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CPUを10年前の第4世代i5から今どきスペックのAMDの超速Ryzenに載せ換えた経緯と心境

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数か月前に「俺は朽ち果てるまで第4世代i5を使い続けるぜ」みたいなことを言っていた気がするが、人間の心というのは弱くて儚い。

これは個人の問題なのか、それとも人類全体の問題なのかはわからないが、人類代表として言わせて貰うと、人間の心は弱くて儚いものなのだ。

その証拠に永久に愛するつもりだった第4世代i5は葬り去り、この文章は2024年現在の今どき現役スペックのAMD Ryzenプロセッサで動いているPCで打ち込んでいるのだ。

AMDに心変わりをした理由

インテルの13世代とかのCPUが設計不良だったとかも影響しているが、コスパや用途を考えたらAMDより割高なインテルである必要がなかった。

前々から10年前の時代遅れなスペックのCPUでは、どっちみち、この先戦えないのは目に見えていた。

AMDと言えば確か2000年前後くらいはインテルよりコスパが上回るCPUを出していて、その頃のIBMとかメーカー製PCにも搭載されていたが、その後は2010年代後半にRyzenが登場するまでは、インテルの影に隠れていて一般ユーザーにはピンと来ない互換CPUメーカーであった。

PS4やPS5、Xbox Oneやその後継機など、スペック重視の近年のゲーム機にはAMD製のCPUが搭載されて、密かにシェアを確保していたわけである。

そのマルチコア性能やコスパの良さはコンシューマーゲーム機に適していたのであろう。だが、PC用のCPUとしては個人的には20年ぶりに使うのである。

ちなみに、1990年代にはAMD以外にも互換CPUメーカーは色々あったが、現状ではAMDくらいしか一般ユーザーには思いつかない。

なぜ急に前言撤回するに至ったか

在宅勤務で会社から支給されるようなノートPCも、今どき最新スペックの第11~12世代くらいのi5やi7が搭載されていることが多い。

RAMも16GBや32GBとか積んでるし、そんなキビキビした快適なノートPCを使っていると、さすがに10年前の時代遅れCPUが哀れに思えてきたりする。

とは言っても、動画編集だから、大量のRAW現像とかも最近しないので、そこまでスペックで困ることはないが、ブラウザの操作だとか日常のちょっとした作業でも最新スペックのCPUはキビキビしていると実感してしまう場面が多かった。

そんなこともあってポチポチっと今どきCPUと対応したマザーボード、メモリをアマゾンでポチったのである。

できるだけ金を使わないというのも大事で、20年位前に買ったミニタワーのケースや、何年か前に買った電源、SSD、HDDなどは使いまわす。

久々のAMDのCPUは装着に難儀した

自作PCを使っているとは言え、そんなにいじくりまわしてはいないので、CPU交換レベルの作業は数年に1度しかしない。

特にAMDのCPUを装着する作業は記憶の範囲では初めてなのではないかと思う。

自分が何となく買ったのはAM4というタイプのソケットで、インテルと違って自分のRyzenはCPU側にピンが1300いくら存在しているのだ。

第4世代i5のインテルCPUはマザーボード側にピンがあってCPU側は平らだったので逆なのである。

AMDも最新のはインテルと同じらしいが、どっちかというとCPUより安いことが多いマザーボード側にピンがあったほうが装着をミスってピンを曲げてしまったときのダメージは小さい気がする。

主要のマザーボードメーカーはピン曲がりの無償修理に対応しているそうだし、CPU側にピンが付いているのはちょっと怖かったりする。

そして案の定、CPUがうまくハマらない・・・。

マザーボードの説明書がシンプル過ぎてわからないし、QRで見る動画の説明も目の前にある実物と違うので手順がよくわからない。

こんなんだったら比較的慣れているインテルにしておけばと後悔するも、自作系の人がやっているブログなどで調べると、CPUの向きが違ったらしい。三角マークが小さくてわかりにくぅ・・・。

危うくぶっ壊すところだった。

Ryzen付属のCPUクーラーが取り付けられない問題

付属の純正品なんだし、そんなことあり得るのか? というトラブルにもぶち当たった。

自分が4千円で買ったAMD用の今どきマザーボードには、個人的には今まで見たことがない「ワンタッチCPUクーラー取り付けパーツ」とでも言うものがCPUソケットの付近に存在していた。

だけど、手元にあるRyzenの純正CPUクーラーはネジで止めるようなタイプ。ワンタッチパーツに対応していないのである。

説明書などにも言及されていないし、自作ファンだったら知っていて当たり前なのかもしれないけど、内心焦りながら調べるとワンタッチ方式でない場合は、そのパーツを外せばいいらしかった。解説してくれたブログの人はありがとう・・・。

細かく言うと、ワンタッチパーツを使わない場合はバックプレートというものにネジ付けするので、マザーボードはまだケースに取り付けてはいけないのである。

あと、純正CPUクーラーに初めから付いているグリスは粘着力高すぎと大量過ぎるので拭き取って自前の物を使ったほうがよいという。

CPU装着が上手くいっていない時に、そのままグリスたっぷり付いたCPUクーラーを付けようとしてしまって、CPUが抜け落ちてしまって(厳密にはそもそもセットされていなかったっぽい)、こりゃ終わったなぁ~、と強いトラウマで二度とAMDを使わなくなるな~と思うような出来事も発生した。

