なぜだか北海道はインスタント焼きそば文化が栄えている土地だ。
全国の北海道物産展や北海道土産の定番とも言える「やきそば弁当」は有名だけど、それ以外にも「やきっぺ」と「ホンコンやきそば」という袋麺タイプのインスタントやきそばが大体どこのスーパーでも売っているので紹介したい。
突っ込み所の多いホンコンやきそば
先にホンコンやきそばから解説すると、正確には北海道ご土地ではない。
元々は全国区で販売されていたものの、売れ行きが悪い(たぶん)かなんかで販売地域が限定されて、今では北海道と宮城県と九州の一部に絞って販売されているという。
販売元はゴールデンカレーなどの本格派カレールウも手掛けるヱスビー食品。ヱスビー食品が手掛けているインスタント麺というのが珍しい。それがホンコンやきそばなのだ。
ホンコンやきそばの作り方
フライパンに200ccの水を入れて沸騰させ、麺を投入し、水気がなくなるまで炒めるだけ。ホンコンやきそばは麺に味が付いているのが特徴で、水気がなくなった頃には完成しているわけだ。
具を入れる場合はどうするのかというと、モノにもよるが別に調理して最後に混ぜ合わせた方が良い気がする。味付きの麺だし、水気がなくなった時点で焦げやすくなっているからだ。
ホンコンやきそばの味
スパイスに強いヱスビー食品だけあって、割とスパイシーな味。
麺はやや太麺だが、昔ながらのインスタント麺という感触で、中華料理をイメージしているからか化学調味料系の味がする。よくあるカップ焼きそばのソース味とはちょっと違った風味だ。
ハマればクセになるかもしれないけど、日常的に毎日食べると少し胸焼けしそうな感じがする。
東洋水産のやきっぺ
続いては、もう一方の「やきっぺ」について。
こちらは北海道限定商品で、販売元は「やきそば弁当」を手掛ける東洋水産である。
「やきそば弁当」と違って全国的な知名度こそはないが、北海道ではよく見かける商品だ。
やきっぺの作り方
基本的にホンコンやきそばと同じだが、フライパンに220ccの水を沸騰させて水がなくなった頃に出来上がり。
麺に味は付いていないので付属のソースで味付けする。
やきっぺの味
幼い頃から「やきそば弁当」を食べ続けてきたが、やきそば弁当の袋麺タイプとも言っていいような味。正確には麺もソースも違うし、具の有無もあるので別物だけど、麺の感触やまろやかなソースの味はやきそば弁当にかなり近い。
むしろ、やきそば弁当と違って加熱調理があるぶん、麺が生の中華麺みたいにツヤツヤしていて普通に美味しい。北海道民の味を好みを追求した袋麺やきそばというイメージだ。
北海道のインスタントやきそばは色々あるので、食べ比べてみるのも面白いかもしれない。