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【株・FX】初心者がコツコツドカンをやらないために厳守すべきこと

株やFXの初心者がまず学ばないとならないのが「コツコツドカン」という言葉だ。コツコツドカンはその響きの通り、コツコツと積み上げてきた利益を一瞬でドカーン!!とでかい損失で溶かしてしまう現象だ。

ふーん、と他人事だと思っているコツコツドカン予備軍のあなた! そう、あなたのことですよ^^

むしろ、証券会社やFX会社が口座を作る時に「コツコツドカン」をわかりやすく説明すべきだと思うが、証券会社やFX会社はコツコツ手数料を払ってくれる人が大好きというだけなので、そこまで親切ではない。

ということで、代わりに「コツコツドカン」を回避する方法を自身の反省を踏まえながら説明する。

コツコツドカンが起こるプロセス

そこそこ株やFXを覚えて少額ながらも利益を安定的に出せる頃に起こりやすい。初心者+a(プラスアルファ)くらいの人に特に起こる。

割とポンポン稼げるようになったものだから、調子に乗って最初のビクビクしてた頃よりは、高額な銘柄や高ロットでポジションを複数持つようになる。「数打てば当たる」という発想だ。

当たるものもあれば外すものもあるという状態が続く中で、損切り(ロスカット)せずに含み損が出ているポジションを保持続ければ、いつかは抱えきれないほどの含み損となり「ドカーン!!」とやってしまうのである。

誰でも半分くらいは当たる

株もFXなど大抵の投資は「上がる」か「下がる」かの2択問題なので、そりゃ数打てば実力と関係なく、誰でも半分くらいは当たってしまうのである。半分くらい当たるのは、投資経験が上がってきたとかセンスがいいとかではなくて、そんなのは実力でも何でもないと知っておく必要がある。

安定的に8割くらいだったら実力と言えるが、半分くらいは全く実力がない初心者ということだ。半分すら当たらなかったら投資に向いていない。悪いこと言わないが破産する前に辞めた方がよい。

コツコツドカンを防ぐ方法

それは損切りを徹底することである。

日本株の場合で言えば、2021年現在のような世界的な株高の状態で保持しているポジションで数カ月単位で含み損が出ている場合、そのまま半永久的に上がってこない可能性が高い。年単位でポジションを持てるなら良いが、そうでない場合は早々に見切りをつけた方が「ドカーン」をせずに済む。

低位株の危険性については別記事でも述べたが、基本的に低位株は失敗する確率の方が高いギャンブルでしかない。オンキヨー株なんかが良い例で、いつか爆上げするんじゃないかと(上場廃止報道が出る少し前に一瞬22円以上になったが)ギャンブル的に投資した人たちが大勢いたことだろう。

しかし、現実は上場廃止で株価は1円まで下がる。紙切れ同然になってしまうのだ。低位株を買うのは宝くじを買うようなものと心得る必要がある。

コツコツドカンも投資を長く続けるなら一つの経験だとは言えるが、再起不能になるくらいなら早い段階で損切するに越したことはないのだ。

含み損=損失、投資の失敗と考えよう

日本が経済成長していた時代ならば、株は長期間保有してこそ儲けられるものだった。

しかし、日本の人口が減少に転じ、諸外国に比べて経済成長が見込めない中、含み損を抱えた日本株が近い将来に成長株に転じるだろうという淡い期待を持つつ、処分もしないで長期間保有するのは、控えめに言ってもハイリスクと言わざるを得ない。

コツコツドカンをやらないためにも早い段階での損切りが重要なのである。

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【初心者向け】信用取引を実際にやってわかったメリット・デメリット

何事も実際にやってみないとわからないということで、株の信用取引をやってみた。

本や証券会社の説明書きでは『わかるようでわからない』というのが正直で、信用取引って実際どうなの?と思って手が出せないでいる初心者の役に立てば・・・と実際の使用感をメモに残す。

信用取引を行うには

信用取引を行うには証券会社に信用取引できるように事前申し込みが必要。いつの間にか作られている人もいれば、よくわからないから放置してて作っていない人など様々だろう。

信用取引は名前の通り、それなりに信用のある人でないと審査に落ちて開設できない可能性もある。審査基準は1年以上の投資経験であったり、資金量(100万円くらい?)であったりする。

メリット1 資金の3倍以上で取引できる

いわゆるレバレッジ効果というやつがある。

一般的には、株の取引きは投資金額が上がれば上がるほど儲けるチャンスが増える。一つの銘柄あたりの購入株数を増やしたり、値幅変動が大きい傾向のある株価の高い銘柄を購入しやすくなるからだ。

証券会社によって異なるかもしれないが、例として楽天証券の場合は現金以外にも代用有価証券と言って塩漬けになっている株などを証拠金として差し出すことができる。但し、株を差し出す場合は時価評価額の80%として計算される。楽天証券の場合、最低でも30万円は現金や株を差し出していないと信用取引をすることができない。

30万円を差し出しているなら30万円の範囲内で取引をするなど、倍率がかからないようにすれば実質的なレバレッジはないので、空売りだけしたい場合などは使い方次第とも言える。

メリット2 売りポジションを持てる

いわゆる空売り。

現物では買いポジションしか持てないので株価が上がった時しか儲けるチャンスがないが、売りポジションでは逆に株価が下がった時に儲けられる。信用取引では下落トレンドの時も含めて、二刀流の投資ができるのだ。

『持っていない株をどうやって売るの?』という疑問が湧くかもしれないが、証券会社から借りて、利益が出るタイミングで買い戻すようなイメージ。買いも売りも出来るFXなど経験があるとイメージが湧きやすいだろう。

