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全国旅行支援はGoToトラベルの二の舞に!? 旅行中にコロナに感染した経験者がリスクを語ってみた

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旅行は気を付けようがハイリスクと論破してみる

2020年の夏~冬にかけてGoToトラベルという国による旅行補助金制度が行われていた。

「夏~冬にかけて」と書いたのは12月頃になってコロナ感染者が爆発的に増えたため、急に中止になったのである。

筆者は当時、旅先でGoToトラベル中止の報道を聞いたため、延泊の予定も切り上げて帰ったわけだが、当時は「旅行とコロナ爆増は関係ねえ!」と思っていたものの、今思えば旅行はコロナ爆増のハイリスク案件だと断言できるのである。なぜなら旅行中にコロナに感染した自分の経験があるから。

それで、そのGoToトラベルという愚策の二の舞になるのではと危惧しているのが2022年10月11日から始まった全国旅行支援。ワクチン接種かPCR検査などでの陰性証明が必要という違いはあるが、宿泊代とクーポンで大体半額くらいになるという点は同じ。ワクチンもPCRも意味ないというのは後述する。

実際はGoToトラベルの時も便乗値上げする悪徳業者が多かったし、普段からLCCや青春18きっぷ+安ホテルで旅行している筆者のような貧乏トラベラーには言うほどお得がないのだけど、一般の旅行者に凄くお得に見えるらしく、初日の今現在、主要な旅行予約サイトはアクセス制限されるほどに賑わっている。

実際どこにお得感があるのかわからない

そもそも、記事執筆時点ではリクルートのじゃらんだと1泊5千円以上のホテルしか対象外で、地方だと1泊2千円~3千円前半くらいで普段でも普通のビジネスホテルに泊まれるわけで、どこにお得感があるのかわからない。

5千円相当のホテルに40%引きで泊まれると言っても、ホテルに定価なんかないし、GoToトラベルのときに何度も経験したが、ホテルが便乗値上げしたりするから意味がないのだ。その土地で使えるクーポン券が貰えると言っても、食べたくないものや必要でもない土産品とかを買っても楽しくないのだけど。

だけども、スーパーの味が確実にマズくなってて腐ってるかもしれない半額総菜の如く、一般ピープルにはとても魅力的に思えてしまうのだろう。

お断りと免責事項、記事の趣旨

この記事では新型コロナ(COVID-19)に関わる内容を医療関係者等ではない素人による独自の感想、意見、考察、憶測を幼稚園児レベルの頭脳でまとめたものである。従って、正確な医療情報をお届けするわけではないし、おそらく正しい内容とは限らないだろう。

しかし、実際の体験談を元にしているため、メディアや世間の声に惑わされることなく、実際のところコロナはどうなのか、コロナとは何なのかという淡い疑問を持つ人たちに、ほんの1ミリ程度の救いや潤いを与えるかもしれないし、数ミクロン程度以下の学術的価値はあるように思うので記事を公開することにした。

もちろん、この内容が正しかろうが間違っていようが、直接、間接的問わず、いかなる損害やクレームについて責任を負わない。読み進める者は記事公開の趣旨に同意したものとみなす。

コロナが何一つ解決していなかった2022年夏

世間がコロナ禍になってからというもの、度重なる外出自粛や旅行自粛、民間の自粛警察などの要請で、よく訓練された人達は、旅行が比較的好きという人でさえ、国内でも沖縄や北海道など「遠方」の旅行はできるだけパスして、せいぜい近隣の1泊旅行程度で我慢していた・・・はず。

しかし、2022年の夏はと言えば、バージョンアップして圧倒時な感染力と潜伏期間の短さなどを手に入れた最新版のコロナウイルス「オミクロン株」が猛威を振るっていた。にもかかわらず、国も自粛警察の人たちからも、過去と違って旅行自粛的なアナウンスがなかったのが異例だった。

となれば、旅行好きの一般人たちはこぞって旅行に出かけるわけである。

それは報道関係のメディアを見るまでもなく、LCC各社など航空会社の予約状況を見れば一目瞭然だった。なぜなら、筆者はコロナ禍でもずっとLCC各社の予約状況をウォッチしていたからだ。

