Legend 北海道・冬編

Part.4 KUSHIRO

すばらしき釧路市立博物館

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釧路市立博物館に行ったことがあるだろうか?

釧路や道東を学ぶうえで外せない場所である。見学できるフロアは4階くらいまであり、収蔵品は昔の道具や、アイヌ民族伝統の船を再現したもの、植物、遺跡等からの発掘物、まりもなど多岐に渡る。

しかも、上のほうの階には今や国内では釧路周辺にしかいないタンチョウを学べるムービーが鑑賞でき、タンチョウの生活を再現した360度の模型などがある。

アクセス

春採湖(はるとりこ)の湖畔にある。

バスなど公共機関でアクセスすることもできるが、幣舞橋を渡って、トボトボ30分くらい歩けば辿り着けるので、釧路を訪れたら散歩がてら行ってみるべきだろう。

Part.4 KUSHIRO

日本最東のデパート、帯広の藤丸百貨店

この間はじめて、日本最東のデパート、帯広の藤丸百貨店に行ってきた。

ある意味、予想を遥かに超えるものであった。

道東のデパート事情

以前は北見や釧路にもデパートがあったが、どちらも駅前が廃墟となり、道東からはデパートはとっくの昔に姿を消している。若者たちは郊外のイオンに集結している。

そして、デパート空白地である道東、特に釧路や北見から客を呼ぼうと、全国的にも珍しい買い物ツアーバスを運行したのが、この藤丸百貨店。

藤丸百貨店の何がすごいか

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ざっと店内を見て思ったりのは、札幌のデパート(丸井今井)よりも店内が明るくて綺麗、平日の昼間でも結構客が入っていること。

そして首都圏(埼玉県)の某老舗デパートの店員が40代や50代くらいの中高年女性が多いのに対して、藤丸は20歳前後くらいの若い女性店員がすごく多い。

若くて綺麗な女性が沢山いると、明るく楽しい気持ちになる。人が違うと、こうも印象が違うものなのか。

周辺環境

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藤丸周辺には閉鎖店舗も多い古いアーケード街があったりする。

藤丸に行ってからはだいぶ帯広のイメージが変わったが、帯広の駅前は飲み屋街とビジネスホテルが乱立しているが、ちょっと大事なものが欠けているというか、トゲトゲしたイメージを持っていた。

帯広は酪農やじゃがいも生産など、日本の食糧生産地として重要な場所であり、六花亭やロイズといった有名菓子屋の本社があったりして、北海道の中でも意外に特異な街だと思う。

Part.4 KUSHIRO

至高の豚丼を探して北海道で豚丼食べ比べ選手権

突然だけどクイズ。

問題 この中で一番美味しい豚丼を当てなさい

A、帯広「ふじもり」の豚丼 

 

B、標茶「憩の家かや沼・レストラン白い鳥」の豚丼

 

C、釧路「この豚丼」の豚丼




正解はページの下のほう方にあります。

北海道と豚丼(ぶたどん)の関係

北海道で肉と言えば羊肉のジンギスカンで知られるが、ジンギスカンを別にすれば、一般家庭で馴染みが深いのが豚肉である。

家庭にもよるだろうが、牛肉よりも豚肉寄りの地域である。家庭にもよるが、すき焼きに入れるのも豚肉であり、吉野家などの牛丼屋が田舎には滅多にないので、牛丼よりも豚丼の方が身近である。

豚丼は家庭でもよく作る。豚丼のタレなんてものも世の中にはあるが、フライパンで豚肉を炒めて醤油と砂糖で味付けするだけのシンプル料理。

最近は牛丼屋のメニューになったりと、道外でも「十勝・豚丼」の知名度が上がっている。

ちなみに、牛丼屋などでは「とんどん」と読む場合があるようだが、北海道では「ぶたどん」と読むケースしか知らない。

豚丼の本場・帯広のふじもり

5年前から帯広駅前にある「ふじもり」というレストランで豚丼を食べたいと思っていた。

帯広に行く機会は割りとあるのだが、到着が夜遅かったり、朝早かったりして、ふじもりには行けなかったのである。安いし早いし旨いから、近隣のインデアンでカレーを食べしまうことが多かったのである。インデアンもふじもりと経営が同じなんだけど。

しかし、苦節5年、ついにふじもりに行くことができた。

頼んだのは豚丼。ふじもりは帯広での庶民的な意味での有名レストランだからか、昼時だと少し待ち時間ができたりするくらいの人気店。600円~1000円くらいがランチの相場だが、豚丼は高い方で、1000円くらいだったと思う。

ちなみに、なぜかふじもりは全員メロンソーダが出る。

ふじもりの豚丼は、今回の3品の中では一番値段が高いが、肉は薄めで固い。

具が肉しかないのは豚丼では普通だが、タレの味がシンプルだからか、1/3くらい食べたら飽きてくる。釧路出身のある人が「帯広人は豚丼なんて食べない」と以前言っていたのを思い出した。周りを見渡すと、帯広名物のはずだが、ふじもりで豚丼を頼んでいるは誰もいなかった。

「憩の家かや沼・レストラン白い鳥」の豚丼

釧路湿原の中にある、温泉、レストラン、宿泊施設である、憩の家かや沼。

そこのレストランの豚丼である。900円か950円だったと思う。

車やバイクのない人にとっては、辺境の地で他にライバル店がないから不安だったが、意外とタレが美味しかった。

豚肉の上で海苔か舞うのも斬新と言えば斬新だ。

本当に美味しかった「この豚丼」の豚丼

「この豚丼」というのは個性的な店名だが、釧路近辺にある白糠の道の駅が本店(多分)で、釧路市内のイオンなどにもテナントとして入っている。

観光客向けというか、その奇抜な店名で不安だったが、ここの豚丼は実に美味しかった。肉が柔らかくてジュ~シ~。しかも、値段がリーズナブルで、写真のは豚丼・小のセットなのだが、860円。小でも他の店の普通の豚丼以上のボリュームがある。

しかも、直火焼き的で、タレがものすごく旨く、あと2~3杯はいけそうなくらいだった。

というわけで、クイズの正解は、C、釧路「この豚丼」の豚丼。

※味の評価はすべて個人の主観、味覚、価値観に基づいています。