北海道

旅モノ

地元を離れて20年経ち、次第に北海道に故郷感を覚えなくなってきた

あなたには故郷というものがあるのかどうか知らないが、私は日本の北海道のとある辺境の地で生まれ育った。

田舎なので周囲は視野の狭い頑固ジジイやイヂワルおばさんばかりだと子供ながらに思っていたものだが、それは日本人男性の平均寿命でいうところの折り返し地点付近である今現在でも変わらない。

人生折り返しにもなると若い頃とは社会的にも自分的にも否が応でも変わるものだが、北海道には思うところがあり、1年2か月ぶりに10日間の日程を予定して旅に出たのだが・・・。

まず京成スカイライナーが有料特急らしからぬ不快さ

北海道へは成田発の新千歳空港行きのピーチ航空を利用した。朝イチの一番安い便である。

昔は前日に空港に乗り込んで空港で過ごすというのもやったが、病気療養中の今の体力では無理。鈍行乗り継ぎでもギリギリ間に合うが、日暮里から成田空港までは京成電鉄のスカイライナーという有料特急を利用した。この方が時間的には余裕がある。

しかし、このスカイライナーという電車、まぁ不快であった。個人の感想であることは言うまでもないが、車両の設計の問題だと思うが、国際空港アクセス用で大荷物を持った人が多いというのに、小さいドアが車両の前方に一か所あるだけ。だから、乗り場は混雑する。

わけわからん外人とかもコロナ規制緩和(コロナ自体が緩和したわけではない)でボチボチ増えてきたから、いつまでも乗り場付近にいて乗ろうとしない人も多数いるし。

乗ったら乗ったで荷物が溢れかえっていて、我が座るべき指定席が外人の荷物置き場になっているのは呆れた。外人はデリカシーがないからか他人の指定席に荷物を置いていいものだと思う人もいるのだろう。世界は広い。

他人のスーツケースのせいで狭苦しい思いをするし、隣にいる社畜みたいな日本人サラリーマンはパソコンをカタカタうるさい。

移動中でも仕事をするくらいの、できるビジネスマンを気取っているのかもしれないが、移動時間くらいゆっくりできないようでは仕事ができない証拠である。プライバシーフィルターすら使わないから、横目で画面の内容が丸見えだし、訓練されていない社畜の見本でみっともなかった。

成田空港に着いたら着いたで、外人の女が荷物がない的に騒いでいる。ってか、俺の席に置きっぱなしの一見すると俺の荷物に見える他人の荷物がお前の荷物なんじゃねえの? と思ったけど、スカイライナーは追加料金払って面倒臭いだけの列車である。もう二度と乗らねえ。

コロナ禍のピークの時は割引とかやってた気がするけど、個人的には追加利用金払う価値は全くない列車である。

新千歳空港に着いたら大雨がJRが運休

北海道の主要な空港は、基本的にどこの空港も街まで遠い。

札幌近くの主要空港である新千歳空港はJRの快速エアポートで約40分もかかるが、それが最速の移動手段。バスもオマケ程度にあるけど、都心まで偉い時間がかかるので滅多に使わない。

しかし、この日は大雨のせいで朝市の飛行機でスカイライナーを使ってまで来たというのにJRが完全運休。いつ復旧するとかの案内もロクにないのでひたすら大物コンサートの時みたいに人が改札前に並んでいるだけという状況。アホか。

結局、午前10時前に新千歳に着いていたが、2時間半も待って12半くらいにやっと電車に乗れた。

これ、空港から街に向かうパターンだからまだいいけど、逆パティーンで空港に向かわないとならないパティーンだったら飛行機キャンセルしたり大事だろう。危ない。LCCだったらチケットガードとかのセコイ保険に入っておかないと、電車遅延では返金されないから大変だ。

久しぶりの札幌は感慨深くなかった

前日までは久しぶりに北海道に行けることで遠足の前日の小学生みたいにドキワクだったが、いざ来てみると何でもない街だった。

ここ数年の北海道のお約束で9月だというのに本州と変わらないくらい蒸し暑い。昔の北海道は夏でもからっとしていて、夜になると肌寒いくらいだったから、最近は日中は蒸し暑いし、夜も蒸し暑い。だめだこりゃ。

