Fifth Stage ひがし北海道 ホタテフライ夢ロード編

4日目 北見峠のその先に

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昨夜泊まった旭川・春光台パークホテル。

ここは市街地に近いこともあって、付近の住民の散歩コースともなっている。

野営では死角は文字通り死角となる場合があるが、住民の散歩コースなら、死角とはなりえないので安心と言えば安心だろう。旭川は北海道内では治安の悪い街だが、無料キャンプ場に泊まっているような貧乏人を狙うほど、強盗も暇ではないだろうが。

7時頃、テントを撤収して上川方面へ向かう。

最初の予定では富良野経由で釧路に向かう予定だったが、道東をテーマとする旅にしようと思い、富良野や帯広はパスすることにした。昨年と同じく、北見峠を通って遠軽方面に向かう。同じコースでも、心がけ次第で新たな発見があることだろう。

旭川市街地を抜けると道路の両脇が田んぼが広がる。夏場の気候が良い所なのか稲作が盛んだ。

セイコーマートでナポリン休憩。ナポリンはオレンジ色のご当地サイダーだが、旅の前半は好物のナポリンばかり飲んでいた。ロクな栄養素は入っていないが、甘いので瞬間的には疲労が取れた感じがする。

洗濯物を干しながら走るスタイルはバックパッキングの本に書いてあったのをヒントにしている。バックパッキングの世界ではよくやるのだと言う。見てくれは良くないが合理的である。

今回は前回気づかずに通り過ぎてしまった上川の街に立ち寄る。北海道の西側と東側を隔てる大きな山脈の西側にある最後の街だ。関東で言えば、群馬のみなかみ町みたいなものだろう。上川を過ぎると、今後しばらく街はない。

上川には、こういう屋根のついたベンチがあって、全日食チェーンのスーパーと、セイコーマートが隣接している。全日食チェーンのスーパーは惣菜がユニークで格安なことが多い。

JR上川駅。石北本線の全列車が停まる大きな駅。石北本線では珍しい近代的な駅舎。

上川の街を後に、先へ進む。直進すると石北峠、左折すると北見峠へと進む。北見峠は無料の自動車専用道路と併走しているので、自動車やバイクの走行が激減しているらしい。実際、車があまり通らない。

山中で徒歩旅行者の方を見かける。トホダーなどと言うらしい。徒歩でも時速5キロとすると、10時間で50キロ移動できるのだから、自転車の移動距離が一日平均100キロくらいというのと比べても、実は歩いても自転車とそんなに変わらないくらい移動できる。

北見峠を登りきると反対側は遠軽町の白滝地区だ。遠軽の市街地にはまだまだ距離がある。間違いやすいが、旭川方面から見て遠軽に出るのが北見峠で、JR石北本線と併走していなくて北見に出るのが石北峠。

白滝の市街地を視察。上川もそうだが、白滝も国道から少し外れた所に市街地がある。計画的に開発された北海道では、国道が街のど真ん中を突っ切っているケースばかり・・・と思っていると、あっけなく通り過ぎてしまう。

さらに進むと、丸瀬布の道の駅。

最近、このあたりに白滝ジオサイトというよくわからない何かが出来た。それはどうやら、ディズニーランドのような何か特定の施設があるわけではなくて、白滝や遠軽など、要するに、この地域全体を指している呼称の一種らしい。

この地域は全国有数の黒曜石の産地だ。実家の裏とか空き地とかにゴロゴロ普通に転がっているので、大人になるまで世界中どこでも黒曜石がゴロゴロしていると思っていたが、この地域特有だという。地元では十勝石と言っていたな。

白滝ジオサイトは黒曜石の採掘場跡っぽいものを見せたりするイベントがあったり、一応、中枢となる博物館のようなものがある。基本的には、白滝ジオサイトは『彩の国 さいたま』みたいな標語のようなものと理解すれば良いのだろうか。偉い人の考えることはよくわからない。

旧遠軽市街まで行くのが辛くなってきたので、丸瀬布のいこいの森キャンプ場を目指す。名前だけはよく聞くが、国道や丸瀬布の市街地から10Kmくらい離れた山奥にある。丸瀬布の市街地自体がかなりの山奥なのだから、なにも山奥の山奥にキャンプ場を作らなくても・・・と素人考えでは思う。だが、現実がそうなのだから仕方がない。

キャンプ場の近くに日帰り温泉施設があるようで、それをあてにしていたが、たまたま定休日だった。ついていない。

途中、ダムを発見する。ダムマニアなら喜ぶだろう。

キャンプ場についたら、1組ソロのライダーがいて、他に車利用のオートキャンパーの家族が3組くらいいた。こんな市街地でさえ大自然に囲まれた場所では、わざわざキャンプをしなくても自然の中に住んでいるようなものだ。

テントを設営したら、食事と蚊取り線香を買いに市街地へと出かける。が、片道10キロ以上もの道のり。ぶっ飛ばすが、街灯もない道で寂しい。市街地には一軒だけセイコーマートがあったが、蚊取り線香は品切れ。店員に聞くと『遠軽まで行かないと丸瀬布に他に買える店はないよ』とのこと。なんだか、普段、物が有り余っている都会に住んでいることが恥ずかしくさえ思えた。

ご飯を買ったら、またキャンプ場に戻る。帰りはヤケに遠く感じる。往復20キロ以上だから仕方がない。

このキャンプ所の近くはデントコーン畑が広がる。最近、デントコーンを食べるためにヒグマが出没したらしい。キャンプ場の周囲は電線で囲ってある。安心して眠れるだろう。

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