よく訓練された善良な模範的一般ファミリー、模範的一般ピープルなんかを含む、多くの模範的一般人が沖縄旅行や北海道旅行を計画して実行に移していたのが2022年の夏だったのだ。コロナが猛威を振るう修羅場が浮かんだ。

実際のところ、コロナに関わる事態は何も解決していないのに、自粛警察の声がないことをよいことに、こぞって一般ピープルが旅行に出かけたのだ。

あえて言おう! 旅行はコロナ的に危険であると

このサイトのテーマが旅行みたいなものだから、自己否定、自己矛盾になってしまうというのもあるし、これまではっきりと「旅行はコロナ的に危険」という言及はしてこなかったつもり。

しかし、今までコロナを回避しながら平和な日々を過ごしてきた人たちのために、はっきりと「旅行は危険」だと言わなければならない事情がある。

前述のように、これを書いている筆者が旅先の某県で人生初コロナにかかったからである。正確には医療機関で診察を受けたりPCR検査で陽性にならないと「コロナ感染」とは認定されない(後述)ので、診察や検査を受けられなかったために「自称」としか言いようがないが、特異な症状的にコロナに感染していたと考えている。

感染の経緯の詳細等は、ここに書くつもりがないので省くものの、ごく普通に飛行機に乗って某県に行って某県のホテルに泊まって・・・という、誰でもするような極めて一般的な一人旅の旅行内容である。

よく言われる感染しやすい状況と違って、会食や飲み会に参加したわけでもないし、何らかのイベント会場などに行ったわけでもない。それどころか、特定の人に会ったりもしていない。

実は感染経験者はまだ少数派

これの記事を書いた時点で日本における新型コロナは第7波を迎えている。

実際にコロナになった人は少数派だけど、誰にでも感染リスクがある。呼吸をしていたり、モノを食べたり飲んだり、そのへんのモノを触ったりする以上、コロナは風邪と同様に100%避けるということができないのだ。

平均的な症状は風邪と大差ない(後述する)ものの、やたら他人に移しやすいという厄介な病気だ。だから3年経っても感染者がなかなか減らない。

毎日のように、散々コロナの感染者が「東京都〇万人」みたいに伝えられているけど、それでも日本全体としてはコロナにかかったことがある人は、まだまだ少数派なのだ。都道府県とかにもよるが、ざっくり10人に1人くらいしか実際にコロナになったことがない。

だからコロナを甘く見ている人も多いし、自分には関係ないと思ってる人もいるはず。筆者もそんな一人だった。

実際にコロナになったことがない人の方が多いものだから、コロナがどういったものか「見た」「聞いた」以外では、リアルにわからない人が多いのでうろえ。筆者もなんとなくはわかっていても、自分がなったことがないから実感としてわからなかった。

コロナは感染対策していようが誰でも感染する

死んだことがない人が「死ぬ気で頑張ります」と言っても説得力がないのと同じように、コロナに感染したことがない人が「感染対策しています」と言っても説得力が全くない。コロナに感染した筆者はそう断言できる。

コロナは常にバージョンアップしているので、律儀に副作用を食らいながらワクチンを毎回打ってきた人にも関係なくかかる。信条その他でワクチン打たない派の人にももちろんかかる。人間である以上、誰でもコロナにかかる可能性がある。免疫があまり関係ないらしく、前にコロナになった人が普通に再感染する場合もあるという。

つまり、コロナは誰でも何度でもかかるのだ。

ちなみに、「第7波なにそれ?」とか「オミクロン株って美味しいの?」とかのレベルの人は、旅行に行くのは本当に辞めた方がよろしい。悪いことは言わない。

コロナになったら、息苦しい中で自分で情報収集したり、対処法を考えたりしないとならないから、この程度のコロナの基礎知識がないと抜け出すことができなくなる。行政の感染者向けの資料なんかでも、オミクロン株やBA5くらいの用語は普通に出てくるから、おいてけぼりを食らってしまう。

