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「一筆書き」の片道乗車券で北東パスや18きっぷ未発売期間の北海道での鉄道旅行を乗り切る方法

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北海道のローカル線の新顔DECMO

旅行は計画中が一番楽しいってことで、北海道&東日本パスや18きっぷが発売されない期間の北海道における格安な鉄道旅行について考えてみるコーナー。

「一筆書き」とはなんぞやという話

鉄道好きには知られていると思うが、鉄道における一筆書きとは、同じ駅からどこかを経由して片道乗車券で同じ駅に帰ってくるルートである。

あくまで片道乗車券なので、同じ場所は通れないから一筆書きである必要性が生まれる。

首都圏発のルートで言えば、例えば大宮駅から東北本線や東北新幹線を使って青森方面に向かい、日本海側を通って秋田や新潟を経由して再び大宮駅に帰ってくるような「片道乗車券」が該当する。

“その手の旅行”を指南しているようなサイトでは、主要都市を発着とした多数のモデルルートが掲載していることだろう。

フリー切符と違って、どこかの街を拠点にして行ったり来たりするような旅行はできないという考慮事項がある。

実は「一筆書き」で北東パスと同じくらい安く鉄道旅行ができる

なぜ往復乗車券などではなくて、一筆書きの片道乗車券なのかというと、この方がだいぶ運賃が安くなる場合があるからである。

北東パスの値段は前回の2025年春季で言えば7日間連続で11,330円だ。

北海道内で北東パスを使った個人的なモデルルートとしては、新千歳空港から帯広、釧路、網走を経由して札幌に戻ってきて、新千歳空港から羽田とか成田とか道外の空港に戻るパターン。

これと同じような旅行を一筆書きの片道乗車券でやると運賃がいくらになるかというと、13,000円ちょっとで可能。

800Km以上だから6日間有効の片道乗車券が誕生するのだ。

細かく言うと新千歳空港~南千歳の間は一筆書きにできないから別途乗車券が必要。歩ける距離ではあるから歩いてもいいし、土日祝日限定だが南千歳のアウトレットモール「レラ」行きの無料シャトルバスがあれば乗ればタダで移動できる。

広大な北海道を旅するにはJRの運賃が高くて北東パスがない時期はどうにもならないかというと、一筆書きを使えば絶望するほどでもないということがわかるだろう。

往復割引はダメなのかという話

JRの往復割引は片道の営業キロが601キロ以上あれば、「ゆき」、「かえり」の運賃がそれぞれ1割引になるというもの。

だが、札幌から釧路は片道7,150円で348.5kmだから対象外だし、札幌から網走は片道7,700円で374.5kmだから、どっちも往復割引には届かない。

ちょこまか戻れないという不便はあるけれど、一筆書きの方がだいぶ安いということがわかる。

北東パスや18きっぷにはないメリット

普通乗車券だから状況や気分に応じて特急に乗れる。

石北本線は快速や特別快速が充実するという、思いもよらない進化を遂げたが、石勝線や根室本線は状況によっては特急を通しで乗った方がよい場合も多いと思う。

一筆書きルートには採用できないと思うが、今日日、函館方面は普通列車が壊滅的に少ないので特急に乗る必要が出てくるかもしれない。

新千歳~旭川空港の半一筆書きっぽい切符も有用

新千歳空港発で釧路や網走を経由して、旭川空港の最寄り駅である千代ヶ岡駅を着にする切符も有用だと思う。

このルートは12,120円で5日間有効な切符となる。

一筆書きの乗車券を買う方法

絶滅危惧種のみどりの窓口で買うのが基本。

ルートが複雑だから紙に書いて渡すとかの方が楽チンだと思う。

北海道内の駅は札幌や旭川、釧路などの大きいターミナル以外は話せる券売機が主流なので、道外在住の場合は北海道に行く前の余裕のある時に予め買っておくのがよいだろう。

ただ、普通乗車券のみの場合は購入日が利用開始日となるので、どこでいつ買うのかは計画を立てておいた方がいいだろう。特急券と組み合わせる場合は開始日を選べるようだ。

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