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【試される島】那覇から日帰りできる粟国島にソテツを見に行ってきたぞ

粟国島の港に停泊するニューフェリーあぐに

ずいぶん昔から旅行本(じゃらんとかではなくてエッセイ的な単行本)を読んで存在は気になってはいたが、未だに行ったことがない島。

それが粟国島だ。

粟国島は那覇の泊港から日帰り旅行できる離島としては、久米島の次にギリギリなところにある。

離島と言っても毎日出航する定期船があるのでアクセスが特別悪いわけではないが、沖縄に100回くらい行ったことがあるヘビーリピーターでも粟国島には行ったことがなかったり、離島を巡る派の人でも最後の方に訪れる人が多い印象がある。

訪れた時(2024年1月)は、島の観光施策か何かで那覇発の往復フェリーが6千いくらだったのが4千円台まで割引にされていたのも粟国島に行こうと思った理由の一つである。

粟国島に日帰りする旅行プラン

記事執筆時のダイヤとしては、那覇を0930に出航して2時間後の1130頃に粟国着、1400に粟国を出航するパターン。

当日の0730頃に粟国村の公式サイトで出航するか発表される。港に向かう前に必ずチェックするべき。

重要なので2回言うけれど、出航するかどうかは当日の0730頃に決まる。確実に欠航する場合は前日に発表されることもある。

船は1隻体制で運航しているため、急なメンテナンスが必要になると、その日については全便欠航することもあるのだ。

今回も急に「機関整備のため」という理由で欠航して、予定していた日よりも1日ずらして来島したのである。

島旅の基本ではあるが、スケジュールには余裕を持とう。

さて、粟国島に日帰り旅行する場合、島に滞在できるのは2時間弱となる。

「たった2時間の滞在でどうすんの?」という声が一部から聞こえてきそうだけど、個人的な経験では粟国島くらいの規模の島だと、2時間もあれば有名スポットのいくつかに訪れたり、島の雰囲気を感じることが十分可能だと見込んでいる。

ちなみに、鉄道の分野では「乗り鉄」と言って列車に乗ること自体が目的というジャンルもあるけれど、船旅にも同様のジャンルが存在する。

20時間以上もの長距離航路を乗って、目的地に着いたら数時間だけ滞在してすぐに戻りの船に乗るという楽しみ方もある。

2時間乗って2時間滞在するというのは、船旅のジャンルとしては至って普通なのだ。

ニューフェリーあぐにの雰囲気

さらば那覇よ(数時間後に帰ってくるけど)

2時間程度の乗船時間だけど、船は必要不可欠なものを中心に装備を固めた実用重視の印象。

前日が欠航していたので反動で人がいっぱいかと思っていたが、全然そんなことはなかった。

このあたり離島を結ぶ他の船もこんな感じだった気もするが、売店や軽食自販機などの設備はなく、ソフトドリンクの自販機のみ設置されている。

居心地は悪くない客室フロア

写真の客室フロアはテレビが2台設置されていて、それぞれが別の番組を流していた。

WiFiはないが携帯の電波はほぼずっと繋がる。充電設備は見当たらず。

オススメは天気のよい日なら断然デッキ。

椅子などの設備はあまり充実している方ではないが、一般客が上がれる一番上のデッキ(3Fかな)は解放感があってよい。

粟国島は試される島だった

「試される島」というのは筆者が感じた印象であって、公式が掲げているフレーズなどではない。

沖縄本島や石垣島周辺の離島は大体訪れたことがあるが、訪れたことのある島の中では、粟国島は試される方の島という印象を受けた。

「試される大地」が公式フレーズ(たぶん)の北海道を意識しているが、地面と空気は用意するけど、そこから先は自分で何とかしなさいという、本人次第な要素が強いわけである。

観光客や修学旅行生がどっと押し寄せるタイプの離島だと、観光産業が栄えているので心の準備を含めて、何も準備せずとも、観光団体の鬱陶しさを除けば、大体は島で快適に過ごすことができたりする。