航空会社や鉄道会社が安全と連呼する不思議

旅行の移動手段にもよるけど、例えば関東在住の人が北海道や沖縄に旅行に行くとすると、一般的には飛行機で行く人が大多数。特に沖縄は飛行機が大多数。

飛行機は約3分で全ての空気が入れ替わるから安全だと航空会社はアピールするけども、指定席で逃げようがないし、隣の人との間隔が10cm程度しかないのだから安全なわけないと個人的には思う。

東京~北海道なら約2時間、東京~沖縄なら3時間くらいも「着席」してないとならないのだ。電車なら数十分程度で乗り換えたり、車両を移ったりできるけど、飛行機はどうしようもできない。

国内線の上記のような路線だって、飛行機に乗る前に申し分程度のサーモグラフィーでの検温があったりするけど、そもそもコロナは発熱しない場合もあるし、発熱しても37~37.5度程度の微熱の場合もあるから、コロナと検温は大した意味がないとも個人的には思うのだ。

無症状や微熱程度のコロナ感染者は普通にあなたの隣や前後の席に座っていると思った方がよい。つまり、飛行機で移動する時点でコロナの感染リスクがグッと上がる。これが国内線の現状だと思う。

以前から思ってたが、38度や39度の高熱の人が自覚症状がないというのもおかしい。滅多に発熱しない筆者からしたら、そんなに熱があったら出歩けないわ。

店とかにもよくある検温の機械は意味がないように思ってしまう。そういえば、近所のイオンはいつからか検温の機械が入り口から撤去された。意味がないことに気付いたのか、機械が故障したのかは知らんが。

「お前はすでにコロナに感染している」

専門家が力を合わせてもコロナの感染対策が難しくて、コロナが厄介な決定的な理由がこれ。

一見すると元気で何でもない人でも、実際には「お前はすでにコロナに感染している」場合がある。だから、グループ(2人以上)でマスクしないで歩いていたり、メシ食ってたりしているのを見ると恐ろしく感じる。

コロナに感染していても発熱などの症状が出るまでに数日程度の潜伏期間がある。無症状のまま発病しない場合もあるし、どちらの場合であっても他人に感染させる能力があるという。

飲食店やホテルでの検温とか、飛行機に乗る前の検温とかが、全く100%意味がないわけではないけど、ほとんど感染対策という意味では意味がないと言える理由である。何でもない元気そうな人がコロナ感染者だったり、きちんとした格好をしているサラリーマン風の人とかの方が人と会う機会が多いから隠れコロナ感染者だったりする。

ワクチン接種証明も陰性証明も意味ない理由

全国旅行支援ではワクチンの接種証明が必要だったり、もしくはPCR検査などの陰性証明が必要となっているものの、これは旅先での最初のホテルのチェックイン時に必要になるのだという。

コロナに感染したどこだかの都道府県知事なんかは「ワクチンを打ってたおかげで軽症で済んだ」などと言うくらいだから、ワクチンを打っていようがコロナに感染するのは世間的にも国の偉い人的にもわかっていることなのに、なぜワクチンを打っているのが補助金の条件になるのかがまず不明。

PCR等での陰性証明にしても、1つの宿泊先で最大7泊まで使えるという仕組みだと思うが、旅行中に感染する分においては何の意味もなさない。

ワクチンもPCR検査も国の利権がかかっているだろうから、意味ないのにこんな設定になっているのだろうか。

旅行は感染リスクが全ての場面で最大級

よくコロナに感染しやすい場面として、グループでの飲食やマスク無しでの会話などが挙げられる。

でも、なぜだか旅行はそれほど問題なくて、一人、あるいは少人数で大人しく観光しているぶんには安全と知ったかぶりで言っている人がいたりする。国の偉い人とかもそんな風な見解を出していたりする。

旅行中でのコロナ感染経験者としては、あえて言わなければならないが、たとえ一人で大人しく観光していたとしても、旅行は自宅や家の近所で過ごす場合に比べて、数十から100倍くらいは感染リスクが高いと思った方がよい。

