タコライス

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全国的に「タコライス」ブームが到来!? すき家とセブンイレブンのタコライスを味わってみた

沖縄では大体どこでも売っているタコライス(沖縄の道の駅にて購入)

2023年の夏。

沖縄では県民食とも言えるくらいポピュラーで学校給食にも出るくらいマウントを取っているタコライスが、ついに全国的なブームになろうかとしている兆しを感じなくもない。

ちなみに、タコライスはメキシコやアメリカで食べられているタコスを元にして沖縄でアレンジされた料理。

ご飯で食べるタコスみたいなもので、沖縄ではスーパーや道の駅の弁当コーナーをはじめ、ローソンなどのコンビニ、吉野家でもレギュラーメニューとして存在しているくらいにどこでも食べられる料理。

そんなタコライスがセブンイレブンやすき家という大きな全国チェーンの店売られている(記事執筆時)というのだから、タコライスを食べるためだけに沖縄に何度も足を運んでいる筆者は注目せざるを得ない(?)ということで、半信半疑の気持ちで期待を胸に試食してみた。

セブンイレブンのスパイシータコライス

税込594円で弁当裏場に普通に売られているのを確認。

ライスと具の部分が別皿になっていて、レンジアップの際は「必ず外す」という指示が書かれている。沖縄では「てーげー(適当)」にやっているが、基本的にはレタスなどはレンジアップしないほうが食感や風味がよいため、可能なら具は温めないほうがよい気がする。

筆者で出先のコンビニで買ったが、カチカチに冷蔵されているため、何気なくレンジアップを依頼したものの・・・具の部分を外されることなく、全体を温められてしまった。

こういうものは何も言わないでも温め方の指示に従って貰える気がしたが甘かったようだ。

でも、コンビニのごちゃごちゃしたレジで、テープを外して具皿と米部分を分離して温めて貰うというのも、混雑時などでは難儀だし、米がむき出しになるので衛生的に良くない気がする。

かなり開けづらいし、もうちょっとパッケージを工夫した方がいいような気がする。

セブンイレブンのスパイシータコライスを盛り付ける!

レタスとか加熱されてしなっちゃったけど、沖縄で出来合いのタコライスを買ってレンジアップすると大体こんな感じなので、とりあえず試食してみる。

具は別皿になっているので自分で盛り付ける必要があるけど、汁が垂れたり、手や周囲がぐちゃぐちゃになりやすいので注意。

温められちゃうのなら別ザラになっている意味があまりない気がするし、パッケージ周りは色々見なおした方がいい気がするなぁ。

セブンイレブンのスパイシータコライスを試食!

タコライスが好きな人からしたら見た目は美味しそうに見えるかもしれないけど、温め方がよくなかったのか、玄米入りのライスが妙に固かったり全体のバランスが悪い。

本土のタコライスにありがちだけど、ジャンキーな見た目をカバーするためか、健康志向で玄米入りのライスを使っているのもわかりにくい特長だと思う。

しかし、なんといってもレタスが煮えていて、汁多めの辛口ミートソース風のタコスミートもどきと混ざって、キムチチゲ的なものをご飯にかけて食べているような印象だった。

ちゃんと別皿としてレンジアップすれば食べれないものではないけど、とりあうずリピートはなしかかなという評価。

セブンイレブンのスパイシータコライスの評価

別皿でレンジアップをちゃんとすれば評価は変わるかもしれない。

味 ★★☆☆☆
本場っぽさ ★☆☆☆☆
パッケージ ★☆☆☆☆

すき家のタコライス

続いては期間限定っぽいが、すき家のタコライスを試食してみる。ちなみに、沖縄だと吉野家では通年でレギュラーメニューになっている。

すき家らしく牛肉が添えられたものとかいつくか種類があるが、580円のスタンダードなタイプを頼んだ。

うーん、たぶんカレーとか他の皿と共通だから、あまり食欲をそそらない見た目たけど、とりあえずチーズが多い! 妙にジャンキー路線に走った感じがする。

すき家のタコライスを試食!