そういう意味では粟国島は観光客や修学旅行生がどっと押し寄せるタイプの島ではないと思うので、観光プランや過ごし方は自分で考えなくてはならない。

粟国島での宿泊する場合は、個人経営の昔ながらの民宿が基本となる。

民宿が苦手な場合は1軒だけプチホテルという名の宿泊施設があるが、記事執筆時としては主要なホテル予約サイトなどからは予約できないので、電話などで自分で予約しないとならない。予算は離島なのでどこに泊っても那覇より高い。

なぜだか島に着いたら急に涙が滲んだ

粟国島の船着き場付近の様子

もうじき俺を乗せた船が港に到着する。

船は那覇を出航して2時間11分後、11時41分に粟国島に到着した。

初めて訪れる島だが、港の景色はどこか懐かしさや既視感を覚えさせるものだった。特段に涙もろいわけではないが、なぜだか涙が滲んだ。

日中20度くらいと、沖縄では一番寒い時期ではあるが、南国に照り付ける太陽が眩しかった。

粟国港では島の掟で往復の乗船券であっても、帰りも乗船名簿を記入して係員との対面での乗船手続きが必要。

散策に出かける前に名簿の記入を済ませておくと、気が少し楽になるかもしれない。

賑やかな那覇の泊港とか久米島のターミナルに比べると、粟国港は船着き場という印象が強い。

粟国島はソテツが沢山自生している

粟国島に行ったことがない人でも「粟国=ソテツ」というイメージを持っている人は多いかもしれない。

1億5千万年以上も昔から現在まで姿かたちを変えることなく生き延びているソテツは、他の樹木では育ちにくい厳しい環境でも生きられるという。

粟国島のソテツは数百年前に植えられたらしく、現在も島の至る所でソテツの雄姿を眺めることができる。

戦争の時の食糧難の際には実や芯は食料として、葉は燃料として利用されたらしい。

島にソテツが何本あるか数えようとしたが、無謀に思えて早々に辞めたというのは内緒。

滞在2時間でどこに行くことができるか

以前の自分だったら短い時間で行けるポイントを決めておいて「まず〇分でどこに移動、次は△△に×分で移動・・・」というふうに計画を立てていたものだが、広い地球と生きられる時間が限られている一人の人間としては、そのような行動は苦労の割には大した意味がないものであることに気づいた。

80歳で死ぬとして、地球上の隅々まで80年間で見て周れるかというと、多くの人にとってそれは無理なこと。

出来ることと出来ないことは、無駄な精神の葛藤を減らすためにも初めから白黒はっきりさせておいた方がよいのだ。

このケースでいうと、2時間で粟国島のすべてを見るのは80年間で地球上の隅々まで見るのと同様に無理なことである。

粟国島は西側は崖になっていて東側は浜になっているため、西に進むと上り坂になる。

今回のプランでは港の周辺を意識して見ることと、東側のヘビ公園と呼ばれる場所の付近、人間の活動の中心である中心集落の3か所を重点的に見ることにした。

東浜地区農村公園(通称・ヘビ公園)

Googleマップではヘビ公園としか載っていないが、正式には東浜地区農村公園というらしい。

2019年公開の粟国島が舞台の映画『洗骨』で使われた場所である。

洗骨は日本では粟国島など南西諸島の島の一部に残る風習で、人が亡くなったら土葬あるいは風葬して、しばらくしたら骨を洗って再度埋葬するというものである。

2022年にリニューアルされて現在の形となったが、以前はもっとヘビっぽい感じだったっぽい。

西の浜(ナビィの恋ロケ地)