AMDに限らないと思うけど、CPUやCPUクーラーの取り付けはケースの中とかでなくて、明るいデスクの上にマザーボードを置いて作業したほうがいい。CPUがハマっていないのにクーラーのネジ締めとかしちゃったら高確率で壊れてしまう気がするしね。

人間で言ったら心臓移植みたいなものだから、一つ一つ、ゆっくり冷静にやった方がいい。

ドキドキの電源投入の結果

何回かぶっ壊した感があったので電源が入らない気がしたけれど、案外、一発で上手くいった。

Ryzenは型番にGとかGTとか付いているものはGPU機能が内蔵されているが、付いていないものはGPU機能はないのでビデオカードが必須になる。

どうせビデオカードを使う場合は内蔵GPUは使わないので、値段が安いGPU機能なしのものを自分は買ったので、もちろんビデオカードも初めからセッティングした。

ただ、電源は入ったものの何度やってもBIOSから先に進まないじゃねえか。

SSDは今まで使っていたものをそのまま接続しているが、BIOSからは認識しているようだけどWindowsを読みにいかないのである。

ブート設定がレガシーだったのが原因

普段そんなにというか全く意識していなかったが、数年前にインストールしたWindows10の場合はブート設定がレガシーなんたらになっている場合がある。

今どき最新マザーボードもレガシーモードでのブートにも対応しているが、デフォルトではUEFIなんたらという、今どきなブート設定になっているのだ。

マザーボードのメーカーによっても違うと思うが、BIOSのどこかにブート設定があるのでレガシーに変更すると起動できるかもしれない。

自分の場合はレガシーにしたら、あっさり読みにいった。やったー。

調子に乗ってWindows11を入れたのは失敗

今どきCPUなので第4世代i5と違ってWindows11が動作する。厳密には第4世代i5でもチェックを回避するとWindows11をインストールできたのだけど、公式には対応していない。

OSのブートがレガシーではWindows11をインストールできないので、インストール案内のヘルプに書かれていた方法を使ってコマンドラインを使ってUEFIに切り替えておいた。

マザーボード側の設定も同時に変えないとOSを起動できないのも注意点である。

さすがに最近は会社のPCでもWindows11のことが多いし、せっかくの機会なのでWindows11にバージョンアップすることにした。

インストールは結構時間がかかって、1時間半~2時間くらいかかった気がする。

その後に動作確認などをしていくと、愛用のゲーム「A列車で行こう9 (Version1)」が正常動作しない・・・。起動はするけれど画面がカクついてすぐに動作が停止してしまう。

A列車で行こう9は最新のVersion 5.00だとWindows11に対応しているようだけど、1は公式の表記通り対応していないのかもしれない。

ゲームのためだけに、しょうがないからWindows10に戻すか~。10日以内なら復元機能でサクッと戻せるからサクッと戻そうとしたけれど、見事に失敗。クソが。

回復機能とか色々やったけど、Windows10が二度と起動できなくなってしまった。

そんでもってクリーンインストールへ

クリーンインストールするならSSDも今どきスペックのM.2という、見た目は縦型のRAMみたいな感じのマザーボードに直付けするようなタイプへ換えればと少し思ったが、CPUとマザボとRAMで予算2万7千円で今どきにするという目標が達成できなくなるので、やはりSSDは使いまわすことにした。

調べると今どきスペックのM.2とやらは、数字的なスペックこそはSATAのケーブルで繋ぐ従来型のSSDより数倍以上も早いが、日常的に操作で体感できることは少ないらしい。発熱とかも問題もあるらしい意味ないじゃん。今回は見送ろう。

Windows10をクリーンインストールする時は、パッケージ版などでインストールメディアを持っていない場合は、予めWindows10のisoをDVD-Rなどに焼くかしておくとよい。

自分はWindows7からアップグレードした経緯があるので、まさかwindow7からインストールする気がないから、いざという時のために作っておいてDVD-Rが役立った。

クリーンインストールで面倒だったこと

Windowsの細かな設定や、ブラウザのネットサービスのログイン設定とか、かなり骨が折れる。

Cubase(DTMのツール)のライセンス認証とか音源インストールとかは半端ねぇ。

で、CPUが今どきの6コア12スレッドに進化して、今までより2倍近く数値的に早くなったのだけど、微妙に速い気はするけれど、動画編集とか重たい作業をやらないと明らかに速い!! っていうのはないかなぁ。

今までも、4コア8スレッドだし、まぁまぁ速かったからなぁ。システムドライブをHDDからSSDに換えたときは異次元の速さに誰もが驚くけれど、10年ぶりにCPUを変えてもそこまで驚かないってのに逆に驚いたりもする。

もちろん想定の範囲ではあるけれどね。

余談 動画のエンコード速度はアプリによる

Premiere ProはGPUエンコードでない場合は、CPUのコアやスレッドが増えるとバリバリに活用してくれる傾向があるから速くなった。

対して、DaVinci ResolveのWindowsの無料版はh.264のハードウェアエンコードは出来ず、h.265も選択肢にないので、h.264でもCPUのコア数が増えたところでタラタラと30%くらいの使用率で遅いまま。制限がかかっているのか、プロ仕様のアプリだからハードウェアエンコードが当たり前の設計なのか、とにかくCPUエンコードが遅いという結果だった。

CPUの速度というか、コア数が増える恩恵を受けられるかどうかは、プログラムの設計思想次第ということなのであった。

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