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「カメラのキタムラ」の中古保証が付かない現状渡しの罠

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画像はイメージ

このご時世でも地方の小規模都市や郊外の住宅街にもポツンポツンとあるカメラ専門のチェーン店と言えば「カメラのキタムラ」である。

中古のカメラやレンズをネットで近所のキタムラに取り寄せて、実物を確認してから買うという理想的な買い方ができるのだけど、中古保証が付かない商品もあることには要注意だ。

1万円以上の商品なら無条件で保証が付くわけではない

キタムラの場合、1万円以上の中古商品なら基本的に6か月の中古保証が付く。

但し、例外もある。それが「現状渡し」だ。

オークションなんかでは「現状渡し」なんていう言葉はよく使われるけれど、言葉のニュアンスからすると、キズとか動作状態とかは中古だから完璧に整備しているわけじゃないよ、現状のままで渡すよ、というふうに聞こえるけれど、キタムラの場合は保証が付かないことを意味するらしい。

ちなみにキタムラの場合、これもわかりやすくは書かれていないが、店頭取り寄せをした後にキャンセルした場合は550円のキャンセル料がかかる。

現状渡し≒ジャンク品くらいに思った方がいい

極論を言うと現状渡しというのは、もし1~2週間であっさり動作不能になったとしても関知しないということ。

個人的には1万円以上もする商品でそりゃないよ、と思うけれど、店頭ではともかく、サイト上では別ページで規約を細かくみないと保証がないことがわからないのが不親切に感じる部分。

前の持ち主がどんな使い方していたかわからないし、1、2回持ち出しただけで壊れるかもしれないカメラを買う勇気は起きないから、店頭で保証なしと書かれている中古カメラなど、個人的には絶対に買わないのである。

現状渡しになるのはこんなカメラ

商売だから、保証を付けるのは損する可能性が低いカメラである。

逆に損する可能性が高いカメラは現状渡しにして保証を付けない。

どんなカメラが店側にとって損する可能性が高いかというと、一番多いパターンは製造から年数が経っていて、メーカー修理が不可能なカメラである。

キタムラの場合は修理不可能な場合は、商品代金全額が返金されるが、そもそも7年以上とか発売から年数が経っているカメラで、使用状況にもよるし、仮に大した使っていなかったとしても経年劣化でどこから近いうちに故障する可能性は高い。

沢山撮影するユーザーとか仕事で使う場合、6か月間やたら使いまくればシャッターの寿命であっさり全額返金できる可能性があるわけで、メーカー修理が終了しているカメラに保証付けるわけには行かないのだろう。

それにしても、デジタル一眼世代になってから10年単位で安心して使えるカメラが存在してないのが辛い。5年も経過すれば死へのカウントダウンである。