特に札幌の場合は首都圏と似たような店や街並みだし、グッと来るものなどあるわけがなかったのだが、それにしてもここまで感慨深くないのは己の心境の変化だろうか。人生前半と人生後半では、同じ街でもここまで感じ方が違うのだろうか。

結局、旅行を切り上げて帰ってきた

天候や体調面や家のことなど色々と気がかりなこともあり、本来は鉄道で一回りしてキャンプなども楽しめたらと思ったが、結局、帰りの飛行機を取り直して早々に帰ることにしたのである。

楽しくないであろう旅を続けるより、ささっと引き上げた方がダメージが小さくて済む、という人生後半戦だからこそできる判断である。

基本的には楽しくない旅行というのは存在しないはずだけど、体調や天候、様々な不安事項などが重なると旅行が楽しめるわけはないのであって、こういう判断も時に必要なのではないかなと思った。

札幌の街はわけわからない中国人や韓国人でごったがえしているし。コロナ禍のときはキレイさっぱりいなかったので街がすっからかんだったけど、賑わっているように思える札幌の街中は、実は中国人や韓国人の韓国客しかいないというのも泣けてくる話だ。

だいたい移動するのに金と時間がかかりすぎる

地元だからあえて悪いことを書くけど、北海道は無駄に広くて移動するのに金と時間がかかり過ぎる。

俺が愛して止まない第2の故郷と勝手に読んでいる沖縄だと、そもそも那覇空港から那覇の街まで歩いて行けるし、徒歩でも主要な町には十分に移動できる。

それが北海道となると、空港から街に出るだけでも大変。

街から街への移動となると半日がかりや1日がかりはザラ。交通費も万単位でかかる。アホか。

うまく割引切符やフリー切符を組み合わせればいいが、北海道の鉄道は山岳地帯を走るのが多くて、大雨や天候の影響で何日も運休する場合も珍しくない。

少し前も札幌から北見や網走を結ぶ石北本線が何日も運休していたし、広すぎて不便なのである。

道東のアクセスは以前は女満別や釧路にピーチが就航していたものの、徹底のうわさで運休しているし、10年前の不便さに逆戻りしてしまった。

故郷を故郷と思えるのは20年が賞味期限?

実際、故郷を離れて20年も経つと今住んでいる場所の方が愛着が沸くわけで、故郷など単なる観光地や知らない街でしかなくなる。

済んでいた時にどれだけ沢山の思い出や人との繋がりを作れたかにもよるが、大した大切なものがない場合は20年が故郷の賞味期限だろう。

そんなことを4万円払って学んだのであった。

自転車ノウハウ

北海道の自転車屋は冬は何をやってるの? という疑問にお答えします!

筆者は生まれも育ちも北海道だが、雪国出身じゃない人からこんなことを聞かれた。

「北海道の自転車屋は冬は何をやってるの? 出稼ぎにでも行ってるの?」

ああ・・・、そういう疑問が出るのも理解はできるけど、筆者が知る限りでは冬も普通に営業している。

ただ、雪国以外の自転車屋と北海道の自転車屋はそもそも営業形態が異なるという特長がある。以下は筆者の地元の田舎町にあった個人経営の自転車屋の例なので、すべてに当てはまるわけではないことをお断りしておく。

ストーブや除雪機など雪国特有の商売も一緒にやっている

正解を先に書いてしまうと、北海道の個人経営などの自転車屋は大体はストーブや除雪機など、雪国特有の商売も一緒にやっていることが多いと思う。

子供時代の記憶だと、本格的な自転車屋だけどテレビとか家電も扱っていたり、冬場でも商売が成り立つように扱っている商材が多いのだ。販売だけでなく、メンテナンスとか修理とか周辺の商売も発生するので、出稼ぎになんて行っている暇はないと思う。

札幌など都市部の自転車専門店だと違うかもしれないが、田舎だとそんな感じだった。

そもそも北海道(の田舎)では冬も割と自転車が走っている

雪が薄っすら積もっただけで大ニュースになる東京の人からすると想像もできない世界かもしれないが、生まれた時から雪があって当たり前の環境で育った人間からすると、ちょっとやそっと雪が積もったくらいだったら、自転車の走行は特に問題がなかったりする。(基本的には大変危険なので人に勧めているわけではない)

