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【ノウハウ】信用取引を2カ月くらいやってわかった使いどころと注意点

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株の信用取引を2カ月くらい実際にやってわかったを色々と書いてみる。

以前も初心者向けに信用取引のメリット、デメリットを書いたが、それよりも少し突っ込んだ内容。主に「信用取引をこれからやろうかな?」と迷っている子羊向け。

信用取引にも種類が色々ある

信用取引にも色々あるが、6カ月以内に決済する「制度信用」というのがスタンダード。これは取引所が上場銘柄の中から選定していて、投資家保護のため(たぶん)にある程度の安定感がある大手企業等の銘柄でしか取引きできない。

それ以外に証券会社が独自に行っている「一般信用」というのがある。楽天証券の場合は決済期限が無期限のものと、14日、1日(当日決済)が用意されている。それぞれに手数料などの条件が違う。無期限のものが安心と思ってはいけなくて、信用取引はポジションを持っている間は延々と金利や様々な手数料がかかるので注意。

もちろん、手数料以上の利益が出れば相殺されるからまだいいが、想定しているのと逆に相場が動いて損失が出た時は、損失に加えて手数料類を払わないとならない。この手数料は「現金」で払わないとならないので、口座に現金が足りない場合は入金を要求されることになる。

信用取引は基本的にデイトレード向け

しばらくの間、現物取引のみでコツコツと利益を上げてきた筆者からすると、信用取引での金利や各種の手数料は意外とバカにならないと思った。

ざっくり言うと、20万円分(2,000円の銘柄×100株)のポジションを1~2週間持ったとして500円くらいの金利がかかる。1カ月経過すると、さらに事務所数料だの、よくわかんらない「何とか料」が加算されたりする。その程度の期間でスイングトレードや短期トレード中心にやってたとしても、なかなかバカにならない金額と思った。

そうなると、金利を少なくするためにもできるだけ短期間、短時間で勝負しないとならない。つまり、デイトレードだ。

楽天証券はじめ、主要なネット証券はデイトレード向けのプランが用意されている。楽天証券の場合は「いちにち信用」というやつで、これを適用して取引すると手数料を抑えることができる。但し、必ず当日中に決済しないとならないので、万一、決済しなかった(できなかった)場合は高額なオペレーター対応の手数料を払わないとならない。

メリットはレバレッジ、空売り、ループトレード

なぜ人は金利などの手数料を払ってまで信用取引をやるのかという3つのメリットがあるから。それぞれを解説する。

約3倍のレバレッジ

現物株だったら、100万円の資金なら最大で100万円分の株が買えるのみ。損失が出れば購入した資金から引かれるだけ。至ってシンプルだ。

信用取引だと最大で担保として差し出す資金量の3.3倍まで取引ができる。と言っても、ぎりぎりまでポジションを持つと少し損失が出た時点で追証という「保証金を増やせ!」とい警告が出てしまうので、せいぜい資金量の2倍くらいまでが安全。

もっと言うと、新興市場の銘柄とかだと1カ月程度でも株価が半分以下や2倍以上になったりするのは珍しいことではないので、それなりにリスクコントロールや株価の値動きがわかる人じゃないと危険と言えば危険。

担保として差し出すのは現金以外にも、代用有価証券と言って塩漬けになっているような所有している現物株や投資信託なんかでも80%として評価して貰える。

と言っても、損失が出た場合には現金で支払わないとならないので、代用頼みなのも危険と言えば危険だ。信用取引で損失が出た上に、損失が出ている塩漬け株を現金化しないとならなくなったら、2重で損失が出てしまう。

下落トレンドでも利益が出る空売り

俗に空売りと呼ばれているのは信用売りのこと。つまり、売りポジション。

下落トレンドで現物取引だけだと手の出しようがないので、ある意味で空売りは信用取引最大のメリットとも言える。但し、落とし穴も色々あって、買いポジション以上に様々な手数料がかかる。みんなが空売りしたくなるような銘柄は手数料が高かったり、新興市場の銘柄などは空売りに対応していないことも多い。