具体的に一人旅での旅行中のどういう場面がどういう理由で感染リスクが高いのか挙げてみる。2人以上のグループのでの旅行は倍々ゲーム式にリスクが高いのは言うまでもない。

ホテルのロビーや部屋

知る限り、高級ホテルや高級リゾートホテルはともかく、安いビジネスホテルや場末の観光ホテルで、そこまで徹底して感染対策や消毒を徹底している所は見たことかない。安いホテルは安いのがウリだから、隅々まで消毒してたりなんかしたら破綻してしまう。

実際、1泊5千円以下くらいのホテルはテレビの裏や、ベッドサイドの照明カバーが普段からホコリだらけだったりするので、消毒なんて隅々まで出来るわけがないのだ。

コンビニ程度にフロントに飛沫防止シートがあったり、入り口付近に消毒液が置かれている程度で、そこからの感染対策は未知数である。

チェックイン時に検温がある場合もあるが、前述のようにそもそもコロナは平熱~微熱程度の場合が多いから、あまり意味を成していると個人的には思えない。かといって、PCR検査必須だと簡単に泊れないし。地方だと検温すらないホテルも結構ある。

チェックインして部屋に入ったら、そこはコロナがない世界・・・のわけはない。

むしろ3時間くらいはコロナは空気中で生存するため、15時とか早めにチェックインすると清掃スタッフがコロナだった場合にバリバリ、コロナが充満している危険な状態の場合がある。部屋に着いたらまずやることは窓を全開して換気だ。

ところが、安いビジネスホテルとかだと窓が数センチしか開かなかったり、恐ろしいことに窓が全く開かないホテルもたまにあったりする。こうなると運を天に任せることになってしまう。

自分で掃除、除菌するのも自己防衛として大事だろう。料金払って掃除するの? つて思うけど、実際、そうでもしないと安心できない。

部屋の中の備品やあらゆる場所もセルフで消毒した方が安全だ。素材によるが、モノの表面に付着したコロナは数日程度は生き続けるため、そのへんのものを触って消毒せずに口元を触ったりすると、あっという間にコロナに感染してしまう。というより、安ホテルだと備品にホコリが積もっていたり、細かな清掃なんてされていないことが多いから恐ろしい。

エアコンの吹き出し口も恐ろしい。エアコンはホテルにもよるが、一般家庭みたいに個別空調タイプのエアコンが使われていることもあるが、エアコンは換気されていると誤解している人もいるが、基本的に同じ部屋内の空気を循環させているだけである。換気は別に行わないとならない。

ウイルスは下の方に溜まる傾向があるらしいが、エアコンを使うとウイルスを部屋中に拡散させることになる。暑い時期だとエアコンがフル稼働だったりするが、ホテルの部屋で換気する前にエアコンを使うのはコロナ対策的に恐ろしいことなる。

バイキング、ビュッフェスタイルの食事

旅行で多いのがバイキングやビュッフェスタイルの食事だ。

一時期はお弁当や個別タイプの食事に変更して営業しているホテルが多かったが、バイキングの方が人件費的に有利だし、同じくらいの値段で豪華さを演出できるため、最近はバイキングに戻しているホテルが多い。

しかし、日本で最初にコロナが流行った時の豪華客船とかもバイキングが感染拡大の原因の一つだったそうだけど、食器や置きっぱなしの食事にコロナが付着すると、コロナ汚染された状態で食事をすることになってしまう。

大人はともかく、子供なんかはマスクの着用ができなくて、というか、しなくてもいいことになっている場合も多いし、子供に喋るなと言っても限界があるからコロナにかかっている子供からコロナが食器や食事にかかってしまい、それを別の人が口にしてしまう可能性があるのだ。

ホテルのバイキングに限らないが、街中の食事なんかでもバイキング好きの人はコロナのリスクを考えた方がよい。コロナは無色透明で味も変わらないから、下手な食中毒の菌よりタチが悪い。腐ってたら味でわかるが、コロナが付着しているメシは味ではわからない。

