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【PS4】「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(P5S)」レビュー、クリア感想(ネタばれあり)

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PS4「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(P5S)」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

ストーリー的にはクリアに150時間かかるペルソナ5の正当な続編を描くものの、ゲームシステムはRPGから無双シリーズ的な大量に沸く雑魚をメッタメタにするようなゲームになったかと思いきや、その実態はどっちつかずの中途半端なものであった。

クリア時間は20時間くらいのアッサリしたもの

クソ長かったペルソナ5本編から比べると、とても短いアッサリしたものになっている。

本編のクリア後ということで最初からメンバーは沢山いる。バトルに参加できるのは4人+ナビ担当なので、しょっぱなからFF5顔負けの主人公以外は全員女性パーティーのハーレム軍団を組むことも可能。時流のAI少女もいる。

装備品でステータスアップできるゲームだが、ストーリー進行ごとに新しく入荷する店売りの武器、防具で十分。というか、興味なさ過ぎて強力な武器とかがどこかに存在するのかどうかはわからん。

難易度は3段階から選べる。イージーにすれば、昔の龍が如くシリーズみたいに回復しながら、ボタンを連打して物理で殴るだけで大体の雑魚とボスが倒せる。

ペルソナ5本編と違い、ストーリー進行に時間的な縛りはない。

バトルがきつくなってきたら回復アイテムを買い込んだり、先に進まずにレベル上げしたり、時間と気力が許す限りはプレイヤーの自由に進められる。

北海道から沖縄まで全国数都市を回るが・・・

ジェイルという、本編で言うところのパレスのようなダンジョンを巡る。

本編と同じく、現実社会を生きるには必要不可欠ではあるが、汚い手を使って成功した人物や、政治家などの裏の顔を暴いていく青春ジュブナイル物語。

本編最初のパレスでは鴨志田という暴力セクハラ教師が印象的だったが、P5Sでも一番最初である渋谷編では、き〇りーぱみ〇ぱ〇ゅみたいな女の話がゲーム全編の中で一番盛り上がる。本編を遊んだ人へのファンサービスであろうか。

渋谷の後は夏休みという設定なので、キャンピングカーで全国を回ることになる。

2番目の舞台となるのは仙台。

キャンピングカーでそんなところ行くかよ? って気もするけれど、仙台の駅前やアーケード街を散策できる。ゲーム的には名物のずんだ餅を買ったり、何人かの通行人に話しかける程度の要素しかない。龍が如くシリーズほどの作りこみはないけれど、仙台駅の外観は本ゲームの中としては、結構力を入れている気がする。

仙台でも他人のゴタゴタにクビを突っ込んだ後は、北海道の200万都市、札幌に向かう。

キャンピングカーでわざわざ100万都市とか200万都市みたいな大都会のど真ん中ばかりに行くかよ? って感じもするけど、札幌は大通公園からすすきの交差点付近を散策することができる。

やっぱりゲーム的には通行人の何人かに話しかけるだけの要素なのは残念だし、狸小路や創成川にも行けず行動可能範囲があまりないのと、タイアップしている店とかも全然見当たらないので、期待していたほどの旅行感はない。北海道出身者としては、かなり中途半端でがっかり。

各都市にジェイルがあるのだけど、渋谷と仙台と札幌は見た目が違うだけで、塔に登って何かを3つ回収していくだけという流れがワンパターン。

結構アクション要素もあって、2段ジャンプを駆使したり、立体交差しているので全然役に立ってくれないミニマップを睨みつけながら散策していくのがダルい。序盤のジェイルからして「こんな場所わかるかよ?」っていう場所が正解ルートであるパターンも多い。

札幌のあとは一気に沖縄に移動

キャンプ天国の道内各地を回らず、キャンピングカーでこんな正気でない移動をするキャンパーはいないと思うが、次に訪れるのは沖縄。

この手の沖縄が舞台になるゲームのお約束で那覇の国際通り付近を散策するのかなと思ったが、神聖な島である久高島という離島をイメージしているのかもしれないが、一気に離島に行く。