田舎だと高校があっても自宅から何キロも離れていて公共交通機関がなかったりするので、雪が降ろうと自転車で通学しなきゃならんかったりもするのだ。うん、筆者がそうだった。学校公式では禁止されていた気もするが、途中の施設で自転車を停められるような場所があって、そこで乗り捨てていた気がする。

雪国だって、人が歩けるくらいに常に除雪はされているので、大雪ゆ吹雪の日を除けば、割と生活のための冬だろうと自転車に乗る人はいるのだ。

そもそも雪があまり降らない地域もあるし

余談だけど、北海道といっても太平洋側の地域などは、薄っすら程度しか雪が降らなかったりする。新潟とか秋田とか青森とか、本州の豪雪地帯の方がよっぽと雪が降ると思う。

まぁ、札幌とか旭川とか観光客がよく来るような地域は雪が多いので、「北海道=どこでも雪がいっぱい」と思われがちなのは仕方のない誤解かもしれない・・・。

というわけで、北海道の自転車屋は雪国以外の人が心配するまでもなく、私が知る限りでは冬場も地域特性に合わせた商売をしつつ、普通に営業していることが多いと思われるでございます。例外もあるとは思うけど。

旅モノ

【2021年版】HOKKAIDO LOVE! 6日間JR特急乗り放題切符の旅行記

HOKKAIDO LOVE!というネーミングはアレだが、JR北海道の特急含む在来線6日間乗り放題で1万2千円という、他の青春18きっぷや北海道&東日本パスなど、似たようなフリー切符を粉々にしてしまうほどの破壊力を誇る切符。

2020年の夏~秋頃にも発売されていて使ったことがあるが、2021年の冬頃にも発売されている。

元々は11300円で鈍行7日間乗り放題の北海道&東日本パスで道内を旅行するつもりだったが、重度の鉄オタでない限り、鈍行だけで広い北海道を移動するのは路線によっては本数が少なすぎてしんどい場面もあるので、この切符が今期も発売されていることを現地で知って旅行プランを変えたのであった。

今回はその旅行の自分用メモとしての記録的記述である。ぜんぶで10泊11日。

行きはジェットスター

苫小牧あたりの上空から新千歳空港にぶっこむシーン

首都圏から北海道の移動は、LCC元年の2012年(?)くらいからは飛行機移動が主流。

それ以前は1日かけて首都圏から青森まで移動して、急行はまなすに並んで乗って札幌まで移動したものだが、北海道新幹線が出来てからは、急行はまなすも廃止で面倒臭いし、追加料金もかかるってことで、飛行機で行き来した方が時間もお金も得をする。北海道新幹線の部分が追加料金かかるし面倒臭いもん。

飛行機は第3ターミナルのジェットスターと第1ターミナルのピーチからの2択だけど、ピーチの方が日本の会社でリゾート路線を意識しているルーツがあるから、少し割高なことが多い。ピーチにしかない路線以外はジェットスターの方がほんの少し安いことが多い。

1時間半だし座席指定しなくてもいいかな? どうせ空いてるだろうしと思って、有料の座席指定はせずに数日前にオンラインチェックインしたら、なんと3人掛け座席の真ん中になった。以前は早めにチェックインすれば、真ん中には滅多なことではならなかったけど。

嫌がらせかと思ったが、最初から真ん中だとテンション下がるので追加料金払って窓側に指定し直した。後からでも座席指定できるので、とりあえず指定なしで予約するのもアリかもしれない。まぁ、東京(成田)~札幌みたいなドル箱路線だと、クソコロナの時期でもそこそこ乗客多いし。

さっぽろホワイトイルミネーション

とりあえず最初の宿泊地である札幌市内に移動。

大通公園や札幌中心部では、ホワイトイルミネーションなる伝統イベントをやっていた。思えば、2年前のコロナが流行り出した頃は、同じく大通公園で開催していた雪祭りが北海道におけるコロナの感染場所くらいにされていたのだが、今となってはどうなのやら。

宿泊したハミルトン札幌

札幌は2泊する予定だったのだが、HOKKAIDO LOVE!の有効期間が6日間で、元々使う予定だった北海道&東日本パスが7日間なため、札幌の宿泊日数を1泊延ばした。オホーツク地方までの移動で、普通列車だと大変だと思って旭川に1泊する予定だったのだが、旭川に1泊したところで旭川~遠軽方面の普通列車が相変らず酷いため、旭川はスルーした。特急オホーツクだったら3時間半で瞬間移動できるし。