デメリット1 借金している気分になる

FXなどレバレッジのかかる他の投資もそうだが、実際の資金量より多く使えるのは借金しているからとも言える。

マイカーローンや住宅ローン、奨学金の類も明らかな借金なのだが、ちょっとした借金も気持ち悪いという人や、楽しむ範囲でやってるエンジョイ勢には向かない。

信用取引の手数料は細かく見ないとわかりにくいが、楽天証券の場合は買いポジションだと、基本的に年間2.8%金利がかかる。サラ金やクレジットカードのキャッシングは年利18%とかなので、それに比べたらずっと安いものの、お金を借りている以上は金利がかかるのだ。

買いポジションと売りポジションでそのあたりの扱いは異なるが、現物株みたいに塩漬けにしたり年単位で長期保有する用途には向かない。

デメリット2 株主優待が受けられない

信用取引で持ったポジションは、自分のものではなくて、あくまで他人様から一時的に借りた物。そのため、現物株と違って株主優待などの「The株主」のような特典は基本的に受けられない。配当金は配当金自体ではないが、それに相当するものが受け取れる場合がある。売りポジションの場合は逆に支払わないとならない。

持っている期間だけ金利もかかるし、あくまでも短期トレードで売買益を出していく用途に向くだろう。

デメリット3 細かい手数料が色々かかる

信用取引では現物株ではかからない細かい手数料が色々とかかったりする。

楽天証券の場合、料金体系は定額プランにしておけば現物株と同じ手数料体系なものの、細かく見ていくと事務手数料だの名義書き換え手数料だの、一回ごとの取引きや、保有している間は毎月かかるような手数料がある。

楽天証券もそうだが、松井証券やSBI証券なんかにもデイトレードプランみたいなのもあるが、自分でその日のうちにポジションを処分しなかった場合は高額な手数料がかかったりもする。手数料を含めたリスク管理や運用をガチでできる人向けだろう。

デメリット4 基本的に短期取引向け

デイトレードのつもりだったけど、ロスカットするタイミングを逃して塩漬けになってしまうパターンが多い人には向かない。

現物株なら資金効率が悪くなるだけの話だが、信用取引は基本的に6カ月で清算しないとならない。証券会社が独自でやっている期限がもっと長い一般信用というのもあるが、取引できる銘柄が限られていたり、金利が高めになっていたりする。

デメリット5 空売りの損失はどこまでも

基本的に買いポジションの場合は、その銘柄が倒産するという最悪の場合でも、その銘柄への投資金額がゼロになるだけ。

ところが、売りポジション(空売り)の場合の損失は果てしない。株価はどこまでも上がるからだ。ITバブルの頃の会社は株価が10倍や20倍に成長して今に至っているのも多いし、空売りの最大損失額は青天井なのだ。FXとかだとあまりにも円高や円安になると政府が介入するかもしれないけど、個別銘柄に国が介入することはないだろう。

ロスカットするスキルを身に付けていない人は絶対やるべきじゃない。

まとめ 信用取引のメリット・デメリット

今回は初心者向けに信用取引の実際がどうなのかを初心者目線で解説してみた。

一言で言うと、現物株でリスク管理しながら安定的に利益を出せる中級者向けだ。本も出しているようなバリバリの人でも信用取引は一切しないという人もいるし、少なくとも株をやり始めて数カ月とか、ビギナーズラックでちょっと儲けたレベルという人には、軽い気持ちで薦めることはできない。

個人的にはFXで散々経験したが、『買えば下がる』『売れば上がる』という現象は信用取引でも起こるので、信用取引を使うのは現物株でバリバリ稼げるようになってからでも遅くはないだろう。現物株でバリバリ稼げるなら、そもそも信用取引を使う必要もないと思うが。

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【約定→やくてい?】意外と間違いやすい『株』で使う基本用語の読み方まとめ

取引が確定する「約定」という言葉は、株をやっていると何度も目にするものの、半分以上の人が正しい読み方を知らないという。約定は「やくてい」ではなくて「やくじょう」と読むのが正しい。

日本では義務教育ではもちろん、高等教育でも一部を除けば、ほとんどの人は株式投資を学ぶ機会が一切なく社会人になる。そのため、いざ株式投資をやろうと思って入門書などを買っても、出てくる専門用語にふりがながない場合もあって、何となく自分なりに読んでいる個人投資家が多いのではないだろうか。

今回は初心者が間違いがちな基本用語の読み方をまとめてみた。

〇〇値

投資の世界でも分野によって異なるが、株の場合は「〇〇ね」と読むことが多い。

例 「始値(はじめね)」「終値(おわりね)」「安値(やすね)」「最高値(さいたかね)」「引値(ひけね)」など。

〇〇玉

信用取引で使う玉は「〇〇ぎょく」と呼ぶ。

「買いだま」「売りだま」と読みたくなるけど間違い。ヤクザ映画とかヤンキーとかが言う「あいつは大した玉だな」の「たま」ではないので注意。

例 「建玉(たいぎょく)」「買玉、買い玉(かいぎょく)」「売玉、売り玉(うりぎょく)」など。WindowsのMS-IMEでも変換できるので、実は一般用語やビジネス用語のレベルなのかしらん。

〇〇足

チャート関係でよく目にする足は基本的に「〇〇あし」と読む。

例 「日足(ひあし)」「週足(しゅうあし)」「月足(つきあし)」「1分足(いっぷんあし)」など。日足を「にっそく」と読むと説明している書籍等もあるものの、株の世界のプロたちは伝統的に〇〇あしと言う。