ヘビ公園から少し歩くと西の浜という場所に出る。

ここは1999年公開の粟国島が舞台の映画『ナビィの恋』のロケ地だ。

ただ、立派な遊歩道と東屋があるものの、遊歩道の入り口は草木で立ち入りできる状態ではなかった。

粟国島はひょっとすると、特に意識して歩かなくても映画のロケ地巡りになる島のようである。

エキストラは村のスピーカーによって集められるという。

粟国島の中心集落

西の浜からさらに北上すると長浜ビーチ(ウーグ浜) というビーチに出るっぽいが、時間的に慌ただしくなってしまうので港方面に戻り、中心集落を目指すことにする。

ちなみに、中心集落を見学しても50分くらい余ったので、余裕のある人はウーグ浜まで行ってもいいと思う。フェリーに乗り遅れても責任は取らないが。

こちらは中心集落にあるAコープ。島に食料品などの買い物ができるスーパー的な店は3か所ほどあるがそのうちの一つ。

日帰りの場合は買い物している時間が勿体ないので、その手の離島買い物ツアーみたいな旅行でない場合は、必要な飲食物は那覇で事前に買っておくのがよいだろう。

飲食店もいくつかあるが、目に入ったものの範囲だと観光客向けのギラギラした店というよりは、島の人が普段利用している食堂という感じの所が多い。基本的に島の散策に時間を回した方がよい気がする。

中心集落には村役場や郵便局、教育機関などが集まっている。

写真の場所には保育園、幼稚園、小学校、中学校がある。それぞれ合体技みたいになっている。

自分は幼稚園の段階で行きたくなくて登園拒否していたが、ここに生まれた場合は10年以上も同じ場所に通わないとならないのか・・・と考えさせられる。クラスに気の合わない人間がいても10年くらいもずっと一緒ということだろう。

沖縄ではアメリカ統治時代の名残で公立の小学校と幼稚園は同じ場所でセットで運営されていることが多く、小学校の校長が幼稚園のトップも兼任していることもあるという。当時は小学校6年、幼稚園1年の計7年間が義務教育だったらしい。

島に高校はないので、中学を出たら那覇などに下宿することになるのだろう。

島を散策していて頻繁に見かけるのが税金を納めましょうという看板。

自分以外に観光客も地元の人も道で見かけることはほとんどなかったが、観光案内の看板も所々に設置されている。

観光客に至れり尽くせりというわけではないが、小さい規模の島ながら観光客を歓迎するムードは感じられる。

その他のおすすめスポット

粟国島を訪れて一番好きだったのはククヤガーという場所。

コミュニティバス「アニー号」でも訪れることができるが、港から西に歩いても10分かそのくらい。

入り組んだ地形だが各方面に行くことができる

粟国島のシンボルツリーとも言えるソテツも生えているし、入り組んだ坂が合流している交差点となっている。

どことなく、かつて歩いた大東京の渋谷駅近辺の道玄坂だとか、あそこらへんの光景とダブるところがあった。

当たり前のように地面にソテツが生えているのも、何とも言えない味わいや奥行を感じる。

粟国島に行く機会があったら、ぜひ訪れて欲しいスポットだ。

日帰り粟国島観光のまとめ

粟国島に観光で行こうか迷っている人の多くは、宿泊施設が民宿中心で敷居が高く感じてしまい、躊躇しているというのがあることだろう。

一般的な旅行ガイドなどでも、観光情報が少ないというのもあるかもしれない。

だけど、日帰りでも2時間もあれば意外と島の雰囲気は感じられるので、渡嘉敷島や座間味島には行ったことあるけど、次はどこの離島に行こうかな、なんて人は旅先に選んでみるのも有意義かもしれない。

注意点としては、船は1隻体制なので天候が良くともメンテナンスなどで急に全便欠航になる場合があるということ。

公式サイトの運航情報は必ずチェックするようにしよう。

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映画『ハクソー・リッジ』の舞台、沖縄の前田高地に行ってきたぞ

元々は偉い人の墓だった場所。写真は映画に出てくる崖ではない

2016年の戦争映画『ハクソー・リッジ』という実話を元にした戦争映画を最近になってネットの動画配信サイトで観た。

映画のネタばれも含むので、未視聴の方は注意。

その後に沖縄を訪れて、映画の舞台である前田高地に訪れてみた。前田高地は米軍側がハクソー・リッジと呼んでいた場所である。

映画『ハクソー・リッジ』の感想

わりと戦争映画はよく観るけど、『ハクソー・リッジ』の感想としては、戦争映画にしてはヤケに前半がホームドラマみたいだな~、大丈夫かこれ・・・と不安になったものの、不安になり切った頃合いにフルメタルジャケットを彷彿とさせる鬼教官的な場面が出てきて、じわじわと戦争映画の雰囲気になってきた。