筆者はどこでコロナに感染したかはっきりわからないものの、バイキングの食事で感染した可能性が30%だと見積もっている。

街中、観光地での空気感染

一般的にコロナは空気感染は主流できないと言われてはいるけど、浮かれた旅行者が多い密集した観光地なんかは屋外でも危険だ。

屋外だと国がマスクしなくていいと言っているというのもあるが、浮かれた旅行者ばかりのエリアだと話は別。

屋外の観光地なんかもそれなりに人がいると、どこで感染してもおかしくない状態になる。危険なホテルの部屋や、バイキングで感染した無症状や軽症の旅行者だらけと思って過ごさないとならない。

グループの旅行者なんかとすれ違う時は、全員がコロナ感染者だと思った方が身のためだ。仮に全員が感染者だとしても責任取ってくれるわけではないし、警戒するに越したことはない。

観光地の店員、スタッフ

ホテル、売店、観光地のスタッフなんかも、ハイリスク環境で過ごしている旅行者と接していることが多いので、同様なコロナに感染しているかもしれないと思って接した方がいい。そういう可能性があるというレベルの話である。

一人旅の醍醐味と言えば、現地の人や店員さんとのちょっとした会話や触れ合いではあるが、残念ながらコロナに感染しているかもしれない相手だと思って接しないと、こちらの体がいくらあっても身が持たないのである。

実際のコロナの症状はどんなものだったか

リアルタイムでコロナっぽい症状の人が不安になるのは、これから先どのような経過になるのかということだろう。

コロナは風邪みたいに人によって症状が様々だと思われる。国や自治体、製薬会社などの公式の情報を見てもまちまちな解説だが、必死に調べまくったのと自分の症状をまとめるとこんなところ。

30代以下などで持病がなければ長引く風邪

自治体の資料なんかや診察の基準なんかをみても、40代以上で持病持ちとかでない限りは基本的に重症化することは少なく、入院などの必要もない。自宅療養で1週間程度で大体直ってしまう場合が多いのがコロナ。というより、自宅療養が基本ということになっている(記事執筆時)。

個人的には微熱と頭痛、体のだるさ(鉄アレイを全身に巻かれたようなダルさ)、食欲減衰と味覚異常(味噌汁やCCレモンが苦い)が主な症状だった。普通の風邪と違って、咳や鼻水は全く出ない一方で、体のだるさと味覚異常が特徴的だった。

1週間程度したら熱は平熱になった一方で、喉に違和感を覚えたり、痰が絡むようになった。

普通の風邪だと薬を飲んで安静にしていれば2~3日くらいで回復に向かって、1週間もすれば全治することが多いけど、コロナは1週間~2週間くらいは症状が続くように思った。

いったん治ったように見えても、急に症状が再発したり油断できない。普通の風邪だったら、治りかけた頃に急に症状が重くなったりしないから、コロナは普通の風邪ではないと思う。人によっては後遺症的に、症状が長期化する場合もあるという。

すぐに病院に行くのは得策じゃないとも

コロナ流行初期の頃、やたらコロナで死亡者や重傷者が報じられていたりしたから、いざ自分がコロナっぽい症状になるとビビッて病院に駆け込もうと考える人もいるだろう。

しかし、それは多くの場合は得策でない気がする。基礎疾患とかがなければ、普通の風邪と大差ない場合も多いからだ。

市販の解熱剤で普通に熱が下がる場合も多いし、のどの痛みは浅田飴や風邪薬でとりあえず改善する。コロナ専用の薬なんてものは基本的にない(高齢者や持病持ちだけに条件付きで出されるらしい)から、病院に行っても市販薬と大差ない対症療法のことが多いというから、焦って病院に行く必要性は薄い。

症状が辛い場合は病院へ、救急外来や救急車も検討

とは言っても、体質などによって症状は様々だから、息苦しい状況があったり、経験したことがないほど辛いという時は、後々の症状長期化などの懸念もあるので、自分で行けそうな距離の内科に電話したり(診察を断られる場合もあるがめげない)、大きい病院などの救急窓口などに向かったり、自分でどうにもならない場合は救急車を呼ぶのも一つだと思う。