お腹が減っていれば何でも美味しいけど、お腹が減っていたので、とりあえず食べることはできる味であるとは言える。

ただチーズが多い! (2回目)

本場の沖縄でもジャンキーなタイプが好まれがちだけど、バランスというものを重視するのも大事ではないかと思う。

タコスミートは「ほぼミートソース」という感じ。タバスコが付いてくるのがミソで、沖縄では店によって違うが専用のホットソースをかけるけど、普通にタバスコ。

極めてミートソーススパゲッティにタバスコをかけた時の風味になってしまっている。タバスコはかけない方がいいような気がする。

そして、気になったのは妙な存在感がある豆。これも本土のタコライスにありがちな健康志向で入っているのかもしれないけど、沖縄のタコライスから学ぶべきことは多いような気がする。

すき家のタコライスの評価

お腹が空いていれば食べられる。豆はいるのかどうか検討すべき。

味 ★☆☆☆☆
本場っぽさ ★☆☆☆☆

まとめ 本土で美味しいタコライスを食べられる日は来るのか

辛口評価になってしまったけど、沖縄でタコライスを食べ歩きしたり、しょっちゅうスーパーとかでタコライスを買って食べたり、自分で何度も作ったことがある経験から言うと、まぁ、どっちも本物とはかけ離れているよね、という評価。

タコライスを食べたことがない人や、あまりタコライスを知らない人が食べて「そんなに美味しくない料理なのかな」とか思われたらアレなので、タコライスはぜひ本場沖縄で食べて欲しいと思った。

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【タコス】業務スーパーとカルディだけでタコスとタコライスを作ってみた実験

沖縄の有名店「チャーリー多幸寿」のタコス&タコライス

我らが愛するタコスやタコライス。

しかし、沖縄県を別にすると日本全体としてはそれほどメジャーな食べ物ではない。

1年に1回も食べない人も多いだろうし、タコスやタコライスと言われても?マークが浮かぶ人の方が日本人全体としては多いはず。

とりあえず、それが現実だ。

タコスとタコライスの概要

タコスはメキシコ発祥の国民食で、日本で言えばオニギリや寿司みたいなもの。

オニギリみたいにアレンジが無数に存在していて日常的な食べ物だが、それがアメリカに導入されてアメリカでアレンジされたのが一般的な日本人が何となく知っているタコス。

一般日本人が沖縄旅行で食べるタコスもアメリカでアレンジされたタコスがベースになっている。大抵は沖縄現地人の感覚に合わせてアレンジされている。

アメリカではマクドナルドみたいなハンバーガーチェーンと同じく、大規模なタコスチェーン(タコベルとか)があったりするのだが、基本的にお米の国である日本ではそんな事情は知られていないだろう。

タコベルは全然有名ではないが、一応日本にも進出していて東京の渋谷などに数店舗展開している。大阪にもある。

業務スーパーやカルディが近所にあれば作れる

沖縄だと繁華街はもちろん、住宅街だとか人がいるところにはどこかしらにタコス屋やタコライス屋があるのだけど、沖縄以外ではタコス屋やタコライス屋というのは滅諦にあるものではない。

飲み屋街の沖縄料理店のメニューにタコライスが存在しているくらいだろう。タコスに至っては積極的に探さない限り、食べられる店は滅多に見つからない。

そんな日本のタコス事情だが、家の近所に業務スーパーやカルディコーヒーがあると自宅で作ることができる。色々と実験しながらだけど、勘所みたいのがわかってきたので、似たようなタコスやタコライス難民のために共有してみる。

業務スーパーとカルディで買い分ける理由

結論を言うと、エスニック系食材など輸入食材の専門店(たぶん)であるカルディコーヒーに行けば、タコスやタコライスで必要になる特殊な食材は全部買うことができる。

では、なぜ業務スーパーに行くかというと、カルディより業務スーパーの方が安いからだ。カルディは沖縄で売られている沖ハムのタコスミートなんかも売っていたりするのだが、沖縄現地より平気で2倍もしやがる笑笑笑笑笑

どうしても出来合いのタコスミートが欲しいなら、沖縄で買いまくってくるかネットで買った方がいいくらいだ。

まずは業務スーパーで必要なものを調達してみる

近所に業務スーパーがある人は先に行くとよい。なければカルディに直行してもよい。

何はともあれタコシェル

世界には様々なタコスシェルメーカーがある

業務スーパーで売っていたタコスシェル。11枚~12枚入り(アバウトだなw)で300円くらい。

この商品はベルギー産で業務スーパーの運営会社である神戸物産が輸入していて箱とかもデザインしているオリジナル商品みたい。

中身はこんなん。未知との遭遇

こういう箱入りのタコシェルは沖縄のスーパーなどでもよく売られているが、筆者も中身は未知との遭遇だった。

トルティーヤ、つまりトウモロコシの粉を焼いたトウモロコシチップスとも言えるハードハイプの皮である。感覚としてはドンタコスという日本でもポテトチップス並みに売られているお菓子の何も味が付いていなくて、サイズが大きいものと思って貰えばよい。

