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【ネタばれレビュー】 Xbox360 大作RPG ロストオデッセイ

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Xbox360単独の大作RPG「ロストオデッセイ」のネタバレありのレビュー。

FFテイストなロードの長いムービーゲー

ゲーム本編のみなら、ラスボスまで倒せる程度のキャラ強化含めて、クリアまで35~40時間くらいのボリューム。

DVD-ROMでディスク4枚だが、基本的にかなりのムービーゲー。ディスク交換は面倒。同世代機のPS3がブルーレイを当時としては先進的に採用したのは正解だったのである。容量の大半を数分で通り過ぎる街や民家内部の作り込みに費やしている。本体に取り込んでも読み込みは遅く、ムービーはリアルタイムレンダリングが中心。

スタッフがFFシリーズと共通なだけに、全般的にSFCやPS、PS2時代のFF作品をごっちゃにして、マイクロソフトの金で似た雰囲気のゲームを作ったという印象。特にFF6の世界観、文明と言われるけど魔導がどうののという話なので、大体そんな感じ。

ディスク1枚目

オープニング付近の演出はFF7的な緊迫感、格好良さがあり。ムービーだと思ってたら、そのままバトルに突入する。プレイ可能な大作ハリウッド映画のようだ。ゲーム中で最も気合が入っている。

この時点では主人公のカイムはどこの馬の骨かわからないが、口数少なくシブいタイプ。FF8のスコールは青臭い青年だが、カイムはネタバレすると不老不死の宇宙人みたいな存在。

序盤はアイテム集めをしっかりしないとボスがキツいバランス。物語が進んでくるとFF7やFFXを彷彿させるミニゲーム、イベントあり。プレイ時間6~7時間くらいで、ストーリーの区切れというよりは、容量の都合で唐突に2枚目に変わる印象。

ディスク2枚目

このあたりで物語の黒幕がはっきりしてくるというか、序盤から怪しい動きをしていたガンガラがそのまま悪役確定。

味方キャラも増えてくるが、1枚目に比べると演出はトーンダウン。予算か開発期間の都合か、中だるみ感のプレイ感覚になる。ダンジョンは面倒くさい仕掛けが増えてきて、FF7を彷彿とさせるイベントあり。どんなイベントかはお楽しみ。

ディスク3枚目

1~2枚目はFF世界そのものだったが、後半の3枚目になるとスタッフが全員リストラされて入れ替わったのかと思うくらいアナと雪の女王になる。ディズニー映画的。呆然としながら、遠くから映画を見ている感じ。

ダンジョンの仕掛けが意地悪、難解になり、画面が見づらいうえに操作性悪く、ストレスフルなものが多い。

ディスク4枚目

乗り物のタイタニックみたいな船はBGMが無音だし、操作性は絶望的に悪い。どうしてこうなった。

ノーヒントだと、どこに行けば良いかわからず。あの操作性ではストレスが溜まって、FFシリーズの飛空艇みたいな爽快感などない。終盤の世界観はFF7のメテオが落ちてくるイメージだが、ファミリー映画というか、ディズニー映画的な描写。地味にミニゲームの戦闘は育て方によっては詰むくらいシビア。

エンディングはディズニー映画的。ロストオデッセイは日本風RPGだが、世界各国で販売されるということで世界で好まれるような演出、ストーリーを目指したのだろう。

まとめ ロストオデッセイの感想

エンドオブエタニティのプレイ後でもあり、あまりぶっ飛んだキャラが登場しないのと、早い段階で終盤の展開が予想できることもあって、中盤以降から中だるみ(飽きてきた)感が襲い掛かかった。それでも、まぁまぁな王道RPG的な要素はあって金ピカ王子とかの人間ドラマだとか、Xbox360独占で移植されていないのが惜しい作品。

割と低評価っぽく書いたけど、動作するXbox360を持っていてRPG好きならプレイして損はないゲーム。そこそこバトルに歯ごたえもあるし、レベル上げとかすればそれほど苦労なくクリアできる。ただ、ダンジョンは嫌らしいギミックあったりするけど、攻略サイト、攻略動画を見れば何とかなるレベル。

良い点

・スタッフがFF関係の人達なので演出などがFFテイスト(好みの問題)
・音楽はFF的なフレーズもあったりして、クオリティは比較的高い(良い曲あるのに、曲の割り当てが良くない)
・戦闘難易度は高くない
エンドオブエタニティだとボス戦で毎回20回くらいリトライするのは当たり前だったが、序盤のイモムシみたいなやつと、終盤のミニゲーム戦闘はリトライが必要だった。全体としては、普通にプレイして成長するLV50付近で全キャラが全スキル覚えるので、普通にやってれば、ラスボスまで余裕で倒せるくらいの戦闘難易度。

悪い点

・ダンジョンの仕掛け、謎解き、ミニゲームがFFを彷彿とさせる(正直、毎回面倒)
・主人公はじめ、キャラに好みあり
・ただし戦闘は長期戦になりがち
序盤から終盤まで、打撃より魔法の方が火力が高い世界。強い魔法は発動まで時間がかかるので、戦闘はすぐに終わることが少ない。打撃はボタン押す、離すタイミングで威力が変わるシステムだが、属性もあるし、練習しても運任せな所もあって、魔法の方が高威力に感じる。

・成長システムが独特で微妙
スキルや魔法の種類は豊富だが、クリアまでプレイして思ったのは、意外に使えるものや役に立つものは限られているので、無理して全部覚えようとする必要が全くなかった。
・見方キャラが結構微妙
良い歳した大人達と小学生程度の子供という、RPGとしては異色なメンツ。しかも、ほとんどが家族とか親戚とかの身内。このメンツを気に入るかどうかで、ゲームが楽しいかどうかが変わる気がする。
・小説が微妙
ゲーム中に小説のような長い文章が所々出てくる。読んでも読まなくてもゲーム進行に支障はないが、ストーリーや世界観にも関わるので微妙。

キャラクターについて

・カイム
設定上、喜怒哀楽なく、口数が少ない。

・セス
攻撃系女性キャラ。プリレンダムービーでは若く見える。

・ヤンセン
普通の人だが、貴重な攻撃魔法担当なので終盤まで活躍。空気を読まないムードメーカー、トラブルメーカー的存在。

・クック
ロリ担当なのに、大人の声がする。

・マック
サポート魔法担当だが、半端に打撃もできる。

・ミン
魔法担当。この人に限らないが、国際基準のキャラデザインだから成人女性キャラは妙にグラマー。

・サラ
魔法担当。既婚者だが、一応ヒロイン? 登場の演出は良くなかった。ヒロインが既婚者というのも異色な気もする。

・トルタン
金ピカ王子。無能呼ばわりされてたが、初登場時は主人公カイムよりも強かった。普通に戦えるキャラ。

・セド
終盤付近で加入するが、バランスブレイカーな高性能キャラ。ずっと旅してきた他のキャラがザコに思えた。

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