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WordPress5.xや6.x系列の使いづらいGutenberg(グーテンベルク)について嘆いてみる

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いつも時代はイージーな方に流れていく。

筆者は何度も仮免試験に落ちながらも必死でマニュアル車の免許を取ったものだが、今の時代、自動車はオートマ車が当たり前。それどころか、自動運転の時代に向かっている。

iPhoneなどスマホが普及したのは、様々なことができる高機能のデバイスという理由もあるが、小学生から生意気盛りの反抗期真っ最中の中高生や、認知症寸前の年寄りまで誰もが使えるくらいに簡単なデバイスだからだ。

裏ではとんでもなく複雑な処理をしていても、それをユーザーに見せないようにしている。昔からのアップルのお家芸だ。

普通にスマホを使ううえで、ITの専門技術や難解なプログラミングの知識が求められることはない。高機能をイージーに落とし込んでいるのである。

同じことはWordPress5.xや6.x系列に採用されているGutenberg(グーテンベルク)という、ワープロソフト感覚で使える初心者向け標準エディターについても言える。

WordPressは一般素人向けにシフトしてきている

WordPress4.x系列以前だと、基本的には記事を投稿するにはHTMLのコードを記述する必要があった。

見出しを書くには実際、企業なんかでは一般人が作成することが多い

全ての企業がそうだとは限らないし、まともな大手企業とかだとWorpressみたいな無料CMSを使っていることはあまりなかったりするものの、有料の他のCMSでも投稿記事を入力する作業はHTMLに精通していない一般人がやっていることが多い。

昔いた職場だと、HTML辞典みたいな入門書を見ながら、記事を書く編集者とかライターとかが、せっせこ入力して「画面が崩れちゃったんですけど、どうしたらいいでしょうか・・・」と半泣きで相談されたりする場面が多かった。

程度問題ではあるが、HTMLで記事を作るというのは、それなりに知識がある人じゃないと難しいのである。

そういった実社会でのCMSの使われ方を考えると、グーテンベルクみたいなグータラ仕様の記事作成画面がデフォルトになるのは理にかなっていると言えるだろう。

なぜグーテンベルクは使いにくいか

世間全般ではWordPressの記事作成というのは、HTMLに詳しくない一般人の方が多いというのはすでに述べた通りである。

ヘッドレスCMSという玄人向けで、欧米で主流の新しいタイプのCMSが日本でも台頭していきている昨今、WordPressみたいな旧式のCMSが生き残るためには多少の犠牲があったとしてもイージーな方向にシフトするしかない。それは拙者も認めるところだ。

グーテンベルクのどこが使いにくいかというと、痒いところに手が届かないところである。

ブロックエディターでブロックとブロックのマージンを調整したいとか、特定のコードを挿入したいとかの場合に難儀する。

「カスタムHTM」と「コードエディター」が救世主?

グーテンベルクでHTMLのコードを書きたい場合、「カスタムHTML」というパーツを呼び出してその中に書くか、初めから「コードエディター」というモードを使うか「クラシックエディター」などのプラグインを導入するかである。

いずれもにしてもオプション扱いであって、メインストリームな機能ではない。近いうちに廃止されたりサポートされなくなったり、不具合が出ても放っとかれる可能性もある。

あと以外と不便なのが、HTMLのコードだったら他のエディターとか出先でスマホとかで作っておいて丸ごと張り付けるだけで済んだものの、グーテンベルクだとログインして画面内で作成しないとならない不便さがある。

・・・ということを別案件でグーテンベルクをいじりながら思ったのであった。

ネットを見ても使いやすいと両手を挙げて絶賛している人は大抵一般人で、ぼそっと使いづらいと嘆いているのは玄人っぽい人という傾向も見て取れる。

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