Third Stage 北海道内陸一周編

8日目 吾輩は人間である

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帯広まで来たはいいが、ここから先のルートを考えていなかった。帯広に来てわかったことだが、意外にも人類はまだ滅んでいなかった。人類がまだ健在なら、札幌方面に戻って生き残った人たちと合流したいと思った。

帯広から札幌に戻るルートはいくつかある。

A、最短ルートとなる日勝峠経由
ここはJR石勝線や道東自動車道が通る場所で、札幌方面には一番近い。だが、地図をちょっと見ただけでもトンネル多いし、きつそうな峠だ。それはそうだ。ここは開拓時代からずっと鉄道などの建設でも避けられてきた場所だ。札幌から釧路や根室などの昔から栄えていた場所に行くための最短ルートであるにも関わらず、土木技術が発達した比較的最近までは鉄道はずっと遠回りをしていたのである。そんなわけで、とんでもない難所なのだ。もっと楽なルートはないか?

B、狩勝峠を抜けて富良野方面に出る
こっちのほうが遠回りだが楽そうだ。JR石勝線ができるまでは、札幌から釧路や根室へと至るメインルートで、今でも日本最長距離を走る普通列車は、このルートを走っている。富良野のラベンダーも見ごろだろうし、富良野に滞在するのも良いだろう。破格でリゾートホテル風の宿が予約できたので、富良野に行くことにする。

しかし、楽そうだという理由で選んだルートではあったが、目論見は外れ、狩勝峠も相当立派な峠であった。

看板で何合目か教えてくれる。動物のイラスト付き。

4合目。

9合目。

頂上。美幌峠ほどではないが、観光地と化している。

眺め。

車やバイクで峠を登ったことがないが、車やバイクの人でも降りて景色を眺めたり休憩している人が多かった。自転車だとそりゃ休憩するが、車やバイクでも休憩したくなるものなのだろうか。

気温が30度前後あるので、下りも寒くはない。やがて富良野市内に入る。市街地は遠い。

毎日走ってるとそうでもないが、たまーにこういうところを走ると、すごくいいんだろうなぁ、などと思いながら走る。

今日のホテルは、この旅始まって初のリゾートホテル。というか、富良野にはそういうホテルしか見つからなかった。団体客のキャンセルかなんかで、値段はビジネスホテル並み。列車で富良野に来たことはあるが、こんな別荘地帯みたいな場所があったとは。おしゃれっぽいペンションとか別荘みたいな建物が沢山ある地域だ。

予約した某リゾートホテルへ行く。夏だからそのメリットはないが、すぐ裏がスキー場になっている。冬だとホテルを出たらすぐにゲレンデという環境だ。

北海道の義務教育ではスキー授業がワンシーズンに5回くらいはあるが、見事に大人になってからスキーをやったことが1度もない。税金でスキーを9年も習ったが、その成果を社会で生かしたことが1度もない。生かしたことがないものを考え出したら平方根とかもそうだし、全く切りがない。

北海道に生まれて北海道を出るまでは、東京で1年に1回くらい雪が降るのを別にすれば、日本中で雪が降るのは北海道だけだと思っていた。実際にはそんなことはなくて、東京の人は上越新幹線に乗って越後湯沢のスキー場に行く。スキーなんて、ド田舎に住んでいる人が山奥でひっそりやるイベントだと思っていたので、東京の都会人までがスキーなんてやるのは意外だと思ったものである。

洋館のような佇まいのフロントにて。

自分「予約した者です。・・・自転車があるのですが、どうしたらよいでしょう?」
フロントマン「少し、いいやつですか?」
自分「少し、いいやつです」
フロントマン「中にいれましょう」

福島県郡山市の某ビジネスホテルでは、何度交渉しても屋外駐輪しか認めて貰えなかった。それがどうか? 今は向こうから屋内駐輪を提案してくれている。サイクリング王国とされる北海道ならではだと思った。きっと、いい自転車で訪れるサイクリストが多いのだろう。

富良野観光ガイド

ラベンダーが咲く初夏は観光客でいっぱいになるのが富良野。いまや北海道を代表する観光地でありね近隣の美瑛や旭川でセットで観光する人が多いのではないだろうか。道外の観光客が多いように思う。

ファーム富田

富良野にはいくつかラベンダー畑があるが、一番有名なのがここではないだろうか。私はラベンダー畑のビジネスモデルがよくわからなかったが、入場料や見学料などは必要なく、見学者からお金を取るとしたら、小さい土産物屋とかアイスクリーム屋などだけ。各種のラベンダー製品をどこかに売ったりして経営しているのだろう。周辺の花畑なども無料公開のものがほとんど。

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