PS3「トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜」のゲームレビュー、クリア感想、ネタばれあり。独断と偏見で個人の感想。
トトリのアトリエは、わけがわからないくらい沢山あるアトリエシリーズの中でも最高峰に位置する作品。
単純に「トトリが好きだから」というのもあるけど、独特の緩い雰囲気や百合要素(レズ)や微エロ要素など、後のPS4などのシリーズにはないほどの高水準なレベルでまとまっているのが特徴である。
あくまでも個人的な感想なので「トトリが好き」という点での高評価なのはご了承頂きたい。
また、繰り返しになるが壮絶なネタバレがあるので未プレイの人は要注意。
ゲーム自体はアトリエシリーズの中でも高難易度
ゲーム内の時間で6年くらいがプレイできる時間。
「6年もあるならラクショーでは?」と思うかもしれないが甘い。
まず、1周目だと敵は全体的に強いし、後の作品みたいに難易度設定はないので、かなりシビアなバランスになっている。装備品を作るのが大事だが、資金もかかるし、敵が倒せなくて思うように進めない場合も出てくると思う。
4年くらいの間、最初の大陸でやるべきことをやって、しかるべきタイミングでなるべく早く船を作って片道30日くらいかかる航海をして、母親が旅立った大陸に訪れなくてはいけない。しかも、これが何往復かしないとならないから、日数は余裕を見て置かないと時間切れになってしまうかもしれない。
南国風の島があったり、まさに「大航海」なので、旅をしている感じは後の「フィリスのアトリエ」に近い。但し、マップの移動システムは一般的なアトリエと同じ。
トトリのアトリエの魅力1~ストーリーが良い~
アトリエシリーズは目的がはっきりしていなくて食いつけないものも少なくはないが、トトリのアトリエには行方不明の母親を探すという大きな目的がある。
錬金術士としての腕を磨きながら、はるばる航海して辿り着いた先には、かつて母親が訪れたという村があった。
しかし、そこにあったのは母親の名前が刻まれた墓。
4~5年くらい準備して船を作って、片道30日かけての結果がこれである。トトリに釣られて涙したプレイヤーは多いことだろう。
これだけだと不完全燃焼を起こすだけだが、エンディングは数種類ありトゥルーエンドの条件を満たすと・・・詳細はスタッフロールを最後まで見てみよう!
トトリのアトリエの魅力2~音楽が良い~
アトリエシリーズは音楽の評判が高いのはいつものことだとも言えるけど、トトリのアトリエは特によい。
どのくらい良いかというと、BGMを変更可能な後のアトリエシリーズでは、常にトトリのアトリエのBGMに設定しているくらいだ。
アトリエのBGMをはじめ、戦闘の曲も全部トトリのにしている。
トトリのアトリエの魅力3~イベントやキャラが良い~
ストーリー後半でトトリの姉のツェツィと辺境の村から勝手についてきたピアニャの絡み、ロロナとトトリの絡みは必見イベント。
しかも、それはサブイベントなどではなくて、れっきとしたメインストーリーとしているイベントである。
ピアニャは後の「ルルアのアトリエ」でルルアの師匠になる少女である。
トトリのアトリエの魅力4~豊漁際という名の水着コンテスト~
これもストーリー後半のイベントで、発生条件などがややわかりづらいが、トゥルーエンドを目指している人はぜひ見ておきたいイベント。
ストーリー序盤から「ヘタレ」と言われる馬車を運用しているペーターが主催するイベントで、あるタイミングで若くて美人な女性を8人集めろと言われる。
頑張っても7人しか集めることはできないが、13才のトトリも参加することになる。
アイコンが魚マークだったり、航海をしたり、何かと魚や海に関わるトトリのアトリエだから、何か出店的なまともなイベントかと思ったら、単なる水着コンテストなのが笑える。しかも、他のイベントは一切出てこない潔さ。
ペーターのコメントはかなりゲスいものが多いが、ここまで尖った展開は他のアトリエシリーズではありそうでないイベントと言えるのではないだろうか。発生条件やタイミングは難しいので注意は必要。
2周目以降の周回プレイがオススメ
2周目は装備品や資金を引き継ぐことができる。
戦闘がラクショーになるのでイベントをじっくり楽しみたい場合は2周目からがオススメ。
前作のロロナのアトリエが緩いバランスだったこともあって、反動で難易度高めという説があるけど、2周目で戦闘難易度さえ克服できればイベント満載で楽しいゲームであることは間違いない。
なお、プレイしたことはないがトトリのアトリエはVITAやPS4にも展開されている。PS4版はツェツィとかDLCキャラも含まれているらしい。今からやるなら、こっちのがオススメかな。