Legend 北海道・冬編

Part.4 KUSHIRO

【北海道】タンチョウ撮影のメッカ、鶴居村でタンチョウを撮る

北海道の鶴居村。タンチョウ好きならば、知らない人はいない、タンチョウ撮影、観察のメッカである。

鶴居村へのアクセス


写真は鶴居村都心部の様子。

鶴居村は釧路湿原の北西あたりにある。

車の人はカーナビにでも教えて貰えばいいが、公共交通機関で行くには、一般的には釧路市内から路線バスで向かうことになる。

釧路駅前バスターミナルから、阿寒バスというバス会社の路線で、グリーンパークつるい行きのバスに乗れば良い。

但し、これは裏技的なものがある。

普通に運賃を払うと片道1,250円で往復2,500円になるが、バスターミナルの阿寒バスのカウンターで鶴居温泉の無料入浴チケットと、食事100円割引クーポンがセットになった割引チケットを2,500円で買うことができる。

地方のバス路線だから仕方ないが、普通に2,500円払うと割高感があるので、悪くないので、温泉とセットになった割引チケットを使うことをお勧めする。

意外に広大な釧路湿原

タンチョウは元々は本州などにも生息していたが、環境破壊等の人間の愚行により、今は日本では釧路湿原にしか住んでいない。

一時は絶滅されたとされていたが、現在は保護活動等により釧路湿原に1,200羽程度生息しているそうだ。

釧路湿原は一般に思われているよりも広大だ。釧路湿原には2種類あって、保護される湿原と開発される湿原がある。全部を保護すると釧路に人が住めなくなるので、海岸から6Kmは開発される湿原とされているらしい。つまり、本来は釧路市街地や海岸の方も釧路湿原なのである。

その証拠に、海岸の方や釧路市街地の空き地などを観察すると、ほとんど湿原と変わらないような植物が生い茂っていることがある。

タンチョウは釧路湿原に生息しているが、その中でも観察できるスポットは限られている。そもそも釧路湿原自体が湿地帯で危険な所も多く、また立入り禁止の部分も多いため、難度が高いのだが、容易に観察できる場所として広く知られているのが鶴居村なのである。

鶴居村での主な観察スポット

タンチョウは冬場は餌が不足するため、公式に人間が餌やりをしているのだが、その場所を給餌場(きゅうじば)と言う。

2大観察スポットというか、2つの有名な給餌場がある。都心部に近い「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」と郊外の「鶴見台」だ。

車で移動できる人はそんなに遠くないが、徒歩+バスだとそれぞれへの移動は大変だと思う。「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」は村役場やコンビニがある都心部から歩けるため、利便性は良い。

タンチョウの撮影は結構難しい

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリで撮影したタンチョウの写真。これでも35mm換算で500mm近い望遠レンズを使い、結構頑張って撮影したものである。何の準備もなしに、適当に行くとそれなりに腕に自信のある人でも、多分こういう感じになるのではないかと思う。

パンフレットに載っているような美しいタンチョウの姿を撮影したい・・・そう思って鶴居に行くアメチュアカメラマンは多いだろう。

タンチョウに限ったことではないが、一般的に美しい写真を撮るにはそれなりの準備や苦労が必要となる。

1月~2月くらいの寒い日の早朝とかに出向くとか、人間にとって大変なことをしないと、少なくとも鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでは美しいタンチョウ写真は撮れないではないかと思う。

無料入浴施設

前述の割引チケットは鶴居市街にある3つの宿泊施設の好きな温泉を利用できる。

最初、やや郊外にあるグリーンパークつるいという公共施設的な施設に出向いたが、本当に公共施設的だったので見送った。普通に入ると520円。

2つ目はいかにも民宿というか、民宿の温泉。ここは普通に入ると300円台だったと思う。見送る。

3つ目が都心に近いところにあるホテルtaitoという、おしゃれ系の宿泊施設。消去法でここにした。

小さな村だから仕方ないが、更衣室が狭くてあまり良くなかった。温泉は北海道の温泉にしてはぬるくて、全国からのタンチョウ目的観光客の好みに合わせているのかな、と思った。

ホテルtaitoのカツ丼


100円割引券も使わないともったいないので、taitoで食事。

カツ丼は750円くらいだったと思うが、見た目よりは家庭的な味。美味しかった方だと思う。

しかし、割り箸の袋を見ると1916と書いてあるが、創業100年とかなのだろうか。開拓時代とかから続く、小さな村の老舗ホテルなのだろう。

ちなみにオーナーの方はガイドや写真もされていて、ブログを拝見すると実際どうかわからないが、自然に囲まれて羨ましそうな暮らしである。

Part.4 KUSHIRO

釧路に一直線!! 釧路空港を見学して来たぞ

釧路空港を見学して来たぞ。

北海道の地方空港優等生?

