レビュー

コネタ

【ネタばれレビュー】夏の庭 The Friends 小説&映画レビュー

湯本香樹実さんの『夏の庭 The Friends』という小説&映画のレビュー。

当サイトとしては珍しい(?)、急に思いついたかのような小説&映画のレビューだ。ネタばれあり。

実際のところ、25年くらい前のリアル中2くらいの時、当時、ベネッセコーポレーションの進研ゼミを受講していたのだが、その中で夏のお薦めの本みたいに紹介されていたのだ。小中学生向けの小説だろう。今でいうライトレベルとかではなくて、児童向けの小説。夏だから、なぜだか急に思い出したわけだが、この作品は色々な賞を受賞していたり、映画や舞台にもなっていたらしい。

リアル中2の時にどんな感想を持ったか覚えていないが、いい歳した大人になってから読んでみよう、鑑賞してみようと思った。

小説の感想、ストーリー

小学生3人組の話。ジャンルで言えば児童文学というものなので、今どきのライトレベルなどにありがちな恋愛や美少女、異世界とかの話ではない。

『人間は死んだらどうなるのだろう』という誰しもが考える問題に向き合うストーリー。近所に住む老人を監視することがきっかけで交流を深めていくことになる。前半はコミカルで軽いタッチ。昔読んだ時はそのあたり記憶まではあったが、中盤以降からは戦争や生き別れの元嫁などの話になっていく。

当時の進研ゼミが言うように夏に読むとどことなく爽やかな小説だ。

映画版の感想

映画化しているのは最近になって知った。

早速、手に入れて鑑賞してみた。原作は標準語で、特にどこが舞台とはされていなかったと思うが、映画版は神戸が舞台で関西弁(神戸弁?)となっいる。

小学生ら主人公や老人の風貌が明らかになるが、小説版で自分の中で作ってイメージとかけ離れていた場合、違和感を覚えるかも知れない。主人公らはかなり風貌も正確も個性的な子供たちで、老人も割と濃い感じ。

自分のイメージだと主人公らも老人も、もっと淡泊なイメージだった。特に老人は大人しい痩せ細った感じをイメージしていたので、違和感を感じた。そこは小説が映画化される時にありがちな問題だろう。

ゲーム

【レビュー】街作り箱庭ゲーム「Cities: Skylines シティーズスカイライン」

2020年においては街づくりゲー、箱庭ゲーの代表格とも言える「Cities: Skylines シティーズスカイライン」のレビュー。プレイ時間は10時間くらいで、やっと大体のゲームの全貌が見えてきた、くらいの時期のネタばれレビュー。

PS4などコンシューマー機にも移植されているが、Steamのセールで750円くらいで買ったSteam(Windows)版のレビュー。2015年のゲームだし、現代的なPCやグラボありのデスクトップPCなら、そこまで重くないのでSteam版がたぶんオススメ。Mac版は今の最新OSだと動かないっぽい。

PCというかSteamとかよくわからんっていう人は家庭用版がオススメ。

「A列車で行こう」ファンには馴染めない車社会がテーマ

Cities: Skylinesっていう箱庭ゲームはヨーロッパの会社が開発しているだけに、たぶんヨーロッパの大陸風な、高速道路ありきな街づくりがテーマ。あまりやったことないがシムシティシリーズを意識しているらしく、市長として市民生活の色々な問題を解決していくタイプ。

やることは、付近の高速道路につながる道路を敷いて、道路沿いに商業とか住宅とかを誘致設定する。A列車シリーズだとA列車で行こう6に近いのかな? 道路はA列車みたいに勝手にニョキニョキ伸びたりしなくて、プレイヤーが一本一本整備する。

水道、電力、ゴミ、火災、犯罪などの概念がある。道路、水道、電力は序盤では3セットなので同時に整備しないといけない。A列車シリーズで言う「厄介者」がものすごいあるイメージ。ただ、これはSteam版ではMODというチートみたいな機能をサポートしているので、無効にしたり簡単にできる。日本語化したり、勝手につく外国風の道路の名前も日本風にしたりできる。ワークショップというのがそれだが、再起動が必要になったり、Steamに慣れていないと少し手間取るかも、家庭版はやってないから知らない。

ここを最初にわかっていないと日本のアートディングが開発している箱庭ゲーム、A列車で行こうシリーズみたいな鉄道ありきな街づくりをイメージしていると、かなりのギャップを感じることになる。後半になると地下鉄や、鉄道も一応使えるようになるが、決して街づくりの中心的存在ではない。外部の鉄道を引き込むとかそんなレベル。

街づくりの課題が次々発生していく

A列車だと基本的に自分でやることを決めてひたすら街づくりしていく。対してCities: Skylinesは、ガイドみたいのが出て、これをやれ、あれをやれと指示される。RPGでいうとお使いゲーくらいなレベルで指示が出る。

指示がない時期でも次々と、水が足りない、電力が足りないなどの問題が発生するので、それを次々と解決していくゲーム。道路一本単位で自分で作る必要があるので、作業は細かくて、作り込むには時間がかかる。