なんせ一つしかない命だし、命よりも大切なものは世の中にないから。

喉の痛みでも可能な場合は耳鼻咽喉科より、色々な範囲の診察ができる内科の方がよいと思う。内科が予約できなかった場合は発熱外来やコロナ診察に対応した耳鼻咽喉科でも、とりあえずはいいと思う。コロナでそれなりの症状があると市販の風邪薬では成分が控えめになっていたりするから症状が抑えきれない。病院で処方箋を出して貰う価値がある。

コロナ診察は「発熱外来」という専用予約枠が必要

そもそも問題、都道府県によって違うかもしれないが、コロナの診察窓口に指定されている病院(そのへんの街中の内科とか)が決められていて、コロナが疑われる場合は「発熱外来」という専用の予約を通さないと診察できないことがほとんど。

内科でも公式サイトとかで「風邪症状やコロナの診察はお断り」と明記しているクリニックもあって愕然としたことがある。都市部ならどこかしら診察して貰えるところはあるかもしれないが、住んでいる場所によっては困る場合もあるだろう。

発熱外来は一般の患者と分けて、午前や午後の最後の1時間くらいの枠だけをコロナ診察に充てていたりする。

事前に電話で症状を伝えて診察の予約を取るというハードルがある。普通の風邪だろうとPCR検査をしてみないとコロナかどうかわからないから、発熱や咳や喉の痛みとか風邪っぽい症状の時は全て「発熱外来」なのだ。気軽に病院にかかることもできないご時世である。

コロナ患者が殺到すると予約できなかったりするし、普段からの「かかりつけ患者」しか受け付けていなかったりする。

普段、健康だからあまり病院にかからなくて「かかりつけ医」なんていないぞという人は、元気なうちからコロナになった時に通えそうな病院をリストアップしておかないとならないだろう。自宅かに電車などの公共機関を使わずに自力でいける病院である必要があるから病院探しは大変。病院嫌いな人はそもそも行きたくないし・・・。

近所の病院に健康診断でも申し込めばいいのかしらん。よく会社とかの健康診断は健診センターみたいなところ行かされるけど、近所の病院でしたほうがいいかもしれない。健康状態わかっていれば、いざというときに診察にもかかりやすい。

もちろん、旅先なんかで発症すると「かかりつけ医」なんてあるはずもないだろう。

代表的なコロナの検査方法を知ろう

コロナなんて他人事と思って過ごしていた人は知らないと思うので、今現在、よく行われているコロナの検査方法を専門用語なしでざっくり知っておこう。こっちも知ったかの知識なので間違っているかもしれないので詳しくは自分でも調べてほしい。

病院とかでするPCR検査

沖縄とかの観光地の街中とかにもあったりしたが、コロナ発病前の潜伏期間でもコロナを検出できるという、比較的、精度の高いコロナ検出の方法。と言っても完全ではない。

基本的に検査センター的なところや病院などでしかできない検査。街中の検査センターは無症状の人向けで、コロナっぽい体調不良が起こってからでは出来ないことになっている。病院では医者が検査が必要と認めた場合は無料になる一方で、病院で個人で任意に検査しようすると相当な金がかかったりするらしい。

病院で検査して陽性(=コロナ感染者)になると即保健所に連絡されて、即コロナ感染者としての扱いになる。

抗原検査キットを使った検査

PCR検査と違って専門的な知識、器具がなくても、検査キットを入手すれば自分でもできる検査。

基本的にPCRほどの精度はなく、検査するタイミングの早い遅いでコロナにかかっていても検出できない参考用程度。前述のようにPCRは気軽に受診できないというのもあるので、病院にかかるかどうかを早めに自己判断したい場合に有用と思われる。

厚生労働省(?)がお墨付きの医療用と、お墨付きじゃない研究用というのがあるが、アマゾンなどではお墨付きじゃない方を買ったりもできる。

都道府県によっては検査キットを無料で配布していたりするので、住んでいる都道府県や自治体で配布してないか調べるとよい。

コロナより恐ろしい!?「コロナ後遺症」

もっと世間に存在を知られて欲しいのがコロナ後遺症というもの。海外ではLong Covidとして知られている。

コロナ自体は軽症で1週間~10日くらいで回復しても、そのあとに発熱や咳、痰、胸痛、味覚異常、集中力低下など、その他の様々な症状が1カ月~数カ月以上に渡って長引くというもの。