本当は釧路に行く時に釧路空港を利用したいが、なにぶんLCCが就航しておらず、AIR Do含むまともな飛行機しかないため、利用したことはなかった。

そのため、見学のためだけに釧路市内から向かった。

バスだと釧路駅から片道900円以上する。そんな距離ではないが、割高感がある。

そこで、少し安くなる方法として、JR大楽毛駅から乗ると、列車代とバス代で700円くらいになるので、大楽毛の見学もしたかったので、そのルートで向かった。

シンプルな外観、内装はアート



釧路周辺には釧路出身の某有名建築家氏のアーティスティックな建築物が多いが、この釧路空港に限っては拍子抜けするほどシンプルな概観。

入り口付近にはタンチョウや乳牛のオブジェがある。

アートな内装

シンプルな外観からは一転して、内部はアート。

就航路線が札幌、東京と国内のみなので、国際的な感じはないが、内装は豪華だ。

レストランでスパカツ

なぜか釧路市街ではなく、空港でスパカツを頼んだ。レストランたんちょう、1,000円。

スパカツはこの店に限ったことでないが、自分の家でも割と同じような味のものが作れる。パスタとミートソースと豚カツを用意するだけだから。

釧路空港には2つレストランがあり、和食的な店と、この洋食的なレストランたんちょうがある。

レストランたんちょうは飲料はとても高く、悪質キャバクラや悪質ガールズバー(どちらも行ったことないが)のごとく、コーラやオレンジジュースが500円もする。

Part.4 KUSHIRO

釧路市丹頂鶴自然公園に行ってきたぞ

釧路市丹頂鶴自然公園、通称、鶴公園に行ってきたぞ。

どんな施設か

人間による環境破壊、乱獲等の愚行によって絶滅したとされたタンチョウ。

しかし、数羽だけ釧路湿原で密かに暮らしているのを見つけ、保護、繁殖させるために当初設立された。

現在は1,200羽くらいまで増えて、野生のタンチョウを釧路湿原周辺で観察することができるが、鶴公園では動物園的に年中、近くでタンチョウを観察、撮影することができる。

アクセスは徒歩だと少し難がある



鶴公園は釧路空港から歩いて行けなくもない所にある。

ネット上の地図で見ると、ショートカットできる細道があるが、現場に行くと「通行止め」というような看板があったので、遠回りの一般的に車などが通る方の道を進んだ。よく確かめていないだけで、「通行止め」の道も本当は行けるのかもしれない。

空港から程近いので、沖縄のあしびなー的にマイクロバスで無料送迎したりすれば、もっと人が来るんじゃないかと思ったが、やっていないところを見ると、そういう需要はないのだろうか。

自家用車やレンタカーがある人はそんなに行くのに苦労しないが、公共交通機関のアクセスは少し難がある。

釧路駅前から1日3往復の路線バスがあるが、便数が多いとは言えない。釧路空港行きのバスなら1時間に1本くらいの頻度であるので、5Kmくらい歩く覚悟があれば、空港行きのバスでもいいだろう。どっちでも片道900円台と結構高い。大楽毛駅から乗るとトータル料金は少し安い。

結構微妙な施設

園内は500mくらいの一本道往復。タンチョウの生態に不勉強で申し訳ないが、基本的に人間みたいに決まった場所で生活するらしく、上側が塞がれていない檻で、好きなときに外に飛んでいったもするが、ちゃんと戻ってくるらしい。埼玉の某動物園にいるタンチョウは、普通に塞がれている檻だから、やはり動物園というのは動物に悪いことをしている施設なのだろう。

今となっては、時期にもよるが野生のタンチョウを見ることは、釧路湿原周辺ではそんなに難しくないので、470円払って動物園的な状況のタンチョウを見るのは微妙だと思った。

ただ、釧路市動物園に近いので、そんなにタンチョウにマジでない一般観光客が周辺観光と合わせてレンタカーとかで回るにはいいかもしれない。

園の方向性としては、入場時に配布されるイラストマップのコント的なノリもあり、真面目な保護施設なのか、見世物としての動物園的性質があるのか、判断しにくいところがあった。

客層は地元一般客と、中国人団体、タンチョウ撮影で回っているカメラマンなど。そんなに賑わっているとは言えない。

ちなみに冬季は16時閉園だが、釧路市内の帰りのバスまで1時間近く外で待たないと行けない。歩道のない道路沿いにバス停がポツンとあり、吹雪いている時とか寒い時は待つのが大変で危険だろう。一応、入場料を払った客ではあるが、普通に時間になったら閉園ですよ、と追い出された。

タンチョウも釧路もすごく好きだけど、こういうふうに追い出されると、タンチョウは所詮は見世物なのかとその時は思ってしまった。