最大の落とし穴は損失が青天井ということ。買いポジションなら最大の損失は1円になるだけだが、ビッグニュースなどで急騰したら目も当てられない。長期間保有するのはリスクが高すぎる。ポジションを持った時点で逆指値でロスカットポイントを決めておくと良いだろう。筆者も「えっ?」と思ったことがあるが、逆指値は意外と設定が難しくて間違いやすいので注意。

ループトレード

ループトレードとは回転売買とも言われ、同日中に同じ銘柄を何度も売買すること。デイトレードでは多用することも多い信用取引ならではのテクニック。

例えば、500円で買った銘柄が520円になった時に利確したものの、さらに上昇を続けている場合に、525円あたりで買い直して540円で売るようなのがループトレード。現物株では同じ資金で同日中に同じ銘柄を売買することは法律で禁止されているので、これを現物株でやろうとすると資金量に余裕がない状態だと警告が出てしまい売買できない、

ところが、信用取引ではループトレードが認められているので、目を付けた銘柄が上がり続けている場合なんかにループトレードを仕掛けることができるのだ。そんなおいしい銘柄が目の前にあればだが。

信用取引の注意点、信用取引の罠

信用取引をやったことがない頃は、ちょっとリスクが増えるだけでデメリットは大したことないかも、と思っていた。

でも、2カ月くらいやってみると以下のようなことがわかった。何事もやってみないとわからない。

信用取引も普通に塩漬けになる

言っている意味がわからないかもしれないが、現物株と同じように、ロスカットポイントを決めておかないと、普通にロスカットするタイミングを逃して塩漬けになってしまうということ。

信用取引をやるからには、現物の時より少し金額の大きい銘柄を買ったりするわけで、その金額は現物株より大きい。つまり、損失が大きくなる可能性を内包しているわけだ。現物株で安い銘柄ばかり取引していた感覚からすると、1万円や2万円の損失にビビッてサクッとロスカットできなくて、塩漬け多数になってしまう。

しかも、現物株と違って毎日、金利などの手数料がかかる。段々と気持ちが相場に支配されてしまい、日常生活が楽しめなくなってしまった。現物も塩漬け、信用取引も塩漬けじゃ、もはや自分自身が塩漬けになってしまう。

結局、切るに切れなくて「現引」という現物株として引き取ることにした。これなら最初から現物として買っておいた方が手数料を払わないで済んだ。

対策としては、ロスカットポイントを明確に決めておくことと、そもそもデイトレード中心に行うなど運用ルールを改善することだ。

空売りのハラハラ感は精神的に良くない

下落トレンドでも戦えるのは信用取引の魅力。ならば下がりそうな銘柄を空売りしよう! と思ってみたものの・・・。

ほんとの「〇〇ショック」系の下落なら確実に利益が出せるのかもしれないが、株価というのは上がったり下がったりする性質がある。ある銘柄の決算が悪かったとして一時的(前場の1~2時間程度とか)には下落したとしても、下落したら下落したで「お買い得感」が出てくるために、買いたいという人も増えてくるのだ。

機関投資家なんかが大量に買うと一気に元の株価に戻されてしまう。そこを堪えてさらにもう一度下がってくるのを待つ・・・というのも方法だが、その間にも金利がかかる。好材料なんか出てきたら目も当てられず、空売りしたつもりが損失が出るだけになってしまう。

値上がりを予測するのも難しいが、値下がりを予測するのもまた難しいのだ。

まとめ 信用取引は借金しているのと同じ

言いたいことはこれだ。証券会社も商売だから、はっきりそうは言わないものの、現実的に信用取引=借金でやる投資だ。

現物の塩漬け株を代用有価証券として使ってたりすると、証券口座に1円も現金がなくても取引できてしまう。それも3.3倍のレバレッジをかけられるので、代用有価証券を全部処分したとしても、払いきれないくらいの損失が出る場合もある。

実効レバレッジを1倍以下に抑えたとしても、代用有価証券で損失を払わないとならない事態になったとしたら、その投資計画は全体を見直さないとならないだろう。全財産をかけてやるような投資はやってはいけない。いつでも現金で全部引き取ったり、損失をカバーできるレベルでやるべき。

信用取引をやるなら、きっちりデイトレードでその日のうちに決済するなどルールを決めておくべきだ。少なくとも、現物株で塩漬けを持っているようなルールの甘い人がやるべきでないだろう。

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