Sigilという無料のソフトを使い、Web制作の経験(一応、仕事としてお金を貰える程度w)がある筆者が独学でEPUB3規格の電子書籍を作るたろ情報収集したことを紹介する。
なお、個人的経験であり、間違った理解などもあるかも知れないので、電子書籍という樹海に迷い込まないように注意。
対象読者はWebデザイナーやコーダーで、趣味レベル以上のHTMLやCSSの経験者を想定。電子書籍の中身がHTMLベースなのでWeb制作の経験の有無は重要。但し、最新のHTMLはどうせEPUB3では使えないので、4~5年前くらいの知識でOK牧場。
EPUB3とはなんぞ?
電子書籍にもHTMLみたいにバージョンがある。現在主流なのがEPUB3という規格で、これから作るのであれば基本的にこれしか選択の余地がない。
もの凄い古い電子書籍リーダーでは対応していないかも知れないが、スマホアプリやiPad等の電子書籍アプリはEPUB3に対応している。
Sigilとはなんぞ?
電子書籍を作るためのフリーソフト。オープンソースとも言う。WindowsやMacで動く。
電子書籍制作が樹海なのは色々と理由はあると思うが、これぞ決定版みたいなソフトが存在しないことも一因。電子書籍を作るには色々な手段があるけども、Sigilが一番お手軽かつ、HTMLやCSSの読み書きが出来る人には取っ付きやすいと思う。
ダウンロード先
Sigl以外の選択肢は?
市販の高級なソフトとかを使えば楽に電子書籍が作れるんじゃないの? と思ったのは私も同じ。しかし、アナログの書籍を作るInDesignから変換して作られる電子書籍も世の中には沢山あるものの、ブログとかを書籍化したいとかの目的だと、ほぼSigilが一番だと思う。
他にWord文書から変換するサービスとか色々あるけども、結局、細かいことをやろうとすると変換サービス系は、かゆい所に手が届かなかったり、かえって時間を無駄にする場合がある。多少なりともHTMLの理解がある人はSigilがいいと思う。
電子書籍の正体
先に電子書籍はHTMLと関係があると書いたが、電子書籍はHTMLやCSS、画像などがZip圧縮でパッケージ化されたWebサイトの一種と考えてよいと思う。電子書籍のファイルを解凍すればそういったファイルが出てくるはず。
でも、そこまで簡単な話ではなくて、電子書籍特有のファイル構造などもあって、WebサイトをZip圧縮すれば電子書籍になるかというと、そうはならない。
まず、電子書籍リーダー(ハードウェアやソフトウェア)は、現代のWebブラウザみたいに高機能ではなく、IE6どころかIE4くらいの機能しかない。しかも、仕様がブラックボックス化されていたり、かなり苦しむこともなる。
電子書籍作成を学ぶには?
以下の書籍をおすすめしたい。少し古い書籍だが、通常のWeb制作ほどは電子書籍界のスピードは速くないので、学ぶには問題ない。
詳細なファイル構造や電子書籍特有の記述方法などを学ぶことができるので、これからSigilなどで電子書籍を作りたい人は必読の本だと思う。なぜなら、意外とまともな電子書籍作成をまとめたサイトというのは、なかったりするからだ。