない。

Part.1 Excellent Hokkaido Native2

4日目 最果てへの旅

日本のある時期においては、北海道の東の端は今よりかなり向こうだったという。北方領土だ。今、一般日本人が気軽に行ける最果ては根室までだが、ここまで来るとロシア語の看板が目立ち、よほど鈍感でない限りは異国の雰囲気が感じ取れるだろう。

日本最東端の街、根室へ

私は日本最南端(東京都)と最西端(沖縄県)にも行ったことはあるが、市町村とか細かい単位で言うと、最東端である根室が一番ディープなところに立ち入っている。

と言っても、記憶の範囲では冬の根室に来たのはおそらく初めてで、真夏だけど涼しい風が吹いている根室しか思いつかない。

日本の平地としては、真夏でも最も涼しい風が吹くのが根室という認識で、ロシア語の看板が多くて、日本離れしている異国のような街だ。この街で飲む日本酒とエスカロップが最高なのだ。

もう面倒くさいから予定を変えて網走方面に行こうとも思ったけど、次に来れるのがいつになるかわからないし、ひょっとしたもう来ないで一生終わるかもしれないと思って、しょぼいホテルの軽朝食を胃に流し込んでから、根室行きの快速列車に乗った。

特急が走っていない区間だから、特急と乗り継ぎのいい列車だと混む場合がある。海岸線を走るので、根室に向かって右側の座席の方が景色が良い。

元々、雪の少ない地方だけど、ほんとに雪が全然ないから12月なのにおかしいわ。列車内は最果てに向かう旅人が何人かいて、旅情がある。根室に行くような物好きは、たぶん、沖縄の寂れた離島とかも周っているようなタイプの旅好きというか、旅に色々なものを注ぎ込んでいる人だろう。

根室の駅前。最東端の街だから逆によかったりするが、営業してるかどうかわからんような店、主にエスカロップを出している喫茶店や飲食店が多い。スーパーもスーパーだか判別が難しかったりするし、逆に外国っぽい感じがして良い!

イーストハーバーのエスカロップ

1年ちょっと前の自転車旅行で訪れたイーストハーバーホテルにエスカロップを食べに行く。

11時半~13時半の間しか提供していないので、エスカロップのために旅程をぴったり合わせて来たのだ。きまぐれ旅行派の私としては非常に珍しいことだ。

エスカロップと言っても「カレー」みたいに色々あって、この日は少し値段が張る仔牛のエスカロップを注文。1100円くらいだったかな。

エスカロップは根室くらいでしか食べられない料理だけど、バターライスとか普通の北海道人なら気に入る味。根室だとスーパーの惣菜としても売られているけど、近隣の釧路とかだと見たことがない。似たような洋食はむしろ東京とか横浜とか神戸とかにありそうだが、ガチのエスカロップが全国に普及する日は来るのだろうか。バターライスにしろ、肉をあげたりとか、家庭で自分で作るには手間がかかるしなぁ。

食べ終えたら、列車の時間まで読書して時間を潰してから、一旦、釧路に戻った。

そのまま釧路駅で乗り継いで次の目的地である網走へ向かうこともできたが、網走への最終列車に乗る方法をチョイスした。2時間半くらい、釧路でぶらぶらする余裕が生まれる。

夕暮れ時の釧路の街は華やかで、失業率の高さが日本最悪レベルだったり、生活保護者が多い街であることを感じさせない。

泉屋で泉屋風

MOOの無線LANで札幌で宿泊する宿を手配した後、泉屋に向かった。

釧路市民の90何%が泉屋のスパカツを知っているそうだが、ちょっとツウになりかけた人が次に頼むのが泉屋風というパスタらしい。

私もスパカツを2~3度食べて、次に段階に行きたかったので泉屋風を頼む。

ほぼ見たまんまの味で、塩やきそば風の味付けでボリューミー。スパカツが900円台でこっちは800円台だから、スパカツより安い。若干薄味に思えたので、塩や胡椒を足した。これよりもっとツウ向けのメニューもあるが、とりあえず泉屋風で満足。まぁ、ほとんどの常連客はスパカツを頼むのだから、初めて行く人は泉屋風よりスパカツをお勧めする。

泉屋風を食べ終えたら、網走へと向かった。釧路、さようなら。