コロナから回復すればそれで終わり・・・ではないのがコロナの本当の恐ろしさ。長引く体調不良で仕事や学校などにも影響することが多いし、周りの理解や診察してくれる病院も限られているというのもある。

各都道府県などに「コロナ後遺症」についての情報が書かれているが、世間的にもっと知られてもいいと思う。

たった数日の旅行で今後数カ月も病院通いになるかもしれない・・・コロナ禍の旅行というのはそのくらいの覚悟が必要なのだ。

もし旅先でコロナになったら

ここからはもしあなたが旅先で不幸にもコロナっぽい症状になった場合について書いてみる。

発熱はウイルスが活動している間は、解熱剤を使っても微熱を繰り返す場合があるが3日~4日くらいで安定してくるし、6日もすれば薬を飲まなくても平熱になった。

個人的な経験だと、逆に言うと、6日くらいしないと熱が収まらないので、旅先でコロナっぽい症状になったら、早々に旅行を切り上げて返ってきた方が安全だ。旅行に行くとしても、いつでも帰って来れる方法を用意しておく必要がある。

パック旅行とかだと帰りの日程変更ができなかったりするから注意。バックツアーなんかだと旅行中にキャンセルして切り上げたりできないから、JALやANAなどの航空会社を使うか、予約変更可能な料金プランのLCCで予約しておくのが良さそうだ。

コロナの症状は基本的に風邪とそんなに変わらないが、病院や空港などで検査(PCR検査)を受けて正式にコロナと認定(?)されると、保健所の観察下に置かれる。これは普段住んでいる自治体でも同じだが、旅先の場合は自宅療養という選択がないので、現地のホテルか病院かになるだろう。

具体的には旅行先のホテルや病院などに収容されて、順調に回復したとしても最低10日間と72時間は家に帰って来れなくなってしまう。症状が悪化すると72時間単位で隔離期間が追加される仕組みだ。

施設の利用料や治療事態は自費だというが、楽しいはずの旅行先で全てが台無しになり、現地にも迷惑をかけることになり二度と旅行で訪れたくなくなるだろう。国内旅行だと旅行保険に入っていない場合も多いと思うが、コロナが心配な場合は入った方がいいかもしれない。

会社員などでまともに仕事を持っていたり、家族がいたりする場合は、風邪と大差ない症状だとしても2週間近くも隔離されるのは想像できないほどの相当なダメージだろう。これが国や自治体がやっているコロナ治療の実際である。

不安な患者をサポートしたり、感染者を減らすために必要なことではあるが、お役所仕事とも言えなくはないだろう。ちなみにこの手の資料はコロナにならずとも、自治体(〇〇県など)がネット上に資料を常時公開している場合が多いので、普段から住んでいる自治体や旅先の自治体について調べておくとよいだろう。自治体ごとでも毛色がかなり違う印象がある。

まとめ 旅行に行くならコロナと隣り合わせという認識を

筆者自身、普通にマスクとか消毒とかの一般的な感染対策くらいはしてるし、コロナとは無縁のような気がしていた。

旅行に行っても食事もテイクアウト中心でホテルで静かに過ごすことが多いので、自分はかからないように思っていたけど、文中のようにホテルの部屋で過ごすだけでもそうなりにリスクが高かったように今にすれば思う。

それでも旅行に行きたい人は、行くなとは言わないけど、家の近所で過ごすより数倍はコロナになりやすいと思って過ごすべきだろう。マスク着用や手指の消毒は普段より厳重に行ったり、バイキングの食事もできれば避けた方がいいと思う。

万一のために解熱剤持参は当たり前としても、緊急で帰ってくる方法や、旅先や住んでいる自治体のコロナ療養、病院の情報がどうなっているかも事前に把握しておくと安心だ。