最初はクチコミレビューするという条件で1泊2千円と格安だったハミルトンに宿泊。大通公園の西側の方で、市電がカーブして南に曲がる当たりの先。夜だと通りに面しているのに通り過ぎてしまうくらい薄暗くて、少し戻るハメになってしまった。

大きい病院があるので看病とかの人には向くけど、普通の観光客には中心部からは少し移動しないとならない。歩けるには歩けるけど。

3泊目は中島公園近くのリブマックスにした。1泊2550円。札幌のホテルはコロナもあるけど、観光客が少なくなると低価格競争が凄くて嬉しい。

なぜか円山動物園へ

時系列で言うと2日目。

特に予定なんかないけじ、ホテルの場所が割と西の方なので、円山動物園まで歩いて行けるんじゃないか? という気がして行ってみた。

そういえば、円山公園や円山動物園に行く時はいつもはドニチカ切符とかで地下鉄移動だった。歩いて行けるとは思わなかったけど、実際、大した距離じゃないし中心部からも一応歩ける距離だ。

円山動物園は大人800円。沖縄のこどもの国という動物園はクーポン使用で400円だから、2倍の値段ということになる。何回か来ているけど、ちょっと高い。クーポン類はなくて、WAONの電子マネーは窓口で使えた。

動物園マニアじゃないけど、円山動物園の特長としては若干斜面もあるけど、だだっ広い平地に檻とか屋内鑑賞施設があったりして、ホッキョクグマやヒグマなどの大型動物や、ペンギン、アザラシなど寒冷地仕様の動物などがいる。

ホッキョクグマはとりあえずマストだけど、高齢なので動きはゆったりしてたり寝ていることも多いかもしれない。

こちらはニホンザルのブース。ニホンザルの生息地は青森が最北端なので北海道にはいないから、本来より寒い環境で暮らしていることになる。

ニホンザルを見ていた思ったのが、このニホンザルたちは何万年かしたら日本人に進化したりするんだろうか? ということである。チンパンジーとかの方が人間に近いので、ニホンザルは人間にならない気もするが、こんな何もしないでもエサがポンポン貰える環境では退化することはあっても進化はしないだろうなと思った。

生き物というのは、何らかの困難を乗り越えるためであったり、必要に迫られて進化してきたのだろう。動物園の動物たちは何万年経っても進化しない気がする。

こちらは何万年か前に来た時にはなかった気がするアザラシがいる水中トンネル。人によってはインスタ映えする写真が撮れそう。

アザラシが泳いでいたりするが、昼くらいになってくると平日で寒いのに割と人が増えてくる。大学生くらいの女子集団がやってきて「私アザラシ大好き! きゃーきゃー」と大声で騒ぎ出してゆっくり見れなくなったため、他のブースに移動することにした。アザラシ好きなのは結構だが、静かに見れないのだろうか。勘弁してくれ。

円山動物園にはいつくか食事できる場所が園内にあるが、動物のウ〇コ臭い場所で食事する気にはならず、一通りの動物を見てから園を後にした。

なぜか円山登山へ

神社裏の観音様ゾーンが入り口

円山というと札幌ではオシャレスポット的な扱い(たぶん)だが、円山という地名なだけに円山という山が存在する。

標高225mで登山道が整備されているので、割と気軽に登ることができる。人生で2回ないし3回くらい登ったことがあるが、前回登ったのは確か10万年くらい前だった気がする。足が疲れそうだしどうしようかと3分悩んでから、せっかくだからと登ることにした。

初心者や幼児もOKというけど結構ガチな所もあるよ

登山ルートは2つあり、地下鉄駅など市街地方面に近い小さい神社(北海道神宮ではない)みたいな場所の裏側と、動物園の裏側的な場所。わかりやすいのは前者で、地元の登山に詳しい人なんかも神社側から登って動物園側に降りるコースを進めている。自分はノーヒントだったが、なんとなくそうした。

頂上に近づくとちゃんとした山に登ってくる感じがしてくる

円山登山道は神聖な場所なのかよくわからないけど、観音様で88か所設置されていて気にしなかったけど番号とかも振られているらしい。登山道は基本的に人間一人分の幅しかないし、200万都市近郊の山なので誰かしらと必ずすれ違うから、基本的な山のマナーでもあるのでトイレは事前に済ませておこう。

