ゾンビ映画

コネタ

【ネタばれ】足が滑って死んだ『ワールドウォーZ』はコロナ渦だからこそ見たい

ブラッドピッド主演のゾンビ映画『ワールドウォーZ』のネタばれレビュー。

いや、この映画の場合はゾンビ映画ってこと自体がネタばれなのだが、何も知らずに観たい方は閲覧注意。

ゾンビ映画なのを隠して宣伝していた

かく言う筆者も、この映画に関しては観るまでゾンビ映画だと全く思わなかった。

戦争モノの映画のDVDをまとめて借りた時に、題名のZから「最終世界大戦」みたいな、戦争映画をイメージしたのである。しかし、題名のZはゾンビのZだった。作中でもゾンビのことをZと暗号的に呼称している。そう、ゾンビと人類(というかブラピ)が戦う映画だったのだ。

ちなみに、某女子小学生向けの雑誌なんかにも、上映当時はおすすめ映画として紹介されていた。もちろん、ゾンビ映画というのは一言も触れず。まぁ、ゾンビ映画はどうしても一般の映画ファンはもちろん、一般層にはウケがあまり良くないからね。まして、ゾンビ映画なのばらしてたら、女子小学生向けの雑誌に紹介して貰えるわけがないw

「足が滑って死んだ」が有名

割りと序盤のシーンなのだが、未知のゾンビウイルスに立ち向かう若き天才研究者がブラピの調査チームに加わる。

ゾンビ映画としては破格の予算で作られているので、舞台はアメリカ、韓国、イスラエルなど様々な場面に次々と切り替わる。しかし、韓国に軍用機で調査のために赴くと、着陸した途端にゾンビに襲われる。ゾンビ映画の定番ネタだろうか。

人類の希望の星だった若き研究者は、戦闘のプロでもないのに、なぜか銃を構えてゾンビと戦う羽目に。そんなに貴重な人材なら、もっとガードを固めろよ、と突っ込みどころ満載だ。ビビった研究者は軍用機に逃げ込もうとするも、足が滑ってしまい、自分の銃が暴発して自分に当たり即死。コメディ映画?

まぁ、この研究者も生前にドヤ顔で言ってるけど「ウイルスは感染源を突き止めるのが大事」なんだってね。コロナウイルスの武漢の調査はどうなってやがるんだ、と思ってしまう。

主人公ならなんでもアリ!

この映画では主人公は何でもやっていい勇者扱い。

一般人も沢山乗っている旅客機で移動するシーンがあるのだが、ゾンビが隠れて乗っていることがわかり。あっという間にゾンビが押し寄せてくるのだが、一般人もろとも手榴弾で上空を飛んでいる飛行機を爆破してしまう。

案の定、大破して飛行機は墜落するのだが、主人公とヒロイン的(?)な途中から一緒に行動している女兵士だけが助かる展開に。

前半は豪華だが、後半は予算尽きてショボくなる

Wikipediaとかを見ると予算や脚本など制作面のトラブルが要因らしいが、前半は大作ハリウッド映画のクオリティ。撮影地を探すだけで数ヶ月かけているらしい。

元々の設定ではウイルスの感染源は中国だったという。ただ、それだと政治や商業上の絡みで公開できないということで、制作中にも色々と設定が変わったらしい。

差し替えとして、急遽作られた本映画の結末部分は、ペプシコーラの資金援助が背景にあり、ゾンビを寄せ付けない病原菌を打ち込んだブラビかペプシコーラを飲み干すというCM的な内容。

ストーリーとしてはペプシコーラを飲んだら終わり。俺たちの戦いは始まったばかりだぜ、という打ち切り風。アメリカや世界の主要都市が軒並みゾンビにやられてるのに、始まりもクソもないと思うが。

評価

ゾンビ映画としての評価は、ゾンビ映画の比較対象がないので記載せず。

全体評価 ★★☆☆☆
ゾンビ映画なの隠して宣伝するの良くないし、ペプシコーラで終わるのもなんだかね。

おすすめできる人
ゾンビが好きな人。ツッコミどころ満載のB級映画が好きな人。結末がすっきりしなくても、すっきりできる人。グロシーンは少なめだが、痛いシーンがあるのでそういうの平気な人。

やったことないけど、ゲームもあるらしいよ。こっちはゾンビ前面に出している。