東京人と言っても幅広い概念だけれど、要は日本で最も多数派な集団であり、比較的に温暖地域に住む都会人的な地域集団のステレオタイプという文脈で捉えて頂けたらと思う。
以下は某知恵袋などのネット上で実際に見かけたことのある、東京人がしがちな北海道の気候に関する勘違いの例である。
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よくある勘違い 3月になれば北海道もポカポカ
北海道=札幌という、単純ピンポイント思考な東京人にありがちな勘違い。
東京地方は3月にもなれば冬の気配も去って桜が咲いてきたり、服装もパーカーなど初夏の装いで外出できるようになる。
ピンポイント思考な東京人においては、札幌は北海道と言えども東京の大企業の支社なども多いし、190万都市なのだから東京と同じように3月にもなると同じようにポカポカなのだという想像をするらしい。
3月の北海道なんて、まだまだ冬も冬。吹雪く時も多いし、大雪になることだってあり得る。
よくある勘違い 札幌はあまり雪が降らない
東京があまり雪が降らないのは、日本海側からの季節風を群馬県と新潟県などの県境にある山脈が遮っているという理由があるが、札幌を含む石狩平野は、普通に日本海側に位置している。
札幌近辺は北海道においては、トップクラスの豪雪地帯なのである。
なんでわざわざ豪雪地帯に道庁をおいたりして開発したのかは微妙だけど、東京と同じように地理的に都合がよかったり、単にまとまった平野がそこにあったから、札幌近辺が大都市として開発されただけであろう。
道北や道東に比べたら気温は若干暖かいことは多いけれど、豪雪地帯だけに5月以降に雪が降っても全くおかしくはない。
余談 卒業式や入学式に桜が咲くのはおかしい
北海道で生まれ育った人間からすると、漫画やドラマ、各種メディアでは卒業式や入学式に桜が咲いている描写があるけれど、あれは中央集権的な発想だと思う。
大抵の北海道の都市では、桜が咲くのはゴールデンウィークから6月くらいにかけてである。
ちなみに、沖縄では2月に桜が咲くが、品種が違うからというのもあるし、桜見の文化が一般的じゃないというのもあるからか、天気予報の桜前線とか開花予測にすら出てこない。