ある程度登ると札幌の街並みが見渡せる平地の小スペースに出る。久しぶりだったり初見だと「ここが山頂?」と思いがちだけど、山頂はまだ結構先だ。

いい感じに案内看板もあったが、時間や体力のない人はここで引き返すのも一つかもしれない。ここに来るのにゆっくり30分くらい。頂上まであと10分か15分くらい。

さらに登ると本当の山頂に到達する。

山頂はちょっとしたスペースになっている。季節外れだったりすると誰もいないかもしれない。札幌の街並みが見渡せるが、だだっ広い平面的な街に見えてしまう。中心部は10階建てくらいの似たようなビル、郊外は5階建てくらいの似たようなマンションが多いからかな。TV塔とかから見る街並みの方が好きかな。

札幌C級グルメ

C級という表現の是非は置いておくとして、普通の観光客はあまり食べないけど個人的に食べたかった料理を紹介。

半田屋のライスカレー

半田屋自体は仙台(たぶん)の大衆食堂チェーンで札幌にもある。関東でも見かけたことがある。

昔、半田屋でライスカレーを食べた記憶があるのだが、懐かしさで行ってみた。

半田屋というと「めしがいっぱい」なイメージだが、特別、ご飯が多いわけでも、カレーの味が昔の食堂的というわけでもなかった。市販のこくまろカレーあたりの安いルウのような味。350円くらいとそんなに激安でもない。

札幌中央図書館の食堂

本好きかどうかわからないけど、本好きが集う食堂。

大規模な改修工事とかがあったけど、ここは何にも昔と変わってないなぁ。カツカレーが人気でほとんどカツカレーしか食べた記憶がないけど、夕方の遅い時間に行ったため品切れ。

しかたなく野菜ラーメンの味噌を頼んだ。450円くらい。普通の市販の生ラーメンの味だけど値段考えると、まぁまぁな味。

やきそば弁当ミートソース風

ご当地やきそばのやきそば弁当にミートソース風と、ホワイトソース風が登場。

写真のはミートソース風だが、少し前によく売られていた札幌味噌ラーメン風とかより全然マシで、食べられる味だった。そりゃ、ミートソース焼きそばなんて北海道では珍しくても、新潟ではイタリアンという名前のご土地グルメだから当然か。

ホワイトソース風もあったけど具がほとんどなくて、ミートソースも具は少ないけれど、どっちかというとミートソース風の方が美味しい。

始発の特急オホーツク1号に乗る

札幌の3泊4日(ノープランだと意外と長い)の滞在も終わり、HOKKAIDO LOVE!切符を使って特急オホーツクに乗る。

昔は一日5往復くらいしていて夜行列車まであったけど、今は札幌から遠軽、北見、網走方面に直通する特急はたった2往復しかない。高速バスもあるし時代だから仕方ないにしても、函館方面とか釧路方面とか、稚内方面に比べて、車両がボロボロなのは冷遇され過ぎだ。赤字だから文句も言えないけど。

にしも、中島公園方面から札幌駅方面に朝早い時間に歩くと、飲み明かしたガラの悪い若者グループとかが路上を占拠していて困る。昔から変わらないんだよなぁ。

列車の中で色々作業していたら圧倒言う間に3時間半が経って遠軽に到着。

遠軽のメトロプラザが完成間近

遠軽では1年以上前から旧・中央病院跡地にメトロプラザという愛称のホールみたいな公共施設が作られている。

2022年8月にオープン予定だというけど、あの街の駅前一等地にそんな需要があるのかなと思うけどよくわからない。斜面になっている場所なので、メインの入り口は駅側じゃなくて南側というのが意外。

小中学校や高校の吹奏楽の発表会なんかでは使われるだろうけど、遠軽の規模では大物アーティストとかが来るのはあまりないと思うけど、どうなんだろうかね。

街の予算でショッピングセンターみたいの作るわけにはいかないだろうし、北見レベルでも駅前のデバートが潰れてしまうのだから、教育関連ということで無難なところに落ち着いたのだろうか。

「ふぁーらいと」とかみたいに数年で放棄されなければいいけど。にしても、この施設の建設で立ち退きになった店とか民家は複雑な気持ちだろう。公共施設建設に伴う立ち退きは淡々と事務的に金額が提示されて進められるらしいけど、断って居座ることもできないだろうし、駅前などの一等地や商業地に家を建てたりすると立ち退くことになった時が大変そうだ。