メキシコのタコスの皮は柔らかいものが一般的なので、これはアメリカでアレンジされた「テクス・メクス」式のトルティーヤだ。カルディの方が種類が豊富だったりするが、値段は業務スーパーの方が安いので拘りがなければ適当に安い方を選べばよい。拘りが出てきたら初心者は卒業だ。

ネットで探す場合は「タコシェル」というワードが最良っぽい。

ちなみに、業務スーパーには冷凍トルティーヤも大量に売られている。そんなに需要あるのかな~と思うけど、大量に売られているということは買う人がいるということだろう。知らないだけで近所にタコスを大量に提供している店があったり、日常的にタコスを食べている人が大量にいるのだろうか。謎だ。

サルサソースとホットソース

一般的なスーパーにも日本メーカーのカゴメが出しているサルサソースが売られている。そっちの方が手軽に買えるし値段も安いのだが、業務スーパーに行けばメキシコ本場のサルサソースやホットソースが安く買える。

写真に写っているのは左がサルサで300円くらい。カゴメのやつより大容量で辛い。右のホットソースは100円だけどメキシコ本場のもの。右のサルサソースだけで十分辛いのでなくてもいいけど、より刺激を求める場合はついでにホットソースも買っておくとよいだろう。

沖縄っぽい味にするならタコライス用のホットソースがオススメ。メキシコのは1段階か2段階辛さが上。タバスコでも代用できるけど、風味はそれぞれ別物。

業務スーパーで買うものはこんなところ。

近所に安いスーパーがない場合は、良さげなチーズとかが売っていれば業務スーパーで買ってもよい。

カルディコーヒーで買うもの

カルディのよいところはタコス関係の色々な商品があること。但し、全体的に値段が高い。

タコスシーズニング

あまり聞きなれない調味料だと思うけど、要はタコスミートを作るために挽肉にタコス味付けるためのもの。香辛料とかが入っている。

カルディオリジナルの物を含めて4種類くらい売られていた。これは500gの挽肉に対して使える量で200円くらい。

最近だと日本のハウス食品もカレールウ形状のタコスミート用のルウ(?)を売ってたりするけど、本場のタコスシーズニングがこれというわけ。

ちなみに沖縄だと各社からレトルトで調理済みのタコスミートが売られている。沖縄以外ではカルディや沖縄物産展で売られているけど値段が高い。まぁ、挽肉を買って自分で作ってもそれほど難易度は高くない。

タコスシーズニングを使わずに塩コショウとホットソートとかで味付けしても、似たようなものは作れる気がする。沖縄のタコス専門店でもカレー味のタコスミートとかアレンジしたものが使わている場合もあるし、それほど拘る意味はないのかも。

タコスの作り方、レシピ

日本で言うとオニギリとか手巻き寿司とかのイメージなので正式な作り方はあってないようなもの。

タコスミートの作り方

まずは、近所のスーパーで安い挽肉を300g~500gくらい買ってくる。一度に作る量は1人分だったら200gくらいで十分。

これをフライパンにぶちまけて焦がさないように炒めて、タコスシーズニングと水を適量ぶちまけて10分くらい適当に煮込んで水がなくなったら完了。

レタスを刻む

近所のスーパーで買ってきたレタスを刻もう。

沖縄でタコスやタコライスを食べ歩いた経験から言うと、レタスの刻み方で味や美味しさがかなり変わる。専門店のは豚カツ屋の刻みキャベツ並みに細かく刻んであることが多い。大きめに刻むとワイルドな感じになるのでお好みで。色々試すとよい。

合体させる!

ここから先は個人の好みの領域に

あとは手巻き寿司感覚で好きなように合体させればよい。

自分の場合はタコシェルに刻みレタス、タコミート、サルサ、チーズ、ホットソースの順番で合体させた。余力がある場合はトマトをトッピングしてもよいけど、思ったほどタコシェルに具が入らない・・・。

タコシェルはオーブンなどで先に軽く温めてもよい。あんまりハードなタコシェルが好みでない場合は、合体させた後にほんの少し電子レンジで温めるとしっとりするし、チーズも溶けていい感じになる。

タコライスも作れる!

