PS2のペルソナ4のゲームレビュー、プレイ記録。若干のネタばれあり、気になる人は注意。
PS2のプレイ環境あればPS2版、アッパーバージョンのP4GはPS Vita、HD画質対応のSTEAMにもある。
学園、推理モノのRPG
ペルソナ4のストーリーはオカルト、サスペンス、犯人捜し的な学園物の内容である。
終盤は「かまいたちの夜」的に犯人の名前を名指しする選択肢があり、選択肢によってバッドED、ノーマルED、真EDに分岐する。
RPGといってもバトルやダンジョンばかりではなくて、ある程度やり込んだら100時間くらいかかりそうなプレイ時間の半分くらいは、コミュと呼ばれるキャラクターとのコミュニケーションパートが占める。コミュを進めなくてもストーリー進行には問題ないが、特にパーティーキャラとのコミュは難易度高めのバトルを有利に進める助けとなる。
このあたりのシステムはペルソナ5などペルソナシリーズ共通の特徴とも言えるだろう。
日常パート→事件→ダンジョン捜索
基本的には日常パート→事件→ダンジョン捜索のパターン繰り返し。
先にペルソナ5をプレイしていたが、意外にもペルソナ4と同じシステムだった。日常パートの中で失踪事件が起きてマヨナカテレビというダンジョンの中に捜索に行く。これには解決しないとならない期限があって、それまでに日常パートでコミュを進めて味方のサポートを強化したりする。
人間パラメーターも上げないとコミュを進めることができなくなるのでやるべきことは多いが、マップはいくつかあるものの、日常パートは学校や商店街などで地味な作業が続く。4月~12月くらいまでは基本的にカレンダー通りに日常が毎日繰り返される。
ダンジョンは自動生成タイプ
捜索するダンジョンは見た目こそ毎回異なるが自動生成タイプ。ペルソナ5で言えばメメントスのようなタイプ。
多少の仕掛けがあるダンジョンもあるものの、似たような作りの迷路を総当たりで進んでいく。1つのダンジョンは10階層で構成されていることが多い。ペルソナ5みたいなギミック満載のも嫌だが、ペルソナ4のダンジョン捜索は作業感が強い。宝箱も敵もいない長い通路を先まで行って引き返す・・・というパターンも多いのが辛い。
ED条件分岐はわかりづらい
攻略情報なしだと、真EDに辿り着くのは難しい。
最終日に挨拶回りをして「ここには用事がないはずだ」というメッセージが出るような、本来は行かなくても良さそうな場所を2回選択しないとならない。それまでの流れでも「事件の元凶を倒した」的にハッピーエンドを思わせる展開なので尚更。
事前にアニメ版やプレイ動画を見ていたので知っていたが、ゲーム本編の流れから言うと、かなりポッと出感のある真の黒幕といった所。最序盤を除けば絡みがほぼなかった人物だけに攻略情報なしだと普通のプレーヤーは気づけないのではと思う。
ペルソナ4はアニメ版がオススメ
先にアニメ版を見ていたので、アニメ版でストーリー完全ネタバレだったが、アニメ版はクオリティや演出が良いのでオススメ。U-NEXTで配信している(記事執筆時)。
ただ、アニメ版→ゲーム本編だとストーリーや人物がそのまんま100%ネタバレ状態なので、コツコツ地味な作業が長時間続くゲーム本編をやるのは辛いかもしれない。
新キャラなどが追加されているアッパーバージョンの「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」もあるが、新キャラが好みでない場合でPS2のプレイ環境があればオリジナル版もオススメ。周回プレイしないとコミュなど全部の要素は楽しめない作りになっているが、ペルソナ5と一緒でシーンの完全スキップがないのは辛い。
というより、個人的には新キャリのマリーがペルソナ4の絵柄的な意味での世界観から浮いていると思うので、マリーがいないオリジナル版の方が好き。完全版商法も好きじゃないしね。