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導入してわかった無料ヒートマップツール「Microsoft Clarity」のメリットとデメリット

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画像はイメージ

無料ヒートマップツール「Microsoft Clarity」がWebマーケティング界隈で話題のようなので、試しに使ってみた系のメモ。

導入するか迷っている人もいるかと思うので、ぶっちゃけると、無料だけどタダより高いってこともないし、Worfpressとかだったら2~3分でサクッと導入できるのでやって損はないんじゃないかしらん。

Microsoft Clarityのメリット

今のところメリットしか見つからないけど、いくつか挙げてみる。

ヒートマップだけど超簡単

Web界隈の人なら職種問わずヒートマップという言葉くらいは聞いたことがあろうかと思うが、なにやら専門的過ぎて自分じゃ使えなさそう・・・と存在しないものとして考えている人もいるのではないだろうか?

界隈でヒートマップを知らないとなるとモグリの可能性も否定できないが、要はユーザーがWebページのどこをクリックしたかとか、スクロールの具合なんかがわかるというツールである。

Googleアナリティクスでも、細かく設定すればスクロールの調査なんかもできるそうだが、あれは設定画面がコロコロ変わるしややこしすぎるし、面倒くさい。そもそもワンオペの個人サイトとかだと、費やすエネルギーが割に合わない。

Clarityはそんな面倒臭さは全然なく、導入も結果の表示もとっても簡単だった。

細かい設定をやると難しいのかわからんけど、細かい設定を何もしなくても十分過ぎるほど解析できるのは優秀と言える。

Web業界を牛耳っているGoogleのWeb系ツールより、妙な感じもするけどMicrosoftのツールの方が使いやすいって、Googleのツールって実は使いづらいのではないかと思いたくもなる。

画面レコーディングの鮮烈すぎる

ビジュアルで閲覧者のスクロールやクリックなどが動画として再生する機能が凄すぎる。

業界初とかではないと思うけれど、Web解析の界隈ではこんな解析手法が使われていたとは、ある意味、驚きである。

スクロールやクリックの具合を記録できるなら、それを実際のWebページと掛け合わせれば実現できる機能ではあるが、実際の閲覧者がこんなふうに見てんのか・・・と妙なショックを感じたり、新鮮な驚きがある。

サイトを運営している人でも、自分のサイトをユーザーが閲覧している姿を後ろから眺める経験なんて、まずないと思うので解析としてもエンターテインメントとしても、どっちの面からでも導入するメリットがあるかと思う。

当たり前の傾向かもしれないけど、ページの下の方に行くにつれてほとんど見られていないとのも、はっきり提示してくれるのがClarityのメリットである。

Googleアナリティクスみたいに数字ベースではなくて、ビジュアルで映像として見せてくれるため、ビジュアルシンカーなど映像でモノを考える人にもスッと入ってくるだろう。

プラグインなどで簡単に導入できる

結構、Microsoftは本気で作っているらしく、Wordpressとかだったらプラグインで簡単に導入できるようになっている。

Clarity自体のアカウント作成もMicrosoftアカウントを持っていれば一瞬でできるし、プラングインの導入も簡単。

全部込みで2~3分くらいでできちゃうほどの簡単さ。

3日くらい眺めても理解が難しいGoogleアナリティクスなんかも見習ってほしいものだ。

ただ、Microsoft製だからそのへんのプラグインよりは安全性は高いと思うけれど、テーマなどとの相性も絶対ないとは言えないので、ステージング環境(がある人は)で試してからの方がよいとは思う。

処理速度の影響もない(と思う)

導入する前はページ表示とか処理速度に影響するのかしらんと思っていたが、少なくとも体感的には全く影響がない。

コンマ何秒とかでの変化はあるのかもしれないが、一般的には影響がないものと思ってよさそう。

Microsoft Clarityのデメリット

特にないんだな、これが。

以下は人によってはあるかもしれないという程度のデメリット。

ダメ出し多数で現実の厳しさを突きつけられる

メンタルが弱い人とか、自分のコンテンツに絶対の自信がある人は、実際のユーザーのバチクソ利己主義な閲覧の仕方を知って落ち込むかもしれない。

ページの下の方に作り込んだ何かがあっても、実際には誰一人そこまでスクロールしてくれなかったり、人気ページでも特定の部分しか読んでくれていない現実を突きつけられる!!

年金定期便が届いて、絶対に暮らせないほどの金額のショボさ加減に落ち込んだ時と同じような、ありのままの現実の見せつけ方である。

個人サイトとかで自己満足でOKだったり、いつまでも夢の世界の住人で快適に過ごしたい場合は、導入しない方が精神的には良いかもしれない。

企業サイトの担当者とかだったら、即クビが飛ぶことはないとしても、改善すべきことばかりで残業がめちゃくちゃ増えたり、心療内科に通わないとならなくなるかもしれない。

ちょっぴりこっぱずかしい(きゅん)

ヒートマップツールが初めてだと、ちょっぴりこっばずかしいかも。初恋みたいな。

なんせ、長年サイト運営をやってる人でも、ユーザーが自分のサイトを見ている様子を生で見る機会はないだろうから、ある種の小恥ずかしさを感じるかもしれない。

でも、気づきはあると思うから、次の一手を考えるヒントにはなるだろう。

人は痛み無くして得るものはないのだ。