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【キュンパス】JR東日本の新幹線が最大80%引き!! 破格すぎるキュンパス乗りこなし方法解説

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東北新幹線(北海道新幹線)のはやぶさ号

2025年2月13日(木)~3月13日(木)までの期間限定でJR東日本が新幹線乗り放題という胸がキュ~ンとする切符を発売している。

日本の新幹線と言えば料金がべらぼうに高いという特徴がある。今どきは高速バスや飛行機などのライバル交通機関は、需要によって料金が変動するのが当たり前。しかし、新幹線は年中アホみたいにフルプライス固定運賃である。

本文で言及するが、冬季の閑散期に限定して変動相場制の仕組みを暫定的に取り入れたのが「キュンパス」の正体ではないかと思う。

なんせ、使い方によっては新幹線の料金が最大で8割前後まで安くなるのだから。

「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」という切符

上記が切符の正式名称である。略してキャンパス。

感嘆符やハートマークもあるし、窓口で口に出して伝えるのが嫌だと思うかもしれないけれど、えきねっと専売の切符だから大丈夫(笑)。

切符の概要としては、2月~3月という寒くて雪深い旅行閑散期である東北地方や甲信越地方などに、平日限定で大人1日用が1万円、連続する2日間用が1万8千円でJR東日本などの路線が新幹線や特急などを含めて乗り放題になるというもの。

事前発行すれば指定席も1日用2回、2日間用は4回まで取れて、指定席料金も切符代に含まれているから、コスパは文句なしで高い。

使い方によっては70~80%引き以上も可能

2023年頃のコロナ閑散期にはえきねっと事前予約で東京~新函館北斗の北海道新幹線が50%オフというのもあったが、キュンパスはそれを超えるくらいの破壊力を持っている。

しかも、50%オフの切符は簡単には予約が取れなかったが、キュンパスは発行枚数に制限はないので、ようやく見せた太っ腹と言えよう。

連続する2日間用は1万8千円となっていて1日当たり9千円。首都圏からだったら、岩手とか青森とか秋田とか、まともに乗ったらクソ高い料金になる地域に日帰り旅行を2日連続すると最もコスパが高くなる。

例としては、東京駅から新青森を新幹線の指定席で往復したら3万6千円くらいかかるところを1日用のキュンパスでは1万円、2日間用では9千円で済む。

丸の内や大手町に住んでいる人はそうはいないだろうから、東京駅までの在来線や目的地の在来線の料金も含めて考えると、4万円かかるはずが1日用の場合でも75%も割引された1万円で済むのだ。3万円も旅行代を安くできるわけである。

もっとも、閑散期で空気を運ぶくらいだったら激安でも売った方が儲かるだろうから、ごく普通の民間企業的な発想でキュンパスが誕生したわけではあるけれど。

キュンパスで東北新幹線の指定席を乗りこなす方法

上越新幹線は東京~新潟まで走る速達タイプと、東京~越後湯沢の各駅っぽいやつがあるというだけのシンプル構成だけど、東北新幹線は行き先や種別が色々あって慣れてないとわかりにくいと思う。

乗車ルールについては、全部キュンパスの詳細ページに書いてあるから、それが全てと言ってしまえば全て。

以下、ざっくりとキュンパスで東北新幹線を乗りこなすポイント。参考にする人は自己責任で、正確にはJR東日本の公式サイトなどで調べてくれい。

自由席があるのは東京~盛岡の各駅的な「やまびこ」

キュンパスの発売期間にえきねっとのページを見ると「キュンパス期間は早朝の新幹線が混む」みたいなことが書いてあったけど、東京駅始発のやまびこの指定席は簡単には取れない。

6時台は知らんけど7時台以降だから自由席も、そこまで混み込みてほどではなくて、乗車率70%くらいな感じだった。元々、平日閑散期の列車だから(略)

全車指定席なのは速達タイプ「はやぶさ」「こまち」とか

大宮、仙台、盛岡など大きい駅しか停車しない。東海道新幹線で言う「のぞみ」タイプが「はやぶさ」である。

盛岡で分割して秋田方面に向かう秋田新幹線が「こまち」である。山形新幹線も分割するけど俗にいうミニ新幹線は、ぶっちゃけ在来線特急なのど座席の感じは在来線だから、指定席が取れるなら新幹線車両の方が快適。