そもそも沖縄のタコライスはタコシェルの代わりにライスを使ったものなので、余ったご飯とかがあれば、そのままタコライスも作れる。具は全く共通。

米を食べ続けた日本人なので、トルティーヤよりご飯で食べたくなってしまうんだよね。

タコスを作るとやっばり米が食べたいなぁと思って来てタコライスが誕生してしまったのがわかる気がした。

タコスやタコライス難民になっちゃってる人はお試しあれ。

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本場の沖縄仕込み!! タコライス作りにハマった男の手作りレシピを大公開!!

単に沖縄でタコライス作りにハマったという料理記録だけど、コツさえ覚えればレトルトカレーを作るくらいの料理の腕でもタコライスは自作できるので紹介。

タコスミートを手に入れよう

まずはタコライスをタコライスとさせるのに必要なタコスミート。沖縄ハムのものがメジャーで人気みたい。

沖縄のスーパーでは常温保存できる3食セットが350円~400円くらいで売られている。他に2食セットのものと、冷蔵保存タイプで3食250円くらいのが売られている。写真は沖ハムだが、ホーメルというメーカーのものが常温保存タイプで2食分200円くらいとお買い得な上に美味しかったのでお気に入り。

沖縄以外では物産展などを除いて基本的に売られていないため、通販で買うか沖縄に行った時に買って来よう。最悪、挽肉を塩コショウとかで何となく炒めても代用できる気もするがゴニョゴョ・・・。

次に用意する4つの神器

タコスミートが手に入ったらタコライスの半分くらいは出来ているが、さらなる高みを目指すために次の4つの神器を手に入れよう。

サルサソース

最初はタコスミートに味が付いているし、サルサソースなんてなくてもいいやくらいに軽く考えていたが、あるとなしでは味の雰囲気が全然違うので買った方がよい。普段あまり料理をしない人なら、サルサソースが冷蔵庫に入ってるわけはないので、この機会に潔く買った方が良い。

タコライス用というより一般的な調味料なので、沖縄以外のスーパーでも売っているはず。海外メーカーのものもあるが、よくわからなければカゴメのサルサソースがオススメ。相場は300円弱。

辛めのトマトソースという感じなので、タコライス以外にも揚げ物とか焼肉とかピザとか色々なものに使える。旨いかどうかは知らん。

トマト

沖縄のタコス専門店などでタコライスを食べるとトマトがトッピングされていることがある。

一方で店売りの弁当タイプだとトマトはないことが多い。本格的な専門店の味、見た目を目指すならトマトは添えた方がよい。普通のトマトでもミニトマトでもどっちでも好きな方で。

トマトはモノによって味がかなり違うので、なるべく赤く完熟したものの方が良い気がする。渋い味のトマトだとタコライスに集中できないためだ。

チーズ

タコライスに使うチーズは刻んだものが一般的だが、自分で刻めば良いので買うチーズは基本的に何でもよい。スーパーで目に付いたものの中から、安くて刻みやすそうなものなら何でもOKだ。

クリームチーズとか高級チーズとかは合わないと思うのでダメ。

レタス

タコライスをタコライスっぽくさせるのに重要な要素。

相場は一玉100円くらいだが、セールの時だと50円くらいで手に入る。一玉で3食分作るとすると、結構な量のレタスになるので、他に使う予定がないなら半分で買っても良いかもしれない。

あまりレタスを大量に使うとヘルシーではあるが、タコライスというよりレタスを食べている感触になる。

タコライスの階層構造について

チーズをどの階層に置くかでかなり変わる

材料が揃ったらタコライスを実際に作るわけだが、階層構造について知っておく必要がある。ライスが一番に下に来るとして、それぞれの材料をどう盛り付けるかである。

沖縄に行くとわかるが、スーパーで売られているものや、地元の弁当屋、タコス専門店のタコライスなど、それぞれタコライスの見た目が大きく異なる。

味に直結する部分としては、暖かいご飯に乗っけると溶けてしまうチーズの存在だ。吉野家の持ち帰りタコライスがこれに該当するが、ご飯のすぐ上にチーズを散らすと溶けて一体化する場合がある。それを狙ってやる場合もあるが、このあたりは個人の好みなので色々試してみよう。正解はない。

個人的にオススメの階層構造としては、下から順番にご飯、タコスミート、チーズとレタスを同じ層、サルサソースである。

さらにホットソースやハバネロソースをここにかける。ホットソースは沖ハムの場合はタコスミートに付属しているが、ホーメルの場合は別途用意しないとならない。これもあるとなしで味の雰囲気がかなり変わるので揃えておきたい。

以上が沖縄で覚えたタコライスレシピの紹介だ。