ゲームの攻略的にも研究所みたいな施設に入り込んでいる時間が多く、沖縄的要素は少ない。

旅行的要素を感じられるのは、各地にあるご当地グルメだろうか。大阪だったらタコヤキみたなノリ。

ただ、このご当地グルメにも問題はある。ゲーム攻略的には回復量がHP10とかしょぼいにも関わらず、種類だけは沢山あるため、アイテム欄がごちゃごちゃしてしまう。

中盤以降ではバトル中にHP100とか200とか一瞬で削られるので、こんなしょぼい回復量のアイテムを沢山持ち歩くのはダルい。

まともな回復量のアイテムは2つくらい買うと入荷待ちになって沢山は買えないから、ご当地グルメの購入を誘導するような作りはなっている、

沖縄のあとは京都に行くのだが、ここは神社風の森の中で、京都だかなんだかわからない。

てっきり四条とか河原町を散策できるのかと期待していたが、現実の地方都市の街並みを再現するのは工数がかかるということに、仙台と札幌を作って気づいたのだろうか。

京都のマップはワープするような作りになっていて、手探りでマトモに攻略するのはしんどい。

京都編のボスは自分のコピーみたいなやつ。

本作で一番強かったが、まともに戦うよりも灯籠の近くで待ち伏せして近づいてきたらグルグル回転するやつを使うという、卑怯じみた戦法を使って何とか倒せた。ちなみに、こいつ以外のボスは大体は物理で殴れば倒せる。

次に向かったのは大阪。

道頓堀あたりが再現されていたけれど、仙台や札幌よりは行動可能範囲は広いものの、面白みはそれほどない。妙にヒョウ柄の服を着たオバちゃん複数が闊歩していたり、ステレオタイプな街並み。ジェイルの攻略的にはワンパターンで飽きていた。

大阪の後はイベントを挟んだりしてから、ラストダンジョンである東京タワー風の場所へ。

ラスボスはまさかの全員参加

ラストダンジョンも大したものではないのだけど、ラスボスだけは不意を突かれた。

ずっとFF5のバッツ状態だったが、なんと3パーティーに分かれて全員でラスボスと戦うのだと言う。

幸い、一度も使っていない男性キャラも半分くらいは経験値が入るらしく、それなりに育っていて助かった。

さすがにレベル1のままだったらヤバイと思ったけれど。

ラスボスも演出が少し派手なだけで、大したやつではなかった。ゴリ押しで倒せる。弱い。

それぞれの街は後で自由に探索できない

ジェイルという敵がうろついている状態なら、後から自由に訪れることはできるものの、それぞれの街にはストーリー進行している時しか訪れることができない。

クリア後でも同様で、龍が如くで言うプレミアムアドベンチャーもない。

もっとも、話しかけられる通行人も5人くらいしかいないし、しょぼい回復量のご当地グルメが買えるくらいでイベントとかもないから、ゲーム的には後から訪れる必要性はないけれど、旅行をテーマにしているだけに自由に行き来できるようにして欲しかった。

P5Sの2週目に入る方法はクソ

強くてニューゲームがあるとは言うものの、クリア後のデータを読み込んでもそれらしいメニューがなかったので、なんで? と思った。

調べるとクリア後に追加されるクソみたいなリクエスト(強化された過去に倒したボスをまた倒しに行く)をいくつかクリアして、さらに隠しボスを倒さないとならないという。

このゲームのボスは固いのと火力が強いだけで、ゲーム的には特に面白くないため、全くありがたくないクリア報酬である。

まとめ 無双ではないし旅行感もそれほどなかった

本編と同じく「バキバキッ」みたいなのは表示されるけれど、基本的には一戦ごとのエンカウントバトル。

街中に沸いている大量の雑魚を無双するって感じではないのが残念なところ。戦闘は爽快感はあまりない。

ペルソナの育成はほとんどしなくても難易度イージーなら余裕でクリアできるので、本編で苦労した人でもそのあたりは心配しなくていいと思う。

強くてニューゲームはあるものの、2週目はやらんかな。エロい女医もいないし、コープのイベントとかもないしね。

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