よくビジネスの場合で「(会社名)さん」や「(会社名)様」という使い方をする時があるが、本来の日本語としては誤りであるという話を聞いた。
さんや様を付けるのは人間に対してであって、法人である会社名に付けるのはダメなのだという。
80%の人はわかっているけど「さん」や「様」を付ける
良識ある社会人だったら、会社名に「さん」や「様」を付けるのは本来はおかしいと知ってはいる。
その数、ある調査によると約80%の人は誤った日本語であることは知っているという。しかし、実情において御社や貴社ばっかり使っていたらよそよそしいし、会社名を出した方がコミュニケーション上はやりやすいというのがある。
街の地図とかの看板なんかでも「ローソン様となり」「マツモトキヨシ様の駐車場には駐車しないでください」などと使われていることはよく見るが、正確には間違っているけども、そんなのわかっちゃいるけど使っているのがざっくり80%なのだ。
ルーツを辿れば間違いでもない
言葉というのは時代によっても使い方が変わってくるし、80%も使われているなら正しい日本語として昇格すればいいと思うし、実務上は市民権を得ているようなもの。
気になって色々調べてみると、古くは江戸時代の商人などの間でも使われていたようだ。
それは商店の主を指して「××屋の〇〇(人名)さん」を略して「××さん」と呼んでいたという。
そうか、なるほどと思った。
会社名に「さん」や「様」を使った表現は、あくまでもそこで働く従業員なり、社長なりのに対して「さん」や「様」を付けている・・・という解釈なら、日本語として間違っていないのだ。
まとめ 会社名にさん付けするのは間違いでもない
超細かい国語のテストとかNHKのアナウンサーとか言葉の仕事をしている人を除いて、一般的な実務上においては会社名に「さん」や「様」を付けるのは市民権を得ていると思ってよい。
ルーツを遡ると会社名じゃなくて、そこの関係者に対して「さん」を付けているという会社もあって、江戸時代以前から続く日本語の風習なのだ。間違いっていう人が間違いである可能性すらある。
結論、会社名に「さん」や「様」を付けるのは世渡り的にほぼ正しい。