遠軽散策の記録

遠軽で一番好きな看板は湧別川沿いにある錆びたボロボロのこの看板だ。周囲の他の看板は割と新しく作り替えられたりしていて綺麗だが、なぜかこの看板だけ味がある感じが維持されている。

そして、太陽の丘から上に登った所にある見晴牧場に行った。昔、小学校の遠足で行った記憶があり、たぶん子供の足だと1日がかりの距離になる。

牧場というけど、馬や牛みたのは1頭も見かけないので今は牧場としては営業していないのかもしれない。磁気の問題かもしれないけど、太陽の丘は全体的にギリギリで維持されていて、昔はレストランとして営業されていたはずの立派な建物が放置されていたりする。

今では信じられないけど、太陽の丘には20年くらい前は普通にレストランなどが営業していたり、ニワトリとかのミニ動物園やミニ遊園地なものまであった。動物園なんかは少子高齢化で今では跡形もないが。

北見のいいちこハイボール責め

旭川~網走を結ぶ特急大雪

遠軽はホテルが高いし、町独自の補助金を使っても北見の方が安いので北見に宿泊した。

北見駅のクリスマスツリー

北見のホテルも補助金的なものがあるが、楽天トラベルなどの予約サイトと連携していて、何も手続きしないでも割引になるのがよい。その点、遠軽のは書類を書いたり、ホテルにハンコ押して貰ったりしないとならないから面倒で使うのが大変。

昔は東急デパート、今は複合施設的なパラボ

北見ではクラウンヒルズという安ホテルチェーンに泊るのだが、ここではいいちこハイボール責めにあった。アプリ会員でアプリクーポン提示で何と1泊あたり6缶まで無料で配給されるという。いや、6缶も飲めないし、頑張っても3缶くらいだった。味が1種類なのが辛い。

楽天トラベル ホテルクラウンヒルズ北見の予約はこちら

後述するが、最近はビジネスホテルが無料の酒を提供することがトレンドになっている気がする。そんなに旅先で酒ぱっかり飲みたいかなぁ。

これは北見駅の掲示物にあった「跨線テルファー」という昔の荷物を運ぶ装置らしい。テルハともいう。

北見のイルミネーションが結構ガチ

北見で思いがけなかったのが今の北見はイルミネーションに力を入れているということ。

北見駅の正面からまっすぐ行ったところにある北見赤十字病院前の公園(中央公園っていうのかな?)のイルミネーションがこのクラスの街としてはガチだった。

衰退する地方が多い時代の中で、北見は意外とオホーツク地方などの田舎から人口を吸い上げてか20年くらい前の昔よりも、むしろ発展している気がする。10年くらい前と比べても、イルミネーションなんて駅前にちょろっとしたものしかなかった記憶だし。

観光イベントだとか、焼肉の街とか、観光客向けにもアピールしているのがよい。

最近の北海道は温暖化の影響か知らないが、12月でもあまり雪が積もっていないことが多い気がする。昔は11月で真っ白になってた気がするけどなぁ。

網走~釧路、根室への旅

北見から網走は特急があるけど、そこから先は普通列車しかない。

特急は網走から先の釧網本線への乗り継ぎは考慮されていないので、普通に3時間くらい待ち時間があったりする。まぁ、街をぶらぶらして過ごせばあっと言う間ではあるのだけど、網走の街は線路の形重視で中心市街まで遠いのが難点。道の駅あたりが実際の市街地中心に近いのかしらん。

釧路、厚岸、根室は思い入れの深い地域なので、色々あったけど思い出は非公開ってことで。

厚岸ではイオンで厚岸産牡蠣とアサリが安く手に入った。ホテルの電子レンジで蒸して食べたが、普通に厚岸の旨い牡蠣だった。本物は現地で食べるに限るってことか。

釧路では夜にMooのあたりを散歩していたら、タンチョウや魚の絵柄のライトアップがあってビックリした。

微妙にオシャレスポットと化しているが、冬は寒くてじっくり鑑賞できないのが寂しい。

帰りは釧路発のピーチ航空。週3日運行とかになってるけど、こっちは座席指定しなくても3人座席に1人くらいの乗客数だったから窓際になった。

冬景色は好きだけど、あまり寒く無ければいいんだけどね。