PS4「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。
ドラクエシリーズと言えば、過ぎ去りし時においては社会現象になるくらいの国民的RPGだったと思うけど、アマゾンで500円で買ったどー!
最近はクソゲーソムリエになりつつあるが、そんなソムリエにはなりたくはないし、いくら古いゲームとは言え、PS4のゲームで500円だとクソゲーとして取り扱うのが経験的には正しいと思っている。
目次
国民的RPGってなんだよ(笑)
地球の端っこにある孤島の日本という国には、生まれ育った割りに愛国心なんてものは丸っきりないのだけど、ドラクエシリーズはよく国民的RPGなどと言われる。
国民的アイドルとか、国民的アニメとか、国民的〇〇の全てに拒否感を覚えるけれど、国民的RPGって言われると反射的に「それって俺からしたらクソなのでは?」と思ってしまう。
とは言え、ドラクエシリーズはファミコン時代には社会現象になるくらいの、すんごいゲームだったというのは知っている。全くゲームなんかやらない人にも知られているレベルのゲームだったのだ。
ドラクエ4を小学生時代に楽しんでプレイしたのは薄っすら記憶があるものの、ドラクエシリーズについては、PS1で鳴り物入りで登場したドラクエ7の石板がどうの~とかのゲームが超クソゲーだったという悪印象の方が強い。
それ以降のドラクエは8を途中までやって、私生活との兼ね合い等で何となくプレイを辞めたというのはあるけれど、個人的にはドラクエシリーズが人気だという話はここ数年は全く聞かなかったから、未だにシリーズが続いているとも思っていなかったのである。
国民的RPG(笑)なのにね・・・っていう寂しい気持ちを抱いたりした。
セーブ仕様と復活の呪文について
見てくれは今どきのPS4基準の標準的な3Dグラフィックだけど、メッセージウィンドウとかのUIがファミコン時代のドラクエを意識したデザインになっている。
セーブする時は今どきのRPGとしては大変珍しく、わざわざ教会に出向く(笑)。
教会がないフィールドなどでは偶像崇拝によってセーブをする。
まぁ、日本人は無宗教とか言いつつも、なぜか大晦日や正月には神社に出向く人が多い。心配事や願い事がある時にも神社に出向く。
無宗教とか言ってるくせに、葬式は世界トップクラスに金をかける日本人の謎の国民性はよく知られている。いや、少なくとも俺は知っているぞい。
そりゃ、無宗教だろうと日本人はセーブする時に教会に出向くよね・・・。頭が痛い。
ユーザビリティを考えたら、このご時世、どこでもセーブできるようにしようよ。せめてセーブポイントをいっぱい作って欲しかった。
30年前の人間と今の人間ではライフスタイルが全然違うんだし・・・って思うけど、ドラクエの伝統がそれを許さないらしい。PS4には一応スタンバイ機能はあるけれど、セーブできる場所が全然見つからなくて困ったこと数知れず。普通に不便。
ちなみに、閃の軌跡シリーズがクソゲーなのに最後までプレイできたのは、どこでもセーブできる仕様だったからである。あれで宿屋でしかセーブできんとか言われたら、さすがに絶対クリアまでプレイできん。
攻略サイトのチート呪文を使えば最初から強くて楽勝
特筆すべきは公式(?)チートとも言える、懐かしの「復活の呪文」である。
と言っても、拙者が割と遊んだ記憶があるドラクエ4には、時代的に普通にセーブ機能があったと思うので、復活の呪文を懐かしく思うのは40代後半とかアラフィフ以上の世代の人なのではないかと思うが、どうなんだろうか。
復活の呪文なんて過去の人生では使った記憶がないけれど、公式チートとでも言うのだろうか、最初からそれなりに強い状態で開始できる呪文が攻略サイトなどに掲載されている。
なんと言ってもこのゲーム、なかなかに普段の戦闘がつまらないのだ。その上、あまりサクサクとレベルが上がってくれるタイプのゲームじゃない・・・。戦闘はクソだと思っていい。
拙者の持論だと、面白いRPGというのは戦闘が面白い必要がある。どんなにストーリーやグラフィックが凄くても、戦闘がつまらないのでは7割クソゲーになってしまう。戦闘がつまらない時点で7割マイナスだ。
ザコ敵も結構強くて困ることが多い。世の中にはレベル上げがRPGの楽しみだと考える人もいるらしいし、一部は理解できるけれど、いい歳した大人がレベル上げで時間を使うと人生の無駄な時間と化してしまうから困る。
メタボなキャラクターは何なんだよw
主人公の母親を始めとして、同じ人種とは思えないほどに横幅が広いメタボなキャラクターが何人もいて違和感がある。
単に肉付きがいいとかではなくて、常人の4~5人分くらいの横幅があるから、とても同じ人種には思えない。
ドラクエの世界には健康診断があるのか知らないが、企業検診などで引っ掛かって指導や治療が必要になるレベルだと思う。飛行機とか新幹線とか、公共交通機関にも乗れないでしょ。
子供のプレイヤーには好まれるかものしれないけれど、肥満はあらゆる病気の原因になるから、正常な人であるかのごとく子供に見せちゃいけないと思ったりする。
国民的RPGの割には音楽がショボくね?
