
小樽~新潟を16時間で結ぶフェリー「らべんだあ」
少し前に新日本海フェリーの小樽~新潟と、苫小牧~新潟の航路に乗ったのだけど、新日本海フェリーがNHKのドキュメント72時間『日本海 フェリーで旅する人生行路』という番組に取り上げられたというのを知って気になっていた。
私は20年以上、テレビが存在しない生活をしているから、この番組のことも知らないのだけど、調べるとネットの配信動画で視聴できるようだったので、某動画配信サービスの無料体験を使って視聴してみた。
目次
ドキュメント72時間はヤラセだとネットでは囁かれるが
個人的には映像関係の会社に正社員として勤めていた経験があるけれど、プロが金を貰って作る映像には商業価値がないとならないので、多かれ少なかれ、どんな映像にも俗にいうヤラセ的なものが存在するのは大前提である。
民法とかNHKとか視聴率とかは関係なくて、プロの映像制作者としての共通したこだわりと言ってもいいかもしれない。YouTuberとかが、何の気なしにスマホのカメラを回しているのはわけが違う世界である。
・・・という講釈を一応垂れてみたけれど、俺が最近2回ほど新日本海フェリーに乗った感じだと、定年退職者風の高齢者やトラックドライバーが乗客の半分くらいというのはわかるけど、たまたま大道芸人やトラベルナース(後述)が乗り合わせているかなぁ、というのが感想。
この手のドキュメント番組のインタビューシーンは、役者の卵とかがアルバイトで出ているケースもあるけれど、俺が仕込むんだったら、もうちょっとインパクトのある設定にするから、たまたま大道芸人やトラベルナースが乗っていることもあるような気がした。
かなりナレーションがウザい
「まるでホテルみた~い」とか「〇〇なんだってぇ」とか「意外と安~い」とか女性のナレーションが終始入るのが大変にウザかった。
これがこの番組の味なのか知らないけど、これじゃフェリーに乗っている人たちが物珍しいタイプの人たちみたいに、多数派側に上から見られている印象を受ける。
ナレーターは台本を読んでいるだけだとしても、これは絶対ないほうがいいな。テロップもあるし、説明がないと内容が成り立たない部分はインタビューしているスタッフが補足すれば済むし。
と、ひねくれている俺は思った。
新日本海フェリーと検索しても出てこない不思議
某動画配信サービスで検索しようとしたら、新日本海フェリーというワードでは検索できなかったのである。
なんで? と一瞬思ったけれど、NHKは公共放送だか何だかの縛りで、会社名を出さないという下らないことを未だにやってるからだと気づいた。
んで、トラベルナースってなんぞや
この番組に出てくるのがトラベルナースだという乗客。インタビューしてくれと申し出てきたらしい。
トラベルナース? なんじゃそりゃ? と思って調べると、トラベルナースとは全国各地の病院を6か月ごとに旅するように移りながら勤務している派遣社員の看護師らしい。
でも、看護師って注射とか採血とかもすると思うんだけど、人の命に直接係わるような仕事さえも、時給制で、旅行気分で転々としている派遣社員がやっているとは驚きだ。
確かに、地方とか田舎の病院やクリニックは専門的な人材が不足しがちというのはあるだろうけれど、俺は個人の判断として、全国転々と旅行半分で働いているトラベルナースに注射とか採血とかされたくないな。普通に怖いもん。
トラベルナースは職場近辺の寮とかレ〇パ〇スに住むらしいけど、俺のイメージからすれば、どこも大した代わり映えしない狭い日本だし、6か月の期間限定で住んでいる地域の周りを土日で旅行したって楽しくない気がするんだけな。
いかにもテレビ映えしそうなトラベルナースだけど、最近はテレビドラマのテーマにもなっているらしい。個人の希望としては、患者側のデメリットやリスクが大きいから流行らないで欲しい。こんなのまで法律で認められているのが怖い。
『日本海 フェリーで旅する人生行路』の全体的な感想
新日本海フェリーは自衛隊員が超お得意様だと思っていて、彼ら向けの専用朝食が用意できましたよ~とか船内放送で案内されているくらいだったけど、番組では自衛隊員が全く映らないのは偶然なのか、意図的なのだろうか。
移動も公務中だからインタビューは受けられないということなのかな、政治的な理由だろうか。単純に台本的に定年退職者やトラベルナースの方がよかったのかしらん。