そのへんの戦争映画と違うのは、主人公が良心的兵役拒否者であり、銃などの兵器を一切持たないということ。そのために周囲から嫌がらせを散々受けたりするのだけど、激戦地となるハクソー・リッジでは衛生兵として大勢の負傷者を運び出すヒーローであるということ。

第2次世界大戦を描いた洋画は沢山あるものの、日本の沖縄地上戦を描いたものは少ないような気がする。というより、個人的には初めて観た。

そもそも、ハクソー・リッジも公式のストーリー解説にはちょろっと書いてあるものの、“沖縄戦”を前面に押し出してはいないので、筆者も観るまで沖縄が舞台だとはわからなかった。

下で紹介するが現在の前田高地は公園的に整備されたり周囲が住宅街なので、映画の撮影はオーストラリアで行われたそうである。

ハクソー・リッジ(前田高地)へのアクセス方法

わりと最近になって再度焼失した首里城に比べると、マイナーではあるが浦添城があった場所であり、浦添城跡として整備されている。

数年前に首里止まりだったゆいレールが延伸して、そこそこ近くに浦添前田という駅が出来たので公共交通機関でのアクセスがよくなった。

このあたりは米軍も手を焼いた“高地”というだけあって、ゆいレールの延伸部分はまるでジェットスターのようなアップダウンだけど、偉い人の墓があったり、首里と並んで昔から由緒ある場所だったのだろう。

国道58号線だと浦添はちょろっと通過する程度に感じられるが、市役所などがあることから、古くからこのあたりは浦添の中心部だったのだろう。

割と本数が多いのでバスもオススメ

路線バスで向かう場合は那覇バスターミナルと具志川を結ぶ「21番」のバスに乗ると行ける。浦添大公園あたりのバス停で降りると徒歩で向かえる。

ちなみに、この路線はイオンモール沖縄ライカムの前にも停車する。

散策路の雰囲気

沖縄戦で破壊された場所なので構造物などは復元によるもの。

資料館は有料だが、外の散策路は見学無料。奥まった見学時間は日中だけなので、夕方に訪れるのはオススメしない。

散策路は南側の傾斜が緩やかな場所から作られている。

コロナもピーチアウト(たぶん)して連休中で沖縄に訪れる観光客は多いものの、この時の日本人観光客は自分を含めて5人しかいなかった。

対して、米軍にとっても激戦地で多くの死傷者を出した場所であることから、沖縄にいる米軍兵や米軍兵の家族の見学者が多かった。20人くらいはアメリカ人を見かけた。

アメリカで映画が作られるくらいだし、日本人よりもアメリカ人の方が関心の強い場所なのかもしれない。

復元された浦添ようどれ

散策路はそれほどの距離はなく、数分歩くと墓のような場所に辿り着く。昔の偉い人の墓だ。

徹底的に戦争で破壊されたので復元されたことなどが書かれている。

「ようどれ」とは沖縄の言葉で「夕凪」のこと。日中は心地よい風が吹く高台であり、夕方は風も静まり、沈む夕日を眺められる景色のよい場所に祀られているということだろう。

激戦の広場とハクソー・リッジの看板

散策路のさらに奥まった場所は地形が崩れていたりするから立ち入り禁止となっていて、自由に散策できる場所は限られていた。

高地を登り切った場所は広場のようになっていて、映画で描かれた北側の崖あたりから景色を見ることができる。

映画『ハクソー・リッジ』の舞台であることを示す解説看板

ここが沖縄地上戦で「ありったけの地獄を一つにまとめた」と言われるほどの激戦地だったとは、何も知らなければ想像するのも難しいくらいに長閑な場所だった。見学無料で連休中だというのに、観光客すらほとんどいない。

北側は実際には木が沢山生えていたりして、短時間で周囲を見た限りでは映画のような断崖絶壁のノコギリの歯(=ハクソー・リッジ)のような崖そのものは見れなかった。南側からポイントを押さえて見学すればそういう崖があるのかもしれないが、時間と体力や気力が減ってきて見学終了とした。

散策中に見かけた怪しい(?)謎の通信装置

今回の散策中に見かけた最も怪しい装置はこいつ。もしかして米軍が残していった戦時中の何らかの装置か?