全車指定席だからキュンパスで乗る場合は事前に指定席を確保しないとならない。

仙台~盛岡の各駅タイプは指定席車両も自由席扱い

指定席しかない「はやぶさ」でも盛岡止まりの列車など仙台~盛岡の間は各駅というのもある。

この列車は仙台~盛岡の間は指定席の空いている席が自由席と同じ扱いになるため、キュンパスで指定席を確保することなく自由に座ることができる。

閑散期の平日ならガラガラなので、この区間はゆったりできるだろう。

盛岡~新青森、盛岡~秋田、福島~新庄間内の相互発着

この区間も指定席券を持ってなくてもキュンパスのみで指定席の空いている席に座ることができる。

特急や新幹線が乗れるフリーパス系に多いパターンだけど、このルールを知っていれば、とりあえず仙台まで行けば北東北を自由に行き来することができるようになるはず。

ちなみに「相互発着」というのは、他のフリー切符タイプのの特例にもよく書かれているけど、「〇~△相互発着」だったら〇駅で乗って△駅で降りるということ。

指定席が取れなくても仙台や盛岡まで行けば何とかなる

上記のコツをまとめると、指定席が取れなかったとしても、自由席で仙台や盛岡まで行けば、指定席を取らずとも新青森や秋田まで行けるということ。

元々、冬季の平日という閑散期の激安切符なんで、仙台以北は基本そんなに混んではいないはず。

乗車日の変更も2週間以降なら一応できる

予定変更などで乗車日を変えたい場合、2週間後以降なら払い戻ししなくても変更で対応できる。

その2週間後がまだキャンパスの期間であればだけど。

キュンパスのデメリット、落とし穴

世の中の全てに言えるが、善意の裏には必ず悪意がある。

安いには安いなりのデメリットがあるのでは・・・とキュンパスのデメリットを考えてみた。

14日前までに予約が必要、きっちりキャンセル料が徴収される

18きっぷとか北海道&東日本パスとかと違って、「昨日、会社やめちゃいました(クビになりました)」的に前日とか当日に思い立って旅に出るというのができない。

いくらキュンパス暇人でも14日前に平日の朝っぱらからの弾丸旅行を100%遂行できるかどうかは当日になってみないとわからないので、せめて前日くらいまで申し込めたらいいと思うのだけど。

私が使った時も旅行予定先が10年に一度の大雪とか強風で、地域の在来線が運休しまくっていたので、当日になるまで行けるかどうかわからなかった。

キャンセルの場合はLCCみたいに1円も返ってこないというわけではないけど、660円のキャンセル料がかかるので激安旅行だけが生きがいのキュンパス乞食にとっては高額である。

さらに、指定席を予約していた場合は列車発車後はキャンパス自体の返金もできなくなってしまう。

切符を発券してしまうと、最近は絶命危惧種である窓口での手続きが必要になるので、自衛策としては、なるだけ直前までえきねっとだけの予約に留めて、切符発券は前日の夜か当日に発券するのが良いと思う。

指定席が2回までしか取れない(2日間用は4回)

東北新幹線や秋田新幹線の指定席ルールを知っていれば大したことではないし、18キッパーとかだったら何でもないと思うけれど、2回しか取れないのは天候トラブルなどで指定席を変更したり、キャンセルして取り直すというのが容易にできないから、実際の旅行においては結構不便。

発券するまではえきねっと上での変更はできるから、乗るギリギリまで発券しないというのも自衛策にはなるかもしれない。駅にもよるけど発券するのも面倒臭いんだけどね。

キュンパスと北海道&東日本パスを組み合わせる究極の利用方法

キュンパスでの旅行の帰りに閃いたのだけど、今年2025年春季の北海道&東日本パスは利用期間がキュンパスに合わせているか知らないけど、過去より前倒しの2025年2月22日~2025年3月31日となっている。

東京からだったら新青森までキュンパスで行って、新青森~新函館北斗は北東パスと4千円の特定特急券で移動して北海道に渡るという、キュンキュンする旅程を組むことができるのだ。

この合わせ技をキュンキュンパスと名付けよう。

2016年に急行はまなすが廃止されて以来、こういうキュンキュンするのをずっと待っていたんだよぉ~。ほんと生きててよかったよ~(大げさ)。

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