復活の呪文とかウィンドウのデザインに合わせて、わざとチープな昔のゲーム機の内蔵音源風にしているのかもしれないけど、フィールドとかの音楽は惨めな気持ちを誘発するようなチープさが漂っている。
時代に取り残された感じっていうか、負け組感っていうのかな、チープさが押し出されている感じ。
マップの広さに対して移動速度が遅いから、チープな音楽を長時間に渡って聴かされる。FMラジオとかで英会話の番組か、経済ニュースとかを聴いていた方がマシだ。
閃の軌跡にしてもイグジストアーカイヴにして、そいこらのクソゲーでさえも音楽だけは力が入っていたりするけれど、国民的なんたらなのに、潔いほどに音楽がチープだというのは少し泣けてくる。
ちなみに、このゲームのフィールドや街、ダンジョンは何も仕掛けがないくせに、無駄に長距離を歩かされることが多い。しかも往復で(笑)。
最近やってトラウマになったクソゲーの二ノ国を思い出させるから、長距離を歩かされるのはやめてくれい・・・。切実に願う。
あんまヒロインが可愛くなくね?
こればっかりは好みの問題などもあるけれど、ヒロイン的な女性キャラにあんまり魅力を感じない。
ドラクエシリーズは主人公が無口タイプ(たぶん)だから、ヒロインの魅力によってパーティーを盛り上げて行かないとならないけれど、国民的アニメ(たぶん)のド〇ゴンボ〇ル風っていうのかな。キャラデザインが一般的なギャルゲーや美少女キャラとは方向性が違う。
少年漫画風とも言うのかな、このヒロインたちのメンバーでは冒険を続けるのが難しいと思ったんだ。割と序盤から。
イベントスキップできなくね?
PS4時代ともなると、多くの人がマルチタスク(笑)になっている関係もあり、イベントをスキップできるゲームが多い。
だけど、このゲーム、セリフを喋らないから文字だけを延々と読むタイプなのに、長ったらしいイベントをスキップできない。
オープニング的なやつはスキップできた気がするのに、作中のグダグダしたクソ長いイベントをスキップできないのは辛い。セーブポイントも近場にないし。
全体的に会話シーンが長い気がするから、ビジネスマナー的に結論から話す方式にして欲しい。
街の人とか、フィールドとかにいる出稼ぎの武器屋の人とかも、聞いてもいないのに身の上話をし出したり妙に会話が長い傾向にある。
話し相手に飢えているか、話し好きなんだろうかね。
主人公の髪型が嫌い
それなりに色々なRPGをプレイしてきたと思うけど、プレイヤーの分身たる主人公の髪型が気に入らないというパターンは例外的。
FFシリーズのティーダとかクラウドとか、FF15の何とかっていう(名前すら思い出せない)ホスト風の主人公は気にならないけど、ドラクエXIの主人公のロン毛だけは気に入らない。
この主人公の髪型を見ながらプレイするのはしんどい。
勝ち組ハードのSwitchで完全版が存在するらしい
ドラクエシリーズが令和の時代でも続いているとは思っていなかったけれど、現代における最強の勝ち組ハードであるSwitchでドラクエ11Sという、完全版的なものがリリースされているという。
PS4にもSwitchのスペックに合わせてグラフィックを劣化させた完全版が移植されているらしい。
それは果たして完全版なのか? PS4ユーザーを舐めてねえか? という真っ当なツッコミポイントはあるけれど、完全版は喋るというし、上で挙げたような不満的などが少しは改善されているのかなー。
ま、一生やることはないと思うけれどね。
ドラクエ11の感想まとめ
一言でいうと、俺には国民的RPGはやっぱつれえわ。
この国の国民的なんたらのハイレベルすぎる基準には、とてもじゃないが付いて行けやしないぞ(笑)