MODを使えばお金を無制限にできるが、序盤はかなりコツコツしたプレイが要求される。コツがわからないとすぐ資金が枯渇する。

街並みはヨーロッパ風の低層建築がメイン

やりこみプレイとかは知らんが、A列車で行こう9みたいな高層ビルの摩天楼みたいな街並みというよりは、低層建築メインの街並みになるみたい。

鉄道網を張り巡らせてというよりも、高速道沿いの何もない平野にニュータウンを作る感じだからそうなるだろう。

グラフィックはそうでもない

Cities: Skylinesは海外を中心にプレイ人口も多くて、今でもアップデートされたりしているが、だいぶ前に発売されたA列車で行こう9とかの方がグラフィックは綺麗。Cities: Skylinesもズームで寄れば人が歩いていたり、消火活動していたり細かいが、街並み全体という意味ではそんなにグラフィック重視でもないのが意外だった。

シムシティシリーズが好きで、住民のお世話をしていくゲームが好きだったらやってみると面白いのではないだろうか。まぁ、Steamでセールなら750円くらいだしね。同人ゲームのノリで買える。

日本の高度成長期的な鉄道中心の街づくりなら、A列車シリーズが箱庭ゲーム一押しなのは間違いないが・・・。

自転車ノウハウ

【30泊!!】実売4千円のBUNDOK ツーリング テント BDK-17のレビュー

アマゾンで人気の格安テントBDK-17。自転車ツーリングの旅で実際に使用していたので、良いところ、悪いところ、知っている限り全部お話します!!

雨の弱さが気になる! 3年で30泊程度使用した感想

BUNDOK(バンドック) ツーリング テント BDK-17

アマゾンやホームセンターで実売4千円程度で売っているテントです。旅行記をお読み頂いた方にはバレバレでしょうが、何を隠そう、私も3年間で30泊くらい使いまくった、マイホームみたいな存在でした。

下記は一人旅、自転車ツーリング用として使用した感想です。

ここが素晴らしい!!

軽くて小さくて全部入り

自転車にくくりつけたり、大きめのバックパックに入れることもできます。収納ケース付きなので、徒歩旅とかでも使えます。これと寝袋だけ買えば、最低限、キャンプ泊で生存するためのものが揃います。

初心者でも設営可能

初めての人でも1、2回練習すれば、一人で15分くらいで設営できるようになるでしょう。慣れたら、薄暗い場合でも設営できます。設営はオーソドックスなタイプなので、入門向けでしょう。

意外と耐久性はある

正しい使い方をしているぶんには、少なくとも3年30泊くらいの使用には耐えます。ペグはすぐ曲がりますが、代用品はいくらでも手に入ります。

こりゃアカンわ~、という値段なりに駄目な点

雨の日は、かなり覚悟した方がいい

これに尽きます。初めてテントを買う方はわからないと思いますが、このテントはスペック的に耐水圧が低めです。大体、1~2時間くらい雨が降り続いたら、雨漏りしてくる程度のスペックです。

つまり、晴天専用と割り切る『レジャー用テント』でしょう。新品状態でも並みのキャンパーなら撤退する程度の雨が降った場合、テント全体から水が染み出てきます。水はけの良い場所に建てても、一晩中降るような雨だと、全方向から水が進入して洪水の恐怖に見舞われます。テントの中で傘を差し、一睡もできない夜を何度か経験しました。市販の撥水スプレーも試しましたが、改善しませんでした。台風接近の時は管理人さんが見かねて屋根付きの調理場に避難させて貰いましたが、ツーリングなどで悪天候でも絶対にテント泊するつもりの人にはお勧めしません。

前室とか色々

値段が値段なので仕方ないですが、細かい快適さはちゃんとした値段のテントに負けると思います。内部に小物入れのポケットが付いていますが、雨天時にここから雨が染み出てくるので、ハサミで切り落としました。広さは一人だとなんとか、2人だとかなり窮屈でしょう。170cm普通体型でも斜めに寝ないと少し窮屈です。

外観とか

一人旅の人間が行くようなキャンプ場を周りましたが、キャンプ旅に慣れている人は、有名ブランドのちゃんとしたテントを使っている人の方が多いので、並べられると、安っぽいというか、初心者的に見られてしまう場合があります。街に近いファミリーキャンプ場だと小さいテントの人は少ないし、山奥などの場末のキャンプ場だと上級者ばっかりですが、周囲を気にしない人なら問題ないでしょう。

最終報告→3年使って廃棄しました

4年目に状態を確認したら、地面に当たる部分が細かい穴が開いていたり、繋ぎを止めているテープが剥がれたりしていて、寿命だと感じました。元は余裕で取れましたが、3年30泊くらいが寿命でしょう。

すぐに元が取れるテントで、お金はないけどちょっと旅に出たいとか、ツーリングに興味が沸いてきた、という方にはお勧めなテントかと思います。デメリットの雨の弱さは、ちょっとワイルドな方で、少しくらい濡れてもいいやくらいの気持ちを持っていれば、乗り越えられなくもない壁です。基本的にテントは消耗品なので、1~2年くらい使う気持ちで、軽く買って軽く使うテントではないでしょうか。

以上、ツーリングキャンプの必須アイテム、BUNDOK ツーリング テント BDK-17のレビューでした。