新潟のB級グルメと言えばイタリアン。
新潟のイタリアンとはサイゼリヤ的なメニューではなくて、ぶっちゃけるとミートソース焼きそばのことを新潟では誰もがイタリアンと呼んでいる。新潟に縁がある人は誰しもがイタリアンに何かしら思い入れがあるので、ソウルフードと言っても良いだろう。
新潟市の「みかづき」と長岡市の「フレンド」
気を付けないとならないのは、新潟県のどこに行ってもイタリアンが食べられるかというとそうではないし、イタリアンと言っても一言で語ることはできないのだ。
主に新潟市近辺のフードコートなどに店舗がある「みかづき」と、長岡市近辺に店舗を展開している「フレンド」がイタリアンの2大流派。出店している地域が違うし、それぞれのファン層も違う。
今回はそれぞれの店で代表メニューのイタリアンを食べ比べしてみた。
脱やきそば志向?な「みかづき」
新潟市近辺に展開している「みかづき」は、新潟市中心部だとバスセンターの2Fや、繁華街の古町にあるイトーヨーカドーに店舗がある。南限の店舗は三条市にある。
「みかづき」のイタリアンの特徴は、麺が太麺でもっちりしており、パスタっぽい麺ということだろう。脱焼きそば志向な印象を受ける。今回の記事を書くまでは筆者は「みかづき」のイタリアンしか食べたことがなかったので、筆者にとってはこれが標準的なイタリアンなのだが、フレンドに比べると良くも悪くも焼きそばっぽさが薄いのだ。
値段は税込み350円だが、購入時に貰えるクーポンのチラシがあると50円引きになる。クーポンは有効期限があるので定期的に通わないとならない。
ミートソース焼きそば全開な「フレンド」
長岡市内や中越地方に店舗がある「フレンド」のイタリアンは、惜しげもなくミートソース焼きそば全開というのが感想だ。
以前は長岡駅近辺には店舗がなかったそうだが、長岡の駅ビルにも店舗があるので乗り換えなどちょっとした空き時間でも購入しやすい。もっと以前(数十年前)だと山脈を隔てた群馬県の高崎市内にも男子禁制(!)の女性専用のフレンドがあったらしい。
「フレンド」のイタリアンの特長は、「みかづき」と比べるまでもなく、麺が少し細めで縮れていて焼きそば感が強いということ。ミートソースも多めにかかっていて、通常のイタリアンでも隠し味的に少しカレー風味がするような気がした。依存性というかクセになりそうな味で、これはこれでアリかもしれないと思った。
値段は税込み340円と「みかづき」より10円安いが、クーポンの類は配布していないようだった。新潟県で最大都市の新潟市には店舗がないので、フレンドのイタリアンを食べるには長岡に立ち寄らないとならない。
今までは「みかづき」のイタリアンしか知らなかったが、「フレンド」のイタリアンも全然アリだと思ったのが今回の食べ比べの結果だ。
ちなみに「みかづき」のイタリアンは通販でも買える。