JR埼京線は長らく首都圏の通勤路線の中でも混み合う路線として悪い意味で有名。
先日、仕事の用事で通勤時間帯の埼京線に久々に乗る機会があったが、帰宅ラッシュの都内から大宮方面の通勤快速は混みっ混みで冗談じゃなく、乗れねえっての・・・。
コロナ在宅はどうなったんだ! 20年前と全く変わってないがJR東日本は20年何やってるんだろう~と鼻がムズムズしてしまったのである。
そんなクソみたいな埼京線沿線に20年も住んでいる筆者が埼京線が混み合う理由を肌感覚で語ってみようではないか。
車両本数が都心の通勤路線の割に少ないから
埼京線は東京都心から郊外のベッドタウン、いや人口120万人の政令指定都市に向かう通勤列車としては短い10両編成である。
埼京線は東北新幹線を建設した時の副産物として生まれた経緯があるし、1Kmほど東側に高崎線や宇都宮線、京浜東北線の大動脈が走っているから、あくまでバイパス的な役割で生まれたのであろう。
地方だったら10両編成なら十分だとしても、本格的な首都圏の通勤路線としては、ちと弱っちいインフラなのである。
渋谷、新宿、池袋などの巨大ターミナル駅を経由するから
東京都心部では地方在住者でも誰もが名前くらいは聞いたことがあるであろう、渋谷、新宿、池袋などの日本最大級の巨大ターミナル駅を結ぶのが埼京線。弱っちいインフラのくせに・・・である。
このエリアは山手線も並行しているが埼京線は快速列車的な性質があるから、通勤通学での利用者が集中しがち。
東京駅側だと京浜東北線や上野東京ライン、新幹線、地下鉄などオプションが充実しているが、新宿側の路線はオプションが少ないので需要に追い付いていないので埼京線は混むのである。
快速も各駅も湘南新宿ラインも同じ線路を走るから
元々弱っちいインフラのうえに、湘南新宿ラインも都心部では線路を共有するのが埼京線。
長距離を走る湘南新宿ラインの遅延の影響を受けて、混みっ混みの埼京線がさらに混みっ混みに進化するわけである。
特に通勤快速が混み合うが線路的に増発できない
埼京線は厳密には大宮~大崎の区間を指すが、お台場を経由して新木場までを結ぶ「りんかい線」と、大宮~川越という元々は長閑な田園地帯で路面電車が走っていたような川越線の区間もひっくるめて埼京線なのである。
通勤快速は新木場~川越までを走ることが多いが、川越線の日進~川越の区間は線路が単線である。
上下線のすれ違いの関係で特に混み合う通勤快速は20分間隔くらいになってしまうが、増発は線路を複線にしないとならないため無理。
池袋~赤羽の間に板橋や十条といった、いかにも下町という感じの駅があるが、通勤路線としては新しい路線だけに土地問題があって線路改修などの根本解決ができないのであろう。
解決策は大宮~東京都心方面は高崎線や宇都宮線を利用すること
埼京線沿線に20年住む筆者はどうしているかというと、東京都心方面に通勤する場合は埼京線を使わず、大宮から東京駅方面は絶対に高崎線か宇都宮線か京浜東北線を使うのである。
会社や自宅の最寄り駅によってはどうしても埼京線を使わないとならない場合もあるかもしれないが、高崎線や宇都宮線や京浜東北線が並行している区間(東京都心~赤羽~大宮など)は絶対に埼京線に乗らないほうがよい。
20年経っても全く改善がないので、今後も半世紀くらいは改善など望めないであろう。
あんまり言っちゃいけないことだが、埼京線は繁華街や若者の多いエリアや下町を通るので、客層も悪くて車内トラブルや、ストレスも大きい。
日中のすかっすかの時以外や、ルート的にやむを得ず乗らないとならない時以外は無理して乗らないようにしている。
以上、何の役にも立たなかったら申し訳ないが、高崎線など東側の路線の方が何倍も快適なので埼京線などできり限り乗らない方がよいというのが20年かけて導き出したファイナルアンサーだ。