WEB制作

DTP業界出身のデザイナーがWebデザイナーとしては現場で使い物にならない理由

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画像はDTP業界で目にしそうなカラーチャート

この記事は主にWebデザイナーやWebディレクターとして働く人に向けてのものだが、現場にDTP業界出身の“なんちゃってWebデザイナー”が入って来て困り果てている人に向けたものである。

困っている対象は自分、つまり私自身のことである。

なぜDTP出身のデザイナーはWeb業界では使い物にならないか?

DTP出身でも「紙のデザインをしていた」とか「印刷知識がある」とかの謎のプライドを全部捨て去って、ちゃんとしたWebデザインスクールなどに一定期間通って、Webをリスクペクトしている人は除くけれど、ここで論じるのはコーディングもできないような、静止画専門の腐れDTP出身デザイナーのことである。

そもそも紙とWebではデザイン対象の幅がこんなにも違う

よくあるDTP出身者の勘違いだが、Webデザインは静止画のデザインではない。

アニメーションやインタラクティブ要素、動画や音声、ショッピング機能、プログラミング、アクセシビリティ対応、マーケティング知識保有を前提とした理論的なデザイン、人工知能、バーチャルリアリティー、行政手続き・・・など、世の中のありとあらゆるものをデザインするのがWebデザイナーなのである。

印刷知識などクソの役にも立たないと考えるべきで、DTPデザイナーがWebの現場では使い物にならないどころか、いない方がマシのことが多い理由である。

様々なデバイスで見られることを前提にデザインできない

紙の印刷物をデザインしていたデザイナーの場合、A4サイズだとかポスターサイズだとか、決まったサイズで固定的にデザインが作られるのが一般的だろう。

しかしWebは違う。同じWebサイトでも32インチの大画面で表示されたり、ノートPCやスマホの小さい画面でもいい感じに表示されなければいけない。

DTP出身のデザイナーには経験したことがない世界のため、業務対応が一切できないのである。

まともにコーディングできるDTPデザイナーは滅多にいない

なにしろ紙の印刷物を作る仕事をしていたものだから、コーディングのコの字もわからないという方が多い。

バナーやアイキャッチ画像のデザインならコーディング要素が絡まないのでギリギリ仕事を頼めそうな気がするものの、それは間違いであることが多い。

5分で作れるくらいのシンプルなデザインで十分なものを2時間かけて作った挙句、なぜかビジネス系展示会の告知バナーがマーブル模様だったり、常軌を逸した使い物にならないデザイナばかりあげてきやがる。一昨日来やがれとはDTPデザイナーのためにある。

基本的に印刷物みたいなカッチカチなデザインしか作れなかったり、Webにおけめデザインというものをわかっていないうえに、紙の常識から抜け出せないので教育も不可能な産業廃棄物として現場に居続けるのである。

やたらIllustrator(イラレ)を使いたがる

2020年代のWeb制作において、Illustratorをメインで使っているWebデザイナーは少数派だろう。ロゴ制作やロゴデータのやり取りには使うことがあっても、決してメインのデザインツールとして使うことはないはず。

だが、DTP出身のデザイナーは一味違う。

ちょっとした資料作成でも、いちいち重たいイラレを立ち上げやがる。Figmaの有料アカウントがあるんだから、Figmaを使えよと言いたくもなる。

意味なくデザインデータなんかをイラレで作られた日には「それを一体どうすれっつーの・・・」と常識を疑いたくもなる。

Webを見下している雰囲気が漂う

出版不況なんて言われてから何十年も経つが、どうもWebの現場にいるDTP出身デザイナーは、Webを見下しているのではないかという雰囲気が漂う。

自分たちがマイノリティであるとか、紙や印刷を崇拝しているような雰囲気だ。

まぁ、Web業界の人間からしてもDTPとか紙のデザイナーを「ちょっとね」と思ってしまうことはあるから、お互いに見下しがちなのは否定できないが。

意味なくMacを使いたがる

10~20年くらい前はいっぱいいたけど、Macじゃないとデザインできないっていう人。

昔はDTP系のソフトや業界はMacが標準だったというのがあるけれど、Webアプリなどの高度なプログラミングは別にして、一般的なWebデザインにおいてはMacである論理的な必要性はゼロ。

むしろ、世の中的にMacでWebを閲覧している人は1割もいないので、動作確認などの面からもWindowsでWebデザインする方が効率的。特にビジネス系サイトの場合のはMacの閲覧者はもっと少ないのが一般的だろう。

DTP業界出身でWebデザイン未経験者のデザインーモドキで、さらにMacを使っている場合、かなり危険度が高いと思った方がよい。

仕事ができなくとも意味なくフォントにこだわる

DTP出身者の理解できない部分ナンバー1が意味なくフォントにこだわるところ。

そんなの専門家が虫メガネで見ないとわからん! ってくらいの違いしかないフォントにこだわる。今日日、大体のWeb制作はAdobeフォントで事足りるが、わざわざモリサワのサブスクを契約したがる。

頼むからフォントへの情熱は捨て去って、コーディング覚えたり、ブラウザ対応の勉強してくれ、この役立たずが!

結論 DTP系のデザイナーにWebデザインは不可能

これは企業のノンデザイナーな採用担当は心して読んで欲しいが、DTPでデザインしていたのだから、Webデザインをやらせても支障がないという考えは捨て去ってほしい。

寿司職人に中華料理を作らせるようなもので、火加減や油加減、鍋振りなど、同じデザイナーと言っても必要な知識ゆや経験は全く異なる。

逆パターンもしかりで、Webデザイナーに印刷物の制作をサブ業務として頼もうとするアホがいたりするが、DTPには印刷の知識が必要。普通のWebデザイナーにはベテランだろうと印刷知識などないので、一緒くたにするのはやめてくれい。

インテリアデザイナー、服飾デザイナー、DTPデザイナー、Webデザイナー・・・、デザイナーと言っても必要な経験や知識は皆違うよ。

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