
夏には人の背丈を軽く超えるほどに成長する
全国の線路際に並ぶ鉄道草と呼ばれる雑草の一つがヒメムカシヨモギだ。田舎の駅だったらホームのド真ん中に、アスファルトを突き破ったように生えていることも珍しくない。
ヒメムカシヨモギは鉄道網の整備と一緒に日本中へ広がったらしく、今では国道沿いでも住宅街でもショッピングセンターの脇にも、普通にどこにでも生えている。背が高くて邪魔なうえに、種の量が天文学的で繁殖力が狂っている。
家の敷地に入り込んだらどこまでも面倒を押し付けてくる雑草だ。
目次
原産地と日本で爆発的に広まった理由
ヒメムカシヨモギの原産地は北アメリカだ。
外来種として日本に入り込んだあと、鉄道網の整備に合わせて全国へ広がったという。線路際は鉄道会社の管理が追いつかず、付近住民も立ち入りできない。乾燥していて痩せた土地でも平然と根を張るこいつにとっては最高の繁殖地だった。
人間が手を出さない区画を足場にして勢力を拡大し、今では鉄道から離れた場所でも普通に見かける。侵略雑草の典型だ。
見た目と性質がとにかく厄介
ほんの2~3か月で棒みたいに背が伸びる。
成長が速いから油断すると人の背丈を超えて2m以上に巨大化する。茎は硬くて抜くときに嫌な臭いと感触が残る。葉は触るとザラつく。見た目も触感もストレスを与えてくる。視界に入ってくるだけで邪魔だ。
天文学的な種子量と異常な繁殖力
こいつの繁殖力は常識を超えている。
撒き散らす種の量が天文学的で、風に乗ってどこまでも飛ぶ。数が多すぎて防ぐという概念が成立しない。根付いたら周囲を自分の縄張り扱いして広がる。増える速度が速すぎて、まともだった景観が一瞬で壊れる。
線路際でも国道沿いでも生える異常な生命力
砂利でもアスファルトの割れ目でも、土があるかどうか怪しい場所でも平然と根を張る。
線路際であれだけ生えている時点で生命力はお墨付きだ。鉄道草と言いながら、今でも国道沿いでも普通に生えている。駐車場でも庭の端でも、あいつは勝手に縄張りを広げる。侵入者という言葉が一番しっくりくる。
駆除しても残骸が巨大で処理が面倒
成長した後だと手遅れになることが多い。
抜いた残骸が大きすぎてゴミ袋に収まらない。乾くと茎は木のように固くなる。そのへんに放置しても簡単には土に分解される気配がない。抜くだけでも大変なのに処理しているこっちが馬鹿みたいに思えてくる。
途中で枯れて倒れながら種を撒く迷惑行動
こいつは全力で伸びたくせに、途中で枯れたり倒れる場合がある。十分に根を張れる場所じゃないのに全力で伸びたからだ。
台風や大雨の後に倒れていることが多いが、しかも倒れた状態でも種を撒く。嫌がらせのために生きているのかと思うほどの行動パターンだ。
ヒメムカシヨモギは全国を支配している
ヒメムカシヨモギは鉄道風景にあると絵になるという場合もあるにはあるが、典型的な迷惑雑草だ。
街中では特に線路に近い場所で目にするが、家の敷地に入ってきたら即処理しないと後悔する。放置した瞬間に全てが支配される。