「aruba」という聞きなれないロゴが見えるが、何の装置かわからない。

あとで調べてみたら公衆無線LANの装置らしかった。たまに屋外で無線LANが使える時があるけど、こういうのがアクセスポイントなわけね。

まぁ、観光地としてはマイナーかもしれないけど、ゆいレールの駅も近くに出来たし、比較的最近の話だし、日本の歴史や現実に触れたい人にはぜひ行って欲しいスポットだと思えるのがハクソー・リッジだった。

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海外では常識の「タバコくれ」攻撃を沖縄のアメリカ人から喰らった話

煙草のイメージ

最近は電子タバコとかもあるから減っているかもしれないけど、喫煙所での喫煙者同士のコミュニケーションでありがちなのが「ライター貸してくれ」とか「火あります?」とか、ライターの火を借りるというやつ。

友達とか仕事仲間とか顔見知り同士でもやるけど、その場に居合わせた他人でも暗黙のルールとして自然に行われている。

これは日本での話。しかし、海外では他人にもタバコそのものを貰う(集る)やりとりが常識に行われているという。

沖縄で煙草を吸っていたら外人が・・・

基本的に筆者は喫煙者ではないけど、旅先の沖縄本島中部の米軍基地が近い某ピザ屋の前で、雰囲気で1本だけ煙草を吸っていた時のこと。滅多に煙草は吸わない(今は完全に吸わない)のでとてもレアケースなんだけども。

若い(10代~20代前半くらい?)アメリカ人の二人組の男性が英語で何かを話しかけてきた。お世辞にて現役中学生より英語がわからんので、何言っているかわからんけど「cigarette」とか「You」という単語だけ聞き取れた。煙草のことで何かを聞かれているっぽい。

「ここは煙草を吸っちゃいけない場所だぜ、あんた何考えているんだ?」とか「煙草が健康に与える影響とかわかってんの?」みたいなことを言われているのかと思って焦った。

いや、でも仮にも店が設置している灰皿の前で吸っているし・・・と返答に困っている(英語は喋れないけど)と、コイツ沖縄にいるのに英語もわからんのかと苦笑いしながら、スマホの画面に英文を打ち込んで私に見せてきた。片言の日本語でも喋ってるけど、何言ってるかわからんかった。

あなたは友達のための煙草を持っているか?

確か、Do you have cigarettes for your friends? みたいな英語だったと思う。

直訳すると、あなたは友達のための煙草を持っているか? という問いかけだったが、言葉の意味はわかってもアメリカの文化的な背景がわからないため意味がよくわからない。

日本人同士だとよくある「火貸してくれる?」みたいなやりとりかと思って、ライターを差し出してみたが、「No.No」みたいなことを言わる。

そしたら、もう一人の連れの外人がニコニコしながら財布を出して10円玉を取り出したのでやっと意味がわかった。

あ、こいつら煙草を集っていたのね・・・と。

煙草は売らなかったけど海外ではよくあるらしい

すぐ近くにコンビニもあるし、別に珍しい煙草を吸っているわけじゃないから、煙草くらい自分で買えばと思ったので煙草は売らなかった。

むしろ、この2人組が未成年とかで煙草を買えない事情があるとしたら、煙草を渡したら罪に問われるし、基本的に何のメリットもないので関わりたくないのが本音。

適当にその場を離れたけど、あとでネット検索したら海外ではよくあることらしかった。

海外だと煙草がすごく高かったりして、節約のために煙草を恵んで貰うみたいな。基本的にはセコイ奴なので海外でもウザがられるから断っていいらしいけど、沖縄のアメリカ人が日本人に煙草を集ることがあるとは知らなかった。

日本のオフィスでOLとかがお菓子交換するみたいなコミュニケーションなのか、本当に集っているだけなのか、文化的な背景はよくわからない。異国の地で暮らす彼らが日本人とコミュニケーション取りたい気持ちもわかるけど、こっちが英語喋れないという問題もあるけど。

英語喋れたら、そのへんの集る文化的事情とかも聞けたから、英語喋れたらよかったのになぁとか思った。