
画像はイメージ。最近はMacBookインスパイアなノートPCばかり(?)
1999年、時は世紀末。
カラフルで透明感ある斬新なデザインで人気だったiMacと、それをインバイアしたソーテックというブランドのe-oneというWindowsのデスクトップPCが販売差し止めになった。
ソーテックというブランドは後に消滅して、オンキヨー自体も2022年に経営破綻した。
DELLのノートPCはMacBookそっくり!!
上記のような1999年当時の出来事を考えると、パソコンのような工業製品であろうとデザインをことごとくパクったり、模倣、インバイアの類をすると、圧倒的な圧力で叩き潰されると思いがちである。
少なくとも、日本の中小企業がアメリカの巨大企業の製品をインスパイアすると叩き潰されるのは歴史から考えると明らかだ。
だが、最近の主流なノートPCのデザインをみるに、アメリカの巨大企業同士だと、どうもインスパイアどころか、丸々パクっても問題にならないらしい。
拙者が検索力を駆使した範囲だと、少なくとも日本語で言及している記事は何もヒットしなかったことから、それほど誰も気にもしてもいない。
特にDELLのなんとかノートPCの主流シリーズは、拙者が愛用はしていないが所持しているMacBook Airと90%程度が同じデザインである。
横に並べたら軽く酒をひっかけたら見分けが付かないくらいにそっくり。キーボードの左右にスピーカーの小さいメッシュ状の穴があって、指紋認証を兼ねた電源ボタンや、大きめのタッチパッドなどもそっくり、クリソツ。
タッチパッドの右クリックの仕方もMacと同じで2本指の同時押しである。
これはVAIOとかの一部を除く世界のノートPC全般らしいが、Macに行き着いているが何も問題になっていないらしい。
よくよく考えるとAndroidもiPhoneインスパイア
何もこれは今更な話であって、ノートPCだけではなく、Androidのスマートフォンもことごとく機能やデザイン、コンセプトがiPhoneインスパイアだったりする。
世界はよくわからことが多いが、UI/UX、つまりはデザインやユーザー体験の領域においては、奇抜なものは淘汰されがちな傾向があるため、MacやiPhoneのコバンザメをやっていた方がよいということだろう。
2流や3流のなんちゃってデザイナーが独自の路線を開拓しようという無駄な努力は程々にしておかないと、世界の流れから取り残されてしまうというケーススタディでもある。
我々みたいな、底辺なんちゃってデザイナーとしては、デザインや世界経済の流れが1流のインスパイアであることは、日ごろから胸に深く刻んでおく必要があるだろう。