Extra Stage 札幌近郊編

自転車旅行記 札幌近郊編 その2 ~定山渓温泉~

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古くから札幌の奥座敷として知られる定山渓温泉。札幌市街から25Kmくらいと、自転車で行くにも、ちょうどいい距離の温泉街である。

札幌市街地からの道順としては「石山通」という名で知られる国道230号線を南に進む。かつての自分がそうだったが、地下鉄しか乗らないような地方から出てきた若い人を除けば、札幌市民なら誰に聞いても「石山通」くらいはわかる。それなりの態度で頼めば、石山通への道順はすぐ教えて貰えるだろう。

国内5番目の人口190万人を誇る大都市・札幌も、市街地から南に10Kmも離れれば、こんな感じの広々とした道路になる。ここまで来れば走りやすいが、市街地をパスしたい人は豊平川の河川敷にサイクリングロードがある。頃合いを見て、国道に移ってきたら良い。

というよりも、実は豊平川は定山渓のあたりから流れてきている。このへんに沢山ある小さな河川は豊平川に合流する。札幌市街に流れ着くころには、あれだけの勢いのある大河川となるのだ。

定山渓温泉の入り口を示す標識。しかし、写真には写っていないが、このすぐ手間にも分岐があって、直進すべきか曲がるべきか、迷ってしまう。

「温泉街なら、あっちですよ」

標識を前にして戸惑っている私に、バス停でバスを待っていた女性が助け舟を出してくれた。

ああなるほど、北海道の人が「優しい」なんて言われるのは、こういうことなのかと思った。北海道外だったら、ただ迷っている風に見えるだけの人に、そのへんの民間人が「どちらに行くんですか? 大丈夫ですかぁ?」なんていちいち声を掛けたりしない。風貌とか、声を掛けやすいor掛けにくいというのはあるけども、同じ私という人間であっても、北海道以外ではこんな経験をしたことは旅人生活10余年の間で、沖縄本島の山奥で迷っていた時の1度だけだ。

定山渓の温泉街を流れる豊平川。札幌市街地の豊平川しか見たことがなかったら、結構、感動的な光景ではないだろうか。私は感動した。

定山渓温泉は多くのホテルで日帰り入浴もやっている。温泉街の入り口付近にあるホテル山水が600円と安くてお勧めだ。自転車以外でアクセスする場合は、日帰り温泉とバスの往復を組み合わせたお得な切符もある。

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